生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
7月28日は「低用量ピルで生理ケアの日」最新データで見る低用量ピルを取り巻く環境の変化 生理に伴う不調、避妊、働き方、ヘルスリテラシー。データで見る低用量ピルの“いま”
インタビュー
近年、生理に伴う不調やPMS、避妊、ライフプランに関する情報は、SNSやインターネットを通じて身近になりつつあります。
一方で、正しい情報にたどり着く難しさや、婦人科受診・低用量ピル服用に対する心理的なハードルは依然として残っています。
今回公開するレポートでは、製薬会社が発表している調査データおよびmederiの診療データをもとに、低用量ピルを取り巻く現在地と、生理や避妊に関する悩みを抱える人が、自分に合った選択をするために必要な環境について整理します。
【サマリー】
低用量ピルは、避妊に加え、月経困難症やPMSなど生理に伴う不調と向き合うための選択肢のひとつとしても認知が広がりつつあります。
一方で、生理や避妊、ピルに関する正しい知識の取得、医師への相談、服用に対する心理的ハードルは今なお課題です。
特に、生理に伴う不調が仕事や日常生活に影響していても、婦人科受診につながっていない人や、不調を我慢しながら働き続けている人が多いことが各調査から明らかになっています。
本リリースでは、生理に伴う不調による仕事への影響、ピルに関する認知度、職場における女性の健康課題への取り組み状況、そしてmederiにおける低用量ピル診療の広がりをもとに、低用量ピルに関する正しい理解と、相談しやすい環境づくりの必要性についてお伝えします。
1.低用量ピルを取り巻く環境の変化
2.生理に伴う不調と働く女性への影響
3.市場データから見る低用量ピルの広がり
4.ピルに関する認知度と、相談・服用における心理的ハードル
5.職場における女性の健康課題への取り組み状況
6.mederiにおける低用量ピル診療の広がり
7.7月28日「低用量ピルの日」を通じて伝えたいこと
1. 低用量ピルを取り巻く環境の変化
低用量ピルは、これまで避妊を目的とした選択肢として語られることが多くありました。
しかし近年では、月経困難症やPMS、生理周期の管理など、生理に伴う不調と向き合うための選択肢としても関心が高まっています。
また、オンライン診療の浸透により、仕事や学業などで婦人科を受診する時間が取りづらい人や、対面での相談に心理的なハードルを感じる人にとっても、医師に相談できる入口が広がりつつあります。
一方で、低用量ピルに関する情報はSNSやインターネット上にも多く存在し、正確な情報とそうでない情報が混在しています。
低用量ピルは、医師の診療のもとで、自分の体質や目的に合わせて検討することが重要です。
2. 生理に伴う不調と働く女性への影響
生理に伴う不調は、日常生活だけでなく仕事にも影響を与えています。
あすか製薬株式会社が実施した「働く女性を対象とした月経随伴症状のセルフケアに関する実態調査」では、15歳〜44歳の、月経があり月経随伴症状を自覚する働く女性1,000人を対象に、月経随伴症状に関する実態を調査しています。
過去1年間に経験した症状について尋ねたところ、最も多かったのは「生理痛(腹痛・腰痛)」52.1%で、次いで「感情的な変化(イライラや気分の落ち込みなど)」19.5%、「疲れやすい・眠気」17.2%が続きました。
また、月経による何らかの症状がありながらも「我慢した経験がある」と回答した働く女性は78.6%にのぼり、約8割の女性が不調を抱えながらも我慢して日常生活を送っていることがわかりました。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
主な対処方法としては、「市販薬の服用」が46.6%と最も多く、次いで「休養・安静」16.9%、「我慢」15.1%となりました。一方で、「婦人科を受診する」と回答した人は9.6%にとどまっています。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
また、生理による不調で休暇を取得した人は22.1%にとどまり、「休んだことはない」と回答した人のうち95.8%が仕事のパフォーマンスに影響があると回答しました。生理がない時と比べ、生理時には仕事のパフォーマンスが40.2%低下することも示されています。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
これらの結果から、生理に伴う不調は個人が我慢してやり過ごすものではなく、生活や仕事、キャリアにも影響しうる健康課題として捉える必要があります。
3. 市場データから見る低用量ピルの広がり

mederiが取得したピル市場データによると、低用量ピルの服用者数は、2019年から2024年にかけて増加傾向にあります。
2019年9月時点で、低用量ピル服用者数は512,703人でしたが、2024年6月時点では673,162人となり、約1.3倍に拡大しています。
この推移から、低用量ピルが避妊のための選択肢としてだけでなく、生理に伴う不調やライフプランと向き合うための選択肢のひとつとして、少しずつ社会に広がっていることがうかがえます。
また、IQVIAデータをもとにmederiが独自に算出した2030年までの将来予測では、低用量ピル服用者数は2024年の644,848人から2030年には1,089,552人へ拡大すると見込まれています。
こうした市場の広がりを踏まえると、低用量ピルに関する正しい情報提供と、医師に相談しやすい環境を整えることは、生理や避妊に関する悩みを抱える人が自分に合った選択をするうえで、今後ますます重要になると考えられます。
4. ピルに関する認知度と、相談・服用における心理的ハードル
生理やピルに関する情報は以前よりも身近になりつつある一方で、男女間・世代間で理解には差が見られます。
あすか製薬株式会社が実施した10代男女への調査では、生理(月経)に関する知識があると回答したのは、女性76.7%に対し、男性は42.0%と半数以下でした。また、10代女性の92.0%が生理痛などのつらい症状を感じている一方で、10代男性の24.7%は「女性特有のつらい症状があるのかどうか知らない」と回答しています。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
低用量ピルに関する知識や関心は広がりつつある一方で、生理や女性の健康課題については、男女間・世代間で理解の差が見られます。必要な人が正しい情報にアクセスし、医師に相談したうえで自分に合った選択ができる環境づくりが求められています。
5. 職場における女性の健康課題への取り組み状況
女性の健康課題は、個人の体調だけでなく、働き方や職場環境とも深く関わっています。
あすか製薬株式会社の「働く女性支援サービス」に関する調査では、女性特有の健康問題に関する取り組みを実施している企業は21.0%にとどまりました。また、職場で配慮されていると感じる人は39.1%でした。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
女性特有の健康問題に関する自身の理解度については、全体で61.9%が「理解している」と回答した一方、男女別では女性69.0%、男性54.8%と差が見られました。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
職場での課題としては、「健康問題を抱えていそうな女性がいても、自分からは話題にしにくい」が31.4%で最も多く、次いで「健康問題を抱えていそうな女性に対し、どう対応すればいいのかわからない」が28.6%、「どんな健康問題があり、どんな症状があるのかがわからない」が23.0%となりました。

あすか製薬株式会社調査をもとにmederi作成
さらに、オルガノン株式会社が発表した「製造・物流など出社を要する現場等で働く女性の月経に関する調査」では、月経中に勤務中の生産性低下を感じる人は71%、月経前後でも61%にのぼりました。月経に関連する症状の軽減を目的とした日常的なケアについては、「低用量ピルの 服用」が10.4%、サプリメント8.1%、月経困難症治療薬6.8%、漢方薬4.9%の服用となりました。 一方、72.2%は「特に対処していない」と回答しています。

オルガノン株式会社調査をもとにmederi作成
制度や支援への関心は高まりつつあるものの、実際に相談しやすい雰囲気や、必要な支援につながる環境づくりにはまだ課題が残っています。
6. mederiにおける低用量ピル診療の広がり
メデリピルのサービス開始以降、低用量ピルに関する相談や診療ニーズは継続的に増加しており、累計診療件数は200万件を突破しました。また、メデリピルの利用者のうち、初めて低用量ピルを服用する人は55%となっており、オンライン診療が婦人科受診やピル相談の入口のひとつになっていることがうかがえます。
服用目的としては、【1位:避妊】が最も多く、次いで【2位:生理痛の改善】、【3位:PMS (月経前症候群)の改善】、【4位:生理不順の改善】、【5位:ニキビ・肌荒れの改善】が挙げられました。
一方で、服用前の不安としては【副作用の不安】【費用の心配】【周囲に知られたくない】【自分に合うか分からない】などが挙げられており、正しい情報提供と医師に相談できる環境の重要性が改めて示されています。
7. 7月28日「低用量ピルで生理ケアの日」を、正しい知識と相談のきっかけに
低用量ピルは、すべての人に一律に必要なものではありません。しかし、生理に伴う不調や避妊、ライフプランに悩む人にとって、医師の診療のもとで検討できる選択肢のひとつです。
生理や避妊に関する悩みは、「話しにくい」「相談しづらい」ものとして、個人の中に閉じ込められがちです。しかし、正しい情報に触れ、必要に応じて医師に相談することは、自分の体と向き合う第一歩になります。
mederiは、7月28日「低用量ピルの日」を通じて、低用量ピルに関する正しい理解を広げるとともに、生理や避妊、女性の健康課題について一人ひとりが考えるきっかけをつくってまいります。
mederi株式会社 代表取締役 坂梨亜里咲 コメント

生理に伴う不調や避妊に関する悩みは、とても身近なものでありながら、いまだに周囲へ相談しづらく、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。
低用量ピルは、避妊や生理に伴う不調と向き合うための選択肢のひとつです。一方で、服用にあたっては、正しい情報をもとに、医師の診療のもとで自分に合った方法を選ぶことが大切です。
7月28日「低用量ピルの日」が、低用量ピルについて正しく知るきっかけとなり、生理や避妊、ライフプランについて、よりオープンに相談できる社会につながることを願っています。
mederiはこれからも、誰もが自分の体について正しい情報にアクセスし、必要な医療につながる環境づくりに取り組んでまいります。
『低用量ピルで生理ケアの日』とは?

特設ページ:https://mederi.jp/0728project/
7月28日は低用量ピルで生理ケアの日mederiでは、生理ケアにおける低用量ピル服用への理解促進と啓蒙を目的に、毎年7月28日を『低用量ピルで生理ケアの日』として記念日に制定いたしました。
低用量ピルの多くが1シート28錠、7日間ごとに錠剤が配置されており、毎日1錠ずつ服用することになぞらえて、7月28日を『低用量ピルで生理ケアの日』として制定しました。mederiでは低用量ピルに関する正しい情報を届けるとともに、毎月28日は自分の生理について考えてもらう機会を提供することを目的に、イベントやSNSを通し、啓蒙活動を行っています。
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