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【アンケート調査】”長く働きたい”女性の7割が重視! 企業が導入する「女性健康課題に関する福利厚生」の意識調査


経済産業省によると、女性特有の健康課題による労働損失などの経済的損失は、社会全体で年間約3.4兆円にのぼると試算※されています。近年では、生理、出産、育児休暇、定期健康診断における婦人科系検査の導入などが一般化し、女性向けの福利厚生が充実している企業は、就職先として選ばれやすいというデータもあります。
このような背景からmederiでは、mederi公式X・Facebook、LINE会員である女性60名を対象に、企業が導入する「女性健康関連の福利厚生」に関する意識調査を実施しました。
※参照:女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について(令和6年2月経済産業省ヘルスケア産業課)
【調査サマリー】
1. 福利厚生の事前確認意向
約70%の女性が、就職・転職・職場復帰時に「女性が働きやすい福利厚生」を事前に確認している。
2. 重視される制度
重視する福利厚生は「出産・育児休暇」「結婚・出産・育児手当」「婦人科研修の補助」「時短勤務」など、ライフステージに対応する制度が上位。
理由の約70%は「長く働きたいから」。妊娠・出産・育児とキャリアの両立を望む意識が背景にある。
3. 企業に導入してほしい制度
生理トラブル対策として、企業負担による低用量ピル支援『mederi for biz』の導入を80%以上が希望した。その理由は、「自分で健康管理をしたい」という声が多数であった。
また、導入不要の理由として、「自己負担で十分」「ピルを使用していない」といった実用面に加え、「健康状態を開示したくない」「男性上司への配慮」など心理的な理由も一部に見られた
4. その他、望まれる福利厚生
「ナプキン無料支給」が最多となった。次いで「女性リーダー育成プログラム」など、キャリア支援も期待されている。
5. 女性健康課題に関する福利厚生の課題と悩み
社内制度があっても「使いづらい」「理解されない」「情報が届かない」、また、男女の体調差に対する社内理解・リテラシーの低さが根本にあるという課題・悩みが多数あがった。
【調査データ詳細】
1. 福利厚生の事前確認意向
約70%の女性が、就職・転職・職場復帰時に「女性が働きやすい福利厚生」を事前に確認している。
就職・転職・職場復帰を考える際に就職先・復帰先企業の「女性が働きやすい福利厚生」をチェックしますか?に対し、約70%が「事前に確認する」と回答しました。ライフステージによって心身のコンディションや生活環境が大きく変化する女性にとって、福利厚生は単なる“あれば嬉しい”要素ではなく、「事前に確認する=比較検討の軸」になっていることが読み取れます。
2.重視される制度
「出産・育児休暇」「結婚・出産・育児手当」「婦人科研修の補助」「時短勤務」など、ライフステージに対応する制度が上位に。
妊娠・出産・育児などライフステージの変化に直結する課題に備え、長く安心して働き続けるための制度を重視する傾向があるようです。
また「女性の健康関連の福利厚生」を重要視している理由としては、「長く働きたいと思っている」が約70%多くを占めました。ライフイベントに柔軟に対応できる制度がある企業は、女性が安心してキャリアを築くための基盤となっているようです。
3. 企業に『mederi for biz』を導入してほしいか
80%以上の女性が、低用量ピルの費用を企業が負担する福利厚生サービス『mederi for biz』の導入を希望した。
当社が提供する、生理トラブルに有用な低用量ピルの費用を企業が負担する福利厚生サービス『mederi for biz』についての導入希望を聞いてみたところ、回答者のうち、80%以上の女性が導入を希望されました。生理による体調不良や業務への支障を軽減したいと考える女性が多く、低用量ピルの福利厚生によって安心して働ける環境を求める声が高まっているようです。
その理由としては「自身の健康に繋がるため」「生理トラブルに困っている/困った経験がある」という意見が半数近くありました。自身の健康管理や生理トラブルの軽減を通じて、業務への影響を抑えたいと考える女性が多く、実用性の高い支援として導入が求められていることが窺(うかが)えます。
さらに、必要ないと回答された方は、「自己負担で十分」「ピルを飲んでいない」などがあがりましたが、一部では、「自身の健康状況をオープンにしたくない」「男性上司でなければ」などの意見も見受けられました。
このことから、制度導入だけでなく、利用しやすい職場環境整備(社内文化・心理的安全性)の必要性が感じ取れます。「制度があれば安心」ではなく、“制度を遠慮なく使える職場”かどうかが、重要となりそうです。
4. その他、望まれる福利厚生
「ナプキン無料支給」が最多、次いで「女性リーダー育成プログラム」を希望。
さらに、「あったらうれしい女性の健康に関する福利厚生」として、多くの方が「ナプキン無料支給」を希望されました。次いで女性リーダー育成プログラムなど、キャリアにまつわるものも上位を占めました。
「ナプキン無料支給」が最も多く挙げられたことから、日常的かつ具体的な負担を軽減する福利厚生に対するニーズが高いことがわかります。生理用品の提供は、女性にとって毎月発生する支出であり、企業側がこれを支援することは生活の安心感や働きやすさの向上に直結します。
一方で、「女性リーダー育成プログラム」などキャリア支援に関する項目も上位に挙がっていることから、女性が中長期的にキャリアを築くための成長機会を求めていることが読み取れます。単なる福利厚生ではなく、キャリア支援を通じて企業が長期的に女性活躍を後押しする姿勢も重要視されています。
5. 女性健康課題に関する福利厚生の課題と悩み
制度があっても「使いづらい」「理解されない」「情報が届かない」という課題・悩みが多数。
制度があっても「使いづらい」「理解されない」「情報が届かない」、男女の体調差に対する社内理解・リテラシーの低さが根本にあるという印象が残る結果となりました。
Q3の「必要ない」の回答理由からも紐付きますが、このことからも、企業にとっては、制度導入がゴールではなく、“制度を活かせる風土づくり”こそが本質的な取り組みとなりそうです。女性の健康課題は、単なる福利厚生だけのケアではなく、企業文化・人間関係・教育の課題と密接に関わっていることが浮き彫りになっています。
今後の企業には、制度整備と並行して、リテラシーの向上・心理的安全性の醸成・情報設計の見直しというソフト面での改革が求められます。
mederiでは引き続き、より女性が生きやすく暮らしやすく、働きやすい社会を実現するフェムテックカンパニーとして、すべての女性が自分の体のことをきちんと知り、大切に愛でられるよう、安心・安全を追い求めるとともに、心と体のバランスを整えるためのサービスを展開してまいります。
【調査概要】
調査テーマ:企業が導入する「女性健康関連の福利厚生」に関するアンケート
調査対象:大学生2年生から(19歳以上)+就職している女性(42歳まで)
実施日:2025年4月11日〜5月8日
調査方法:mederi公式X・Facebook、LINE会員によるアンケート調査
回答人数:60名
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mederi for bizは、女性の健康課題をトータルサポートさせていただきます。
お申し込みから最短1週間で簡単に導入可能。導入内容は、以下の3つのサポートメニューから、企業様のご希望によってカスタマイズが可能です。
【サポートメニュー】
①ウェルネスセミナー
産婦人科医監修の元、月経困難症やPMSなどの正しい知識を学ぶことができる場をご提供。社内の意識向上をサポートします。
②オンライン診療
現役の産婦人科医師による丁寧な診療を、ご都合の良い時間にスマホから簡単に受診可能。服用中の不安はいつでも再診にて医師がサポートします。
③ピル処方
一人ひとりの悩み、体質に合わせたピルを処方。診療後、最短当日発送でご自宅のポストにお届けします。
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