生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
【レポート】ライフプランニングをテーマに20代向けのトークセッションを開催
mederiでは「女性の生きやすさ」の実現を目指し、さまざまな年代・性別の方々に向けて、女性の身体について正しい知識を共有するセミナーやイベントを実施しています。今回は、公益社団法⼈東京⻘年会議所 渋谷区委員会が主催するイベント『Shibuya Life Canvas』で開催した、トークセッション「20代のいま、ライフプランを考える」をレポートします。
『Shibuya Life Canvas』は、「性教育とフェムテックで考えるライフデザイン」をメインテーマに、若者たちが性について正しい知識を身につけ、ライフデザインに触れることを目的として実施されたイベントです。楽しみながら学べるステージイベントやワークショップを通じて、性知識への理解を深める機会が提供されました。
mederiでは、若者を対象とした性教育の啓蒙・意識向上に寄与することを目指し、「20代のいま、ライフプランを考える」と題したトークセッションを開催。テレビ朝日の弘中綾香アナウンサーとグレイス杉山クリニックSHIBUYAの岡田有香院長とともに、代表の坂梨が登壇し、20代でのライフプランニングの重要性やピル服用で叶えられること、キャリアと妊娠・出産の両立など、それぞれの経験談や知見に触れながら議論を深めました。
開催概要
日時:2024年8月31日(土)
開催場所:WITH HARAJUKU内「WITH HARAJUKU HALL「LIFORK」
主催:公益社団法⼈東京⻘年会議所 渋谷区委員会
共催:相模ゴム工業株式会社
協賛:mederi株式会社
登壇:弘中 綾子氏(テレビ朝日 アナウンサー)、岡山 有香氏(杉山クリニックSHIBUYA 院長)、坂梨 亜里咲(mederi株式会社 代表取締役)
URL: https://tokyojc-shibuya.jimdosite.com/
登壇者プロフィール
弘中綾香/テレビ朝日アナウンサー
慶應義塾大学卒業後、2013年入社。主に、バラエティ番組『激レアさんを連れてきた。』『1泊家族』などで活躍中。2023年11月に第一子を出産。
岡田有香/グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長
順天堂大学医学部卒業後、 聖路加国際病院にて8年間勤務。 妊活、不妊予防、不妊、プレコンセプションケア、女性の不調や生理の知識を発信している。
坂梨 亜里咲 / mederi株式会社 代表取締役
明治大学卒業後、ECコンサルティング会社を経て、女性向けwebメディアのディレクター、COO、代表取締役を経験。自らの4年に渡る不妊治療経験からmederi株式会社を設立。オンラインピル診療サービス「mederi Pill」、妊活サポートプロダクト「mederi Baby」を展開。
イベントレポート
弘中アナウンサーより「ライフプランニング」という言葉について、「一般的には、充実した人生のためのキャリア・家庭・健康などのバランスを考えた長期的な戦略である」という説明があった後、3名それぞれが描いてきたライフプランニングをお話しました。
まず坂梨が、20代から年齢軸でライフプランニングをしてきた経験をお伝えしました。20代で結婚し、本来は30歳で出産したかったが不妊治療に7年ほどかかり、34歳で出産。妊娠を望んだ時の婦人科検査で、AMH検査値が閉経に近い状態であることがわかり、そこからライフプランニングをコントロールすることが難しくなると同時に、仕事面でキャリアプランニングをメインとする考え方にシフトした経緯をお話しました。
対照的に、ライフプランニングという点では20代の時点ではまだ漠然としていて「ボワッとしていた」と語った、弘中アナウンサー。しかし、自分の生理をコントロールできないことにストレスを感じていたことから、社会人になると同時に低用量ピルの服用を開始していたことを明かしました。「特に副作用を感じることもなく、太ったりすることもなく、いいことづくめ。ピルそのものを毎日飲むという生活ルールは増えるものの、次の生理が具体的にいつ頃になるかわからないというストレスから解放されることができましたね」と振り返りました。
「なぜ、ライフプランニングが必要なのか?」という点について、産婦人科医の視点から岡田先生が解説。「女性には妊孕性という妊娠・出産におけるタイムリミットがあります。仕事が面白くなってくる時期と妊娠適齢期が重なることも多いので、ライフプラン通りにいかないこともありますが、何も準備せずに過ごすよりも、できることをやっておく方が良いでしょう。まずは自分が思い描く理想的なイメージをもとに期限を決めて、その次に自分の体を知ることから始めていただきたいです」と会場の参加者に向けて伝えました。
加えて「かかりつけの婦人科を持って、1年に1回ちょっとお話を聞くだけでもよいので訪れることをお勧めします。それは子どもが欲しいかどうかに関係なく、自分の健康を知るためです。生理痛や生理不順の症状がきっかけで大丈夫です」と呼びかけました。
そして、「自分の状況を知ったうえで、できることは何か」について、トークテーマを進めました。低用量ピルの服用や卵子凍結、その他さまざまな選択肢の中から自分自身に合ったできることを実践してほしいということを3名それぞれの想いをお伝えしました。
坂梨は「16歳ごろにダイエットにストイックに取り組んだことをきっかけに、低用量ピルを服用し、生理不順や生理痛を改善することができました。また、大切なのは、そこからもう1歩踏み込んで『なぜ生理不順なのか?』という要因まで検査を受けて、自分を知ることだったと不妊治療を経た今、感じています」と自分自身の経験談を通して伝えました。
低用量ピルについて、岡田先生は「生理痛がある時点で低用量ピルの服用が適切だと考えている」と語りました。自身も25歳ごろから妊活を開始するまでの約5年ほど低用量ピルを服用していたという、岡田先生。低用量ピルを服用することで、子宮内膜症の発症予防と排卵を止める効果があることに加えて、卵巣がんや大腸がんを抑える効果があり、リスクとして考えられている血栓症については、事前の問診や定期的な検査で早期発見をすることが重要だと伝えました。「生理痛は子宮内膜症と関係性あることに加えて、それが不妊に繋がりやすいため、痛みに耐え続けるのではなく婦人科を受診して早期に対処してほしい」と強調しました。
最後に、キャリアと女性としての人生との両立について、会社員・医師・経営者それぞれの立場から自身の経験談を元に議論を深めました。
まず坂梨が「出産してから周囲の力を借りるようになりました」と語り、完璧を求めすぎないように自分自身の心持ちをギアチェンジしたことを変化として振り返りました。
これを受けて、弘中アナウンサーも「行政サービスの活用なども含めて周囲のサポートを受けることが大切ですね」と共感。仕事については「20代でがむしゃらに働いてきてよかった」と言葉にしました。「妊娠・出産を経て周囲の理解やサポートをいただくなかで、今こうしてサポートくださっている方々は、きっともしかするとこれまでの私の歩みをみてきてくださったのでは?と感じることがあります」と語り、「時間が有限なものと思えて、仕事がさらに楽しくなりましたね」と加えました。
岡田先生からは、妊娠・出産・子育てにおいて、周囲のサポートを得ることの大切さを強調。特に産後のライフスタイルや自分自身のコンディションは産前に抱くイメージと大きく異なるため、1日24時間のタイムテーブルのイメージトレーニングを通して、具体的にどの時間帯に誰にどんなサポートを依頼するべきかという意思決定の準備をしておくことの大切さを伝えました。
mederiでは、今後もあらゆる年代の男女へ向けて、正しい性教育の知識やご自身の身体に合わせた選択肢の提供を目指して、活動してまいります。またオンラインピル診療サービス『mederi Pill』をはじめ、展開する様々なサービスを通して「女性の生きやすさ」の実現を目指してまいります。
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