生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
「女性が働きやすい会社への第1歩。男女ともに理解し合える環境づくりを」FORCE-R株式会社
mederiでは「より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会」の実現を目指し、法人様向けの福利厚生サービス「mederi for biz」を提供しております。そこで「女性の身体と働きやすい職場づくり」をテーマに、導入企業様へ福利厚生としてのピル導入にまつわるインタビューを実施。今回は、FORCE-R株式会社様にお話をお伺いしました。
FORCE-R株式会社について
当社は、クライアント様が抱えている多種多様な経営課題に対して、Webの領域で総合的に施策を考え、解決する事業を行っています。Web領域と言っても解決方法がたくさんあるので、「これだけやればいい」というものは基本的にはありません。クライアント様からご相談があった際に、まずは「本質的な課題は何か?」を洗い出し、解決方法を一緒に考え、他の可能性も含めて提案しサポートをしていきます。
現在、従業員数はリモートの業務委託を含めると40人前後になります。社員の男女比率は9:1、アルバイトの方も含めると全体では7:3の割合です。
■ご担当者様
小澤 優音(おざわ ゆね)氏/ 広報部
村田 晴香(むらた はるか)氏/Webコンサルティング事業部
女性従業員の働き方、健康課題について感じていることを教えてください
村田さん:
私自身も他の女性メンバーもですが、男性と比較すると毎月の体調変化の波が大きいと思います。「生理による体調不良でお休みをもらいたい」といった声が女性メンバーから上がってくることもあります。もちろん男性は全く悩みがないとは思わないですが、女性の方が定期的に身体の不調が出やすいのかなと感じています。今私が所属するチームは20代のメンバーも多く、生理とのうまい付き合い方など生理に関する悩みは多いです。そのような悩みや負担を減らすことができる方法があるのであれば、会社としてサポートできないかと思っていました。
また私たちは受託業になるので、基本的に仕事のスケジュールはクライアント様やイベントに合わせる形となります。体調不良はどうにもならない時もありますが、業種柄クライアント様との間に信頼関係を築く事が非常に重要となりますので、体調管理を徹底して仕事に臨みたいなと考えています。
女性従業員の方から具体的に健康課題についてどのような声がありましたか?
村田さん:
私の所属するチームも女性が多くはなく、年齢層的にも20~30代のメンバー中心ですので、女性特有の病気や更年期などの悩みはまだ出てきていないです。ただ、生理による頭痛や腹痛、めまいなどはよく聞きますね。言葉にはしなくとも、明らかに「今日は体調が悪そうだな、気分が悪そうだな」と感じることも。
私は現在アルバイトも含めて13人のチームにてリーダーポジションを務めており、チームメンバーから体調に関する相談が集まります。全員が全く同じタイミングで体調が悪くなる事はほぼ無いので、チーム全体でサポートできるような体制を整えています。これは女性だけではなく男性も含めてですが、インフルエンザやコロナが社内で流行ってしまった場合にも備え、担当分けも工夫しています。
これまで女性特有の健康課題に対して行った施策などはありますか?
小澤さん:
男性社員が多く、実はまだ行った施策はありません。女性特有の健康課題とは別ですが、「何事も体が資本、健康的な食事を摂って業務に励んでほしい」という代表の考えから、福利厚生として会社が1日300円負担してくれるお弁当のサービスを導入しています。
弊社では生理で体調が悪い日にも、リモートでの業務は可能ですが、基本的にはフルタイム出社になります。今回は「女性が働きやすい会社」の最初の一歩として、福利厚生の「メデリのオンラインピル処方サポート」を実施し、少しでも女性社員がライフイベントでのネックが払拭できるよう働きやすい環境にしたいと思い、導入しました。
「mederi for biz」はどのように知りましたか?また導入の決め手はありましたか?
小澤さん:
私は個人的に以前からメデリを利用していましたが、 福利厚生を整備する中で村田から「会社で導入できないか」と提案いただいた形になります。
村田さん:
私はメデリのサービス自体はテレビCMで存じ上げておりましたが、使ったことはありませんでした。ですが、チームの女性メンバーから「生理痛で今日は休みたい」という相談もあったり、前職では「ピル代サポートのような制度があったらいいよね」という声も女性から聞いたことがありました。そのような背景もあり、何かしらの形で取り入れられないかなと漠然と考えていました。
低用量ピルに対する印象はいかがでしたか?
村田さん:
私は、ピルを服用したことがあり、生理痛などが軽くなるということも知っていたので、生理による症状が辛い方に低用量ピルという選択肢を知ってもらえたら良いなと思っていました。仕事のパフォーマンスに影響してしまう事もあると思うので、金銭的な負担によって挑戦しにくいということであれば、一部でも良いので会社のサポートがあったら良いなと考えていました。
オンライン婦人科診療・ピル処方のサポートについて、社員の皆さんの反応はいかがでしたか?
小澤さん:
福利厚生として女性が働きやすい環境を作るという点で、会社が女性社員に寄り添う一歩として、良い印象はあったのではないかと思います。まだ使っていない社員も多いですが、個人的には半年で約1万6千円ほど会社に負担していただいている形となっており、保険も適用外なのでとてもありがたく思っています。
最近はピルへの理解が少しずつ進んできたと感じていますが、初めてピルを知った際はハードルがありましたか?
小澤さん:
私はピルを9年ほど服用していますが、初めて利用する際、ピルに対するハードルが高かった記憶があります。当時、中学生でしたが周りではピルを服用している女子もいなかったですし、「ピルってなあに?」というような雰囲気でした。お医者さんもすごく勧めてくれるような形ではなかったです。当時、生理痛がとても重くて動けないこともあり、母親も生理痛が重い人だったので理解はありつつも学校には行かないといけないですし、親世代も生理でも学校に行くというのが当たり前でした。20歳を越えたあたりからピルを服用している人が周りにも増え、最近では一般的になってきた印象です。時代と共に女性の働き方も変わり、ピルも普及してきたと体感しています。
学生時代はご家族以外で相談できた方はいましたか?
小澤さん:
いなかったですね。保健室で休んだり、友人同士で辛さを分かち合う会話などはよくしていましたが、生理だからといって、特別誰かに相談するといったことはなかったです。授業中もただただ机に顔を埋めてお腹を抱えながら唸っていた記憶があります(笑)。そう思うと、学生時代から社会人になった現在までで、日本で生理に対する大きなパラダイムシフトが起きたんだと感じます。
実際にオンライン診療を体験してみていかがですか?対面と違うと感じたことはありましたか?
小澤さん:
本当に便利ですね。産婦人科は、妊娠出産や性病など幅広く取り扱ってる中で、ピルを処方してもらうためだけに電車やバスに乗り通院するのは中々腰が重く、前の診療が伸びた関係で予約時間が押してしまうことも多々ありました。オンライン診療は、病院に行かなくても良いですし、電話で予約したり、待合室で待たなくても良いので、すごく便利だなと思います。
先生や個人の受け取り方によって様々だとは思いますが、良くも悪くも、私はオンライン診療の方が目的が絞られていて端的・効率的な印象はありました。症状を聞かれて、「それではこのピルを処方しましょう」という流れで。また、クリニックに通っていた時は男性医師だったのですが、オンライン診療では女医さんだったため、女性だからこそ分かる生理の痛みや辛さを共有でき、話しやすかったです。オンライン診療でも安心できました。
1番良かった点は、時間の面で短縮されたことです。平日の仕事が終わる頃には、診療時間外なことが多いので土日の休みの日に必然的に行くことになります。ですが休みの日も予定がある場合、会社のお昼休みの時間などに行くしかありません。平日はやはり動きにくいので有給を取らざる得ないですが、そのような時間に困らない点がすごくポジティブだと思います。
産婦人科医によるオンライン診療について、期待することはありますか?
村田さん:
私はまだ産婦人科のオンライン診療は受けたことがないのですが、以前に皮膚科のサービスでオンライン診療を受けたことがあります。皮膚科だと実際に肌の様子を目でみて、触ってもらって症状が分かることもあるので、オンラインだと少し不安な点もあると感じました。ですが、ピル処方の場合だと症状も限られますし、問診で伝えることがほとんどになるので不安は少ないのかなと思います。ただ、あまりにもシステム的な対応になってしまうと心配です。人によって若干症状も違うと思いますので、フラットな目線でヒアリングしてもらえたら安心ですね。
ここ数年、日本でもフェムテック領域のサービスが増えてきました。今まで何か使ったことがありますか?
小澤さん:
生理日管理アプリを使っています。カップル機能があったので以前は有料課金をして症状や生理予定日の共有をしていました。私は救急車を呼ぶほど生理痛がひどかったり、生理中は心の面でもナイーブになりやすかったので、迷惑をかける前にパートナーに「生理であること」を知ってもらえると安心に繋がるのではないかと思って利用していました。温かいものを買ってきてくれたり、会話中に気遣ってもらえたこともあったので有難かったです。
フェムテック領域でさまざまな選択肢があることについてどう感じますか?
村田さん:
少し前だと男女平等に、女性も男性と同様に働こうというような風潮がありました。しかし、身体の構造的に子供を産めるのは女性のみですし、そこを加味すると体調面ではどうしても差が出てくるなと感じていました。生理休暇がある会社もあると思いますが、男性の上司だと理解を得にくいことも。同じように、男性特有の悩みもあるとしたら、それを女性が完璧に理解するのは難しいかもしれません。そのような観点から、女性であれば女性自身で自分の体調を管理するためにできることをしないといけないと思います。
仕事が忙しくてもオンライン診療であれば時間効率良く受診できますし、生理をコントロールできることで、仕事のスケジュールも狂う事が減ります。「自分で自分の身を守る」とまでは言いませんが、とても便利になってきたなと思います。所属する会社の協力や、フェムテックサービスを作ってくれる企業さまの努力もあり、お金がないから服薬できないということも徐々に減ってきていると思います。働く女性目線では、「生きやすくなってきたな」と感じますね。
最後に、「mederi for biz」の導入を通して御社が目指す姿や目標を教えてください
村田さん:
あまり大きな目標は見据えられていないですが、弊社は圧倒的に男性が多いので、女性が働きやすい環境を整え女性メンバーも増やしていきたいです。どうしても案件によっては女性の方が好ましいケースもあります。 例えば、女性用商品のカスタマーサービスで、受け手も女性担当者の方が話しやすい・共感しやすいなどのケースです。女性特有の身体に関する悩みに関して会社が解消のサポートをし、男性特有の健康課題が今後出て来た際にはそれも同様です。男女双方とも健康課題を極力減らし、体調不良による休暇取得が減れば、本人にとっても会社にとっても良いこと。そのように働きやすい環境を作っていきたいなと考えます。
弊社に限らず、まだ「mederi for biz」を導入されていない企業様に向けてもですが、トップの方や広報窓口の方が男性の場合、女性の生理に関する悩みについて意外と知らない情報は多いのかなと思います。それこそ、救急車を呼ぶほど生理に伴う症状が辛い人もいたり、保険診療適応でない場合は「診療代+ピル代」で年間でこれくらい費用がかかるなど。そのような一般的な情報が載った記事などが増えると、社会全体でより理解が進むかもしれないですね!
小澤さん:
今回「mederi for biz」を導入する際に、女性従業員一人ひとりに生理の悩みに関してヒアリングしたところ、普段ピルを利用していない人が服用するハードルの高さを感じた部分もあります。しかし、今回「mederi for biz」を導入したことで「女性が働きやすい環境」に1歩進んだと思うので、会社と女性社員の間で今後も意見交換をしていきたいですね。
男性が多い職場での課題はまだまだ残っているかもしれませんが、メデリのサービスを通して女性の健康課題に対する考え方や接し方が、少しでもポジティブに変化すると嬉しいです。
ありがとうございました。「mederi for biz」では、今後も様々な年代の男女へ向けて、生理/PMSに対する正しい理解や、ご自身の身体に合わせた選択肢の提供を目指して、働く女性の健康課題をサポートしていきます。
たくさんの企業に導入いただいています!
mederi for bizは、女性の健康課題をトータルサポートさせていただきます。
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