【医師監修】喫煙者は低用量ピルを飲める?リスクや服用の条件を紹介

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更新日:2024.06.27

【医師監修】喫煙者は低用量ピルを飲める?リスクや服用の条件を紹介|メデリピル

低用量ピルは、避妊目的だけでなく生理痛やPMSの軽減にも役立つお薬です。しかし、服用をすることによってかえって危険な場合があります。

例えば、喫煙者のピルの服用です。現在喫煙中の方は、喫煙しながら低用量ピルを服用しても体に影響がないのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、低用量ピルと喫煙の関係性とそのリスクについて解説していきます。喫煙習慣があり、低用量ピルの服用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

喫煙者の方が低用量ピルを飲むリスク

喫煙者の方が低用量ピルを服用する場合に考えられるリスクは、血栓症です。血栓症とは、血管内に血栓ができることで血管が詰まってしまう病気のことです。血栓によって血液の流れが止まってしまうことで、体に酸素が届かなくなってしまいます。発症部位によって、様々な病気が引き起こされます。過度の凝固は、心臓発作や脳卒中など、命にかかわる重篤な症状を引き起こすことでも知られています。

喫煙者の血栓症のリスクについて、詳しくみていきましょう。

なぜ喫煙者は、低用量ピルにより血栓症のリスクが上がるの?

もともと低用量ピルに含まれる女性ホルモン、特に「エストロゲン(卵胞ホルモン)」には、血管を保護する作用がありますが、血を固まりやすくする作用(凝固亢進作用)もあります。とは言え、そのリスクは大きくないため、喫煙の習慣がない方であれば問題はありません。しかし、喫煙している人は非喫煙者よりも全身の血管の炎症や収縮がおき、酸素供給が減少することが要因となり、血液が固まりやすい傾向にあります。血液が固まりやすいと血栓ができやすくなり、血栓症のリスクが高くなってしまうのです。
実際の症例でも、喫煙者の方は非喫煙者の方よりも心筋梗塞を発症するリスクが非常に高いと考えられています。

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ピル服用中の喫煙によるその他のリスク

喫煙者がピルを服用した場合、血栓症のリスクが高まり「心筋梗塞」や「脳卒中」になりやすいだけでなく「がん」のリスクも高まるといわれています。ピル服用中の喫煙が体に及ぼす影響を見ていきましょう。

心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる

心筋梗塞とは、血栓などによって冠動脈(心臓を栄養している動脈)がふさがり、心筋が壊死することです。一方、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)とは、脳の血管が破れたり詰まったりして脳の働きが障害される病気です。

これらの病気の共通点として挙げられるのが、血栓ができやすい人が発症のリスクが高まるという点です。そのため、喫煙者の低用量ピルの服用は血栓のリスクが非常に高くなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクも高まるとされています。

がんのリスクが高まる

喫煙自体が、肺がんや子宮頸がんなど多くの内臓がんの原因となります。がんの予防には、喫煙しないことが最も効果的な対策です。ピル服用の機会に禁煙も視野にいれてみても良いかもしれませんね。

喫煙者がピルを服用するための条件

とは言え、すべての喫煙者が低用量ピルの処方を断られるわけではありません。血栓症のリスクが高まるほどに喫煙していなければ、条件付きとはなるもののピルの処方は可能です。

    • 1日の喫煙数が15本以上あること
    • 年齢が35歳以上であること

以上2点の条件に当てはまる場合には、低用量ピルの処方はできません。その他、喫煙者で脂質代謝異常がある方も、心血管系疾患のリスクが高まるため、低用量ピルの処方は受けられません。

また、ピルを服用している喫煙者の場合は、血栓症対策として以下のことに注意して生活するようにしましょう。

      • 禁煙をするよう心がける
      • こまめに水分を取る
      • 座りっぱなし、立ちっぱなしを避ける
      • ふくらはぎのマッサージをする
      • アルコールや利尿作用のある飲み物を飲みすぎない

以上の条件に注意して、まずは自分の生活習慣を見直してみることも大切です。

血栓症の初期症状がでた時は、医療機関に相談しましょう

喫煙の習慣があるうえで低用量ピルを服用した場合、血栓症の初期症状が出ることがあります。

        • 激しい頭痛
        • めまい
        • 言語障害(舌のもつれ、話しにくさ)
        • 強い胸の痛み
        • 歩きにくさ

ピルを服用しており喫煙習慣がある場合は、自分では病院に行くほどではないと思っていても、実は重大な病気につながっている場合も考えられます。以上の症状が見られる場合は、すぐに服用を止め、医療機関に相談しましょう。

喫煙は生殖器に影響することも

たばこの煙に含まれる有害物質のなかでも、特にニコチンや一酸化炭素、酸化物質(活性酸素など)が生殖機能に大きく影響します。女性の喫煙は、子宮や卵巣まわりの血流を低下させるため、卵巣機能や子宮内膜の着床機能に悪影響を及ぼし、不妊の原因にもなります。将来妊娠を望む方は、自分の将来のため、健康のためにも、禁煙を検討される方が良いです。

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監修者

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医
柴田 綾子
世界遺産15カ国ほど旅行した経験から母子保健に関心を持ち産婦人科医となる。 2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。著書:患者さんの悩みにズバリ回答!女性診療エッセンス100(日本医事新報社)、明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム(診断と治療社)など。

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