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PMSが生理中も続く原因はPEMSかも?産婦人科医監修付きで対処法も解説!

ピル
更新日:2026.08.19
PMSが生理中も続く原因はPEMSかも?産婦人科医監修付きで対処法も解説!

生理が始まったのに、イライラしたり泣いてしまったり、頭痛や吐き気などPMS(月経前症候群)のような症状が続くことはありませんか?通常、生理が始まるとPMSの症状は落ち着きますが、生理中もそれらの不調が続くのはPEMS(周経期症候群)や月経困難症の可能性もあります。
症状が続いていると、仕事や日常生活にも影響が出てしまうこともあり、病院に行くべきなのか心配になりますよね。この記事では、なぜPMSのような症状が生理中も続くのかという原因や、PEMSと月経困難症がPMSとどう異なるのか、症状を緩和する方法などについても詳しく解説します。つらい症状を一人で抱え込まず、少しでも快適に過ごすための参考にしてみてくださいね。

【基本】PMSとはどんな症状?

PMS(月経前症候群)は、生理前3〜10日ごろから現れる精神的・身体的な不調の総称です。生理が始まると症状が落ち着くのが一般的ですが、人によって症状の種類や出方はさまざまです。

生理_PMS(月経前症候群)に起きやすい心と体の不調のイメージ

まずはPMSの主な症状を確認してみましょう。

精神的な症状:イライラ・泣く・気分が沈む

PMSの精神的な症状には、イライラしやすくなる、些細なことで涙が出てしまう、気分が沈むといったものがあります。原因はまだ明らかになっていませんが、月経前の女性ホルモンの変動や、それに伴う脳内の神経伝達物質の変化などが関係すると考えられています。また、「一人になりたい」と感じるような精神的な不調もよく見られます。こうした症状が生理前だけでなく生理中まで長引く場合は、PMSとは異なり、生理中も症状が続くPEMS(周経期症候群)の可能性もあります。

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身体的な症状:頭痛・吐き気・腰痛・だるさ

身体的な症状には、頭痛・吐き気・腰痛・下腹部のはり・乳房のはりや痛み・疲れやだるさなど、さまざまです。
PMSで、吐き気が生じるのは、経血を子宮の外に押し出すために放出されるプロスタグランジンという物質が、胃や腸を刺激して締め付け感を与えることが原因だと考えられています。また、頭痛が起こるのも、このプロスタグランジンの影響や血行の変化などが関係しているためです。

生理前はプロゲステロンの影響で体に水分を溜め込みやすくなるため、PMS症状として腰痛や下腹部のはりを感じることがあります。これは、水分が溜まることで体がむくみやすくなり、その重さや圧迫感が腰や下腹部に不快感をもたらすためです。特に、座っている時間が長い方や、冷えを感じやすい方は、これらの症状が強く出やすい傾向があります。
また、ホルモンバランスの影響で乳腺が刺激を受けることによって、乳房のはりや痛みを感じることがあります。これは、生理前の黄体期に分泌されるプロゲステロンが、乳腺を刺激し、水分を溜め込みやすくすることで、痛みや緊満感(張っている感じ)を引き起こすためです。この症状は、生理が始まってホルモン量が落ち着くと、自然に治まっていくのが特徴です。
さらに、生理前は通常よりも体温が高くなるため、睡眠の質が低下してしまいます。それが原因で、日中に疲れやだるさ、眠気などを感じることも。プロゲステロン自体にも、妊娠に備えて体を休ませようとする作用があるため、日中の活動を妨げるほどの強い眠気を引き起こすこともあります。

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iPMSの症状は200種類以上

PMSで現れる症状は身体的・精神的なものを合わせると200種類以上あるといわれています。症状の種類や重さには個人差が大きく、「自分だけ症状が多い」と感じても心配し過ぎなくて大丈夫です。気になる症状が続く場合は、一人で抱え込まず婦人科に相談してみましょう。

生理中も症状が続くのはPEMS(周経期症候群)の可能性

生理が始まっても症状が落ち着かない場合、PMSではなくPEMS(周経期症候群)や月経困難症が関係している可能性があります。それぞれの特徴を確認してみましょう。

PMSとPEMSの違い

PMS(月経前症候群)は生理が始まると症状が減退、または消失するのが特徴であるのに対し、PEMS(周経期症候群)は、生理が始まっても症状が続き、症状のピークが生理中に訪れるのが大きな違いです。
PEMSは、月経前に始まった精神的・社会的症状が月経中まで続き、月経中にピークを迎えるパターンとして近年提唱されるようになった概念です。
PEMSでは、だるさやイライラ、無気力、一人になりたいといった精神的・社会的症状がメインで現れますが、生理が終わるとこれらの症状は消失します。
生理中に泣いてしまったり、情緒不安定に感じたりする場合も、PEMSの症状の1つとして現れることがあります。
生理中も不調が続く場合は、PMSではなくPEMSの可能性も考えてみましょう。

月経困難症の可能性もある

月経困難症とは、生理に伴って起こる病的な状態のことで、下腹部痛・腰痛・吐き気・頭痛・疲労感・イライラなど、PMSと似たような症状が生理中に現れるのが特徴です。生理中も不調が続く場合は、月経困難症が背景にある可能性もあります。
月経困難症には、特定の疾患が原因ではない機能性月経困難症と、子宮内膜症や子宮筋腫などが原因となる器質性月経困難症があります。
いずれも産婦人科での診察が必要な状態です。生理のたびに強い不調が続くと感じる場合は、自己判断せず婦人科に相談してみてくださいね。

PMS・PEMSがひどくなる原因

PMS(月経前症候群)・PEMS(周経期症候群)の症状が重くなる背景には、ホルモンの変動に加えて日常生活のさまざまな要因が重なっていることがあります。

ストレス

仕事や人間関係でのストレスは、PMS症状を引き起こすきっかけになったり、現在の症状をさらに悪化させる要因になったりする可能性があります。ストレスを感じると、脳内でホルモンバランスを調整する機能が乱れやすくなります。その結果、PMSの症状が強く出たり、現在ある症状がさらに悪化したりする要因になり得るのです。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れもPMS症状の悪化に影響します。自律神経が乱れていると、生理前に交感神経が活発になって心身が緊張状態になり、なかなかリラックスできなくなってしまいます。この心身の緊張状態がホルモンバランスの乱れを助長し、PMSの不快な症状を強く感じさせてしまうのです。

食生活の乱れ

栄養バランスの偏った食事や、食事の時間・回数がバラバラといった食生活の乱れも、PMSの症状を悪化させる原因です。体に必要な栄養素(ビタミンやミネラルなど)が不足したり、血糖値が急激に変動したりすることで、ホルモンや自律神経の働きが不安定になります。

ライフステージの変化

PMSやPEMSの症状の重さは、女性ホルモンの分泌が急激に変動するライフステージの変化によって悪化しやすい傾向があります。20代は乳房のはりや下腹部痛など体の症状が目立ちますが、30代になると、仕事や生活のストレスが増えることで、「精神的に不安定になる」「攻撃的になる」といった心の症状が強く出る場合があります。

PMS・PEMSがひどくなりやすい方の特徴

体質だけでなく、日常の生活習慣やストレスへの向き合い方もPMS(月経前症候群)・PEMS(周経期症候群)の症状の重さに関係しています。気づかないうちに症状が強く出やすくなっている場合もあるかもしれません。
PMS・PEMSがひどくなりやすい方には、次のような特徴があると考えられます。

  • ・真面目、几帳面、完璧主義など自分を追い込みやすい性格傾向がある
  • ・責任感が強く、頑張り過ぎてしまう
  • ・睡眠不足や不規則な生活が続いている
  • ・運動不足や栄養の偏りがある
  • ・カフェインやアルコールをよく摂る
  • ・喫煙習慣がある

真面目で完璧主義タイプの方は、どうしても頑張り過ぎたり、感情やストレスを一人で抱え込みやすくなります。その結果、自律神経やホルモンのバランスが乱れやすく、PMSの症状が強く出ることがあるのです。また、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足といった生活習慣も、体の回復力を低下させ、ホルモンのゆらぎに敏感になりやすい状態を生み出してしまいます。カフェイン・アルコール・喫煙などの刺激物も、イライラや不安感、頭痛、胸のはりなどの症状を悪化させることがあるため、注意しましょう。

PMS・PEMSの対処法

生活習慣の見直しからセルフケア・医療的なサポートまで、段階に応じた対処法があります。無理のない範囲で取り入れてみましょう。

食生活の見直し

PMS(月経前症候群)症状を改善するためには、食生活の乱れを見直しましょう。食生活の乱れは、PMSを悪化させる原因の1つです。脂質や糖質の多い食事を控えたり、塩分を控える、旬の野菜などを積極的に摂り入れたりするなどして、バランスのとれた食事を摂るように意識してみましょう。また、アルコールやカフェインの摂り過ぎもPMSを悪化させる原因になるため注意しましょう。
甘いものを一度に大量に食べると血糖値が急激に変動し、イライラを悪化させることがあります。生理前に甘いものが食べたくなったときは、砂糖を使っていないドライフルーツやナッツなどを選ぶのもおすすめです。

禁煙

PMSの症状が重いなら、禁煙にチャレンジしてみましょう。喫煙は血流を低下させるため、PMSが悪化してしまいます。実際、タバコを吸う女性は吸わない女性に比べてリスクが高くなる傾向が示されています。普段からタバコを吸う習慣があり、現在PMSの症状に悩んでいる方は、禁煙にチャレンジするのも方法です。

※参考:「Choi SH and Hamidovic A (2020) Association Between Smoking and Premenstrual Syndrome: A Meta-Analysis. Front. Psychiatry 11:575526. doi: 10.3389/fpsyt.2020.575526」(Frontiers)

ストレスの解消

PMSのつらさを和らげるために、日ごろからストレスを抱え込まない工夫をしましょう。仕事や家庭、人間関係でのストレスは、PMS症状を悪化させる原因になります。時間がある時に趣味など自身の好きなことをしたり、軽い運動をして気持ちをリフレッシュさせたりして、普段からストレスを抱え込み過ぎないように気をつけましょう。

市販薬・漢方薬の活用

※注意:五苓散は、メデリピルでの取り扱いはございません。あらかじめご了承ください。
PMSの症状がひどい場合には、市販の鎮痛剤を服用するのも1つの手です。痛みをずっと我慢していると、そのストレスでさらに症状が悪化してしまう可能性もあります。決して無理はせず、症状がひどい時には鎮痛剤を服用してみましょう。
漢方薬もPMSの症状緩和が期待できる場合があります。体質や症状に合ったものを選ぶことが大切です。
主に次のような漢方薬が用いられることがあります。

  • ・加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラや気分の落ち込みなど精神症状に
  • ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血行を促進し、下腹部の痛みや冷えに
  • ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えやむくみ、だるさに
  • ・五苓散(ごれいさん):むくみや頭痛に

漢方薬はさまざまな種類があるため、自分に合ったものを選ぶためにも、医師や薬剤師に相談しながら使うと安心です。

質の良い睡眠の確保

PMS症状の悪化を防ぐため、質の良い睡眠を確保しましょう。睡眠不足はPMS症状を悪化させる要因の1つです。生理前〜生理中は特に疲れやストレスを抱えやすいため、質の良い睡眠を確保するよう心掛けましょう。睡眠の質を高めるための工夫としては、就寝の2~3時間前に入浴して体を温めたり、寝る前に強い光(スマホやPC)を避けることが大切です。また、朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びることで体内時計が整い、生活リズムも安定しやすくなります。

軽い運動やストレッチ

激しい運動は必要ありませんが、軽いストレッチや散歩などの運動は、血行改善やストレス発散に役立ちます。PMS症状を軽減し、健康な体づくりを目指すためには、症状が出ている時期だけでなく、日ごろから習慣として継続的に体を動かすことが大切です。定期的な運動によって血流が改善されることで、PMSによるむくみやだるさの軽減が期待できます。運動が苦手な方は、「一駅だけ歩く」「エスカレーターではなく階段を使う」など、日常の中でできる範囲から取り入れてみるのがおすすめです。無理のない範囲で体を動かすことが、気分転換にもつながり、ストレス緩和にも役立ちます。

低用量ピルの服用

ひどいPMS症状が続いている方には、低用量ピルの服用も選択肢の1つです。低用量ピルには2種類の女性ホルモンが含まれており、排卵を抑え、月経周期に伴う女性ホルモンの変動を小さくすることで、PMS症状を軽減する可能性があります。低用量ピルは医師の処方が必要な薬で、ドラッグストアや薬局では販売していないため、病院を受診するかオンライン診療サービスを利用する必要があります。
メデリピルのオンライン診療では、産婦人科医の診察を受けたうえで処方を受けることが可能です。ご自宅からスマホで手軽に受診でき、処方されたピルは自宅ポストまで届けてもらえます。PMS症状が気になる方は、まずは医師に相談してみてくださいね。
低用量ピルはPMSの症状緩和が期待できる場合がありますが、効果には個人差があり、服用の適否は医師が診察のうえ判断します。

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婦人科を受診するタイミング

症状がつらいと感じたら、一人で抱え込まず婦人科に相談しましょう。基本的に、生理中でも受診可能です。

こんな症状が続いたら受診のサイン

日常生活に支障が出るほどつらいと感じたら受診のタイミングです。仕事や学校を休んでしまうほどの痛みや気分の落ち込み、家事や趣味が手につかないほどの不調がある場合は、我慢せず早めに婦人科へ相談しましょう。
以下のセルフチェックに当てはまる方は、受診を検討してみると良いかもしれません。

PMS・PMDD受診目安セルフチェックのイメージもちろん、日常生活に支障をきたさなくても、自身が「つらい」「この症状をなんとかしたい」と感じたなら受診すべきタイミングだといえます。
生理期間中でも、我慢せずに受診して問題ありませんが、子宮頸がん検査など、一部の検査は出血がある生理期間中には避けた方が良いことがあります。もし検査が必須な場合は、生理期間が終わってからもう一度病院に行かなくてはならない場合もあることは留意しておきましょう。不安な場合は、受診前に電話で病院へ確認しても良いでしょう。

婦人科での診察の流れと伝え方

初めて婦人科を受診する場合、どのような流れになるのか不安に思うかもしれません。多くの場合、初診は問診から始まります。「いつから」「どのような症状が」「どのくらい続いているか」を事前にメモしておくと、医師に伝えやすくなります。最後に生理があった日や生理周期も答えられると安心です。
内診に抵抗がある方は、お腹の上から超音波検査を行う方法に変更できる場合もあるので、遠慮せずに医師に話してみましょう。また、生理中のPMS(月経前症候群)が気になる方も、まずは問診・診察を通じて医師に状況を伝えることが大切です。

PMS・生理中の不調に関するよくある質問

PMSや生理中の不調に悩まされ、「生理中に婦人科に行っても診てもらえるのかな?」「改善する方法はあるの?」と疑問に思うこともありますよね。ここでは、PMS・生理中の不調に関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

生理が来てもイライラや泣くのが続くのはPEMSなの?

生理が始まっても精神的な不調が続く場合、PEMS(周経期症候群)の可能性が考えられます。PEMSではだるさ・イライラ・泣いてしまうなどの症状が生理中にピークになることがあります。ただし月経困難症などほかの原因の可能性もあるため、症状が気になる場合は産婦人科に相談してみましょう。

生理中に婦人科を受診しても良い?

生理中でも婦人科を受診することは基本的に問題ありません。ただし、子宮頸がん検査など一部の検査は生理中には避けた方が良いことがあるため、受診前に病院へ電話で確認しておくと良いでしょう。PMSや月経困難症の相談は生理中に受診しても対応してもらえる場合がほとんどです。

低用量ピルで生理中に続くPMS症状は改善できる?

低用量ピルはPMSの症状緩和が期待できる場合があります。ただし効果には個人差があり、服用の適否は医師が診察のうえ判断します。気になる方はオンライン診療などを活用して、まずは医師に相談してみてくださいね。

まとめ

今回の記事では、生理中も続くPMS症状の原因とその対処法について紹介しました。PMS症状が生理中も続く場合は、PEMS(周経期症候群)や月経困難症などの病態が考えられます。また、普段の食生活やストレスといった生活習慣の乱れが、症状をさらに悪化させている可能性もあります。そのため、日ごろから食事の内容に気を配ったり、ウォーキングなどの軽い運動でストレス発散を心掛けたりすることが大切です。

症状がつらいときは一人で抱え込まず、市販薬・漢方薬・低用量ピルなど自分に合った方法を産婦人科の医師と一緒に探してみてくださいね。メデリピルのオンライン診療では、産婦人科医の診察を受けたうえでピルの処方を受けられます。生理前〜生理中の不調でお悩みの方は、ぜひ一度相談してみてください。

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監修者

海渡 由貴

2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。

日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。

2026年1月に医学博士取得。

2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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