PMSが生理中も続くのはなぜ?PEMSか月経困難症かも?

ピル
更新日:2024.06.27

生理が始まったのに、PMSのような症状が続くことはありませんか。それは、PMSではなくPEMS(周経期症候群)または月経困難症の可能性があります。この記事では、PEMSと月経困難症がPMSとどう異なるのかや、原因、症状を緩和する方法について詳しく解説します。

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PMSが生理中も続くならPEMSか月経困難症の可能性!

生理が始まる3~10日前に現れる、腹痛や頭痛、イライラなどの身体的または精神的不調をPMSといいます。このようなPMSと同様の症状が生理中も続く場合、PEMS(周経期症候群)か月経困難症の可能性が考えられます。PMSは生理前の症状を指すため、生理のときの症状はPMSではありません。

PMSの出現パターン

PMSは生理が開始するとともに症状が治まりますが、PMSの症状が出現するパターンは主に4つに分類されます。

①生理開始の約7日前から発症し、生理がはじまると症状が治まる
②排卵直後から生理開始時まで症状が続く
③排卵前後に発症し、一度症状が治まったのちに再び発症する
④排卵直後から生理が終了するまで症状が続くPMSの症状は個人差が大きく、上記のように人によって症状が始まるタイミングや強さが異なります。

PMSが生理のときも続くならPEMSかも

PMSとPEMSは、症状の発症パターンが異なります。PMSは生理前から症状が出始めて生理が開始すると症状が落ち着くのに対し、PEMSは生理中に症状が最も強まります。また、PMS、PEMSともに3周期にわたって同じ症状が上記の発症パターンで現れることが特徴です。

PMS 生理開始3~10日前から始まり、生理が始まると症状が減退する、または症状がなくなる
PEMS 生理前から始まり、生理中に症状のピークを迎える

 

PEMSの症状は、月経痛に加えて、精神症状と社会的症状を主としています。具体的な精神症状と社会的症状は下記の通りです。

精神症状 無気力、不安、怒りやすい、憂鬱
社会的症状 一人でいたい、人づきあいが悪くなる、物事が面倒くさい、生理が嫌になる

PMSが生理の時も続くなら月経困難症かも

PMSと月経困難症は症状の発症時期が異なります。月経困難症の症状には、下腹部痛、頭痛、吐き気、むくみ、気分の落ち込みやイライラなどがあります。もしこのような症状が生理中に続くようなら、月経困難症の可能性が否定できません。

・PMS…生理開始3~10日前から始まり、生理が始まると症状が減退する、または症状がなくなる。

・月経困難症…生理中に症状が現れる。また、月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。

機能性月経困難症

原因が明確ではない月経困難症をいいます。生理痛は、子宮内膜でつくられるプロスタグランジンという物質が、経血を押し出すために子宮を収縮させることで起こります。機能性月経困難症では、生活面やストレスなどが影響を与えることで、症状が悪化し痛みを感じやすくなると考えられます。

器質性月経困難症

原因となる何らかの疾患がある月経困難症をいいます。主な原因としては、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮線筋症、子宮内膜ポリープ、先天症子宮奇形などが挙げられます。これらの子宮、卵巣にかかわる病気によって、月経痛や経血量の過多などを引き起こします。

PMSが生理中に続く!PEMSと月経困難症の原因は?

PMSと同様の症状が生理期間中も続くPEMSと月経困難症。どちらも症状が共通しているものがありますが、何が原因となって発症するのでしょうか。それぞれの原因についてご紹介します。

PEMSの原因

PEMSの原因は諸説ありますが、現在もはっきりとした原因はわかっていません。同一の症状があるPMSは、生活のストレスなどが症状を形成するといわれており、周囲の環境や心情が相互に関わっていると考えられています。

月経困難症の原因

月経困難症の原因は、前述した「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」で異なります。機能性月経困難症は明確な原因がありませんが、プロスタグランジンの分泌量が過剰であったり、強いストレスを感じたりすると起こりやすいと考えられています。器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫など明確な疾患が原因となって引き起こされます。器質性月経困難症は原因となる疾患の治療が重要なため、いずれの場合も医療機関で検査を受けて原因を調べることをおすすめします。

PMSが生理中も続くときの対処法は?

生理中もPMSの症状が続く場合、症状を改善するためにどのような対処法があるのでしょうか。ご自身の生活の中で取り入られる方法もありますが、病院を受診して痛みの原因を特定したり、薬を服用したりすることも改善のきっかけになります。

自分でできる対処法

PMSが生理中も続くとき、症状を緩和するために生活習慣の中で実践できる対処法があります。生理前から生理中にかけて不調を感じやすい方は、普段から意識して取り入れてみてくださいね。

・1日3食、栄養バランスのとれた食事を心がける

・湯船に浸かって身体を温める

・6~8時間程度、質の良い睡眠をとる

・ウォーキングなどの有酸素運動をする

・ストレスを溜め込まないよう、こまめに発散する

医療機関を受診する

PMSと同様の症状が生理中も続くときは、月経困難症の可能性も考えられます。月経困難症の場合は婦人科系疾患が原因となることもあるため、その病気の有無を調べる必要があります。症状が続く場合は、早めに医療機関を受診することが望ましいです。問診の後、検査では超音波、血液検査などを行い症状の原因を特定します。診断結果を踏まえて、医師の判断のもと適切な治療を受けましょう。

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まとめ

生理中も続くPMSの正体、「PEMS」と「月経困難症」について理解いただけましたでしょうか。それぞれの症状はPMSとほとんど同一ですが、発症するタイミングや原因が異なります。原因によって必要な治療方法があるため、症状が辛い場合は我慢せずに一度病院を受診してくださいね。

監修者

産婦人科専門医、がん治療認定医、mederiドクター
mederiドクター
産婦人科専門医、がん治療認定医 女性のヘルスケアアドバイザー(女性医学会認定)、F U S E certificated personnel(米国内視鏡外科学会認定)、JOHBOC研修終了(日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構) 大学病院に入局し高度周産期センター、婦人科腫瘍専門施設で研修・修練後、総合病院で良性疾患の腹腔鏡手術や、不妊治療、女性内分泌・更年期障害など幅広く女性診療を行う。米国への留学を経て、現在はmederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。

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