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超低用量ピルには避妊効果がないの?本来の効果や種類等を解説|メデリピル

ピル
2023.06.20 (2023.08.24更新)

「ピル」と一括りにいっても、低用量ピルや超低用量ピル、中用量ピル、アフターピルなど特徴や使用目的が異なるさまざまな種類があります。避妊目的で使用されることが有名なピルですが、超低用量ピルは国内で避妊を目的とした使用が認められていません。

この記事では、超低用量ピルの本来の効果や種類についてご紹介します。

目次

 

■超低用量ピルは生理の症状を治療するピル

超低用量ピルは、生理痛の軽減、月経困難症の治療を目的として処方されています。治療目的で使用されるため、医師の診断のもと処方された超低用量ピルは保険適用となります。一定の避妊効果はありますが、日本では避妊に関する試験が行われていないため避妊目的での使用は推奨されていません。

ここでは、超低用量ピルで期待できるの効果を4つご紹介します。

 

生理痛の軽減

超低用量ピルは、生理痛の緩和を期待できます。生理痛は、妊娠に備えていた子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるときに伴う痛みです。超低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、経血量が減り生理痛も軽減されます。

 

生理不順の改善

超低用量ピルは女性ホルモンの変動を制御できるため、生理不順を改善することが可能です。それぞれのピルに休薬期間が設けられており、この休薬期間中に生理が来る仕組みになっています。そのため、いつ生理が来るかを事前に予測することができます。

 

PMSの改善

PMSは、卵巣から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という、女性ホルモンの急激な変動が影響しているといわれています。超低用量ピルには、この女性ホルモンの変動を抑える働きがあるため、PMSの緩和に効果があると考えられています。

 

ニキビや肌荒れの改善

生理前になると、皮脂分泌を促進する黄体ホルモンの分泌量が増加します。超低用量ピルには、この黄体ホルモンの分泌量や男性ホルモンの働きを抑制する働きがあるため、皮脂の過剰分泌や皮脂腺の詰まりを防ぐことができます。結果としてニキビの悪化や肌荒れを防ぐ効果が期待できます。

 

超低用量ピルと低用量ピルは何が違うのか

ピルには、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されています。超低用量ピルと低用量ピルには、この配合されているホルモンの量に違いがあります。

超低用量ピルは低用量ピルよりも配合されているエストロゲン(卵胞ホルモン)が少ないため、副作用によるリスクが低いといわれていますが、不正出血の確率は低用量ピルに比べて高くなります。超低用量ピルと低用量ピルの詳細な違いについては、こちらの記事をご覧ください。

 

超低用量ピルの副作用についてはこちら

よく見られる超低用量ピルの副作用は、不正出血、頭痛、吐き気、むくみなどが挙げられます。これらの副作用は、1~3ヶ月飲み続けることでホルモンバランスが整い、症状が落ち着くことがほとんどです。

ピルの服用で最も注意が必要な副作用に血栓症があります。血栓症とは、血管内で血液が固まることで血管が詰まってしまう病気です。血栓症のリスクが高い方は服用できないことがあるため、注意が必要です。

(超低用量ピルの詳細な副作用については、こちらの記事をご覧ください。)

 

■超低用量ピルは治療目的のピル:種類は5つ

超低用量ピルには、下記5つの種類があります。それぞれの特徴についてご紹介します。

ヤーズ配合錠

ドロスピレノンと呼ばれる黄体ホルモンを含む超低用量ピルです。

ヤーズフレックス配合錠

ヤーズ配合錠と同じく、黄体ホルモンであるドロスピレノンを含みます。
国内で初めて、最長120日間まで連続しての服用が可能となりました。

ドロエチ配合錠

ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品です。
成分や用量などは同様で、ヤーズ配合錠よりも安価に購入できます。

ルナベル配合錠ULD

ノルエチステロンと呼ばれる黄体ホルモンを含むものです。
ルナベルの詳しい説明については、こちらの記事で行っております。

フリウェル配合錠ULD

ルナベル配合錠ULDのジェネリック医薬品です。
成分や用量などは同様で、ルナベル配合錠ULDよりも安価に購入できます。

オンラインピルのメデリで取り扱っている超低用量ピル

オンラインでピル処方を行っているメデリピルでは、下記5種類の超低用量ピルを扱っています。医師による診療のもと、使用目的や症状に合わせて自分に合ったピルを処方してもらえます。

①ヤーズ配合錠

②ヤーズフレックス配合錠

③ルナベル配合錠ULD

④ドロエチ配合錠

⑤フリウェル配合錠ULD

取り扱いピルの金額は、FAQページ「取り扱いのピルの種類を教えてください」よりご確認ください。

(FAQページはこちら

 

■超低用量ピルの服用を相談したい場合は|オンラインピルのメデリピル

生理痛やPMSが辛い方、月経困難症や子宮内膜症についての相談や、超低用量ピルの服用を相談されたい方は、オンラインで手軽にできる処方してもらえるメデリピルがおすすめです。オンラインでの処方は保険適用外のため、自費診療となることをご注意ください。

メデリピルでは、今回ご紹介した超低用量ピルをはじめ、避妊目的で使用する「低用量ピル」、生理日を移動できる「中用量ピル」、避妊に失敗してしまった性交渉の後に服用する「アフターピル」を取り扱っています。

オンライン診療のメリットは、「予約・産婦人科医による診療・処方」がすべてオンラインで完結すること。専用アプリのダウンロードは不要で、メデリピルのLINEをお友達追加すると24時間いつでも診療予約ができます。平日は朝10時~夜11時まで、土日祝日も診療を行っているため、婦人科の予約が取りずらいときやお仕事の都合で病院に行けないときも安心です。

初めてピルを服用するとき心配なのが、副作用のリスクですよね。メデリピルでは、服用中のお悩みや不安をLINEから相談できるサポートが整っています。相談は無料で何度でも受けることができるため、わざわざ再診を予約する必要もありません。ピルの服用が初めての方、オンライン診療が初めての方でも安心して利用できるポイントです。

 

■まとめ

超低用量ピルの特徴や副作用について、理解が深まりましたか?

病院を受診して処方された場合は保険が適用となるので、近くに病院が無かったり、病院に行かずに処方を希望したい時は、オンラインサービスの方が手軽に利用できるので便利ですね。

毎月の生理トラブルに悩まれている方は、日常生活を過ごしやすくするためにも、ピルを選択肢の一つとして取り入れてみてくださいね。

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