ピルの効果とは?飲み方や服用する時の注意点も詳しく解説

ピル
更新日:2025.04.22
ピルの効果とは?飲み方や服用する時の注意点も詳しく解説

ピルの効果は避妊だけではなく、生理不順などの生理トラブルやPMS(月経前症候群)、肌荒れなどの改善も期待できます。今回は、低用量ピルやアフターピルの効果を最大限にする飲み方や服用する際の注意点を詳しく解説します。また、ピルの効果がいつからあらわれるかについても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ピルの効果は?

ピルは避妊に加え、それ以外にも上記のような効果が期待できます。それぞれ詳しく解説していきます。

避妊

低用量ピルは、正しく服用すれば99.7%以上の避妊効果※を期待できます。これは、ピルに含まれるホルモンが卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制し、排卵を防ぐためです。ただし、ピルにより避妊効果はありますが性感染症の予防にはならないため、コンドームは併用しましょう。
また、性行為性交渉後の緊急避妊措置としてアフターピルがあります。アフターピルは、72時間以内の服用が推奨されています。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

生理不順・生理痛など生理トラブルの改善

ピルの服用によりホルモンのバランスが一定に保たれるため、生理不順やPMS(月経前症候群)など生理トラブルの改善に効果的とされています。ホルモンの乱れが改善され、生理の周期が安定したり、生理痛の改善が期待できます。

PMS(月経前症候群)の改善

低用量ピルは、PMS(月経前症候群)の症状を改善するためにも使用されています。生理前の身体的・精神的な不調(頭痛、吐き気、だるさ、イライラなど)であるPMSは、ホルモンの変動が主な原因といわれています。ピルを使用することで、排卵を抑制し女性ホルモンの変動を整えるため、PMSを改善する効果があります。
ピルの効果は多くの場合2〜3か月後に現れるといわれていますが、個人差があるため効果が見られない場合は医師に相談することが重要です。
また、日常生活に支障が出るほどの症状がある場合、医師の診断によっては保険適用となることもあります。

肌荒れの改善

ピルの服用により、体内のホルモンバランスが安定するため、ニキビや肌荒れを改善する効果が期待できます。ピルに含まれる肌や髪を美しく保つエストロゲン(卵胞ホルモン)が皮脂分泌などを促すプロゲステロンの作用を抑え、皮膚を保護する効果が期待できるためです。
服用から2〜3か月で効果を感じられることが多いですが、継続的な服用が大切です。
注意点として、以前からあるニキビが治るわけではなく、服用後に新しいニキビの発生を防ぎやすくなる点に注意が必要です。また、ニキビや肌荒れには、睡眠不足やストレス、食習慣の乱れなども関係するため、ピルの効果を引き出すには健康的な生活習慣を維持しましょう。

婦人科系の病気のリスクを下げる

低用量ピルの服用により、子宮体がんや卵巣がんのリスクが低下するといわれています。子宮体がんはエストロゲン(卵胞ホルモン)の過剰分泌、卵巣がんは排卵によるダメージの積み重ねで引き起こされますが、ピルの服用で排卵が抑えられ、卵巣へのダメージが軽減されるため、これらのリスクが和らぎます。
しかし、乳がんに関してはピルの服用により発症リスクをわずかに上昇させる可能性があるといわれているため、医師と相談し自身の家族歴や健康状態を考慮した上で、ピルの種類を選択しましょう。

ピルの効果はいつからあらわれる?

ピルを服用し始めて、どのくらいで効果があらわれるのか、気になる方もいるでしょう。ここでは、目的別に効果があらわれる時期について解説します。ただし、個人差があるため、効果のあらわれ方にはばらつきがあることを押さえておきましょう。

避妊効果の場合

生理5日目までに服用を開始することで服用初日から避妊効果を得ることができます。

生理トラブル改善の場合

生理痛を緩和させたい場合は、ピルを服用1か月後の次の生理から効果が期待できます。生理痛やPMS(月経前症候群)の改善のためには、ピルを継続して飲み続けることが重要です。継続的な服用により、ホルモンバランスが整い、生理痛や不快な症状が軽減される傾向があります。特に低用量ピルは、適切なホルモンレベルを維持することで安定した効果を発揮します。
また、ピルの服用を継続することで経血量の減少や生理周期の安定も期待できるため、これらの効果も考慮しましょう。

肌荒れ改善の場合

ピルの服用でニキビや肌荒れを改善するには、ホルモンバランスが整う2〜3か月の期間が必要です。服用を始めたばかりのころは、身体がピルに不慣れなため逆に肌荒れが生じることもあります。服用を継続することで、身体がピルによるホルモンバランスに慣れていき、ニキビや肌荒れが徐々に改善されます。長期間服用しても効果が得られない場合は医師に相談することが大切です。

ピルの効果を最大限得るための飲み方はある?

低用量ピルの場合、ピルの効果を最大限得るためには、継続的に飲み続けることが重要です。(※中用量ピル・アフターピルは除く)毎日同じ時間に服用することで効果を得ることができるため、飲み忘れを防ぐために、スマートフォンのアラーム機能やリマインダー機能などを活用するのもおすすめです。

低用量ピルには主に21錠タイプと28錠タイプがあります。1シート21錠タイプは、21日間1錠ずつ服用しその後7日間休薬します。生理が来るのはこの休薬期間です。1シート28錠タイプは、21錠の実薬を飲み、その後1週間は偽薬を飲み、この期間に生理が来ることが一般的です。どちらのタイプも同じ時間に1錠ずつ飲むことが重要なのは変わりません。

ピルを服用する時の注意点

ピルを服用するときに注意しなければならない点には、上記のようなものが挙げられます。1つずつ詳しく解説していきます。

副作用が出ることがある

ピルの服用による副作用として、吐き気や頭痛、不正出血などのマイナートラブルが出ることがあります。これらの副作用はピルに身体が慣れていない服用開始から1~2か月の間に起こりやすい傾向にあります。しかし、服用を続けることで自然と副作用が治まることがほとんどです。
ただし、最も重篤な副作用として「血栓症」を発症するケースもあります。もし「突然の胸痛・頭痛・息切れ」「足の腫れ」「舌がもつれて話しにくい」などの症状が出た場合、すぐに病院を受診しましょう。
特に、喫煙者は血栓症のリスクが高まるため、注意が必要です。

飲んではいけない人がいる

ピルは全ての人が服用できる薬ではありません。そのため、服用を希望する場合には医師の診断を仰ぐことが重要です。例えば、「BMI30以上の肥満傾向の人」「中等度以上の高血圧のある方」「35歳以上で1日15本以上の喫煙者」「静脈血栓症、肺塞栓症、冠動脈疾患やその既往歴のある方」「乳がんの方」「重篤な肝障害、肝臓がん、肝腫瘍(良性、悪性)の方」などは、医師の判断で慎重投与もしくは、服用を避けるべきとされます。
服用に際しては、自分に当てはまるものがないかチェックし、医師と相談のうえ自分に合った避妊方法を選ぶことが大切です。

併用できない薬がある

ピルと併用することでピルの効果に影響を与える薬があるため、注意が必要です。例えば、C型肝炎のヴィキラックス配合錠はピルの効果を著しく低下させるので併用できません。
また、抗生物質、抗てんかん薬、催眠・鎮痛薬などはピルの効果を弱めることがあります。これらの薬を服用している場合、ピルの効果が不十分になる恐れがあるでしょう。
一方で、解熱・鎮痛剤、胃潰瘍の薬、抗真菌薬などはピルの効果を強めることもあり、副作用が強く出る場合があります。サプリメントの中にもピルの効果を弱めるものがあり、セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)があげられます。セントジョーンズワートはハーブティーにも含まれることがあるため常飲している場合は注意が必要です。ピル以外にも薬を服用している場合は、必ず医師に申告するようにしてください。

効果は100%ではない

ピルの避妊効果は必ずしも100%ではなく、正しく服用した場合でも、低用量ピルの避妊成功率は99.7%※です。アフターピルもタイミングが早いほど妊娠阻止率が高く、72時間以内の服用で84%の確率で妊娠を阻止できますが、100%ではありません。
ピルの飲み始めるタイミングが遅かったり、飲み忘れたりすると効果が下がることに注意が必要です。また、下痢や体調不良によっても、ピルの成分が十分に吸収されず避妊効果が低下する恐れがあります。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

医療機関に処方してもらう

ピルを服用するためには、医師に処方してもらう必要があります。例えば、海外の通販サイト等で販売されているピルには、模造品(本来の成分と異なる成分が含まれているもの)が含まれている可能性があります。必ず医療機関かオンライン診療サービスを利用し、健康状態や症状に合ったピルを医師に処方してもらうことが大切です。これにより、副作用や健康リスクを最小限にすることができます。
前述にもあったように直接病院に行けない場合は、オンライン診療で処方してもらえる場合もあるのでチェックしましょう。場所や時間を気にせず相談し、処方してもらえるので忙しい方にもおすすめです。

目的に合わせて効果的なピルを選びましょう!

ピルにはさまざまな効果があるため、目的に合わせた正しい種類のピルを選ぶことが大切です。ピルの効果を最大限に引き出すためには、毎日同じ時間に継続して飲むことが推奨されています。また、ピルの服用による副作用や健康リスクを最小限に抑えるには、自身の健康状態を医師に相談し、症状に合ったピルを処方してもらうようにしましょう。ピルの効果が現れる期間や、服用の際に注意することを十分理解し、服用しましょう。

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※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。 不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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