生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
低用量ピルで生理来ない原因は?休薬期間の目安と次のシートの対処法
低用量ピルを飲んでいるのに、休薬期間に入っても生理が来なくて不安になっていませんか?ピルを飲んでいるのに生理が来ない場合、ピルを正しく服薬できていないか、妊娠の可能性が考えられます。一方で、子宮内膜が薄くなって出血がごく少なくなるなど、妊娠以外の理由で来ないこともあります。
この記事では、低用量ピルで生理が来ないときの原因や休薬期間何日目まで待てばよいか、次のシートの始め方などの対処法について解説します。落ち着いて次の行動を決めるための参考にしてみてください。
もくじ
低用量ピルを飲んでいるのに生理が来ない主な原因
低用量ピルの服用中に休薬期間中の出血(消退出血)が来ない原因には、服薬方法の誤り、妊娠、子宮内膜の変化、薬の種類(連続服用)、ストレスや病気など多様な理由が存在します。
まずはピル服用中に生理が来なくなる全体像(メカニズムと原因)を確認していきましょう。
休薬期間・偽薬期間を正しく設けていない
休薬期間中も誤って実薬を飲み続けていたり、休薬日数を間違えていたりすると、体内のホルモン量が下がらないため消退出血は起こりにくくなります。
休薬期間を設ける目的は、出血の有無による妊娠確認や、28日周期の服薬リズムを整えることです。21錠タイプで休薬せずに次のシートを飲み始めたり、28錠タイプで偽薬(プラセボ)の代わりに別シートの実薬を飲んでしまうと、出血が起こらなくなります。
飲み忘れや嘔吐・下痢による妊娠の可能性
飲み忘れや嘔吐・下痢があった場合は、低用量ピルの避妊効果が低下し、妊娠している可能性があります。特に、飲み忘れなどがあった周期に休薬期間の消退出血が来ない場合は、妊娠の可能性を考えて確認しましょう。
低用量ピルは、正しく服用を続けることで高い避妊効果が期待できますが、飲み忘れや服用後の嘔吐・下痢によって十分に吸収されなかった場合は、避妊効果が低下することがあります。
妊娠の可能性が気になる場合は、適切な時期に妊娠検査薬を使用して確認することが大切です。なお、低用量ピルを正しく服用していても、子宮内膜が薄くなることで消退出血が起こらない場合があるため、出血がないからといって必ずしも妊娠しているとは限りません。
子宮内膜が薄くなり出血がごく少ない
ピルを長期間続けていると子宮内膜が厚くなりにくくなるため、消退出血の量が激減し、「生理が来ていない」と感じることがあります。
ピルに含まれる「プロゲスチン(黄体ホルモン)」には、子宮内膜の増殖を抑える働きがあります。はがれ落ちる内膜自体が少なくなるため、下着に少しつく程度で終わることもあります。これは生理痛や経血量の軽減が期待できるピルの正常な効果の1つです。
連続服用タイプ(LEP等)で休薬期間を設けていない
休薬期間を設けずに連続して実薬を服用するタイプ(最長120日間など)のお薬では、医師の指示のもとで出血が起こらなくなります。
月経困難症や子宮内膜症の治療に使われるLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)の一部には、連続服用により出血回数を減らす飲み方があります。この場合は「生理が来ない」こと自体が意図された状態です。
ストレスや過度な生活リズムの乱れ
「ストレスで消退出血が来ないことはあるの?」と疑問に思う方も多いですが、基本的には飲み忘れや妊娠の確認が優先です。
ピルを飲んでいない自然な月経は脳からの指令で起こるため、ストレスで止まりやすい性質があります。一方、ピル服用中の消退出血は外からのホルモンの「休薬」によって起こるため、ストレスの影響は受けにくいとされています。
ただし、過度なストレスや急激な体重減少、生活リズムの乱れで自律神経が大きく崩れると、ホルモン代謝や出血時期に微妙な影響が出ることがあります。
そのほかの病気が隠れている可能性
妊娠しておらず、正しく服薬できているにもかかわらず、何周期も消退出血が来ない状態が続く場合は、婦人科系の疾患やホルモン異常が隠れている可能性もあります。
自己判断で様子を見続けず、産婦人科を受診して問診・採血・超音波(エコー)検査などを受けましょう。受診前に、最後に生理(消退出血)のあった日や、ピルの内服状況を記録しておくと、診察がスムーズに進みます。
低用量ピルの休薬期間、何日目まで生理が来なくても大丈夫?
低用量ピルの消退出血は、休薬期間に入ってすぐではなく、2〜3日目ごろに始まる場合があります。4〜5日目になっても出血がなくても、すぐに妊娠と決まるわけではありません。
出血が始まる時期には個人差があるため、まずは前のシートで飲み忘れや嘔吐・下痢がなかったかを確認しましょう。
消退出血は休薬期間2〜3日目ごろに始まることが多い
消退出血は、実薬の服用をやめてホルモン量が低下したあとに起こります。そのため、休薬期間に入った当日から出血が始まるとは限りません。
2〜3日目ごろに始まることがあるものの、4日目以降に始まることもあります。出血量も通常の生理より少なく、短期間で終わる場合があります。
休薬期間4日目・5日目でも生理が来ない場合
休薬期間4日目・5日目になっても出血がない場合でも、出血がないことだけで妊娠と判断する必要はありません。
まずは前のシートで飲み忘れがなかったか、服用後に嘔吐・下痢がなかったかを振り返りましょう。飲み忘れなどがなく、正しく服用できている場合は、休薬期間が終わったら予定どおり次のシートを始めるのが基本です。
一方、飲み忘れや避妊効果が低下する可能性のある出来事があった場合は、妊娠の可能性を確認しましょう。
フリウェルなど21錠タイプで休薬期間に生理が来ない場合
フリウェル配合錠LD/ULDは、21日間服用したあとに7日間休薬するタイプのLEPです。
休薬期間中に消退出血が来ない場合でも、すぐに服用を中断したり、次のシートの開始を遅らせたりせず、処方時の指示にしたがって服用を続けることが基本です。フリウェルについては、2周期連続して消退出血が来ない場合は、妊娠していないことを確認してから服用を続けるよう案内されています。
※フリウェル配合錠LDは、メデリピルでは取り扱っておりません。
※参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フリウェル配合錠LD/ULD 添付文書」
休薬期間に生理来ないときの対処法
休薬期間に生理がこなくても、飲み忘れがなければ次のシートは予定どおり始めるのが基本です。飲み忘れや嘔吐・下痢があった場合は、妊娠検査薬で確認してから医師に相談しましょう。
飲み忘れがなければ次のシートを予定どおり始める
前のシートを飲み忘れなく服用できていれば、消退出血が来なくても、休薬期間が終わったら予定どおり次のシートを飲み始めましょう。出血を待って次のシートの開始を遅らせると、休薬期間が長くなり、避妊効果が低下するおそれがあります。
ただし、2周期続けて消退出血が来ない場合は、服用を続ける前に妊娠していないことを確認し、医師に相談しましょう。
飲み忘れや嘔吐・下痢があった場合は妊娠の可能性を確認する
飲み忘れや嘔吐・下痢があった周期に性交渉があり、消退出血が来ない場合は、妊娠の可能性を確認しましょう。妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後、または生理予定日が分かりにくい場合は性交渉から3週間ほどたってから使用するのが目安です。
検査時期が早すぎると、妊娠していても陰性になることがあります。陰性でも出血が来ない、気になる症状がある場合は、産婦人科に相談しましょう。
飲み忘れた日数ごとの対処を確認する
低用量ピルを飲み忘れた場合は、何日分を飲み忘れたのか、どのタイミングで飲み忘れたのかを確認することが大切です。飲み忘れた日数やピルの種類、避妊目的か治療目的かによって、その後の対応が異なるためです。
1日程度の飲み忘れであれば、気づいた時点で服用するなど、薬の種類に応じた対応を行います。2日以上続けて飲み忘れた場合や、飲み忘れた日数が分からない場合は、自己判断で服用方法を変更せず、処方を受けた医師や薬剤師に確認しましょう。
また、避妊目的で服用している場合は、飲み忘れた時期や性交渉の有無によっては、避妊効果が低下している可能性があります。一方、月経困難症や子宮内膜症などの治療目的で服用している場合は、避妊目的のピルとは対応が異なることがあります。飲み忘れに気づいたら、まずは「何日飲み忘れたか」「どの薬を飲んでいるか」「服用目的は何か」を確認し、判断に迷う場合は医師に相談しましょう。
2周期続けて来ない・気になる症状があるときは受診する
2周期続けて消退出血が来ない場合は、妊娠していないことを確認したうえで、産婦人科を受診しましょう。
また、妊娠検査薬で陽性が出た場合や判定がはっきりしない場合、下腹部の痛みやいつもと違う出血がある場合も、医師に相談してください。
ピルの服用中に、足の痛みや腫れ、突然の胸の痛みや息苦しさ、激しい頭痛、視界の異常などが現れた場合は、血栓症の可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。
まとめ
低用量ピルやLEP(フリウェルなど)を服用中に生理(消退出血)が来ない場合でも、前のシートを正しく服用できていれば、休薬期間が終わったら予定どおり次のシートを始めるのが基本です。
休薬期間に入って2〜3日程度で消退出血が起こるのが一般的ですが、4〜5日目以降に遅れることもあります。長期間の服用によって子宮内膜が薄くなり、出血量がごく少数(またはゼロ)になるのは正常な薬の作用ですので過度に心配する必要はありません。ただし、飲み忘れがあった場合や、2周期続けて出血が来ない場合は、妊娠検査薬で確認のうえ医師に相談しましょう。
低用量ピルで生理来ないときのよくある質問
ここでは、低用量ピルで生理が来ないときに関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
出血(生理)が来ないまま、次のシートを飲み始めても本当に大丈夫?
前のシートで飲み忘れや嘔吐・下痢がなければ、出血がなくても予定どおり次のシートを開始して問題ありません。
出血を待って服用を休むと休薬期間が8日以上になり、排卵が起こって避妊効果が低下してしまいます。正しく飲めていれば子宮内膜が薄くなったことによる正常な影響であることが多いため、休薬期間(7日間)が終わったら次のシートを開始してください。
経血がおりものに少し血が混じる程度でも生理が来たと判断していい?
休薬期間中に起こるごく少量の出血や、下着に少しつく程度のものであっても「消退出血(生理)」と判断して大丈夫です。
低用量ピルを服用していると子宮内膜の増殖が抑えられるため、経血量が激減し、短時間やわずかな量で終わることがよくあります。正しく服薬できていれば過度に心配する必要はありません。
休薬期間中に一度も性交渉をしていないのに生理が来ないこともある?
性交渉が全くない場合でも、休薬期間中に生理(消退出血)が来ないことは十分にあります。
ピルを長期間服用していると子宮内膜が薄くなるため、はがれ落ちる内膜自体が存在せず、出血が起こらない(または気づかない)ケースがあるためです。妊娠の可能性がない場合は、ピルの正常な作用によるものと考えられます。
ピルを長期間飲み続けていると、将来的に生理がなくなったり妊娠しづらくなったりする?
ピルは長期間飲み続けても、将来的に生理がなくなったり、妊娠しずらくなることはありません。 ピルの服用を止めると、3か月以内に排卵が戻り、生理が再開し妊娠できる状態になるとされています。
妊娠していないか不安だけど妊娠検査薬はいつ使えばいい?
消退出血が来るはずだった予定日(休薬期間の終了ごろ)の1週間後、または心当たりのある性交渉から3週間後が目安です。
早期妊娠検査薬であれば生理予定日当日から検査可能です。フライング検査(時期が早すぎる検査)では陰性でも妊娠している場合(偽陰性)があるため、正しく判定できる時期を待って使用しましょう。
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