ピルの副作用としてうつ症状が現れたときの対処法【安心してピルを飲むために】

ピル
更新日:2024.06.27

ピルを服用すると副作用が出ることがあり、そのなかにはうつ症状もあります。ピルの副作用としてうつ症状が現れたときにはどうすればよいのか、その対処法をご紹介します。

ピルの副作用としてうつ症状が現れることも…

低用量ピルを服用すると、副作用として気分の落ち込み、食欲不振、不眠といった抑うつ症状が表れるケースがあります。その割合は約0.1%から5%未満で、頻度は少ないです。低用量ピルを服用してから数日後にこういった抑うつ症状が表れた場合は、薬剤惹起性うつが考えられます。

うつ症状などの副作用は、低用量ピルの飲み始めに起こることが多くありますが、ピルを3か月程度飲み続ければ改善されるのが一般的です。

ピルの副作用として現れるうつ症状の原因

「OC/LEPガイドライン(2020年度版)」によると、うつ症状が現れるのは低用量ピルが原因であるという研究結果はありません。そのため、ピルとうつ症状の因果関係ははっきりしていないのです。しかし、うつ症状を引き起こすと考えられるものがあります。それは、ピルによるホルモンの変化です。

ピルには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンが配合されています。とくにエストロゲンは、神経伝達物質のセロトニンを介して感情の調節に関わるホルモンです。ピルを服用するとホルモンのバランスが変化し、セロトニンの分泌に影響を与えることでうつ症状を引き起こすことがあります。

ピルの副作用としてうつ症状が現れたときの対処法

それでは、ピルの副作用としてうつ症状が現れたときの対処法を見ていきましょう。

様子を見る

ピルを服用して情緒不安定な症状が出た場合には、1~3か月ほど様子を見ます。というのも、ピルは3シート(3か月分)飲み続けることで、ホルモンバランスが整い、症状が落ち着いてくることがほとんどだからです。ただし途中でピルの服用をやめると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。またホルモンバランスの崩れにより、PMSがひどくなることもあるため、自己判断で服用をやめることは避けてください。

ピルの服用がきっかけでうつ症状が現れ、症状が辛い場合には、医師に相談してください。服用を中止するか、継続するかを決めてくれます。

ピルの変更

ピルを変更することで、症状が治まることもあります。低用量ピルは種類が多いため、ピルの種類を変えるだけで改善できることがあります。またピルの種類を変更するだけなら、病院やクリニックを変える必要もありません。医師に、同じ効果のある別のピルに変更したいと相談するのもひとつの方法です。

心療内科の受診

ピルを服用し3か月経過、ピルの種類を変更といった対処をしたにもかかわらずうつ症状が続いている場合は、ピルやホルモンバランスが原因の症状ではない可能性があります。このような場合には、心療内科を受診するようにしましょう。

抗うつ薬との併用に注意

心療内科などでうつ病と診断された場合でも、低用量ピルを服用して症状が悪化することはありません。ただし双極性障害や産後うつとピルの関係性についてはデータがないため、医師に相談して服用するかどうか決めましょう。

なお、低用量ピルと抗うつ薬を併用する場合には少し注意が必要です。抗うつ薬にもいくつか種類があり、併用注意な薬剤も存在します。併用を希望する場合は必ず、産婦人科医もしくはかかりつけ医に相談するようにしましょう。受診時には服用しているピルの種類を伝えられるようにしておくと良いでしょう。

うつ症状以外のピルの副作用

ピルの副作用には、うつ症状以外にもいくつかあります。どのような副作用があるのか知っておきましょう。

不正出血

ピルの副作用のひとつに、不正出血があります。不正出血とは、生理ではないタイミングで出血することです。低用量ピルをはじめて使った人の約3割は、不正出血を経験しているというデータがあります。ピルを服用し出して不正出血を起こすのは、珍しいことではないのです。

副作用による不正出血は、1日から2~3週間続くことがありますが、偽薬や休薬期間の間に自然に止まります。またただし、ピルを飲み忘れると不正出血の原因となるので注意してください。正しく服用したものの不正出血が治まらない場合には、医師に相談しましょう。

吐き気

ピルの副作用で吐き気を伴う場合があります。多くの場合は体が慣れるまでの一時的なものですので、心配する必要はありません。心配な場合には吐き気止めの薬を服用したり、ピルを飲む時間を食後や就寝前にしたりする対策をとりましょう。

なおピルを服用し3時間以内に嘔吐した場合は成分がうまく吸収されていないことがあるため、低用量ピルを1錠分追加で服用することが推奨されています。

むくみ

低用量ピルに含まれるプロゲステロンには、体に水分をためやすくなる作用があるため、副作用でむくみが発生することがあります。むくみが発生した場合には、体を冷やさないようにしたり、ビタミンやミネラル・たんぱく質を積極的に摂取する、塩分やアルコールを控えるなどの対策をとるとよいでしょう。

眠気

飲み始めた時期に現れやすい副作用のひとつが眠気です。副作用による眠気は、約0.1%〜5%未満の割合で生じるといわれています。眠気の原因と考えられているのは、低用量ピルに含まれるプロゲステロンです。十分な睡眠時間を確保しましょう。十分な睡眠時間が取りづらい場合は、日中に20分程度の仮眠を取ることをおすすめします。

乳房の張り

乳房の張りも、ピルを飲み始めた時期に出る副作用のひとつです。原因のひとつに、低用量ピルに含まれる少量の黄体ホルモンがあるといわれています。この副作用は多くの場合服用を続けることで軽減しますが、治まらない場合にはピルの処方を受けた病院やクリニックの医師に相談するようにしましょう。

ピルで生理前・生理中のうつ症状を軽減できる

低用量ピルを服用することで、生理前や生理中のうつ症状を軽減できることがあります。生理前・生理中のうつ症状で悩んでいるなら医師に相談し、低用量ピルを服用することも検討してみるとよいでしょう。

うつ症状が現れたら、まずは様子をみましょう

ピルを服用すると、副作用としてうつ症状が現れることがあります。その場合には、まず様子を見てみましょう。ピルを1~3か月ほど飲み続けることで、ホルモンバランスが整い、症状が落ち着いてくることがあるためです。ただし症状がひどい場合や、飲み続けても治まらないようなら、医師に相談するようにしてください。

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監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。

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