生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
中用量ピルの副作用は?

「大切な予定や試験と生理が被ってしまいそう…」といった悩みを抱えたことのある方は多いのではないでしょうか。こんな時、中用量ピルを服用することで生理日を移動させるという選択肢があります。この記事では、中用量ピルの種類や効果に加え、懸念される副作用などについて解説します。
中用量ピルで避妊はできる?
中用量ピルは服用期間が短い場合においては避妊効果がないため注意が必要になります。緊急避妊薬としての使用は効果と副作用の観点から現在では推奨されていません。一方で、月経困難や生理周期異常などの治療目的で使用されることがある薬です。
中用量ピルの副作用
中用量ピルは生理日移動などに高い効果が期待できる一方、低用量ピルと比べて含まれているホルモンの量が多いため、副作用が強く出る傾向があることを覚えておきましょう。中用量ピルには以下のような副作用がみられます。
・吐き気、嘔吐
・食欲不振
・便秘、下痢
・不正出血
・胸の張り
・むくみ
・体重増加
・頭痛、腰痛
・眠気
・発疹、湿疹
・口内炎
・ほてり
・肩こり
中用量ピルの副作用はいつまで?
中用量ピルの副作用は、飲み始めから通常2~3日ほど続きます。個人差はありますが、1週間以上続くこともあります。よくみられる吐き気や頭痛は体が慣れると治まることが多いです。心配な方は、吐き気止めや痛み止めも合わせて処方してもらうと良いでしょう。
中用量ピルは太る?
中用量ピルを服用することにより、太ると感じる方がいます。これは、ホルモンの作用によるむくみが原因として挙げられます。そのため、「中用量ピル=太る」という認識には間違いがあります。むくみについても、利尿剤の服用などで緩和することができるので、普段からむくみやすいなどで心配な方は事前に相談してみてください。
中用量ピルによる血栓症について
中用量ピルの服用で起こりうる副作用の一つに血栓症があります。血栓症とは、血管内に血のかたまりができ血流が悪化してしまう病気です。以下のような症状が現れた場合は、すぐに服用を中止して病院を受診しましょう。
・足の痛み、痺れ
・刺すような胸の痛み
・突然の息切れ
・激しい頭痛、めまい
・舌のもつれ
・目のかすみ
治療目的などで中用量ピルを長期間服用する場合は、約6ヶ月~1年ごとの婦人科検診が推奨されています。かかりつけ医に指示された受診日を守るようにしてください。なお、高血圧や肥満(BMI30以上)、喫煙者などが中用量ピルを服用すると血栓症のリスクが高くなるため医師の診察で服用ができるか確認する必要があります。また、検診については中用量ピルに関わらず低用量ピルや超低用量ピルを服用してる場合も同様に受診する必要があります。
中用量ピルの避妊効果がでるのは服用開始から1週間後
中用量ピルの避妊効果は、服用開始から1週間以上続けて服用しないと避妊効果がありません。服用開始後、すぐに効果が得られるわけではないため、服用開始後1週間は他の避妊方法を併用しましょう。低用量ピルと同じく、中用量ピルは正しく服用することで高い避妊効果を得ることができますが、飲み忘れがあった場合、避妊効果は低下してしまいます。また中用量ピルは他のピルと比べて副作用がでやすいため、継続的な避妊であれば低用量ピルの服用がよいでしょう。
中用量ピルとは?
中用量ピルは、生理日の移動や月経困難症の治療などを目的として利用される薬です。黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2種類の女性ホルモンが配合されています。
低用量ピルとの違いは、卵胞ホルモンの配合量です。低用量ピルも同じホルモンが配合されていますが、中用量ピルの方が1錠あたりの卵胞ホルモン配合量が多くなっています。そのため、低用量ピルと比較して効果を実感しやすい一方、副作用も強く出やすい傾向があります。
また、mederi magazineでは中用量ピルについて漫画でわかりやすく解説しているので、時間のない方は下記で詳しくチェックしてみてくださいね。
中用量ピルの効果
前述のプラノバールの説明にある通り、中用量ピルには生理日の移動、月経困難症の治療を目的として利用されます。
・生理日の移動
旅行などの大事なイベントと生理予定日が被ってしまう場合に、中用量ピルを服用して生理予定日をずらすことが可能です。生理日の移動は、予定日を早める、または遅らせる2種類の方法があります。それぞれ飲み始めのタイミングや服用方法が異なるため、医師からの説明を理解した上で正しく服用することが大切です。低用量ピルや超低用量ピルでも生理日の移動は可能ですが、2シート以上(約2ヶ月)継続的に服用している必要があるので、生理日移動を希望する際は中用量ピルが処方されることが多いです。
・月経困難症の改善
中用量ピルは、月経困難症の改善にも期待できます。月経困難症とは、生理周期に起こる、日常生活に支障をきたすほどの腹痛や腰痛、吐き気、頭痛など一連の症状を指します。中用量ピルはホルモン配合量が多く副作用が強く出やすいため、月経困難症の改善を目的とする場合は、超低用量ピルまたは低用量ピルが処方されることがほとんどです。
・避妊効果
中用量ピルは、避妊を目的として処方されることはありません。継続的な避妊目的であれば低用量ピル、緊急避妊を目的とする場合はフターピルの服用を推奨しています。
中用量ピルを服用する目的
中用量ピルの使用目的は、月経移動がほとんどです。そのため中用量ピルは月経移動ピルと呼ばれる場合もあります。配合されているホルモン配合量が低用量ピルに比べると多いことから、低用量ピルよりも確実に生理日を移動させることができます。しかしホルモンの配合量が多いことで副作用が起こりやすいという特徴もあります。また、月経困難症などの治療のために処方される場合もあります。他の種類では、継続的な避妊や生理トラブルの解消目的では低用量ピルが、緊急避妊目的ではアフターピルがそれぞれ主として用いられています。
中用量ピルの値段は高い?
中用量ピルを服用する目的はさまざまですが、処方目的によっては保険適用される場合とそうでない場合にわかれます。そのため、保険が適用されるか否かで自分で払うお薬代が大きく変わってきます。
中用量ピルの値段
中用量ピルの値段は、1ヶ月分(1シート)で3,000~5,000円となっています。生理日の移動を目的とする場合、処方される錠数によって金額も変わります。月経困難症などの治療を目的として処方される場合、基本的には保険適用になります。しかし、生理日の移動を目的としている場合は自由診療扱いとなり、全額負担となります。病院によっては、中用量ピルの費用に加えて初診料や診療代、オンライン診療の場合はピルの配送料などが加算されることがあります。
まとめ
中用量ピルの服用開始日を前もって計画することで、旅行やイベントなど大切な予定を思いっきり楽しむことができます。手軽に生理日を移動できる反面、副作用などもしっかり理解したうえで服用することが大切です。希望される方は、次回の生理日より1週間以上余裕を持って婦人科やオンライン診療を受診してくださいね。
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