生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ルナベルの副作用はいつまで続く?効果、服用方法、服用時の注意点も解説
「ルナベルを飲むと吐き気が出るの?」「イライラが解消されるってホント?」
そんな噂や副作用への不安で、生理の治療をためらっていませんか?
ルナベルは、排卵を抑えて子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、つらい生理痛や経血量に悩む日々をサポートしてくれるお薬です。
この記事では、ルナベルの基本情報や副作用が出たときの対処法、気になる疑問についても解説しています。生理に左右されず、もっと自分らしく自由に過ごすためのきっかけにしてくださいね。
もくじ
ルナベルとは?
ルナベルは、日常生活に支障をきたすような重い生理痛(月経困難症)の症状改善に使われる低用量/超低用量ピルです 。配合されているホルモンの働きで排卵を抑え、痛みの原因物質が作られるのを防ぐことで、つらい症状を和らげる効果が期待できます 。
ルナベルには、配合されている成分量によって「LD(低用量)」と「ULD(超低用量)」の2つのタイプがあります。
| 種類 | エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)の含有量 |
|---|---|
| ルナベル配合錠LD | 0.035mg(1錠中) |
| ルナベル配合錠ULD | 0.02mg(1錠中) |
「ULD」は、ホルモン量を最小限まで抑えることで、飲み始めの吐き気や血栓症といった副作用のリスクにさらに配慮されているのが特徴です。
ルナベルの副作用
ルナベルを飲み始めると、体が新しいホルモンバランスに慣れようとして、一時的にさまざまな症状が現れることがあります 。以下では、起こりやすい副作用について紹介します。

頭痛
ルナベルの飲み始めに起こりやすい副作用の1つに、頭痛が挙げられます 。これはホルモンバランスが急激に変化することで脳の血管が反応するために起こる、一時的な症状です。多くの場合、服用を続けて3か月(3周期)目くらいまでには自然と落ち着いていきます。
吐き気・嘔吐
服用を始めてから数日〜数週間の間、ムカムカとした吐き気を感じることがあります 。これは、体内のホルモンバランスの変化に体が反応して起こる一時的な症状です。ほとんどの場合、数か月ほど服用を続けるうちに自然と気にならなくなります。
不正出血
ルナベルを飲み始めてから数週間〜数か月の間、生理以外の時期に出血が起こることがあります 。これはルナベルの副作用のなかでも多くの方にみられる症状です。ほとんどの場合が、体が新しいホルモンバランスに慣れようとしている過程で起こる一時的なものであり、服用を続けていくうちに自然とおさまっていきます。不正出血が起こっても自己判断で服用を止めず、そのまま飲み続けて様子を見ましょう。
上腹部痛、下腹部痛
ルナベルの飲み始めには、みぞおち辺りや下腹部が重だるく痛むことがあります 。これはピルの影響で子宮が収縮したり、胃腸が敏感に反応したりすることで起こる一時的な症状です。
ただし、動けないほどの激しい痛みや、今までに経験したことがないような鋭い痛みを感じる場合は別の原因も考えられます。早めに受診して医師の診断を仰ぎましょう。
乳房の張り・痛み
生理前のように胸が張ったり、触れると痛みを感じたりすることがあります 。これは女性ホルモンによって乳腺が刺激されるために起こる、自然な反応です。体がピルに慣れてくると、徐々に気にならなくなることが一般的です。
そのほか現れる可能性がある副作用
これまで挙げた症状以外にも、気分の落ち込みやニキビ、むくみ、体重の変化などが現れる場合があります 。これらはホルモンバランスの変化による一時的な反応であることが多く、症状の出方には個人差があります。
また、激しい下痢や嘔吐が続くと、ピルの成分が十分に吸収されず効果が弱まってしまう可能性も。気になる体調の変化や不安が続くときは、医師や薬剤師に相談して指示を仰ぎましょう。
ルナベルの重大な副作用「血栓症」
ルナベルを服用するうえで、最も注意が必要なのが「血栓症」という病気です 。これは血管の中に血の塊ができ、肺や脳などの血管を詰まらせてしまう重大な副作用です。
発症頻度は低いですが、「OC・LEPガイドライン」によると、血栓症の発症リスクは年間1万人あたり「非服用者の1〜5人」に対し「ピル服用者は3〜9人」と、わずかに高まるといわれています。
血栓症を疑うべき初期症状のサイン
血栓症が疑われる初期症状として、まずは「足」の異変に注意しましょう 。片方の足だけに急な腫れや激しい痛み、しびれ、赤みがある場合は、血管に血の塊ができている可能性があります。
そのほか、突然の息切れや押しつぶされるような胸の痛み、経験したことのない激しい頭痛、視野が欠ける、ろれつが回りにくいといった症状も重要なサインです。
服用中に1つでもこうした変化を感じたら、自己判断で様子を見ず、直ちに服用を中止して医療機関を受診してください。

少しでも血栓症リスクを下げるためにできること
血栓症のリスクを抑えるには、日ごろから血液の流れを滞らせないことが大切です 。
- ・こまめに水分を摂る(血液の粘度を上げないため)
- ・長時間同じ姿勢を避け、適度に体を動かす
- ・足首を回す・軽く歩くなどで血流を促す
- ・喫煙はできるだけ控え、可能であれば禁煙する
こうしたケアを意識するだけでも、体への負担は変わります。日常のなかでできることから無理なく取り入れていきましょう。
副作用が出てきたらどう対処する?
副作用は体が慣れるまでの一時的なものが多いですが、その期間を少しでも快適に過ごすための工夫を紹介します。つらいときは、以下の対処法を試してみてください。
頭痛、吐き気・嘔吐、上腹部痛・下腹部痛がある場合
痛みやつらさを感じるときは、無理をせず横になって身体を休めましょう 。頭痛や腹痛には市販の痛み止めを併用しても問題ありませんが、飲み合わせが心配な場合は事前に医師や薬剤師に確認しておくと安心です。
吐き気については、飲むタイミングを寝る直前に変えたり、空腹を避けて軽い軽食の後に服用したりすることで、胃への負担を和らげることができます 。万が一、服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、効果が不十分になる可能性があるため、その後の対応を医師に相談しましょう。
乳房の張り・痛みがある場合
胸の張りや痛みがあるときは、乳腺を圧迫しないよう優しいケアを心掛けましょう。 ワイヤーのないソフトブラや、締め付けの少ないカップ付きキャミソールに変えるだけでも、不快感が軽減されます 。
また、特に痛みが気になる部分を保冷剤などで軽く冷やすのも効果的です。これらは体が慣れるまでのデリケートな時期特有の反応ですので、リラックスして過ごせる工夫を取り入れてみてください。
不正出血がある場合
不正出血が起きたらナプキンなどで対応し、ルナベルの服用をそのまま続けましょう 。自己判断で服用を止めてしまうと、ホルモンバランスがさらに乱れて出血がひどくなることもあるため、まずは決められた時間に飲み続けることが重要です。
ただし、出血の量が生理よりも明らかに多かったり、2週間以上ダラダラと続いたりする場合は、別の原因がないか確認するためにも一度診察を受けるようにしましょう。
ルナベルの副作用は飲み始め3シート目が目安
副作用が落ち着く目安としては、一般的に服用を開始してから3シート目(約3か月)を終えるころといわれています 。体内のホルモンバランスが整い、「生理痛の軽減」などのメリットも感じやすくなります。最初の1〜2か月で不安を感じても、まずは3シート目を1つの目安にして、体の変化を見ていきましょう。
i副作用が落ち着く時期には個人差あり
3か月というのはあくまで目安です。 1シート目で全く症状がなくなる方もいれば、少し長引く方もいます 。もし3か月を過ぎてもつらさが変わらなかったり、かえって悪化したりする場合は、ピルの種類があっていない可能性もあります。我慢し過ぎず、医師に相談してみましょう。
ルナベルの主な効果
ルナベルは、生理痛や経血量の多さといったつらい症状を和らげ、毎日を過ごしやすく整えてくれるピルです。ここでは、期待できる主な効果についてわかりやすくみていきましょう。
月経困難症の改善
月経困難症とは、生理期間中に起こる激しい腹痛や腰痛、頭痛などの「病的な症状」を指します 。たとえ日常生活に支障をきたさない程度であっても、生理に伴うつらい症状は月経困難症といえるため、一人で我慢する必要はありません。
ルナベルは、排卵を抑えるとともに、痛みの原因物質であるプロスタグランジンが子宮で作られるのを抑制します。これにより、生理中の重苦しい痛みやキリキリとした痛みが和らぎ、毎月の生理期間を穏やかに過ごせるようになります。
過多月経の改善
生理の出血量が異常に多い過多月経に対しても、ルナベルは効果を発揮します。 ルナベルは子宮内膜が厚くなるのを抑える働きがあるため、生理のときに剥がれ落ちる膜の量が減り、結果として経血量が軽減されます 。
これにより、経血漏れの不安が解消されるだけでなく、多量の出血によって引き起こされる「鉄欠乏性貧血」の予防や改善にもつながります。
iルナベルの服用方法
ルナベルLD、ルナベルULDともに1シート21錠で構成されており、全て実薬となっています 。
21日間毎日1錠同じ時間に服用を続け、その後7日間の休薬期間を挟み、28日周期で服用します。
この際、プラセボ(偽薬)がないため、自身で休薬期間の管理をするようにしてください。
また、出血の有無にかかわらず29日目からは新しいシートを服用し、これを繰り返します。

ルナベル服用時の注意点
ルナベルを安全に服用するためにも、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
毎日決まった時間に服用する
ルナベルの効果を正しく得るためには、毎日同じ時間に服用して、薬の濃度を一定に保つ必要があります。
また、 食前でも食後でも服用タイミングに決まりはないため、飲む時間を一定にすることを意識するようにしましょう 。
飲み忘れがないようにする
ルナベルは毎日決まった時間に飲むのが理想ですが、万が一忘れた際は「何日分忘れたか」で対処しましょう 。
・1日分(24時間未満)飲み忘れた場合
気づいた時点で「忘れた1錠」を飲み、当日分もいつも通りの時間に飲んでください(その日は計2錠になります)。
・2日以上連続(48時間以上)で飲み忘れた場合
1錠のみ忘れと同様に、飲み忘れに気付いた段階で直近の飲み忘れ分の1錠だけ服用し、残りの錠剤は予定通りに服用します。
また、出血が始まっている場合には、出血開始日を1日目として新しいシートを再開してください。
※3錠以上まとめて飲むのはNGです。前々日以前の分は飛ばして、残りは予定どおり進めましょう。
服用できない人がいる
ルナベルLD、ルナベルULDともにすべての人が服用できる薬ではありません 。
以下に当てはまる場合は、服用ができない可能性があります。
- ・BMI30以上の肥満傾向の人
- ・35歳以上で1日15本以上喫煙する人
- ・妊娠中または妊娠の可能性がある人
- ・前兆のある頭痛がある人(視界がキラキラ、ギザギザした後の頭痛)
- ・高血圧患者、糖尿病患者 など
服用ができるかどうかは医師の判断に従ってください。
喫煙を控える
先ほどの、ルナベルを服用できない人に挙げたように、 35歳で1日15本以上の喫煙をする方は血栓症のリスクが高まるため、服用ができません 。
また、35歳以下でも喫煙習慣のある場合は副作用のリスクが非喫煙者に比べて高い傾向にあるため、ピルを服用する以上は禁煙するようにしましょう。
ただし、喫煙している方でも服用できる「ミニピル」などの選択肢もあるため、医師に相談してみましょう。
ルナベルの服用に関するQ&A
ここでは、ルナベルの服用に関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
ルナベルに避妊効果はある?
理論上、ルナベルLDにはほかの低用量ピル(OC)と同様の効果がありますが、避妊目的での使用はできません 。日本国内ではあくまで「月経困難症や子宮内膜症の症状を和らげる目的の薬」として承認されているため、ルナベルを避妊目的で使用しないようにしてください。
ルナベルのジェネリック医薬品はある?
ルナベルのジェネリック医薬品としてフリウェルがあります 。
効果や副作用はルナベルと同様で、値段がルナベルに比べてフリウェルの方が安価なのが特徴です。
オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、ルナベルULD・フリウェルULDの取り扱いがあります。
※ルナベルLD、フリウェルLDの取り扱いはございません。
ルナベルは保険適用で購入できますか?
ルナベルは、基本的に「月経困難症」や「子宮内膜症」の症状を和らげる目的の薬として使用されるため、病院を受診した際には保険が適用されます 。
そのため、保険適用で購入するには、病院を受診し、医師の判断で決まります。
※オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、オンライン診療となるため保険適用外の自由診療での処方となります。
ルナベル服用中の生理は、出血、イライラ、眠気がマシになる?
ルナベルを服用するとホルモンバランスが安定し、経血量の軽減、生理痛やイライラ、眠気などのPMS(月経前症候群)症状が和らぐことが期待できます 。すべての症状が完全になくなるわけではありませんが、日常生活への負担が軽くなったと感じる方は多いです。効果の感じ方には個人差があるため、様子を見ながら続けていきましょう。
ルナベル配合錠の飲み始めは、副作用で太ることがあると聞いたけど…
ルナベルそのものに脂肪を増やす作用はないため、薬の成分で太るといった報告はされていません 。
ただし、飲み始めはホルモンバランスの変化により、体が一時的に水分を溜め込みやすくなってむくみが生じたり、食欲が増進したりすることがあります。これらは体が慣れるとともに落ち着く一時的な反応です。まずは数か月様子を見てみましょう。
自身に合ったルナベルで月経困難症を改善しよう
ルナベルにはLDとULDの2種類があることがおわかりいただけたかと思います。
それぞれ、月経困難症の治療に有効なピルですが、ホルモン量に違いがあります。
また、器質性月経困難症の原因の1つでもある子宮内膜症の痛みの軽減にも効果的なため、悩んでいる方は一度医師に相談してみましょう。
オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、ルナベルULDとそのジェネリック医薬品であるフリウェルULDの取り扱いがあります 。
オンラインでの診療のため保険適用外の自由診療となりますが、病院が開いている間に受診できない方には、24時間LINEから診療予約が可能で、処方から受け取りまで自宅で完結できるオンライン診療がおすすめです。
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監修者
日本医科大学武蔵小杉病院 助教
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。
日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。
2026年1月に医学博士取得。
2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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