ピルを飲むと生理は止まる?タイミングがずれる?服用による変化や注意点を解説

ピル
更新日:2025.04.30
ピルを飲むと生理は止まる?タイミングがずれる?服用による変化や注意点を解説

女性の生活改善薬とも呼ばれているピルは、避妊効果をはじめとし、生理痛の軽減や生理周期の安定などのさまざまなメリットのある薬です。しかし、ピルを服用をすることによることで起きる体の変化について解説していきます。

ピルとは?

ピルは2種類の女性ホルモンが配合された薬です。元々は経口避妊薬として開発され、現在は避妊目的で処方されるものと、月経困難症などの治療目的で処方されるものの2パターンが存在します。しかし、どちらも仕組みは同じです。ピルによって人工的にホルモンを取り入れ、体内で自然に生成されるホルモンの分泌を抑制し、排卵を起こさない作用があります。

ピルの服用で期待できる主な効果

前述で説明した作用によって、毎月の妊娠に備えた準備(子宮内膜が厚くなる)がなくなり、経血量が減少したり、生理痛が軽減するなどの効果を得ることができます。また、卵巣がんや子宮体がんなどの疾患予防にもなり、継続して服用している場合は生理日のコントロールも可能です。

ピルを服用することによる生理の変化

ピルにはさまざまなメリットがありますが、なかでも生理に関するメリットについて解説していきます。

経血量が減る

通常、女性の体は妊娠に備えて子宮内膜を分厚くする動きをします。妊娠が成立しない場合は、分厚くなった子宮内膜が剥がれて、経血(生理)として排出されます。しかし、この動きは卵巣から女性ホルモンが出ている場合です。そのため、ピルを服用することでホルモンの産生が抑制されて、子宮内膜を薄く保つことができるため、経血量を減らすことができます。

生理痛やPMS(月経前症候群)を緩和する

生理痛は、経血排出時の収縮運動を促すためのホルモン「プロスタグランジン」によって痛みが引き起こされます。ピルを服用することで、子宮内膜が厚くなることを防ぐため、プロスタグランジンの分泌が減り、生理痛の軽減が期待できます。

また、PMS(月経前症候群)になる原因は明確にはわかっていないものの、ホルモンバランスの変化が原因とも言われています。ピルには2種類の女性ホルモンが含まれているため、ピルによって規定の量のホルモンを摂取することで、体内のホルモンバランスが安定します。

生理不順を改善する

ピルは28日周期で構成されているため、毎月決まった時期に生理(消退出血)が起きるようになります。。偽薬服用中や休薬期間中に消退出血が起こるため、生理周期を安定させることができます。
出血する時期が計算できるため、予定を立てやすくなります。

ピル服用後の生理の特徴

ピル服用後は、通常の生理と異なります。具体的にどのような違いがあるか見ていきましょう。

生理が2,3日で終わることがある

ピルを服用していない場合の生理は、個人差はあるものの3日から5日間ほど出血する場合がほとんどです。一方で、ピルを服用すると子宮内膜が薄く保たれるため、2日から3日ほどで出血が終わることもあります。ピルを服用しても生理が長引く場合は、なにかしらの疾患が隠れていることもあるため産婦人科を受診するようにしましょう。

ピルを止めて2~7日以内に生理が始まる

ピル服用中は、偽薬服用中またはピルの休薬期間の間に消退出血があります。実薬の服用を中止してから早くて2日、遅くとも7日以内には出血が始まるため、生理日を予測することができます。

ピルの休薬期間中なのに生理が来ない理由

ピル服用中で、休薬期間に出血がないと心配になりますよね。その場合の原因について解説していきます。

生理の遅れ

ピルの服用を始めたばかりの頃は、遅れる可能性もあります。ピルが体に慣れてくるにつれて、きちんと休薬期間に出血するようになります。

体質の変化

ピルの服用によって、子宮内膜が薄くなりすぎて出血が起こらないといったケースもあります。しかし、非常に稀なため、出血がない場合は産婦人科を受診して検査してみるようにしましょう。

妊娠

高い避妊効果を得ることのできるピルですが、避妊効果は100%ではありません。
また避妊効果は、あくまで、正しく毎日服用した上での効果です。そのため、飲み忘れや胃腸炎などがあると避妊効果が低下して妊娠する可能性もあります。

ピルを飲んでいると不正出血がおこることも

休薬/偽薬期間の出血(消退出血)以外の期間で出血がみられる場合は、ピルの副作用による不正出血や、子宮筋腫などの婦人科疾患、妊娠による着床出血などの可能性が考えられます。この場合は、速やかに産婦人科を受診して医師の診療を受けるようにしてください。

ピルを服用するときの注意点

ピルを服用する際は、いくつか注意すべき点があります。事前に確認しておきましょう。

副作用が出ることがある

ピル飲み始めの頃は、吐き気や頭痛などのマイナートラブルと呼ばれる軽めの副作用がでる可能性があります。服用を継続することで治まることがほとんどですが、3か月以上続いたり、症状が強い場合には産婦人科を受診するようにしてください。

服用できない人がいる

ピルはすべての人が服用できる薬ではありません。以下の人は、ピルの処方ができない可能性があります。

・BMI30以上の肥満傾向の人
・35歳以上で1日あたり15本以上喫煙する人
・乳がん、子宮体癌の疾患がある人
・前兆のある片頭痛がある人
・肝機能障害のある人

など

飲み忘れると効果が得られないことがある

ピルは毎日同じ時間に服用する必要があります。しかし、飲み忘れてしまうと避妊効果が低下してしまいます。毎日忘れずに服用できるような工夫が必要です。

ピルを正しく服用して効果を得よう

ここまで、ピルを服用した場合の体の変化やピルの効果について解説してきました。
ピルの飲み初めの頃は、ピルが体に慣れるまで変化を感じることもありますが、正しく服用を継続することで、さまざまな効果を得ることができます。毎日同じ時間に服用することを忘れずに、ピルのメリットを最大限得れるようにしましょう。

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監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

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