mederi magazine 【産婦人科監修】女性のカラダに関する正しい情報発信メディア

低用量ピルの服用中にワクチン接種はできる?血栓症のリスクや注意点を解説

ピル
2023.02.20 (2023.08.24更新)

私たちの生活に大きな影響をもたらした新型コロナウイルス。感染予防のため、ワクチンの接種が推奨されています。感染した場合は、症状によってピルの服用を中止する可能性がありますが、ワクチン接種の場合はどうなのでしょうか。リスクや注意点と共に解説します。

※本記事でのワクチンは「新型コロナウイルス」のワクチンを指します

 

低用量ピルの服用中でもワクチン接種は特に問題ない

低用量ピルの服用中に、新型コロナウイルスのワクチンを接種することは特に問題ありません。厚生労働省が発表している、ワクチン接種ができない、または注意が必要な人の条件の中に、低用量ピルの服用者は記載されていません。

【新型コロナウイルスのワクチン接種ができない方】

Q.厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A ワクチンを接種することができないのはどのような人ですか。」

 

A.一般に、以下の方は、ワクチンを接種することができません。ご自身が当てはまると思われる方は、ワクチンを接種してもよいか、医師にご相談ください。

●明らかに発熱している方(※1)

●重い急性疾患にかかっている方

●ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症(※2)の既往歴のある方

●上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある方

(※1)明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指します。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではありません。

(※2)アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状。

 

【新型コロナウイルスのワクチン接種で注意が必要な方】

Q.厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A ワクチンを接種するのに注意が必要なのはどのような人ですか。」

 

A.一般に、以下の方は、ワクチンを接種するにあたって注意が必要です。当てはまる方は、予診票に記載をしていただいた上で、予診を行います。

●過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方

●心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方

●過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた方

●過去にけいれんを起こしたことがある方

●ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方

ワクチン接種は体調のよいときに受けるのが基本ですので、特に基礎疾患のある方は、病状が悪化していたり、全身が衰弱している場合は避けた方がよいと考えられます。ご心配な方は、医師にご相談ください。

また、新型コロナワクチンは筋肉内に注射することから、

●抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害のある方

は、接種後の出血に注意が必要とされています。

○予診票には必ず記載しましょう

低用量ピルを服用していることは、ワクチン接種に問題ありませんが、念の為ワクチン接種前に提出する予診票や、医師による問診時などに必ず申告するようにしましょう。

 

低用量ピルの服用とワクチン接種による血栓症のリスク

厚生労働省の発表によると、ファイザー製やモデルナ製のワクチンと血栓症発症の因果関係は明らかではないと報告されています。一方で、アストラゼネカ製のワクチンの場合は稀に血栓症の発症が報告されています。なお、アストラゼネカ製のワクチン接種は2022年9月30日で終了しています。

 

ちなみに、低用量ピルを服用した場合は、1年間に1万人あたり3人から9人の割合で発症するとされています。ちなみに、妊娠中の静脈血栓症リスクは「1万人に5〜20人」であり、ピルの服用よりもリスクが上がることが分かっています。

 

【女性10,000人あたりの年間の血栓症発症者数】

属性 発症者数
ピル非服用の女性 1〜5人
ピル服用の女性 3~9人
妊婦 5~20人
分娩後12週の女性 40~65人

参照:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)

 

ワクチン接種により生理が来ないことはある?

ワクチン接種による月経不順、不正出血への直接的な影響は報告されていません 。ワクチン接種の副反応によるストレスで、生理が来なくなる可能性はあります。

ワクチン接種による副反応:注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等

 

低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染した場合

低用量ピルの服用中に新型コロナウイルスに感染した場合、症状に応じて下記の対応が必要となります。

※最終的な判断に関しまして、主治医の判断となります

症状 対応
入院を要するような中等症例、重症例の場合 服用は中止
軽症、または無症状 服用を継続

参照:日本産科婦人科学会2022年10月24日発表

 

低用量ピルの服用中のワクチン接種に関する不安は医師に相談

低用量ピルの服用をしていても、新型コロナウイルスのワクチン接種には問題ありません。しかし、不安がある場合には、接種前に問診の際、医師に相談することをおすすめします。新型コロナウイルスに感染した場合は、感染の状態によって異なるため、医師にご相談ください。

<成城松村クリニック 松村院長監修>

 

 

メデリピルは、いつでもスマホから簡単に受診できる、「誠実」と「続けやすい」を大事にしたオンラインピル診療サービスです。初月ピル代無料、診療代はずっと無料。国内最安クラスで提供しています。
医師の診療時に処方された場合、最低2シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、2回目受け取りまでは解約は不可となります

もっと詳しく>https://mederi.jp/

 

■メデリピルの5つのこだわり

①1ヶ月無料のお試し期間
ピル初心者の方でも安心して服用いただけるよう、低用量ピルは初月無料でお届けします。
医師の診療時に処方された場合、最低2シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、2回目受け取りまでは解約は不可となります
※2ヶ月目以降は、2,970円(税込)〜 / 月

②診療担当するのは現役の産婦人科医
専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

③何度でも診療・再診無料
服用中の体調や副作用など、産婦人科の専門医にいつでも気軽にご相談ください。

④予約から診療までLINEで簡単
診療予約や、予約日・配送日やプラン変更など、LINE一つで行うことができます。

⑤正しい知識をお届け
ピルや女性のカラダに関する知識を定期的にお届けしています。

※mederi Pillは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います

 

気になるキーワードで
検索しよう!
検索

カテゴリ一覧

生理

生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

記事一覧をみる

ピル

ピルは世界で1億人以上の女性が服用している女性ホルモンを含む医薬品です。
ピルの種類や効果、副作用について詳しくご紹介。

記事一覧をみる

インタビュー

mederiのサービスに携わっているメンバーや有識者の方々が、よりユーザー様と近い距離から「mederiならでは」の情報をお届け。

記事一覧をみる
  1. オンラインでピルの診療・処方・相談|メデリピル
  2. mederi WEBマガジン
  3. ピルに関する記事一覧
  4. 低用量ピルの服用中にワクチン接種はできる?血栓症のリスクや注意点を解説