ピルと漢方の併用はOK?PMSや月経困難症に効くのはどっち?

ピル
更新日:2024.10.07
ピルと漢方の併用はOK?PMSや月経困難症に効くのはどっち?

ピルや漢方は、PMSや月経困難症の改善に用いられます。ピルと漢方は基本的には併用できるものであり、ピルと漢方の違いを理解したうえで併用をすれば、PMSや月経困難症の辛い症状を効果的に改善できる可能性があります。

ピルと漢方を一緒に飲んでも大丈夫?

結論からいうと、ピルと漢方の併用は基本的には問題ありません。特にPMSや月経困難症の重い症状に悩んでいる方の場合は、低用量ピルと漢方薬を併用すると辛い症状を緩和できる可能性があります。ただし、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含む漢方薬の場合は、ピルの効果が弱まる恐れがあります。漢方薬と併用する場合には、セントジョーンズワートが含まれていないかどうかを確認するようにしましょう。
また、低用量のピルは、漢方だけでなくほとんどの市販薬と併用しても問題ないとされています。しかしながら、市販薬ではなく、病院で処方される薬の中にはピルとの併用を避けなければならないものもあります。ピルを服用している場合に処方薬の服用が必要になる場合には、ピルを服用している旨を必ず医師に伝えるようにしましょう。

ピルと併用する際に注意が必要な薬

ピルとの併用時に注意が必要となる薬には次のようなものがあります。ピルの服用と同時に次のような薬を飲む場合には、事前に医師や薬剤師に相談をしましょう。

ピルの効果を弱める恐れのある薬

ピルとの併用で、ピルの効果を弱めてしまう恐れがある薬は次のようなものです。

・抗生物質(テトラサイクリン系、ペニシリン系)
・抗てんかん薬
・睡眠障害治療薬、精神刺激薬(モダフィニル)
・肺高血圧薬(ボセンタン)
・抗結核薬(リファンピシン、リファブチン)
・抗HIV治療薬(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬)

ピルの効果を増強させる恐れのある薬

ピルとの併用で、ピルの効果を強め、副作用のリスクを高める恐れがある薬は次のようなものです。

・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・抗真菌薬(フルコナゾール、ボリコナゾール、イトラコナゾール)

ピルによって効果が弱まる恐れがある薬

次の薬は、ピルとの併用によって、効果が弱まる恐れがあります。

・血糖降下薬
・モルヒネ
・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・子宮内膜症治療薬(Gn-RH誘導体)
・抗菌薬(スルホンアミド系)
・抗てんかん薬

ピルによって効果が増強する恐れがある薬

ピルとの併用によって、次の薬は効果が増強する恐れがあります。

・抗うつ薬
・副腎皮質ホルモン(ステロイド)
・気管支拡張剤(テオフィリン)
・免疫抑制剤(シクロスポリン)
・胃酸分泌抑制薬(オメプラゾール)
・パーキンソン病治療薬(セレギリン塩酸塩)

ピルと漢方、おすすめはどっち?

ピルも漢方も、PMSや月経困難症の症状緩和の効果を期待できる薬です。そのため、辛い症状に悩んでいる場合、より効果が期待できる方を選びたいと思われるのではないでしょうか。
まず、ピルとは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが配合された薬であり、ピルは症状の原因に直接働きかけ、比較的早く効果を得られるという特徴があります。一方、漢方は一定期間服用し、体質を変えていくことでPMSや月経困難症の改善を目指すものです。そのため、ピルに比べると効果が得られるまでには時間が必要になります。
しかし、ピルと漢方薬のどちらが良いかという答えを一概に出すことはできません。なぜなら、ピルも漢方も副作用のリスクがないわけではなく、ピルと漢方のどちらがPMSや月経困難症の改善に適しているのかは、体質によって変わってくるからです。
PMSや月経困難症にお悩みの場合は、まずは医師の診療を受け、どのような対処法が適しているのか相談することから始めましょう。

ピルだけじゃない!漢方でも緩和できる生理の不調

PMSや月経困難症など、生理にまつわる不調は、女性ホルモンの乱れが一因になっていると考えられています。ピルの服用でもこれらの症状の緩和が期待できますが、漢方では体質を改善し、根本からトラブルの改善を目指します。

PMS(月経前症候群)

PMSとは、生理が始まる前に起こる精神的・肉体的な不調を指します。PMSには頭痛や腹痛、だるさなどの身体の不調やイライラや不安、集中力の低下など、さまざまな症状があり、人によって症状の出方は変わります。そのため、特定の症状を緩和するのではなく、気・血・水のバランスを整え、ゆっくりと体質を改善していく漢方の服用は、PMSの症状の緩和に期待ができます。

月経困難症

月経困難症は、生理の時に起きる下腹部痛や腰痛、頭痛、腹部膨満感などの症状を指します。中医学では、月経困難症は血が滞る血行不良の状態が関係すると考えられています。そのため、血の巡りを良くする漢方を服用すると、体質の改善によって生理中の不快な症状の緩和を期待できます。

ピルと併用OK!PMSや月経困難症におすすめの漢方

ピルと漢方は、併用が可能です。そのため、低用量ピルでつらい症状を抑え、漢方によって長期的に体質改善を目指すという対処法を選択することもできます。
PMSや月経困難症の改善に効果が期待できる漢方薬には次のようなものがあります。

加味逍遙散(カミショウヨウサン)

ホルモンバランスの乱れに伴って生じるイライラや不安などの精神的症状の緩和が見込めます。冷え性や肩こり、のぼせなどの改善効果も期待できます。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

体力がなく、疲れやすい、貧血傾向が見られる女性に処方されることが多い漢方です。血を補い、水を巡らせることで、めまいや冷え性、むくみなどの症状を緩和させます。

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

イライラや不安などの症状の緩和が期待できる漢方です。自律神経を整えながら血を補い、身体全体に気と血を巡らせます。胃腸の働きを整える効果もあるため、胃腸が弱い方でも服用しやすい漢方です。

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)

比較的体力があるものの、月経困難症やPMSなどの症状に悩む人に適した漢方です。血行を高め、手足は冷えるものの顔はのぼせるといった症状や肩こり、肌荒れなどの症状を改善する効果を期待できます。

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)

のぼせやすく、便秘気味の人に適した漢方です。腹痛や頭痛、精神的な不安など、生理前後の不快な症状を緩和させる効果を期待できます。

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)

立ち眩みやめまい、頭痛などに効果を期待できる漢方です。PMSの症状としてめまいを伴う場合に用いられることが多くなります。

補中益気湯(ホチュウエッキトウ)

体力がなく、胃腸の働きが衰えている場合に処方されることが多くなります。PMSによる身体のだるさや眠気が強く出る場合などに効果的です。

ピルと漢方を上手に併用してPMSや月経困難症を改善しましょう

ピルと漢方は、多くの場合、併用しても問題はありません。また、ピルは比較的早く効果を得やすい薬であるのに対し、漢方は一定期間、服用を続けなければ効果を発揮せず、即効性は期待できないといった違いがあります。
PMSや月経困難症は、ピルや漢方薬で症状を和らげられるものであり、1人で我慢する必要はありません。PMSや月経困難症の症状に悩んでいる場合は、ピルと漢方の併用も含め、医師に相談をしてみてはいかがでしょうか。

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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在六本木レディース非常勤。

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