ピルを飲むと排卵日はどうなる?仕組みやメリット、もしもの時の対処法も解説!

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更新日:2025.02.05
ピルを飲むと排卵日はどうなる?仕組みやメリット、もしもの時の対処法も解説!

低用量ピルは避妊効果のある薬だけど、飲んでいる間は排卵はしているのかな?と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
また、低用量ピルを飲むのをやめたときの体の変化などについて詳しく説明していきます。

そもそも生理の仕組みとは?

生理は、女性の妊娠・出産をおこなうために閉経までの間、起こり続けます。
卵胞期、排卵期、黄体期、生理期の4つの周期に分かれ、そのサイクルを繰り返していきます。
卵胞期に卵胞ホルモンの「エストロゲン」が増加することで、受精時に受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする働きをします。排卵期には、成熟した卵子が卵巣から飛び出し、黄体期になると子宮内膜が着床しやすいような、ふかふかのベッドのような状態に整います。排卵後に妊娠が成立しなかった場合には、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、これが「生理」となります。

正常な生理

正常な周期といわれているのは、25日〜38日です。
この周期に当てはまらない場合には、いわゆる「生理不順」の可能性があります。
稀に生理周期が上記に当てはまらない場合であれば、様子を見ることでも問題ありませんが、頻繁に生理周期が乱れる場合には病院を受診して医師に相談するようにしてください。

生理不順

生理不順とは前述でも説明したように、正常な生理周期に当てはまらない状態のことを指します。
以下に当てはまる場合は、無排卵や子宮の発育不全、卵巣機能が不十分な状態であったり、脳の視床下部や下垂体などが正しく機能しておらず、指令が届いていない状態の可能性があるため、病院を受診するようにしましょう。

【生理期間で見る生理不順】

・生理期間が2日以下
→過短月経

・生理期間が8日以上
→過長月経

【生理周期で見る生理不順】

・生理周期が24日以下
→頻発月経

・生理期間が39日以上
→稀発月経

低用量ピル服用中は排卵が起こらない

結論として、低用量ピルを服用することによって排卵は起こりません。
なぜかというと、低用量ピルはどの種類でも、排卵を抑制して避妊効果を発揮するお薬だからです。
女性の体は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が最も多くなったときに排卵が起きます。エストロゲンの配合された低用量ピルを体外から取り入れることにより、体の中でエストロゲンを分泌する必要がなくなります。
よって、低用量ピルを服用することで、卵巣が一時的にお休みできるようになり排卵が抑制されます。

低用量ピルと排卵の関係性

低用量ピルを飲み始めのタイミングを誤ると排卵が起きてしまい、避妊効果が十分に発揮できなくなる可能性があります。
低用量ピルを飲み始めるタイミングは、生理1日目から5日目までに服用することが推奨されています。
これは、卵胞が成長しきらない日数を指しています。低用量ピルを飲み始めるタイミングが遅くなってしまうと、卵子が大きく成長することにより排卵が起きてしまいます。
また、低用量ピルを飲み忘れることでも排卵が起きる可能性は大いにあります。
低用量ピルには7日間の休薬期間があるタイプと無いタイプがありますが、前者の場合、7日間を超える休薬期間を設けてしまうと、避妊効果が薄れてしまいます。
もしも飲み忘れてしまった場合には、7日間の連続服用期間が過ぎるまではコンドームなどの避妊具を使用したり性交渉を控えるようにしましょう。

低用量ピルをやめると排卵は起きる?

低用量ピルをやめると、その後の排卵はどうなるのかと心配になりますよね。
しかし、低用量ピルの服用を中止すると卵巣が活動を始めて排卵が再開され、次に生理が再開し、最終的には元の生理周期へ戻るようになります。
妊娠を希望して服用を中止する場合には、妊娠可能になるまでの期間は早くて1か月、遅くとも2か月から3か月の期間がかかるといわれています。ピルの服用中止から排卵再開までは個人差があるため、余裕をもって服用をやめるようにしましょう。
前述のように、生理が再開するまでに3か月程度かかるといわれていますが、ホルモンバランスによっては、なかなか再開しないこともあります。ピルの服用を止めて半年以上経過しても生理が再開しないときには、産婦人科を受診して医師へ相談するようにしてください。

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低用量ピルで排卵を止めると起こる体の変化やメリット

女性の体は、着床しやすくするために女性ホルモンであるプロゲステロンによって子宮内膜を厚くする働きがありますが、排卵が終わるとプロスタグランジンが子宮内膜から分泌され、プロスタグランジンによって子宮内膜を外に押し出すことで生理が起きます。
しかし、低用量ピルを服用することで排卵を抑制する働きがあるため、プロゲステロンが分泌されなくなります。
そのため、剝がれ落ちる子宮内膜の量も少なくなり、出血量も減ることから生理痛や経血量の減少が期待でき、低用量ピルのメリットの1つと言えるでしょう。

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ピルを飲んでいても排卵痛や腹痛があるのはなぜ

ピルの服用中は、基本的に排卵痛は起こりません。しかし、痛みが発生している場合には何らかの原因があります。以下で原因ごとに説明していきます。

副作用

低用量ピルの飲み始めの頃には、副作用が起きることがあります。
この場合の痛みは、排卵痛ではなく「下腹部痛」や「腹痛」の痛みとなります。
低用量ピルは飲み続けることで、徐々に副作用が起きづらくなるため、1〜2か月は様子を見るようにしましょう。

排卵痛が起こった

低用量ピルは毎日同じ時間に1錠を服用する必要があります。
飲み忘れなどで正しく服用できていない場合、排卵が起こってしまい、効果を感じることができなくなってしまいます。
また、服用してから3時間以内に嘔吐や下痢をしてしまうと、ピルの成分がきちんと吸収されずに排出されてしまう可能性があります。

排卵が起こった=妊娠する可能性があると覚えておきましょう。

婦人科系疾患

子宮内膜症や、子宮腺筋症、子宮筋腫などの婦人科系疾患になっている場合、下腹部に痛みが生じることがあります。
定期健診はもちろんのこと、あまりにも痛みがひどい場合には病院を受診するようにしてください。かかりつけの婦人科があると安心ですね。

ピルを飲んでいるのに排卵痛や腹痛が起こったらどうする?

低用量ピルの服用中に排卵痛のような痛みが起こった場合には、病院の受診を検討したり、妊娠をする可能性を考えてピル以外の避妊方法を検討する必要があります。

以下では、そのような際の対処法について、いくつか紹介していきます。

コンドームなどの別の避妊方法を選択する

ピルを飲んでいるにも関わらず、排卵が起きてしまっている場合にはコンドームなどの別の避妊方法を併用することで、もしものときに備えることができます。

アフターピルの服用を検討する

ピルの飲み忘れに覚えがあり、その間に性交渉があった場合にはアフターピルの服用も視野に入れる必要があります。
ただし、アフターピルは72時間以内の服用が推奨されており、服用できる時間が限られているため、なるべく早く病院やオンライン診療サービスを受診する必要があります。

ピルの種類変更

低用量ピルといっても、さまざまな種類があります。
もしも、ピルの副作用が原因となって痛みが起こってる場合にはピルの種類を変更することで症状が改善されることもあります。

メデリピルの5つのこだわり

1ヶ月無料のお試し期間

ピル初心者の方でも安心して服用いただけるよう、低用量ピルは初月無料でお届けします。
※医師の診療時に処方された場合、最低3シートは服用いただいた上でご自身に合っているか判断していただきたいため、3シート目受け取りまでは解約は不可となります

診療担当するのは現役の産婦人科医

専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

何度でも診療・再診無料

服用中の体調や副作用など、産婦人科の専門医にいつでも気軽にご相談ください。

予約から診療までLINEで簡単

診療予約や、予約日・配送日やプラン変更など、LINE一つで行うことができます。

正しい知識をお届け

ピルや女性のカラダに関する知識を定期的にお届けしています。

※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います

まとめ

生理に「排卵」は付き物ですが、低用量ピルを服用することで、排卵を抑制することができます。
排卵があっても体調にさほど変化がない方もいますが、不調を感じるという方も少なくはありません。もしも、排卵日前後で体調が悪かったり生理不順に悩んでいる方は、低用量ピルの服用を検討してみてもよいでしょう。
低用量ピルの服用を中止したあとは、数カ月すると排卵が再開され、その後、妊娠しても胎児へ影響はありません。
正しい知識をもって、自分にとって過ごしやすい方法をとるようにしましょう。

監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在六本木レディース非常勤。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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