生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
低用量ピルの避妊の仕組みは?効果がいつから現れるかについても解説!
この記事では、低用量ピルによって避妊ができる仕組みや、ピルの基礎知識について解説します。ピルの持っている効果について基本的な部分から理解し、正しい方法で上手に活用していけるようにしましょう。
妊娠が成立する仕組み
ピルを用いた避妊について知る前に、まずは妊娠の仕組みについてきちんと理解しておきましょう。以下で、妊娠が成立するまでの流れを詳しく説明していきます。
①排卵
女性の体では、約1か月に1回のペースで排卵という現象が起きています。これは、成長した卵子が卵巣から放出されることです。その間子宮内膜はふわふわのベッドのように分厚くなり、準備万端の状態で卵子と精子の出会いを待ちます。
しかし一定期間経っても卵子と精子が出会わない場合、分厚くなった子宮内膜は不要となるため、そのまま剥がれ落ちて体外に排出されます。これが生理です。
②射精
性交渉によって女性の体内に射精がされると、そこで放出された精子たちは卵管へと進み、卵子と出会おうとします。1回の射精で実に1億個以上の精子が放出されますが、その中で卵管までたどり着けるのはわずかであるとされています。
③受精
無事に卵子と精子が出会うと、受精卵が誕生します。卵子と結ばれる精子はたった1つのみで、いずれかの精子が卵子の中に入り込むと、他の精子はもう入れなくなってしまいます。こうして生まれた受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮の方へと移動していきます。
④着床
子宮に到着した受精卵は、ふわふわの状態になっている子宮内膜の中に潜り込みます。これが「着床」です。その後も順調に受精卵が成長すれば、着床後10日ほどで妊娠の反応が出ます。
低用量ピルで避妊ができる仕組み
ここでは、低用量ピルで避妊ができる仕組みや、その効果などについて解説していきます。
ピルの仕組みをわかりやすく解説:3つのポイント
低用量ピルには、「排卵の抑制」「精子の子宮内への侵入阻止」「受精卵の子宮内膜への着床阻止」という3つの効果があります。
以下で1つずつ見ていきましょう。
①排卵の抑制
低用量ピルには、黄体ホルモンの「プロゲステロン」と卵胞ホルモンの「エストロゲン」が配合されています。これらの女性ホルモンは脳内の視床下部から下垂体や卵巣内分泌系に働きかけ、卵胞の発育や排卵を促す役割を持つ卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)を減少させます。つまり、体内に十分な量のホルモンがあると脳が勘違いすることで、排卵の命令が出されなくなります。これにより、卵胞の発育と排卵を抑制することができます。
②精子の子宮内への侵入阻止
低用量ピルに含まれるプロゲステロンは子宮頚管粘液(おりもの)の粘度を変化させます。これにより精子の通過性が変わり、子宮内への侵入を阻止することができます。
③受精卵の子宮内膜への着床阻止
低用量ピルに含まれているホルモンによって子宮内膜が通常より薄くなります。それによって、もし受精卵ができたとしても子宮内膜に着床しづらくなります。
ピルの避妊効果はいつから?服用開始後の注意点
生理開始日からピルを飲み始めた場合、初日から避妊効果があると言われています。しかし、念の為、7日間服用を続けるまでは他の避妊方法を併用するようにしましょう。服用開始後は、飲み忘れることなく毎日同じ時刻に飲み続けられていれば、ずっと避妊効果が続くとされています。
ピルは確実に避妊できる?成功率と失敗の理由
1年間で特定の避妊方法を行った100人の女性のうち、何人が妊娠するかを示した指標として、「パール指数」というものがあります。これによれば、低用量ピルのパール指数は0.3(人)で、一方、広く普及している避妊方法であるコンドームのパール指数は2〜15(人)です。このことから、コンドームに比べると、低用量ピルは避妊効果が高いということがわかります。
なお、避妊率は100%ではないため、ピルを飲んでいても妊娠する可能性はわずかにあります。コンドームなど他の避妊方法も併用すると、より避妊率を高めることができます。
ピル服用中のコンドーム使用:いつからゴムなしOK?
ピル服用中であっても、コンドームは使用すべきです。なぜならば、ピルには避妊効果はあるものの、性感染症の予防効果はないためです。自身の体を守るためにも、ピル服用中であってもコンドームは使用するようにしましょう。また、ピルを飲み始めたタイミングによっては、7日ほど経つ頃まではまだ避妊効果が得られていないため、コンドームを用いて避妊する必要があります。
その他の避妊方法
現在では、低用量ピル以外にも様々な避妊方法が存在しています。
いろいろな避妊方法を比較するために「パール指数」という数字を用います。これは100人の女性がある避妊法を1年間用いた場合に、避妊に失敗する(つまり妊娠する)確率を表します。
避妊方法 | パール指数(人) |
低用量ピル | 0.3 |
コンドーム | 2〜15 |
IUD(子宮内避妊具) | 0.6〜2 |
IUS(子宮内システム)※ミレーナなど | 0.1〜0.2 |
避妊手術・不妊手術 | 0.1〜0.5 |
まとめ
この記事では、低用量ピルの仕組みや効果、服用できる人の条件など、低用量ピルについて基本的な部分から解説しました。避妊や生理痛軽減だけでなく、生理不順解消や肌荒れ改善にも効果があると言われる低用量ピルを上手に活用して、日々のQOLを上げていきましょう。
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