ピルを生理じゃない時に飲み始めるときの避妊効果は?ピルの正しい飲み方とは?

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更新日:2024.06.27

ピルを生理じゃない時に飲み始めるときの避妊効果は?ピルの正しい飲み方とは?

なぜ低用量ピルは、生理期間中に飲み始める必要があるのでしょうか。また生理じゃない時に飲み始めると避妊効果が下がるなどのリスクはあるのでしょうか?この記事では低用量ピルを服用するための基本的な原則と、生理ではない時に低用量ピルの服用をスタートした場合、どのような影響があるのかについて解説します。

ピルを生理じゃない時に飲み始めると避妊効果がない?

低用量ピルの服用をスタートする時は、基本的には生理開始日から5日以内に飲み始めます。
生理初日から飲み始めた場合、その日のうちから避妊効果を得られます。しかし生理が終わったばかりの場合や、生理不順で次回の生理日が不明などの事情から、生理開始を待たずに飲み始めるケースもあります。

ピルを飲み始めるのはいつから?

メデリピルでおすすめしているピルの服用方法では「Day1スタート」「Sundayスタート」の2つのパターンがあります。服用するピルの種類によって変わるため、まずは基本的な飲み方を確認しておきましょう。

Day1スタート

Day1スタートのピルは、生理初日から5日目までに飲み始めます。生理初日の定義としては、生理が始まってから24時間以内を指します。飲み始めたら、同じ時間に毎日1錠ずつ服用します。
また、低用量ピルには21錠タイプと28錠タイプがあります。21錠タイプは飲みきってから7日間の休薬期間を設けます。また、超低用量ピルでは休薬期間が4日間の場合もあります。一方の28錠タイプは21錠の実薬を毎日服用した後、7日間の偽薬(プラセボ錠)期間があります。プラセボ錠には有効成分が含まれておらず、休薬期間明けの飲み忘れを防止するためにあります。そして、7日間の休薬期間もしくはプラセボ錠の服用が終わったら休まずに新しいシートの服用を開始してください。

Sundayスタート

Sundayスタートは、21錠タイプでも28錠タイプでも、下記の3つの服用ルールを守りましょう。

● 1シート目は生理開始後の初めての日曜日から服用開始します。
● 月曜日から土曜日の間に生理が来た場合は、次の日曜日から服用開始します。
● 日曜日に生理が来た場合は、その日から服用開始可能です。

ピルの基本的な飲み方

Day1スタートもSundayスタートも、飲み始めのタイミングと避妊効果の始まる時期が異なるだけで、基本的な飲み方は共通しています。
1日1錠をなるべく同じ時間に服用し、21日間毎日続けます。
22日目からは休薬期間に入り、この期間内に生理が起こります。休薬期間中は、21錠タイプのピルは1週間服用を中止し、28錠タイプのピルはプラセボ錠を飲み、次のサイクルにまた実薬の服用をスタートします。

21錠タイプ

7日間の休薬期間中に消退出血が起こります。この期間中には卵胞が発育し始めており、次のシートの飲み始めを忘れると、避妊効果が下がってしまうため注意しましょう。

28錠タイプ

21錠の実薬服用後、残り7錠のプラセボ錠の服用期間で消退出血が起こります。プラセボ錠は薬の成分が入っていない偽薬で、この偽薬を休薬期間中に毎日服用し続けることで習慣化することができます。

「Day1スタート」と「Sundayスタート」のそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

Day1スタートピルとSundayスタートピル

低用量ピルは、生理開始日の5日以内から服用する「Day1スタートピル」と、生理開始後の最初の日曜日から服用を始める「Sundayスタートピル」の2種類から選べます。

種類 メリット デメリット
Day1スタートピル 服用したその日から避妊効果を得られる

開始日がわかりやすい

服用開始のタイミングによっては週末に生理が来る可能性がある

第2周期以降の開始日は生理初日ではなくなるため間違える可能性がある

Sundayスタートピル 週末に生理が来ないようにできる

開始日が日曜日に固定されるため間違えにくい

服用開始日によっては、最初の1週間は避妊効果が発揮されないため他の避妊法が必要

ピルの仕組みと効果

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれており、体の中のホルモンバランスを調整することで、避妊と生理日のコントロールを行います。

避妊

低用量ピルには排卵を抑制させる効果があり、プロゲステロンの働きで、おりものを変化させ、精子が子宮内に侵入しづらいようにしています。
また、子宮内膜を薄くし、受精しても着床しにくい環境にするはたらきがあるため、高い避妊効果を得ることができるのです。
ただ、服用開始をしてから最短でも1週間は別の避妊方法を併用してください。

生理日のコントロール

低用量ピルには、生理周期を安定させるはたらきがあり、コントロールすることも可能です。
低用量ピルの服用中は休薬期間もしくはプラセボ錠を服用している期間で、出血が起こるので、生理周期を安定させ、生理不順の改善も見込めます。
また、生理日移動は中用量ピルだけでなく、長期的な計画であれば、低用量ピルで生理を早めたり遅らせることも可能です。
直近で生理日を移動させたい場合や確実性を持って移動したい場合は中用量ピルを服用することによって確実な生理日移動を検討しましょう。

ピルの飲み方の根拠

ピルの飲み方が決まっているのには、しっかりとした根拠があり、女性の身体の仕組みに基づいて定められています。今回は低用量ピルの飲み方と、その理由についてお話しします。

生理5日目以内に飲み始める理由

原則、低用量ピルは生理5日目までに服用を開始することが推奨されています。この時期にピルを開始するのにはいくつか理由があります。
生理5日目のタイミングであれば卵子の成長が進んでおらず、早い段階から卵子の成長を止めることで避妊効果を高められます。
また生理が来ているということは、妊娠していないことの証明にもなります。

3週間飲み続ける理由

低用量ピルを毎日飲み続ける目的は、生理周期を安定させることにあります。
理想的な生理周期はおよそ28日であり、3週間ピルを服用し続けることで、安定した生理周期を実現します。また超低用量ピルのヤーズフレックスは3週間以上で最大120日間の継続服用が可能、同じく超低用量ピルのジェミーナは最大77日間(休薬7日間)の継続服用が可能です。

連続服用のメリットとして、そもそもの生理の回数を減らすことができます。
例えば、ヤーズフレックスを120日間連続服用できた際には1年間で3~4回しか生理がこない計算になります。
連続服用でないピルを服用しても休薬期間中の生理痛がつらいという方には、連続服用のできるピルがおすすめです。

1週間飲まない期間を設ける理由

低用量ピルの服用中に設ける7日の休薬期間は、妊娠していないかを確認する期間です。このほかに、決まった日付で消退出血を起こすことで実薬服用期間中の不正出血を防ぐという効果もあります。低用量ピルの服用中では、永遠に生理を止め続けることはできません。

ピルの飲み忘れに注意

低用量ピルは毎日飲む薬ですが、うっかり飲み忘れしてしまうかもしれません。飲み忘れたタイミングによって、効果や対処方法も変わってきます。
もし、毎日の服用の中で実薬を飲み忘れたことに気づいた場合、気づいた段階で1錠服用します。次の日もまた飲み忘れたときは、2日分の薬を飲むようにしますが、1日3錠は飲むことができません。ただし飲み忘れからの2日以上経過している場合は避妊効果が低下しているため、そのサイクルはコンドームなどの別の避妊方法を行い、避妊をせずに行った性交渉があった場合は緊急避妊の必要について医師に相談するようにしてください。

また、28錠タイプで休薬期間前後に飲み忘れてしまった場合、飲み忘れた期間分を引いて服用を再開します。休薬期間に服用するプラセボ錠には有効成分が含まれておらず、避妊効果に影響はありません。ただし、次のサイクルは予定通り開始しましょう。

新しいシートに移ったとき服用を忘れてしまい、休薬期間が8日以上となった場合は子宮内膜が厚くなり、卵子が成熟し排卵のリスクが高まります。避妊効果が低下しますから、避妊の確実性を高めるために、服用後7日間はコンドームなどの別の避妊方法を併用しましょう。また、決まった休薬期間もしくはプラセボ錠の服用期間が終了したら出血の有無にかかわらず、すぐに次のシートに移りましょう。

ピルを生理じゃない時に飲み始める場合は他の避妊方法の併用が必要なことも

低用量ピルの服用方法の基本ルールと、生理じゃない時に服用した場合の避妊効果について紹介しました。低用量ピルは生理初日に服用を開始しても、服用してから7日間は別の避妊方法を併用する必要があります。
また、長期的に正しく服用していくことで高い避妊効果が発揮されていくので、最初の7日間の避妊を怠らずに、続けていくことが大切です。

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※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います

監修者

産婦人科専門医、がん治療認定医、mederiドクター
mederiドクター
産婦人科専門医、がん治療認定医 女性のヘルスケアアドバイザー(女性医学会認定)、F U S E certificated personnel(米国内視鏡外科学会認定)、JOHBOC研修終了(日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構) 大学病院に入局し高度周産期センター、婦人科腫瘍専門施設で研修・修練後、総合病院で良性疾患の腹腔鏡手術や、不妊治療、女性内分泌・更年期障害など幅広く女性診療を行う。米国への留学を経て、現在はmederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。

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