生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
超低用量ピルに避妊効果がないのはなぜ?効果や種類、副作用についても解説
「ピル」と一括りにいっても、低用量ピルや超低用量ピル、中用量ピル、アフターピルなど特徴や使用目的が異なるさまざまな種類があります。避妊目的で使用されることが有名なピルですが、超低用量ピルは国内で避妊を目的とした使用が認められていません。
この記事では、超低用量ピルの本来の効果や種類についてご紹介します。
もくじ
超低用量ピルとは?避妊効果はないもの
超低用量ピルは、含まれているエストロゲンの量が0.03mgよりも少ない薬です。
避妊効果に関する試験では避妊効果はあることがわかっているものの、治療薬として承認を得ていることから、避妊目的での処方を受けることはできません。
超低用量ピルは、生理痛の軽減、月経困難症の治療を目的として処方されています。治療目的で使用されるため、医師の診断のもと処方された超低用量ピルは保険適用となります。一定の避妊効果はありますが、日本では避妊に関する試験が行われていないため避妊目的での使用は推奨されていません。
ここでは、超低用量ピルで期待できる効果を4つご紹介します。
超低用量ピルの特徴
超低用量ピルは、主に月経困難症や子宮内膜症の治療目的で使用されているピルです。
低用量ピルよりも含まれているホルモン量が少ないことから、吐き気や頭痛などの副作用が起きにくいことが特徴です。
生理痛の軽減
超低用量ピルは、生理痛の緩和を期待できます。生理痛は、妊娠に備えていた子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるときに伴う痛みです。超低用量ピルは子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、経血量が減り生理痛も軽減されます。
生理不順の改善
超低用量ピルは女性ホルモンの変動を制御できるため、生理不順を改善することが可能です。それぞれのピルに休薬期間が設けられており、この休薬期間中に生理が来る仕組みになっています。そのため、いつ生理が来るかを事前に予測することができます。
PMSの改善
PMSは、卵巣から分泌される「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という、女性ホルモンの急激な変動が影響しているといわれています。超低用量ピルには、この女性ホルモンの変動を抑える働きがあるため、PMSの緩和に効果があると考えられています。
ニキビや肌荒れの改善
生理前になると、皮脂分泌を促進する黄体ホルモンの分泌量が増加します。超低用量ピルには、この黄体ホルモンの分泌量や男性ホルモンの働きを抑制する働きがあるため、皮脂の過剰分泌や皮脂腺の詰まりを防ぐことができます。結果としてニキビの悪化や肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
超低用量ピルと低用量ピルは何が違うのか
ピルには、女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されています。超低用量ピルと低用量ピルには、この配合されているホルモンの量に違いがあります。
超低用量ピルは低用量ピルよりも配合されているエストロゲン(卵胞ホルモン)が少ないため、副作用によるリスクが低いといわれていますが、不正出血の確率は低用量ピルに比べて高くなります。超低用量ピルと低用量ピルの詳細な違いについては、こちらの記事をご覧ください。
よく見られる超低用量ピルの副作用は、不正出血、頭痛、吐き気、むくみなどが挙げられます。これらの副作用は、1~3ヶ月飲み続けることでホルモンバランスが整い、症状が落ち着くことがほとんどです。
ピルの服用で最も注意が必要な副作用に血栓症があります。血栓症とは、血管内で血液が固まることで血管が詰まってしまう病気です。血栓症のリスクが高い方は服用できないことがあるため、注意が必要です。
超低用量ピルだと避妊効果がない理由
超低用量ピルには避妊効果がないというわけではありません。しかし、日本国内では避妊効果についての試験が行われておらず、治療薬に限定されていることから、避妊目的での処方を受けることができなくなっています。
また、海外では避妊効果が認められている国がありますが日本では避妊目的での処方をしてもらうことはできません。
超低用量ピルで期待できる効果
ここでは、超低用量ピルに期待できる効果について詳しく説明していきます。
超低用量ピルは治療目的のピル:種類は5つ
超低用量ピルには、下記5つの種類があります。それぞれの特徴についてご紹介します。
ヤーズ配合錠 |
ドロスピレノンと呼ばれる黄体ホルモンを含む超低用量ピルです。 |
ヤーズフレックス配合錠 |
ヤーズ配合錠と同じく、黄体ホルモンであるドロスピレノンを含みます。 国内で初めて、最長120日間まで連続しての服用が可能となりました。 |
ドロエチ配合錠 |
ヤーズ配合錠のジェネリック医薬品です。 成分や用量などは同様で、ヤーズ配合錠よりも安価に購入できます。 |
ルナベル配合錠ULD |
ノルエチステロンと呼ばれる黄体ホルモンを含むものです。 ルナベルの詳しい説明については、こちらの記事で行っております。 |
フリウェル配合錠ULD |
ルナベル配合錠ULDのジェネリック医薬品です。 成分や用量などは同様で、ルナベル配合錠ULDよりも安価に購入できます。 |
オンラインピル診療・処方サービスのメデリピルで取り扱いのある超低用量ピル
オンラインでピル処方を行っているメデリピルでは、下記5種類の超低用量ピルを扱っています。医師による診療のもと、使用目的や症状に合わせて自分に合ったピルを処方してもらえます。
①ヤーズ配合錠
②ヤーズフレックス配合錠
③ルナベル配合錠ULD
④ドロエチ配合錠
⑤フリウェル配合錠ULD
取り扱いピルの金額は、FAQページ「取り扱いのピルの種類を教えてください」よりご確認ください。
(FAQページはこちら)
超低用量ピルの料金について詳しくはこちら〉https://mederi.jp/pills/ultralowdosepills/
超低用量ピルの副作用について
ほかのピルと同じように、超低用量ピルにもいくつか副作用があります。
ここでは、発症率別で副作用の症状について紹介していきます。
※ルナベル配合錠ULDの場合
・5%以上
頭痛、不正出血、吐き気
・0.1~5%未満
眠気、むくみ、動悸等
・他
食欲亢進、痺れ、経血量の増減
これらの副作用で特に起きやすいとされているのは、頭痛と吐き気です。
しかし、継続して服用していくことで症状は改善されていくため、症状が出ても日常生活に差し障りがない程度であれば心配せずに服用を続けましょう。
ただし、あまりにもつらい症状が出ている際には、服用を中止して病院を受診するようにしてください。
超低用量ピル服用時の注意点
超低用量ピルにも血栓症のリスクは低用量ピルに比べて低いものの、存在します。
血栓症は血液が詰まってしまう病気であり、ピルに含まれるエストロゲン(卵胞ホルモン)が発症に影響するとされています。
低用量ピルや中用量ピルよりも、含まれるホルモン量が少ない超低用量ピルですが、服用を希望する段階で血栓リスクの高い方は処方ができない可能性があるため、医師に判断を仰ぐようにしてください。
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メデリピルでは、今回ご紹介した超低用量ピルをはじめ、避妊目的や月経困難症などの治療で使用する「低用量ピル」、生理日を移動できる「中用量ピル」、緊急避妊薬の「アフターピル」を取り扱っています。
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※2 別途送料550円
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※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
まとめ
超低用量ピルの特徴や副作用について説明してきました。
日中に病院へ行くことが難しい方もオンライン処方であれば、スキマ時間や仕事のあとでもピルの処方を受けることができます。また、メデリピルは定期便もあるので、ピルを切らさずに過ごすことができます。
毎月の生理トラブルに悩まれている方は、日常生活を過ごしやすくするためにも、ピルを選択肢の一つとして取り入れてみてくださいね。
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