生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
ジェミーナとは?効果や副作用について、メリット、服用時の注意点も解説

生理のたびに辛い生理痛に悩まされている方はいますか?
月経困難症の治療薬であるジェミーナというピルはご存知でしょうか。
ここでは、そんなジェミーナの効果や他のピルとの違い、メリットや注意点をご紹介していきます。
もくじ
ジェミーナとは?
ジェミーナは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類の女性ホルモンを有効成分とした超低用量ピルです。
主に月経困難症の治療に使用されていますが、近年では不妊症を治療する薬や生理周期の調整にも活用されています。
ヤーズ、ヤーズフレックスなど他の超低用量ピルとの違い
ジェミーナと、ヤーズ・ヤーズフレックスは同じく超低用量ピルに分類されるLEP製剤です。
しかし、同じ超低用量ピルなのに何が違うのかという点ですが、以下の表で見ていきましょう。
ジェミーナ | ヤーズ | ヤーズフレックス | |
錠数 | ・21錠
・28錠 すべて実薬 |
・28錠
実薬21錠 プラセボ4錠 |
・28錠
すべて実薬 |
服用可能日数 | 28日
or 84日 |
28日 | 28日
or 120日 |
黄体ホルモンの種類 | レボノルゲストレル | ドロスピレノン | ドロスピレノン |
世代 | 第2世代 | 第4世代 | 第4世代 |
効能 | ・月経困難症の治療
・不妊症の治療 →調節卵巣刺激の開始時期の調整 |
・月経困難症の治療
・子宮内膜症による痛みの軽減 |
・月経困難症の治療
・子宮内膜症による痛みの軽減 |
保険適用 | 保険適用 | 保険適用 | 保険適用 |
大きな違いとしては、黄体ホルモンの種類と世代が異なります。
ヤーズに至っては、実薬とプラセボの構成のため、連続投与ができませんが、ジェミーナとヤーズフレックスは連続投与が可能です。
しかし、ジェミーナで連続服用を希望する際は、21錠タイプと28錠タイプを組み合わせて服用をする必要があり、ヤーズフレックスに比べて、やや飲み方が複雑なため、日数管理が重要になります。
ただ、3種類すべて治療目的で使用されることから、病院で処方された場合は、保険適用になります。
自己判断で種類を決めることはできないため、ご自身の悩んでいる症状を医師に相談して、医師の判断を仰ぎましょう。
ジェミーナの効果
さまざまな用途に使用されているジェミーナですが、具体的にどのように作用するのか解説していきます。
月経困難症の改善
ジェミーナは、女性ホルモンを人工的に投与することで、卵胞の成熟の抑制、卵巣からの排卵を抑制、体内にある卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌を抑制して子宮内膜の増殖を防ぎます。
これらを行うことにより、生理痛の原因ともなるプロスタグランジンというホルモンの分泌を防いで、月経困難症の症状を治療していきます。
生理周期のコントロール
ジェミーナは服用方法によって、生理周期のコントロールができます。
21錠タイプを服用し、7日間の休薬を挟む28日周期と、28錠タイプを56日目まで服用し21錠タイプを77日目まで服用して7日間休薬の84日周期を選ぶことができます。
毎月、生理(消退出血)があることで辛いという場合には、84日周期で生理(消退出血)を起こすことで、年間の生理(消退出血)の回数を減らすことができます。
どちらの服用方法が体に合っているかは、医師と相談して決めましょう。
ジェミーナのメリット
月経困難症で悩んでいる場合は、生理が起こることで身体の不調を感じ、日常生活に支障が出てしまいます。しかし、ジェミーナで生理周期をコントロールすることで生理の影響を最小限に抑えることができます。
連続服用で生理の回数を減らせる
ジェミーナの服用は、28日周期と84日周期が選べます。84日連続服用を選ぶことで、生理(消退出血)の回数を減らすことで身体への負担も減らすことができます。
生理(消退出血)の回数を減らして、生活におけるQOLの向上や、生理痛に左右されることなく仕事や学業の生産性を高めることができるのが最大のメリットといえるでしょう。
副作用のリスクが少ない
ピルには最も重要な副作用として血栓症がありますが、ジェミーナは血栓症をリスクが低いとされている卵胞ホルモンの含有量を0.02mgにして開発されているため、他の種類のピルと比べて副作用のリスクが少ないとされています。
また、有効性を証明する海外の臨床試験では、安全に長期使用可能であることが確認されています。
参照:医薬品医療機器総合機構 ジェミーナ配合錠に関する資料_ノーベルファーマ株式会社
ジェミーナの飲み方
ジェミーナには2通りの飲み方があります。
前提、ジェミーナには21錠タイプと28錠タイプが存在します。
ただし、自己判断で飲み方やどちらのタイプを服用するかは決めることはできないため、医師と相談して決めるようにしましょう。
28日周期投与の場合
28日周期で服用するには、21錠タイプを服用し、7日間休薬をします。
他の種類のピルと同じように、1日1錠決まった時間に服用を21日間続けます。
ジェミーナはすべて実薬で構成されているため、7日間休薬をします。
休薬後は、同じように21日の服用と7日間の休薬を繰り返します。
84日周期連続投与の場合
84日連続で服用するには、21錠タイプと28錠タイプのどちらも使用します。
1日1錠決まった時間に服用することを前提として、以下の手順で服用していきます。
①28錠タイプを2シート連続で服用します(56日目まで)
②次に21錠タイプを1シート服用します(57日目~77日目)
③7日間休薬します(~84日)
④上記のように77日間の服用と7日間の休薬を繰り返します。
ジェミーナ服用時の注意点
ジェミーナを服用する上で押さえておきたい注意点を紹介していきます。
副作用が出ることがある
発症する頻度は稀ですが、ジェミーナにも副作用が起こる可能性があります。
他の種類のピルと同様に、服用から1~2か月はマイナートラブルと呼ばれる、乳房の張りや頭痛、軽い吐き気、下腹部痛、不正出血(休薬期間外)などの副作用が起きやすい時期でもあります。これらは服用を続けることで、改善されていくことがほとんどです。
一方で、血栓症も起こりうる副作用の1つです。以下のような症状が出た場合には直ぐに病院を受診するようにしましょう。
・突然の足の痛み、腫れ
・激しい頭痛
・視野が狭くなる、見えにくい
・舌のもつれ、しゃべりにくい
・痙攣
服用できない人がいる
ジェミーナはすべての人が服用できるピルではありません。
特に以下に該当する場合は、服用が難しいとされています。
・先天性で血栓素因がある
・高血圧
・糖尿病
・高脂血症
・35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣がある
・前兆(視界がキラキラする、光が走るなど)を伴う偏頭痛がある
・妊娠中、授乳中、妊娠の可能性がある
・乳がんである
避妊のみの目的では処方してもらえない
ジェミーナはLEP製剤に該当される、治療目的での使用が認められているピルです。
そのため、月経困難症などの治療だと病院で医師が判断した場合のみ、処方されます。
避妊目的で使用することは認められていないため、避妊目的で使用を希望する場合は医師に相談するようにしましょう。
ジェミーナで生理の負担を軽減しよう
ジェミーナは月経困難症の治療において効果を発揮することがわかりました。服用錠数によって生理周期をコントロールすることで、年間の生理(消退出血)の回数を減らすことができます。
ジェミーナを服用することで、つらい生理の症状によって日常生活に支障をきたすことなく過ごすことができます。
月経困難症で悩んでいる方は、この機会にジェミーナの服用を検討してみてもよいでしょう。
まずは、病院やオンライン診療サービスで医師に相談してみてくださいね。
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監修者
