【医師監修】アフターピルを服用したのに避妊に失敗する原因5つ!確認方法も紹介

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更新日:2024.06.27

【医師監修】アフターピルを服用したのに避妊に失敗する原因5つ!確認方法も紹介

望まない妊娠を避けるため、アフターピルを緊急避妊法として使用できるように、正しい知識を得ておきましょう。
アフターピルを緊急避妊方法として活用するのは自分の身体を守るための大切な手段といえます。
ただし、アフターピルを服用したからといって、必ず避妊に成功するとも限りません。避妊を成功させるためにも、アフターピルの服用において理解しておきたいことを説明していきます。

アフターピルを服用したのに避妊に失敗する原因5つ

アフターピルを服用したのに妊娠してしまった…ということを防ぐためにも、避妊に失敗する原因を紹介していきます。アフターピルについての理解を深めた上で使用しましょう。

服用するタイミングを誤った

アフターピルを服用しただけでは、避妊に成功するとはいえません。
なぜかというと、アフターピルは服用するタイミングで避妊できる確率が変わってくるからです。
避妊に失敗してから72時間以内の服用が推奨されており、高い避妊効果を得ることができます。ただし、120時間以内の服用でも一定の避妊率があるとされていますが、早ければ早いほど良いとされています。
仕事や学校などの避けられない用事のために、病院を受診できず「服用するのが遅くなってしまって避妊に失敗した」というのはよくあるパターンですが、自身を守るためにも、緊急避妊を行うことを最優先としてください。
2023年10月からは、※1 スイッチOTC化の一環として、一部の薬局ではアフターピルを医師の処方無しで購入できます。また、オンライン処方サービスを活用するのも迅速にアフターピルを手に入れるひとつの手段ですので、早く服用することが何より大切ということを頭に入れておきましょう。

※1 2024年2月時点での情報です

アフターピルを吐いてしまった

アフターピルを服用してから、気持ち悪くなってしまい、嘔吐と共に「薬を吐き出したことから避妊に失敗した」という事例もあります。
これが起きる背景としては、アフターピルの副作用のひとつに吐き気があるためです。
アフターピルは他のピルに比べると含まれるホルモン量が多いため、最も起きやすい副作用として吐き気がみられます。
服用してから2時間以内に吐いてしまうと、薬の成分が身体に吸収できていない状態となり、避妊できる確率が下がります。
もしも吐いてしまった場合には、追加でもう1錠服用を検討した方が良いか、処方された医療機関に相談しましょう。

飲み合わせの悪い食べ物や薬を一緒に摂取した

こちらはあまり無いケースですが、アフターピル服用時に「飲み合わせの悪い食べ物や飲み物、薬(サプリメント含む)を一緒に摂取したことで避妊に失敗した」といったこともあります。
アフターピルには、同時に摂取すると避妊成功率が下がる飲食物や薬(サプリメント含む)があります。
下記の薬(サプリメント含む)は、同時に服用しないように注意しましょう。

《アフターピルの効果に影響する薬・サプリメント一覧》

・抗けいれん剤 フェノバルビタール・フェニトイン・プリミドン・カルバマゼピン
・HIV プロテアーゼ阻害剤 リトナビル
・非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤 エファビレンツ
・リファブチン
・リファンピシン
・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)

なかでも、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は、ハーブティーに含まれている場合があるので、普段から飲用している方は気をつけてください。

海外通販でアフターピルを購入した

病院や薬局に行く時間がなく、海外の通販サイトでアフターピルを購入してしまい、「避妊に失敗した」というケースも稀にあります。
海外の通販サイトでは、さまざまなリスクがあります。
国内からの出荷ではないため、手元に届くまで時間を要することから、アフターピルを服用する時間内に間に合わない可能性もあります。仮に間に合ったとしても、薬の成分が正しいものという保証はありません。
日本では原則、医師の処方のもとでの服用です。最近では、医師の処方がなくとも一部の指定薬局では薬剤師指導のもと購入もできますし、オンライン上での医師による処方サービスもあります。
安全なルートでアフターピルを手に入れることが、避妊成功への近道といえます。

BMI値が30以上での服用

国内で一般的に使用されているアフターピルの、「ノルレボ錠(レボノルゲストレルも同様)」は、BMI値が30以上である肥満体質の方には効果が低いとされています。
ただし、日本では未承認になりますが、同じくアフターピルの「エラ錠」は肥満体質の方でも効果が見込めるといわれています。
エラ錠は海外ではすでに効果や安全性が承認されている、アフターピルになります。
該当する方は、処方時に医師に相談しましょう。

アフターピルの避妊成功率は100%ではない

アフターピルで100%避妊が成功するとはいえません。
一般的な有効成分である、レボノルゲストレルが含まれた錠剤(ノルレボ錠・レボノルゲストレル錠)では、24時間以内に服用した場合95%の妊娠阻止率が期待できます。72時間以内でも約58%の妊娠阻止率があるとされていることから、一刻も早く服用することが避妊成功のカギとなります。
最大でも性交後から120時間以内までしか避妊はできず、超過した場合には、避妊が失敗する可能性も大いにありますので、服用したからといって必ず避妊に成功するわけではないことを理解しておきましょう。

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アフターピルによる避妊が成功したことを確認するには?

アフターピルの服用による避妊が成功したことを確認するには、3つの方法があります。
それは、「消退出血」「生理」の出血での確認と、妊娠検査薬での確認です。
避妊成功のサインについて詳しく説明していきます。

消退出血

アフターピル服用から7〜10日を目安に「消退出血」という出血がみられる場合があります。消退出血は生理ではなく、アフターピルを服用したことによるホルモンバランスの変化によって起きる出血です。
消退出血の仕組みは、生理に似ていて子宮の内膜が剥がれるため起きますが、生理と比べて出血量が少なく期間が短いという特徴があります。
全ての方に起こるわけではないので、消退出血が起きなくても生理がくれば、避妊に成功しているといってよいでしょう。

生理

消退出血が無かったとしても、3週間以内に「生理」がくることによって避妊に成功したといえます。
ただし、生理予定日から7日間が過ぎても生理がこない場合には、妊娠検査薬を使用するか病院を受診して妊娠の検査を行ってください。

妊娠検査薬

性行為の3週間後に妊娠検査薬で陰性が出た場合も避妊に成功したといえます。
ただし、妊娠検査薬もアフターピル同様に正しい使用方法でないと、正しい結果はでません。
一般的な妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使用できますので、適切なタイミングで使用しましょう。
検査結果が陽性でなくても、不安を感じた場合には、妊娠を見逃してしまう場合も考えられますので、必ず病院を受診してください。

低用量ピルがおすすめな理由

アフターピルは避妊に失敗してから一時的に服用するものなので、普段から妊娠を希望していない方は、低用量ピルの服用を検討してもよいでしょう。
低用量ピルは、アフターピルと違い、継続的且つ正しい服用によって高い避妊率が期待できます。
また、低用量ピルは避妊効果だけでなく、副効用としてPMS(月経前症候群)の症状の緩和や、生理周期の安定、経血量の減少、ホルモンバランスが安定することからニキビ・肌荒れの改善など、さまざまな効果が期待できるのです。
避妊目的で使用する場合が一般的ではありますが、避妊目的の場合は病院でも自由診療となるため保険適用にはなりません。
ただ、自分の身体に合った低用量ピルを服用することが何より大切なので、医師に使用目的と改善したいことなどをしっかりと伝えた上で処方してもらいましょう。

アフターピルの処方ならメデリピル

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。

診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。

LINEから診療予約ができる

メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
まずはメデリピル公式LINEのお友達登録からはじめましょう♡

最短当日発送・送料無料

メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1

※1 当日お届けプランは対象外です

東京23区内限定の当日お届けプラン

メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)

低用量ピルと同時処方で診療代0円

メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。

副作用緩和薬も処方可能

メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。

メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。

まとめ

今回は、アフターピルを服用したにもかかわらず避妊に失敗してしまう原因に着目して説明してきました。
アフターピルを服用しただけでは100%避妊に成功できるとはいえません。
ご自身でアフターピルの知識を理解しておくことで、適切な方法で手に入れ、正しく服用して効果を得ることができます。
以前では、病院へ行って処方をしてもらわない限り、アフターピルを手に入れることはできませんでしたが、2023年10月から一部の指定薬局での試験販売も始まり、オンライン上で医師がアフターピルを処方してくれるサービスも増えてきています。
アフターピルを正しいルートで手に入れる機会は増えているので、焦らず、ご自身に合った方法で手に入れましょう。間違っても海外通販サイトなどで購入はしないようにしましょう。
最近では、オンライン上で医師に診療と処方をしてもらえるサービスも増えているので、病院に行く時間がとれない場合でも、オンライン処方サービスを活用するのも視野に入れておくとよいでしょう。オンライン診療・処方サービスのメデリピルでは、アフターピルの取り扱いもあり、現役の産婦人科医が診療・処方を行うので初めての方でも安心してご利用いただけます。緊急時こそ焦らずに、適切な対処を心がけましょう。

監修者

成城松村クリニック院長
松村 圭子
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産科婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。 『10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座』(永岡書店)、『女性ホルモン 美バランスの秘訣』(大泉書店)をはじめとする多くの著書を執筆。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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