アフターピルは更年期に飲んでいい?40代以降にピルを服用するメリット・デメリットを解説

ピル
更新日:2024.10.07
アフターピルは更年期に飲んでいい?40代以降にピルを服用するメリット・デメリットを解説

アフターピルは、更年期にも服用可能です。しかし、50歳を超える方や40歳以上で心血管障害の発症リスクが高い方は服用ができません。40代以降にピルを服用する場合はメリットとデメリットの両方をしっかり理解しておくことが大切です。

アフターピルは更年期に服用できる?

更年期にさしかかると、ホットフラッシュと呼ばれる更年期に現れるほてりやのぼせの症状など身体の変化を感じる人も増えてきます。これまでとは体調が変化する更年期にもアフターピルを服用して問題がないのか、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アフターピルとは

アフターピルは望まない妊娠を防ぐために、性交渉後に服用する緊急避妊薬です。アフターピルには多量の黄体ホルモンが含まれており、排卵を抑制する効果や受精卵の着床を防ぐ効果が期待できます。性交渉の後、72時間以内の服用が推奨されており、早めに服用すればするほど高い確率で妊娠を回避できるとされています。

更年期とは

更年期とは、閉経の前後5年間ほどの時期を指します。一般的には40代後半から50代前半くらいまでの10年間を更年期と言います。
女性は、卵巣からエストロゲンとプロゲステロンが分泌されますが、更年期になると卵巣機能が低下するため、エストロゲンの分泌量が大きく減少します。エストロゲンは身体の健康維持に関わるさまざまな役割を果たしているため、急激なエストロゲンの減少によって心や身体の不調が生じることがあり、この症状を更年期障害と呼びます。

アフターピルを含めたピル全般が服用できるのは閉経まで

アフターピルを服用できるのは、初経から閉経していない49歳までとされています。また、アフターピルだけでなく、全てのピルは閉経後に服用することはできません。ピルには血栓症の発症リスクを高める恐れがあり、閉経後にピルを服用すると静脈血栓塞栓症などの病気を招くリスクが高くなるのです。
また、閉経前の女性であっても持病や生活習慣によっては、ピルを服用できない場合もあります。

ピルが服用できない人とは?

まず、閉経していない場合であっても50歳を超えている方は、ピルを服用できません。
また、40歳以上になると心筋梗塞などの心血管系の病気の発症リスクが高まります。そのため、40歳以上でまだ閉経を迎えていない方でも、心血管障害のリスクが高い方は、ピルの服用はできません。具体的には、BMIが30を超えている人や高血圧、高脂血症、糖尿病などの持病がある人、習慣流産の経験がある人などです。
年齢だけでなく、喫煙の習慣も心血管系障害の発症リスクを高めるものです。そのため、35歳以上で1日あたり15本以上の喫煙をする習慣がある人は、原則としてピルの服用が認められません。

更年期にピルを服用するメリット・デメリット

更年期でも年齢や持病などの条件に問題がなければ、ピルを服用することができ、服用によるメリットを得られます。しかしながら、更年期を迎える時期である40歳以上の方がピルを服用する際には注意しなければならない点があるのも事実です。
ピルの服用を希望する場合は、更年期にピルを服用するメリットとデメリットを十分に理解したうえで、医師とも相談し、ピルを服用するかどうかの判断をするようにしましょう。

メリット

更年期でも、アフターピルを服用すれば望まない妊娠を回避できます。加えて、低用量ピルを更年期に服用すると次のようなメリットを得られます。

・生理周期の調整ができる
・月経困難症やPMSの症状を緩和できる
・子宮内膜症を改善できる
・卵巣癌や子宮体癌、大腸癌の発症リスクを低減できる
・関節リウマチの発症リスクを低減できる

デメリット

ピルの服用は、血栓症の発症リスクをわずかに高めます。しかし、40歳を超えるとピルの服用の有無に関わらず心血管系障害の発症リスクは高まるものです。
そのため、更年期にピルを服用すると、心筋梗塞や脳卒中、脳梗塞、静脈血栓塞栓症などのリスクをさらに高めてしまう恐れがあります。

ピルは更年期障害の治療にはならない

エストロゲンの減少によって更年期障害が起きるのであれば、エストロゲンを含むピルの服用で更年期障害の症状を緩和できるのではと思う方もいるかもしれません。しかし、ピルの服用は更年期障害の治療には適していません。

症状の緩和が期待できることも

ピルの服用で、顔や上半身がほてる、汗をかきやすい、手足が冷えるといった血管運動神経系の症状の緩和が期待できるケースもあります。
しかし、ピルは更年期障害の治療に必要な量の4〜5倍程度のエストロゲンが含まれており、更年期症状の緩和のためにピルを服用すると血栓症のリスクを高めてしまいます。

更年期障害には適切な治療を

更年期障害の治療には、エストロゲンとプロゲステロンを薬によって補う、ホルモン補充療法(HRT)が用いられます。含まれるエストロゲンの量が低いため、ピルと比較し、血栓症の発症リスクを高めずに治療を進めることができます。

ピルとホルモン補充療法の違い

ピルは、経口避妊薬として開発された薬であり、排卵を抑制するためには一定量以上のエストロゲンを含有する必要があります。しかし、更年期の症状の緩和のために必要なホルモンは少量です。そのため、ホルモン補充療法で使用するエストロゲンの量はピルに比べて、非常に低くなっています。
ピルもホルモン補充療法も、どちらもエストロゲンを身体に入れるものですが、含有量が違うため、ピルの服用ができない年齢であってもホルモン補充療法による更年期障害の治療が可能なのです。

更年期にさしかかってきた際、ピルの代わりになるものとは?

更年期が近づけば、ピルの服用を見直さなければならなくなりますが、ピルを服用してきた方にとってはピルの休止を不安に感じることもあるでしょう。ピルの服用が難しくなったときには、ピルの代用として次のようなものを利用することができます。

子宮内避妊器具(IUD)

避妊目的でピルを服用している場合は、子宮の中に子宮内避妊器具(IUD)を挿入すると避妊効果を得ることができます。しかしながら、子宮頸がんや性器出血などが見られる場合は、使用できない場合もあります。

漢方薬

月経困難症やPMSの改善目的でピルを服用している方は、漢方薬の服用を検討してみると良いでしょう。ピルと異なり、即効性はありませんが体質を改善することで、生理前後の不快な症状を緩和できる可能性があります。

黄体ホルモン製剤

エストロゲンではなく、黄体ホルモンであるプロゲステロンのみを配合した薬剤です。血栓症のリスクを高めるエストロゲンが含まれていないものの排卵の抑制効果があるため、更年期の女性の月経困難症やPMSの改善効果を期待できます。

更年期が終わりにさしかかってきた際、ピル服用中に閉経を確認するには?

低用量ピル服用中は生理時の出血が少ないため、閉経したのかどうか確認できないのではと不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

ピル服用中の閉経確認はできない

ピルを服用していると、子宮内膜が剥がれ落ちる消退出血が起きます。消退出血は閉経後であっても発生するため、ピル服用中に閉経したかどうかを判断することはできません。

閉経確認にはピルの服用中止が必要

閉経を迎えたかどうかを確認するためには、医療機関で血液検査を受ける必要があります。
卵胞刺激ホルモン(FSH)値 40mIU/mL以上かつエストラジオール(E2)値 20pg/mL以下を目安として、閉経していると判断されます。
検査を受ける前にはピルの休止が必要ですが、検査によって閉経が確認されれば、そのままピルの服用を中止する必要があります。

更年期のアフターピルやピルの服用には注意が必要

更年期のアフターピルをはじめとしたピルの服用には注意が必要です。ピルには血栓症の発症リスクを高める恐れがありますが、40歳を超えると、ピルの服用に関わらず心血管疾患のリスクが高まります。そのため、閉経以降はピルの服用はできません。
また、ピルの服用によって更年期障害の症状が緩和される場合もありますが、更年期障害の治療にはピルは適していません。更年期の症状を感じ始めたら医師に相談し、ホルモン療法など適切な治療を受けるようにしましょう。

アフターピルの処方ならメデリピル

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」ではアフターピルの取り扱いもあります。
メデリピルは、ピルが初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。

診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみで、診療時間も夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にもアフターピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。
アフターピルは、送料無料・最短当日発送でお届けします。東京23区内にお住まいであれば、別途送料3,850円(税込)で、処方されたその日にお届けする「当日お届けプラン」を利用することが可能です。(受付時間に限りがあります)
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえます。
今後も継続的に避妊していきたいという方には、低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。また、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が無料となります。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。

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メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
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最短当日発送・送料無料

メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で当日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、アフターピルの場合は送料無料になります。※1

※1 当日お届けプランは対象外です

東京23区内限定の当日お届けプラン

メデリピルでアフターピルを処方された場合、東京23区内にお住まいの方であれば、処方当日中に自宅に届く「当日お届けプラン」もお選びいただけます。
また、別途送料3,850円(税込)がかかります。ご希望の方は診療時に医師にお申し付けください。(診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります)

低用量ピルと同時処方で診療代0円

メデリピルでは、初めてメデリピルで低用量ピルを処方された場合、アフターピルと同時に処方されることでアフターピルの診療代1,650円が0円になります。
今後も継続的に避妊をしていきたいという方は、これを機に低用量ピルの服用をはじめることをおすすめします。

副作用緩和薬も処方可能

メデリピルでは、アフターピルの副作用が心配…。3時間以内に吐いてしまったらどうしよう…。という方には、処方時に吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方しています。
ご希望の方は、処方時に医師にお申し付けください。

メデリピルでは、アフターピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。

監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在六本木レディース非常勤。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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