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ピルの服用による子宮内膜症の治療とは?メリット・デメリット、気になる疑問も解説

みなさんは子宮内膜症という婦人科系疾患をご存知でしょうか。実は、ピルは子宮内膜症の治療方法の一環でもあります。ここでは、子宮内膜症とはどんな疾患なのか、ピルで治療することのメリットやデメリットなどについて解説していきます。
もくじ
子宮内膜症とは?
子宮内膜症とは、子宮内膜の組織が子宮内腔以外の場所(筋肉や卵巣など)にできてしまう疾患のことです。通常、子宮内膜は生理を起こす働きをするため、子宮外に存在すると経血を排出することができなくなり激しい痛みを起こします。
行き場を失った血液が溜まるとチョコレートのように見えるため、チョコレート嚢胞と呼ばれています。ほとんどが良性ですが、悪性の場合は手術が推奨されています。
また、子宮内膜症は、生理の回数が増えることで発症リスクが上がるとされています。
近年の晩婚化・晩産化によって現代女性は生涯における生理の回数が増加しており、妊娠によって子宮が休む期間が短くなっていることから、子宮内膜症が増えているようです。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症を治療する方法として、手術と鎮痛剤やピルなどを用いた薬物療法の2パターンがあります。状態によって、どちらの治療になるかが変わるため、それぞれ説明していきます。
手術療法
子宮内膜症で手術療法になる場合は、卵巣自体は摘出せずに、子宮内膜症が起きている箇所だけを取り除く手術を行います。しかし、チョコレート嚢胞などができていて大きさが4㎝から5㎝を超えると卵巣自体を摘出したり、再発の恐れがあるときも卵巣ごと摘出することがあります。また、症状が強く、子宮が大きくなっている場合には子宮摘出の可能性もあります。ただし、今後妊娠を望まない意思がある方に限ります。医師や受診先の病院によって異なるため、治療方針を確認するとよいでしょう。
薬物療法
子宮内膜症で薬物療法をする場合は、症状の度合いや子宮内膜症が起きている箇所、妊娠の希望の有無などで変わります。痛みだけの場合では鎮痛剤を使用して痛みを緩和しますが、低用量ピルでは排卵を抑制して子宮内膜の増殖を防ぐことができるため、ピルでの治療を勧められることもあります。
ピルで改善が見られない場合は、黄体ホルモン製剤などが用いられることもあります。
どの方法にするかは、診療を行った上で本人の希望を考慮し、医師が判断します。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを使用するメリット
では、子宮内膜症の治療において低用量ピルを使用するメリットについて紹介していきます。
子宮内膜の増殖を防ぐ
低用量ピルには2種類の女性ホルモンが配合されており、ピルによってホルモンを体外から摂取することで、体内で生成されるホルモンが発生しなくなります。
そのため、子宮内膜を増殖させるエストロゲン(卵胞ホルモン)が一定の量に保たれることで子宮内膜が分厚くなることを防ぎます。よって、子宮内膜症の治療に効果的とされています。
長期間服用できる
ピルの種類によっては、休薬期間を挟まずに一定の長期間連続で服用できるものもあります。
通常、ピルは21日間の服用と7日間の休薬期間でサイクルを作って、休薬期間に出血を起こします。しかし、連続投与によって休薬期間の回数を減らすことで子宮を休ませることができます。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを使用するデメリット
子宮内膜症の治療に有効な低用量ピルですが、デメリットもあるのかどうか見ていきましょう。
副作用が出ることがある
個人差はあるものの、副作用が起こる可能性があります。これはピルに限らず、どの薬でも副作用はあります。主に吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が挙げられます。また、重篤な副作用として血栓症がありますが、発症することは非常に稀です。肥満や喫煙習慣がある、高血圧などの条件が重なっていると発症するリスクが高まります。
飲み忘れると効果が得られない
低用量ピルは、毎日決まった時間に1錠服用する薬です。そのため、飲み忘れが生じると十分に効果を得られない可能性があります。
いずれも、対策することで防ぐことができます。
子宮内膜症の治療に低用量ピルを使用する場合のポイント
子宮内膜症が疑われる場合は、まずは病院を受診して検査をしましょう。
診断によって子宮内膜症が確定した際は、状態によってピルなどの薬物療法で良いかどうか決まります。薬物療法で問題ない場合には、ピルを希望していることを伝えましょう。
また、ピルにはいくつか種類があるため、飲み方についても予め医師から説明を受け、守るようにしてください。
子宮内膜症の治療と低用量ピル服用に関するQ&A
最後に、子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用する場合のよくある質問について回答していきます。
低用量ピルの効果がない場合は?
低用量ピルによる治療で効果が見受けられない場合には、黄体ホルモン製剤を使用した治療が行われることがあります。ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が配合されていますが、黄体ホルモン製剤には名前の通り、黄体ホルモンのみが配合されています。服用することによって生理の回数を減らすことができます。
しかし、必ずしも黄体ホルモン療法となるわけではありません。医師の判断を仰ぎましょう。
子宮内膜症治療における低用量ピルのやめ時は?やめたらどうなる?
子宮内膜症をピルで治療している場合で、やめるタイミングは妊娠を希望したときです。
基本的には服用を中止してしまうと、子宮内膜症の症状が再発してしまいます。きちんと医師と相談の上、やめるタイミングを決めるようにしましょう。
低用量ピルを飲むと太る?
低用量ピルには太る作用はありません。しかし、副作用としてむくみやすくなることもあるため、太ったように見えることもあります。
子宮内膜症の治療中、ピルと一緒に痛み止めを服用してもいい?
低用量ピルで子宮内膜症を治療している間に、市販の痛み止め(鎮痛剤)を使用しても問題ありません。しかし、アセトアミノフェンが含まれている痛み止めは、副作用が出やすくなったり、痛み止めの効果を弱くしたりする可能性があります。
薬剤師に、ピル服用中の旨を伝えて、どの痛み止めがよいか相談するとよいでしょう。
ピルは子宮内膜症の治療薬
ここまで、子宮内膜症という疾患と治療方法について解説してきました。
子宮内膜症の進行具合や、体の状態によって治療方法は異なります。薬物療法で良い場合には、低用量ピルが用いられることも多いです。低用量ピルは子宮内膜症や月経困難症の治療薬として承認されているものがあります。まずは、しっかりと検査を受け、医師と相談した上で最適な治療方法を選んでくださいね。
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