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ピルの服用による子宮内膜症の治療とは?メリット・デメリット、気になる疑問も解説
生理のたびに強い痛みに悩まされたり、鎮痛剤でもごまかしきれないほどのつらさが続くと、「これって普通なのかな?」と不安になることがありますよね。もしその症状が続くなら、それは子宮内膜症という病気が原因かもしれません。
子宮内膜症は、子宮の内側にあるはずの組織が、子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。この症状は、激しい生理痛や不妊の原因となるため、日常生活にさまざまな影響を及ぼします。
この記事では、低用量ピルを使った子宮内膜症治療の仕組みやメリット・デメリット、よくある疑問までわかりやすく解説します。つらい症状をひとりで抱え込まず、自分に合った治療法を一緒に見つけていきましょう。
もくじ
子宮内膜症とは?
子宮内膜症とは、子宮内膜の組織が子宮内腔以外の場所(筋肉や卵巣など)にできてしまう疾患のことです。通常、子宮内膜は生理を起こす働きをするため、子宮外に存在すると経血を排出することができなくなり激しい痛みを起こします。
行き場を失った血液が溜まるとチョコレートのように見えるため、チョコレート嚢胞と呼ばれています。ほとんどが良性ですが、悪性の場合は手術が推奨されています。
また、子宮内膜症は、生理の回数が増えることで発症リスクが上がるとされています。
近年の晩婚化・晩産化によって現代女性は生涯における生理の回数が増加しており、妊娠によって子宮が休む期間が短くなっていることから、子宮内膜症が増えているようです。
子宮内膜症の治療法
子宮内膜症の治療は、大きく分けて対症療法、内分泌療法、手術療法の3つがあり、医師と相談しながら自身の状態やライフプランに合った方法を選択します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.対症療法
対症療法とは、病気そのものの進行を止めるのではなく、現在出ている症状を一時的に和らげるための治療法です。
子宮内膜症では、激しい生理痛が主な症状となるため、主に鎮痛剤(解熱鎮痛剤)が用いられます。鎮痛剤によって痛みを軽くし、日常生活の質を維持することが目的です。
ただし、この方法は痛みを抑えることはできますが、子宮内膜症の病巣の進行そのものを食い止める効果はありません。そのため、現在妊娠を考えている方など、ホルモン療法を避ける場合に選ばれますが、病状がある程度進行した場合は、後述する内分泌療法への切り替えが検討されます。
2.内分泌療法
内分泌療法(ホルモン療法)は、女性ホルモンをコントロールし、子宮内膜症の進行を止め、病巣を萎縮させることを目的とした治療法です。痛み止め(対症療法)だけでは効果が不十分な場合に用いられます。
この治療の目的は、薬の力で卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの量を減らすことにあります。低用量ピルや黄体ホルモン製剤(ジエノゲストなど)といった飲み薬を使用し、子宮内膜の増殖を止めたり、生理を一時的にストップさせることにより、症状の緩和だけでなく、子宮内膜症の進行そのものを食い止める効果も期待できます。
3.手術療法
子宮内膜症によって内分泌療法(薬物療法)が効かない場合や、チョコレート嚢胞がある程度の大きさになった場合には、病巣部を取り除く手術療法が検討されます。近年では、お腹を大きく切開しない内視鏡手術(腹腔鏡手術)が主流となっており、体への負担が少ない治療が可能です。
治療方針は、年齢や妊娠の希望の有無によっても異なります。
たとえば、将来の妊娠を望む若い方の場合、腹腔鏡手術で卵巣の腫瘍など病巣部分だけを摘出し、正常な卵巣の機能を温存する術式が選択されます。これにより、術後の生理痛の軽減が期待できます。一方、再発率が高いことから、今後妊娠を望まない意思がある45歳以上の方などに対しては、子宮と両側の卵巣を摘出する根治術が勧められることがあります。
治療方針については、医師とよく相談し確認することが大切です。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを使用するメリット
ここでは、子宮内膜症の治療において低用量ピルを使用するメリットについて紹介していきます。
子宮内膜の増殖を防ぐ
低用量ピルには2種類の女性ホルモンが配合されており、ピルによってホルモンを体外から摂取することで、体内で生成されるホルモンが発生しなくなります。
そのため、子宮内膜を増殖させるエストロゲン(卵胞ホルモン)が一定の量に保たれることで子宮内膜が分厚くなることを防ぎます。よって、子宮内膜症の治療に効果的とされています。
生理周期が安定する
子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用するメリットとして、生理が来るタイミングをコントロールし、周期を安定させられることが挙げられます。
子宮内膜症がある場合、生理周期が乱れると痛みが強く出てしまうケースが少なくありません。ピルによって生理周期を安定させれば、痛みが重くなるリスクを最小限に抑えられ、生理痛の緩和も期待できます。具体的な服用の方法や周期のコントロールは個人差があるため、必ず医師に相談しながら進めていく形となります。
長期間服用できる
ピルの種類によっては、休薬期間を挟まずに一定の長期間連続で服用できるものもあります。
通常、ピルは21日間の服用と7日間の休薬期間でサイクルを作って、休薬期間に出血を起こします。しかし、連続投与によって休薬期間の回数を減らすことで子宮を休ませることができます。
子宮内膜症の治療で低用量ピルを使用するデメリット
子宮内膜症の治療に有効な低用量ピルですが、デメリットもあるのかどうか見ていきましょう。
副作用が出ることがある
個人差はあるものの、副作用が起こる可能性があります。これはピルに限らず、どの薬でも副作用はあります。主に吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が挙げられます。
また、重篤な副作用として血栓症がありますが、発症することは非常に稀です。肥満や喫煙習慣がある、高血圧などの条件が重なっていると発症するリスクが高まります。
飲み忘れると効果が得られない
低用量ピルは、毎日決まった時間に1錠服用する薬です。そのため、飲み忘れが生じると十分に効果を得られない可能性があります。いずれも、対策することで防ぐことができます。
子宮内膜症の治療に低用量ピルを使用する場合の注意点
子宮内膜症の治療において低用量ピル(LEP)は有効な選択肢のひとつですが、その効果を最大限に引き出し、安全に服用するためには、いくつか守るべき注意点があります。
まず病院を受診しよう
子宮内膜症の症状に心当たりがある場合は、自己判断せずに、まず婦人科を受診して正確な診断を受けることから始めましょう。診断の結果、子宮内膜症が確定し、薬物療法での治療が適切であると判断された際に、治療薬として低用量ピルを希望する意思を医師に伝えてください。ピルには種類があるため、自身の体質や状態に合ったものを医師と相談して決定します。
決まった時間にピルを服用する
低用量ピルは、血液中の薬の濃度を常に一定に保つことで十分な治療効果を発揮します。そのため、毎日決まった時間に1錠服用することを徹底してください。服用時間がずれると、薬の濃度が不安定になり、子宮内膜症に対する効果が弱まったり、不正出血などのトラブルが発生しやすくなったりします。
一度に3錠(3回分)以上を服用しない
ピルの飲み忘れに気づいた場合でも、遅れを取り戻そうとして一度に3錠(3回分)以上を服用することは避けてください。1日分(1錠)の飲み忘れであれば、気づいた時点で飲み忘れ分を服用し、その日の分も通常通り服用します(1日2錠飲む形になっても問題ありません)。
ただし、「1日3錠(3回分)以上」を一度に飲むことは避けましょう。 急激なホルモン量の変化により、激しい吐き気などの副作用が出るリスクが高まります。
なお、ジェノゲストの場合、飲み忘れに気づいたときは、気づいた時点で1回分をすぐに服用し、その後は通常通りの時間から服用を再開します。ただし、「2回分を一度に服用すること」は避けてください。 次の服用時間が近い場合は、1回分を飛ばして次から正しく服用しましょう。
いずれの薬も、飲み忘れに気づいた時点での対応について不安な場合は、自己判断せず、医師の指示に従ってくださいね。
子宮内膜症の治療と低用量ピル服用に関するQ&A
最後に、子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用する場合のよくある質問について回答していきます。
低用量ピルの効果がない場合は?
低用量ピルによる治療で効果が見受けられない場合には、黄体ホルモン製剤を使用した治療が行われることがあります。ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類が配合されていますが、黄体ホルモン製剤には名前の通り、黄体ホルモンのみが配合されています。服用することによって生理の回数を減らすことができます。
しかし、必ずしも黄体ホルモン療法となるわけではありません。医師の判断を仰ぎましょう。
子宮内膜症治療における低用量ピルのやめ時は?やめたらどうなる?
子宮内膜症をピルで治療している場合で、やめるタイミングは妊娠を希望したときです。
基本的には服用を中止してしまうと、子宮内膜症の症状が再発してしまいます。きちんと医師と相談の上、やめるタイミングを決めるようにしましょう。
低用量ピルを飲むと太る?
低用量ピル(LEP)の服用で実際に体重が増加することは非常に少なく、1%未満とされています。しかし、副作用として、女性ホルモンの作用でむくみが生じたり、プロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で食欲が増進したりすることがあり、「太った」と感じる方がいます。
これらの変化は一時的であることが多く、服用を続けるうちに自然と落ち着くケースがほとんどです。経験的に、新しい世代のピルや超低用量ピル(ルナベルULD、ヤーズなど)の方が、むくみや食欲増進の影響が少ないとされています。体重変化が気になる場合は、医師に相談してピルの種類を検討してもらいましょう。
子宮内膜症の治療中、ピルと一緒に痛み止めを服用してもいい?
低用量ピルで子宮内膜症を治療している間に、市販の痛み止め(鎮痛剤)を使用しても問題ありません。しかし、アセトアミノフェンが含まれている痛み止めは、副作用が出やすくなったり、痛み止めの効果を弱くしたりする可能性があります。
薬剤師に、ピル服用中の旨を伝えて、どの痛み止めがよいか相談するとよいでしょう。
ピルは子宮内膜症の治療薬
ここまで、子宮内膜症という疾患と治療方法について解説してきました。
子宮内膜症の進行具合や、体の状態によって治療方法は異なります。薬物療法で良い場合には、低用量ピルが用いられることも多いです。低用量ピルは子宮内膜症や月経困難症の治療薬として承認されているものがあります。まずは、しっかりと検査を受け、医師と相談した上で最適な治療方法を選んでくださいね。
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