低用量ピルで子宮内膜症を治療するメリット・デメリット・注意点を紹介

ピル
更新日:2024.07.25

子宮内膜症で悩んでいる方にとって、どのように治療してくのかは知っておきたいところです。治療法のひとつとして低用量ピルでの治療というのも聞いたことあるという方もいるのではないでしょうか。
ここでは子宮内膜症の主な治療法や低用量ピルでの治療について詳しく解説していきます。

子宮内膜症の3つの治療法

子宮内膜症は子宮内膜のような組織が子宮外にできてしまう病気です。
子宮内膜症になる方は、月経困難症である場合が大半であり、子宮内膜症や他の病気が原因の1つとなって月経困難症が引き起こされているケースが多いといわれています。
治療方針については医師と相談の上で決めるものですが、代表的な治療法を3つ紹介していきます。

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腹腔鏡手術

手術療法では腹腔鏡手術という腹部内を見る小さい内視鏡を使う手術を用いることがほとんどです。通常の手術よりも切り口が狭く痛みも少ないといわれています。
手術療法を選択する指標として、「卵巣チョコレートのう胞」の有無や「不妊」の意思表示で手術療法にするか薬物療法にするかを決めることが多いです。
痛みが強く、卵巣チョコレートのう胞が4㎝以上ある場合で将来妊娠を希望している方は手術療法になるケースがほとんどになります。なぜなら、妊娠をしやすくするためには卵巣と卵管を元の位置になるべく戻すことが必要になり、手術療法にて卵巣チョコレートのう胞を排除して、病巣となる部分を取ってあげることが一番有効といえますね。

低用量ピル

GnRH作動薬と同様のホルモンを使用する治療法として低用量ピルがあります。
GnRH作動薬の服用よりも手軽で、骨粗鬆症の心配もありません。
骨粗鬆症の心配でGnRH作動薬を諦めてしまった方や、再発してしまった方に効果的な治療法といえます。

子宮内膜症の治療に低用量ピルがおすすめな理由

前述で紹介した低用量ピルで子宮内膜症を治療していく方法について更に解説していきます。

低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンの2種類の女性ホルモンを配合した薬です。
服用することで人工的にエストロゲンを体内に取り入れることになるため、次第に体内において自然にエストロゲンを作ることをやめるようになります。
その結果、排卵が起きる要因であるエストロゲンの量を減らすことで排卵を抑制でき、妊娠中に近い状態を保つことができて、子宮内膜症の症状を軽減することができます。

次に、低用量ピルでの治療法におけるメリットを紹介していきます。

長期的な服用が可能

低用量ピルは、同じホルモン治療法である、GnRH作動薬と違って骨粗鬆症のリスクがないことから服用期間の制限がありません。
そのため、長期的な服用ができることがメリットの一つといえるでしょう。

治療以外の効能がある

低用量ピルは経口避妊薬として開発された薬です。しかし、治療目的のLEPと呼ばれる保険適用の低用量ピルでは避妊効果が立証されていません。
また、生理周期の安定やPMSの改善、肌荒れの改善など、そのほかの副効用も受けることができます。

子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用する際のデメリット

低用量ピルでの治療にはメリットがありますが、少なからずデメリットも存在します。
ここでは低用量ピルでの治療法におけるデメリットを詳しく紹介していきます。

血栓リスク

低用量ピルには血栓リスクが存在します。ピルを服用していない人に比べて血栓リスクは僅かながら高いとされています。
主な症状として、ふくらはぎの痛みやむくみ、色の変化、激しい頭痛・腹痛などがあります。これらの症状がでた際には、血栓症の可能性があるためピルの服用を中止して早急に病院を受診するようにしてください。

服用可能な条件がある

低用量ピルは誰しもが服用できる薬ではありません。
服用できる条件があり、特に35歳以上で1日に15本以上喫煙をする方や年齢が40歳以上の方、BMIが35以上の方、前兆を伴う片頭痛がある方は血栓リスクが高くなるため服用ができないと可能性があります。
他にも服用条件はあるので、詳しく知りたい方は以下の記事でチェックしてみてください。

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子宮内膜症の治療で低用量ピルを服用する際の注意点

前述では子宮内膜症の治療に低用量ピルを用いる場合のメリット・デメリットを紹介してきました。
ここでは、低用量ピルを使用する上での注意点を押さえておきましょう。

同じ時間帯に飲むようにする

低用量ピルは毎日同じ時間に1錠服用する薬です。
固定の時間を決めて、その時間に服用するようにしましょう。
しかし、さまざまな事情で服用時間が遅れてしまった場合は2〜3時間程度であれば効果に影響はありませんが、なるべく同じ時間に飲むことで最大限効果が発揮できるため必ず服用できそうな時間に決めておくとよいでしょう。

飲み忘れないようにする

低用量ピルは毎日服用することで効果を発揮する薬です。
飲み忘れがないようにスマホのリマインド機能を使ったり、目につきやすい場所に保管するようにしましょう。
もしも飲み忘れてしまった場合は1日(1錠)であれば、気づいた時点で飲み忘れた分を服用して、当日分は通常通り服用します。
一方で、2日(2錠)以上飲み忘れてしまった場合は服用を中止して次回の生理が来たら再開するようにしてください。2日分と当日分の合計3錠を一回で服用してしまうと多量のホルモンを一度に摂取することで副作用が起こる可能性があります。

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まとめ

子宮内膜症には手術療法のほかホルモン療法があり、ホルモン療法が適う場合には低用量ピルが手軽且つ治療以外にもさまざまなメリットがあることがわかりました。
子宮内膜症かどうかがまだわからない場合でも、月経困難症かもしれないと悩んでいる方は一度病院を受診して検査をしてみるとよいでしょう。身体の状態にもよりますが、ピルで改善していける可能性もあります。
毎月くる生理だからこそ、ピルをはじめとしたさまざまな方法でなるべく負担を減らしていきましょう。

監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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