低用量ピル(OC・LEP)に避妊効果はある?避妊に失敗するケースとは?

ピル
更新日:2024.06.27

低用量ピル(OC・LEP)に避妊効果はある?避妊に失敗するケースとは?

低用量ピルには、大きく分けてOCとLEPの二種類があります。これらのピルにはどのような違いがあるのでしょうか?この記事では、低用量ピルのOCとLEPの違いやそれぞれの避妊効果、避妊に失敗しないための正しい服用方法などを紹介しています。

避妊方法と効果の一覧

避妊する方法はいくつかありますが、その中でも低用量ピルは非常に高い避妊効果があります。低用量ピルは正しく服用した場合、避妊成功率が約99.7%といわれており、コンドームとの併用で、より高い確率での避妊が期待できます。
低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンの二種類の女性ホルモンが配合されており、このホルモンの働きによって避妊に効果があります。
また、ピルの服用をやめた後は元の妊娠確率に徐々に戻っていくため、今後妊娠を希望している方でも安心して服用できます。
同じピルでも、アフターピルは、避妊に失敗した場合の緊急避妊として使用されます。
避妊成功率は性交渉から服用までの時間によって異なり、一般的に使用されているレボノルゲストレル法の場合は、24時間以内で99%、48時間以内で98%、72時間以内で97%となっています。
アフターピルは種類によっても効果が発揮できる時間が異なります。
その他、避妊方法ごとの避妊率をまとめた表がこちらです。

避妊方法 避妊率
低用量ピル(正しく服用) 99.7%
アフターピル(レボノルゲストレル法) 24時間以内:99%

48時間以内:98%

72時間以内:97%

コンドーム 98%
銅付加子宮内避妊具 99.4%
不妊手術(男性) 99.9%
不妊手術(女性) 99.5%

低用量ピルで避妊に失敗することはある?

低用量ピルの避妊効果が高いことを説明しましたが、100%の避妊効果を保証するものではありません。低用量ピルを服用しているにもかかわらず、生理が来ない場合は妊娠の可能性も考慮しましょう。
また誤った使い方をすると避妊効果が落ちてしまうこともあります。
例えば低用量ピルを飲み忘れることがあると、避妊率が91%にまで下がるといわれています。低用量ピルを服用しているのに妊娠する原因の多くが飲み忘れによるものです。
もしもの場合を防ぐためにも、低用量ピルとコンドームの併用が推奨されています。

低用量ピルの飲み始めは、生理周期が整うまでに時間がかかることも

低用量ピルを初めて飲む場合、原則生理の初日に飲み始めます。継続して飲み続けることで生理周期が安定し、約28日周期で生理が訪れます。
しかし、飲み始めの時点では生理周期がやや前後することもあります。また飲み始めには、生理ではないタイミングでの出血(不正出血)が起こることがあります。しかし継続的に服用することで、生理周期は安定し不正出血も起こらなくなっていきますので服用開始から3か月は様子を見ましょう。

低用量ピルの2つの種類

低用量ピルにはOCとLEPという2つの種類があります。どちらもエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を含んでいて、主成分に大きな違いはありません。
また、避妊効果も同程度あるといわれています。
ただし、それぞれ用途が異なるため区別されています。

低用量ピル(OC)とは

低用量ピル(OC)は、避妊を目的とした低用量ピルです。
そのため、経口避妊薬(Oral Contraceptives)のイニシャルからOCと呼ばれています。
避妊目的で使用されるため、保険適用外となります。

低用量ピル(LEP)とは

低用量ピル(LEP)は、月経困難症や子宮内膜症などの病気の治療に利用される低用量ピルの総称です。
低用量のエストロゲンと、プロゲステロンが配合されていることから「Low dose Estrogen Progestin」のイニシャルをとってLEPと呼ばれます。
病気の治療を目的として処方・服用するため保険適用となります。その点からOCと区別されています。

・低用量ピル(LEP)に避妊効果はある?
結論からお話しすると、低用量ピル(LEP)にも避妊効果があり、OCとほとんど変わらない避妊効果が得られます。
ただし避妊目的で処方されることはなく、避妊効果はあくまで副効用として扱われます。

低用量ピルで生理日を調整しても避妊効果はある?

低用量ピルは、生理日を調整させるためにも使用されることがあります。
低用量ピルで生理日を調整するには、前提として継続的に低用量ピルを服用していることが必要です。そのため、調整のために、いつもと異なる服用方法をしても避妊効果が落ちることはありません。

生理初日から飲み始めた場合

生理初日から低用量ピルを飲み始めた場合、服用1日目から避妊効果が得られます。もちろん、翌日以降も継続してピルを服用する必要があります。

生理初日から5日を超えて飲み始めた場合

生理初日から5日を超えて飲み始めた場合、スタートから7日目までは他の避妊方法と併用する必要があります。8日目以降からは低用量ピルの避妊効果が得られ、継続することで避妊効果が持続します。

低用量ピルの効果・副作用は?

低用量ピルにはいくつか副作用もあります。

・吐き気
・乳房の張り
・不正出血
・頭痛
・下腹部痛
・むくみ

これらの症状は、服用を始めて1〜3か月間の初期に現れやすい症状です。多くの人は体がピルに慣れ始める1~3か月ほどで症状が改善されます。また、すべての人に副作用が現れるわけではありません。
副作用について詳しくは、こちらも合わせてご覧ください。

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海外の通販サイトから個人輸入で購入したピルを飲むリスク

低用量ピルは、海外の通販サイトから購入することもできますが、日本では、医師の処方が必要になります。
海外の通販サイトは価格も手頃で、書類や診療も必要がないことから魅力的に見えます。しかし海外では模造品が大きな問題になっており、受け取った側はまず気がつきません。
本物の薬が送られてきた場合でも、破損などにより、本来の効果が得られない可能性があるため、継続して飲む必要のある低用量ピルを手に入れる方法としてはおすすめできません。
海外の通販サイトで購入したピルは、避妊効果を得られないばかりか、体に悪い影響を与えることも考えられます。必ず医師の処方のもとピルをはじめるようにしてください。

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まとめ

低用量ピル(OC・LEP)の避妊効果について解説してきました。
低用量ピルには避妊目的で処方されるOCと、病気の治療を目的としたLEPの2種類があります。
どちらのピルにもエストロゲンとプロゲステロンが含まれており、避妊効果や副効用に大きな違いはありませんが、LEPは病気の治療を目的として処方・服用するため保険適用となります。
自分の症状や目的によって、OCが必要なのかLEPが必要なのか変わってきます。医師と相談しながら最適な方を選びましょう。
海外からの個人輸入は、模造品や破損の恐れがあり、万が一、体調に異変があっても補償がありません。
自分の身体を自分で守るためにも、低用量ピルは必ず医師から処方を受けましょう。

監修者

成城松村クリニック院長
松村 圭子
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産科婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。 『10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座』(永岡書店)、『女性ホルモン 美バランスの秘訣』(大泉書店)をはじめとする多くの著書を執筆。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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