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低用量ピルのLEPに避妊効果はある?避妊目的で使用してもいい?気になる疑問を解決

低用量ピルにはLEPと呼ばれる治療目的で処方されるピルがあります。そんなLEPには避妊効果はあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
もくじ
LEPのピルには避妊効果はある?
結論、LEPのピルは排卵を抑制する作用はあるものの避妊目的で処方することはできません。
LEPはLow dose Estrogen Progestinの略称で、低用量ピルの1つです。卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンが配合されていることから有効性はOCとほとんど変わりません。しかし、用途として、月経困難症や子宮内膜症の治療に使用されるのがLEPです。
避妊目的で使用したい場合はOC?LEP?
避妊目的で低用量ピルを服用したい場合には、OCを使用します。OCはOral contraceptiveの略称で、日本語に訳すと経口避妊薬となります。
【OCの低用量ピル】
・トリキュラー
・アンジュ
・ラベルフィーユ
・マーベロン
・ファボワール
低用量ピル(OC/LEP)のメリット
低用量ピルには、OC・LEPそれぞれにメリットがあります。
LEPのメリット
LEPは、月経困難症や子宮内膜症の治療薬として承認が下りているピルです。そのほかに、子宮内膜症の予防やPMS(月経前症候群)・PMDD(月経前不快気分障害)の改善、生理痛の軽減、経血量の減少、生理周期の安定やコントロールなどの効果が期待できます。
種類によっては、120日間に1回の休薬期間で生理周期をコントロールして、年間の生理の回数を減らすことができる(子宮を休ませる)ものもあります。
OCのメリット
OCは高い避妊効果のほか、副効用として、生理痛の軽減や生理周期の安定、経血量の減少、ニキビや肌荒れの予防、PMS(月経前症候群)の緩和などが期待できます。
低用量ピル(OC/LEP)の副作用
飲み初めの頃は、OC・LEPともに軽めの副作用が出る可能性があります。
主に頭痛や吐き気・嘔吐、乳房の張り・痛み、むくみ、だるさ・倦怠感、不正出血などが挙げられます。これらはマイナートラブルと呼ばれます。服用を続けるとともに改善していく場合がほとんどです。
しかし、わずかではありますが、重篤な副作用として血栓症の発症リスクがあります。
ピルによる血栓症の発症リスクや初期症状は?
血栓症は低用量ピル服用者において、年間1万人中3人から9人の割合で発症するといわれています。しかし、その確率は非常に稀といえます。
以下の症状が現れたら、血栓症の初期症状の可能性があるため速やかに病院を受診するようにしてください。
・ふくらはぎ(片足)の腫れや痛み
・強い頭痛
・激しい胸の痛み
・急な息切れ
・めまい
・失神
・言語障害(舌のもつれ、しゃべりにくいなど)
・視覚障害(視野狭窄など) など
参考:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)平成 27 年 3 月
低用量ピル(OC/LEP)を服用する際の注意点
OC・LEPどちらも誰でも服用できるわけではありません。低用量ピルには一定、服用できない人がいます。また、他の薬との併用においても注意すべきことがあります。
低用量ピル(OC/LEP)が服用できない可能性のある人
以下の方は、血栓症などの副作用を起こす確率が高いことから、OC・LEPいずれも服用ができない可能性があります。
・BMI30以上の肥満
・40歳以上(体の状態によっては慎重投与となります)
・35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣がある
・高血圧
・前兆のある片頭痛がある(キラキラした光が見えるなど)など
他の薬との併用
低用量ピルはOC・LEPどちらも他の薬やサプリメントなどとの併用に注意が必要です。
主に、抗生物質、抗てんかん薬、トランサミン、インスリン、アセトアミノフェンなどを服用する際は医師や薬剤師にピル服用中の旨を伝えるようにしてください。
また、サプリメントやハーブティーに含まれているセントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)もピルの効果を弱める可能性があるため、併用しないようにしましょう。
LEPやOCの価格
低用量ピルはLEPかOCかによって価格は異なります。その理由を詳しく見ていきましょう。
保険適用にもなる「LEP」
LEPの場合は、月経困難症や子宮内膜症の治療が前提の処方になるため病院で診断を受けた上で保険適用となります。そのため、3割負担で診療・処方されます。
保険適用外の「OC」
一方で、OCの場合は避妊目的での処方となるため、自由診療となります。そのため受診先によって異なりますが、おおよそ1シート2000円からの価格設定が多いです。
ピル代に加えて、診療代や処方箋料、検査料などの諸費用もかかるため、詳しくは受診先のホームページなどで事前に確認しておくとよいでしょう。
LEPやOCの服用方法
LEPもOCも共通で、1日1錠を毎日同じ時間に服用します。初回の服用時は、生理開始後5日目までに服用を開始します。飲み忘れが生じると、ピルの効果を十分に得られない可能性があるため、飲み忘れないように工夫が必要です。
LEP服用時は別の避妊方法も併用しよう
ここまで、LEPに避妊効果はあるのかといった疑問からOCとの違いやメリット、副作用など幅広くピルについて解説してきました。
実質、LEPはOCと同様の有効成分ではあるものの避妊目的での使用が認められていません。そのため、LEPを服用中は別の避妊方法を併用するようにしてください。
正しい目的で服用することで、月経困難症や子宮内膜症の治療をはじめ、さまざまな効果を得ることができます。まずは病院を受診して、悩んでいる症状について医師に相談してみてくださいね。
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