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アフターピルは保険適用される?値段の相場と負担を抑える方法
「アフターピルを処方してもらいたいけれど、保険適用になるのかな…」と、焦りや不安を抱えていませんか?一刻も早く手に入れたいときに、費用のことまで悩むのはつらいですよね。結論からお伝えすると、アフターピルは原則として保険適用外の自由診療となり、費用は全額自己負担となります。この記事では、保険が使えない理由と値段の相場、産婦人科・オンライン診療・薬局それぞれの入手方法、費用の負担を抑える方法を紹介します。ご自身の状況に合った最善の選択ができるよう、お役立てください。
もくじ
アフターピルは原則として保険適用外
アフターピルの処方や購入は自由診療に該当し、公的医療保険が使えないため、かかった費用は全額が自己負担となります。ただし、状況によっては負担が軽くなる公的な支援制度を利用できることもあります。
アフターピルが保険適用外になる理由
公的医療保険は病気やけがの治療にかかる費用を対象としたしくみのため、治療行為にはあたらない避妊を目的とするアフターピルは保険の対象外です。
保険が使えない診療は「自由診療」と呼ばれ、薬代や診療代といった費用は各医療機関ごとに設定されます。そのため、同じ有効成分の薬であっても、受診する病院やオンライン診療サービスによって支払う合計金額に差が出ます。
保険が使えるピルと使えないピルの違い
ピルは、服用する目的によって、以下のように保険の取り扱いが明確に分かれています。
| 分類 | 主な目的 | 保険の扱い |
|---|---|---|
| OC(経口避妊薬) | 避妊 | 適用外(自由診療) |
| LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤) | 月経困難症や子宮内膜症などの治療 | 医師の判断により適用される場合がある |
| アフターピル(緊急避妊薬) | 緊急時の避妊 | 適用外(自由診療) |
避妊を目的とするピルは病気の治療ではないため、一律で保険適用外の扱いとなります。
性被害に遭われた場合は費用負担軽減制度が適用される場合がある
警察では、性犯罪・性暴力の被害にあった方の初診料や緊急避妊などにかかる費用を公費で負担する制度を設けています。対象となる費用や手続きは都道府県警察ごとに定められているため、まずは警察や、性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに相談してみてください。
▶内閣府 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
最寄りのワンストップ支援センターにつながり、アフターピルの処方やカウンセリング、弁護士の紹介などの支援を受けられます。
電話:#8891(最寄りのセンターにつながります。通話料は無料です。)
NTTのひかり電話からのダイヤル:0120-8891-77
対応時間:以下のリンクより各センターの対応時間を確認できます。
費用の心配から受診をためらってタイムリミットが過ぎてしまわないよう、まずは相談から始めてみましょう。相談先では、費用の支援だけでなく、産婦人科の受診に同行してもらえることもあります。ひとりで抱え込まず、頼れる方に相談してくださいね。
※参考:「公費負担制度」(警察庁)
アフターピルの値段の相場
薬代の相場はアフターピルの種類やクリニックによって異なりますが、およそ7,000〜20,000円ほどで手に入れることができます。また別途診療代や、クリニックまでの交通費なども必要です。
アフターピルの種類ごとの値段と服用できる時間
緊急避妊薬は、性交渉後72時間以内の服用が基本です。
日本で承認されている「ノルレボ錠(レボノルゲストレル錠)」は、72時間(3日)以内の服用で98.7%の避妊率が期待できます。
一方、国内未承認薬ではあるものの「エラワン(ウリプリスタール酢酸エステル)」であれば、120時間(5日)以内の服用で98%の避妊率が報告されています。72時間を過ぎてしまった場合でも諦めず、早めに医療機関やオンライン診療へ相談しましょう。
| 薬名 | 有効時間 | 避妊率 |
|---|---|---|
| エラワン | 120時間(5日間) | 98% |
| レボノルゲストレル/ノルレボ | 72時間(3日間) | 98.7% |
※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。
※避妊率とは、被験者全体の中で実際に妊娠しなかった人の割合を示す全体の実測値のことです。
算出式:避妊率(%)=(1-実際に妊娠した人数/ピルを服用した全人数)×100
国内で処方・販売されているアフターピルは、主に以下の選択肢があります。

同じ有効成分であっても、ジェネリック医薬品(後発薬)を選ぶことで薬代を抑えられます。なお、上記の金額はあくまで目安で、医療機関やサービスによって金額は異なります。実際の金額が気になる場合は、先に受診予定の医療機関に問い合わせたり、ホームページなどで確認しておくと安心です。
アフターピルによる避妊率は、服用が早いほど高くなるとされています。そのため、スムーズに手に入れられる手段を選ぶ必要があります。迷うようであれば、まずは医師や薬剤師に相談してみましょう。
※参考文献:「ノルレボ錠1.5mg 医薬品インタビューフォーム.2025年2月改訂(第5版)」(あすか製薬株式会社)
参考文献:「Ulipristal acetate: review of the efficacy and safety of a newly approved agent for emergency contraception.」(米国国立医学図書館:NLM / PubMed)
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国内未承認医薬品「エラワン」について
- エラワンは、日本国内においては未承認の医薬品です。
- メデリピル提携クリニックで処方する本薬剤は、国内の医薬品販売代理店を経由して適正に輸入・購入しています。
- ノルレボ、レボノルゲストレルと同一の成分や性能を有するほかの国内承認医薬品はありません。
- 現在までに、諸外国においてエラワンに関する重篤な安全性情報の報告はなされていません。
- エラワンは国内未承認の医薬品であるため、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
入手方法別にかかる費用の内訳
薬代のほかにも、受診方法によっては以下のように診療代や配送料などの追加費用がかかります。いずれの方法でも保険は使えないため、提示された金額がそのまま自己負担になります。
| 入手方法 | 費用の内訳 | 合計の目安 |
|---|---|---|
| 産婦人科・婦人科(対面受診) | 薬代+診療代+交通費 | 約8,000〜20,000円+交通費 |
| オンライン診療 | 薬代+診療代+配送料 | 約9,000〜17,000円 |
| 薬局・ドラッグストア | 薬代+交通費 | 6,930〜7,480円 (税込・希望小売価格)+交通費 |
なお、アフターピルはすべての薬局・ドラッグストアで販売しているわけではありません。販売できるのは、所定の研修を修了した薬剤師が勤務し、厚生労働省が公表する一覧に掲載されている薬局などに限られます。詳しくは、次項のアフターピルの入手方法で解説します。
なお、オンライン診療では、当日中に届けるための配送プランに追加の費用がかかる場合もあります。メデリピルの料金はアフターピル料金についてで確認できます。
※参考:要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧(厚生労働省)
アフターピルの入手方法

入手方法は、産婦人科・婦人科の受診、オンライン診療、薬局での購入の3つです。アフターピルを服用できる時間には限りがあるため、迅速かつご自身が安心して利用できる方法を選びましょう。
産婦人科・婦人科を受診して処方してもらう
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病院の場合、産婦人科・婦人科にて、医師に直接相談のうえアフターピルを処方してもらえます。
診療にて、問診票をもとに避妊に失敗した性交渉から経過した時間や最終の生理がいつだったか、服用している薬があるかなどをヒアリングし、禁忌事項において問題がなければ処方となります。
ただし肝疾患や心疾患を患っている場合は、アフターピルの服用によって症状が悪化することが考えられ、処方されないケースもあります。またそのほかの持病で薬を服用しているのであれば、飲み合わせによってアフターピルの効果が十分に発揮されない可能性もあるため、必ず医師に伝えるようにしてください。
なお、自由診療のため保険証がなくても受診できますが、本人確認のために身分証の提示を求められることがあります。
オンライン診療で処方してもらう

オンライン処方はスマホから予約が可能で、最短でその日のうちにビデオ通話を使って医師の診療と処方が受けられます。
オンライン診療では、ビデオ通話で医師が問診を行い、処方できるかを判断します。厚生労働省の指針にもとづき、本人確認のためにカメラをオンにした状態での診療が必要です。薬は自宅など指定した場所に配送されます。
薬が届くまでの時間を含めて、服用できる時間内に間に合うかを確かめてから申し込むと安心です。対面診療と同様、診療の内容によっては、医師の判断で処方できない場合もあります。
※参考:「オンライン診療について 国民・患者の皆様へ」(厚生労働省)
薬局・ドラッグストアで購入する
2026年2月から、処方箋がなくても一部の薬局やドラッグストアでアフターピルを直接購入できるようになりました。
市販の緊急避妊薬は特定要指導医薬品にあたり、所定の研修を修了した薬剤師が勤務する薬局やドラッグストアでのみ購入可能です。年齢による制限や保護者の同意は求められておらず、購入できるのは服用する本人のみです。薬は持ち帰らず、薬剤師の面前で服用します。
アフターピルの販売に対応している全国の店舗は、厚生労働省のホームページから調べられます。薬の在庫状況や対応できる薬剤師が不在の時間帯もあるため、必ず行く前に店舗へ「アフターピルの在庫はあるか」「今購入できるか」を電話で問い合わせておきましょう。
※参考:「要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧」(厚生労働省)
海外通販・個人輸入は選ばない
医師や薬剤師が関与しない通販サイトや、海外からの個人輸入を利用してアフターピルを入手することは、以下のような危険を伴うため絶対に避けてください。

インターネット通販では医師の診療や処方、薬剤師の適切な指導が一切ありません。日本ではアフターピルは、医師の処方を受けるか、要指導医薬品として薬剤師の対応のもとで受け取る必要があります。
また、届くまでに時間がかかり、服用できる時間を過ぎてしまう恐れもあります。時間内に安全に服用するためにも、正規の医療機関で入手するようにしてください。
※参考:「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」(厚生労働省)
アフターピルの費用の負担を抑える方法
アフターピルは自由診療(全額自己負担)のため高額になりがちですが、薬の種類と入手方法などの選択で、費用の負担を抑えられます。服用できる時間に間に合うことを優先しながら、抑えられる部分を確認していきましょう。
ジェネリック医薬品を選択肢に入れる
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を同じ量含む薬です。薬代を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品を取り扱っているかを受診前に確認しておきましょう。
たとえば、先発医薬品であるノルレボ錠 1.5mgの相場は9,000円〜15,000円であるのに対し、ジェネリック医薬品であるレボノルゲストレル錠の相場は7,000円〜10,000円と、約2,000円〜5,000円ほど薬代を抑えられます。
ただし、取り扱いは医療機関やサービスによって異なります。どちらが自分に合うかを含めて、診療のときに医師へ相談してみてください。
薬代だけでなく診療代・配送料を含めて比べる
費用を比べる際は、薬代だけでなく、服用するまでに発生するすべての費用の合計額を確認することが大切です。
- ・産婦人科などの病院:薬代+診療代(初診料・処方料など)+交通費
- ・オンライン診療:薬代+診療代 + 薬の配送料
- ・薬局・ドラッグストア:薬代+交通費
一見すると薬代が安く見えるサービスであっても、診療料や配送料、特急便などの追加オプションによって総額が変わる場合があります。また、当日中に受け取れるかどうかも、あわせて確認しておきましょう。
継続的な避妊は低用量ピルも検討する
アフターピルは、避妊に失敗したときに緊急で服用する薬であり、服用したあとの性交渉に対する避妊効果はありません。そのため、避妊に失敗するたびにアフターピルを服用すると、その都度高額な費用がかかってしまいます。
もし、今後も継続的かつ確実な避妊を行いたい場合は、毎日決まった時間に服用することで高い避妊効果が得られる低用量ピルの服用を検討してみてください。
低用量ピルは1シート(1ヶ月分)あたり約2,500〜3,000円前後が相場のため、1回あたり1万円前後かかるアフターピルを何度も頼るよりも、金銭面も心身の負担の面も抑えられます。
なお、服用できるかどうかは、体質や持病によって医師が判断します。気になることがあれば、産婦人科やオンライン診療で相談してみてくださいね。
アフターピルを服用したあとに気をつけること
アフターピルは薬を飲んで終わりではありません。「確実に妊娠を回避できたか」を確認するまでが大切です。
服用後3週間を目安に妊娠の有無を確認する
アフターピルには高い効果が期待できるとされていますが、妊娠の可能性がゼロではありません。服用したあとは、3週間を目安に避妊できたかどうかを確認しましょう。
もし検査薬で陰性と出ても、その後さらに生理が遅れる場合やいつもより出血が軽い場合、少しでも体調に違和感がある場合は、産婦人科を受診して医師の正確な診断を受けてください。
嘔吐がみられた場合の対応
服用してから2時間以内に嘔吐した場合は、成分が十分に吸収されていない可能性があります。嘔吐してしまったときは、あらためて服用が必要になることがあるため、医師や薬剤師に連絡してください。
出血がみられた場合の対応
アフターピル服用後、数日から3週間ほどで消退出血と呼ばれる出血がみられることがあります。消退出血は薬の作用によって子宮内膜が剥がれ落ちる現象で、避妊が成功したことを示すサインの1つです。ただし、時期や量には個人差があるため、生理や着床出血と区別することが難しい場合もあります。

出血が長く続く場合や、量が多いと感じる場合は産婦人科を受診しましょう。吐き気や頭痛、倦怠感などがあらわれることもあります。
アフターピルの保険適用に関するよくある質問
ここでは、アフターピルの保険適用に関するよくある質問について回答します。
保険証がなくてもアフターピルはもらえるの?
アフターピルの処方は自由診療のため、保険証がなくても処方を受けられます。ただし、本人確認のために身分証(学生証、マイナンバーカード、運転免許証など)の提示を求められることが多いため、あらかじめ用意しておきましょう。
なお、市販の緊急避妊薬を薬局で買う場合も、保険証は必要ありません。持ち物が不安なときは、予約時に電話で確認しておくと安心です。
アフターピルが保険適用になるのはいつからなの?
2026年8月時点で、アフターピルが保険適用になる予定は公表されていません。2026年2月から処方箋なしで薬局やドラッグストアでも買えるようになりましたが、これは保険適用ではなく自己負担での購入です。ただし、性犯罪・性暴力の被害に遭われた場合については、国や自治体が診療費や薬代を負担する「公費負担制度」が利用できます。
被害に遭った場合は、ひとりで抱え込まず、頼れる人に相談してください。内閣府 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターでは、アフターピルの処方やカウンセリング、弁護士の紹介などの支援を受けられます。
電話:#8891(最寄りのセンターにつながります。通話料は無料です。)
NTTのひかり電話からのダイヤル:0120-8891-77
対応時間:以下のリンクより各センターの対応時間を確認できます。
※参考:
「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」(内閣府男女共同参画局)
「公費負担制度」(警察庁)
薬局で買うのと病院で処方してもらうのはどっちが良いの?
どちらが良いかは、状況によって変わります。早く手に入れたい場合は薬局、持病や飲み合わせを相談したい場合は産婦人科やオンライン診療が向いています。薬局では取り扱い店舗と薬剤師の勤務状況によって対応が変わり、その場で服用します。今後の避妊についても相談したいときは、医師の診療を受ける方法を選ぶのが良いでしょう。
まとめ
アフターピルは避妊を目的とした薬にあたるため、病気やケガの治療を目的とした公的医療保険は使えず、原則として保険適用外の自由診療となり費用は全額自己負担です。
薬代の相場はおよそ7,000円〜20,000円ほどで、受診方法や薬の種類によって総額が異なります。 費用の負担を抑えたい場合はジェネリック医薬品を選んだり、診療代や配送料を含めた合計額で比べたりするのがおすすめです。アフターピルは服用までの時間が早いほど高い効果が期待できるため、一人で悩まず早めに医師や薬剤師へ相談してみてくださいね。
また、繰り返しの避妊や生理の悩みについては、低用量ピルという選択肢もあります。メデリピルのオンラインピル診療では、産婦人科医の診療を受けたうえで自分に合うピルを相談できます。
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監修者
幸の鳥レディスクリニック 医師
岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。
2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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