【医師監修】妊娠を希望する場合、低用量ピルはいつやめればいい?注意点も紹介

ピル
更新日:2025.04.23
【医師監修】妊娠を希望する場合、低用量ピルはいつやめればいい?注意点も紹介

妊娠を希望する状況になった場合は、ピルの服用をやめる必要があります。妊娠を希望する場合ピルをいつやめるべきなのか気になるところですよね。安心して妊娠準備をするためにも、改めてピルの正しい知識を確認してみましょう。

今回は、ピルの基礎知識や効果、ピル服用中に妊娠を希望する場合の注意点などを徹底的に解説していきます。自分自身の将来のためにも、ぜひ参考にしてください。

そもそもピルとは何?

ピルは大きく分けて「低用量ピル」「超低用量ピル」「中用量ピル」「アフターピル」4つに分類されます。ピルの種類によって違った用途で処方されます。
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが主成分となっており「経口避妊薬」とも呼ばれるため、避妊を目的としたイメージが強いです。しかし、副効用として肌荒れの改善や月経トラブルの改善などが期待できます。

ピルの使用目的とは

低用量ピルの使用目的は、継続的な避妊だけでなく、月経困難症やPMS(月経前症候群)の改善子宮内膜症など病気の治療など多岐にわたります。生理による下腹部痛・腰痛・頭痛・気分の落ち込みなどの症状が見られる場合は、低用量ピルの服用によって改善が見られる場合あります。

超低用量ピル 低用量ピル 中用量ピル アフターピル
使用目的 ・生理痛

PMSの軽減

月経困難症の改善

月経不順の改善

・子宮内膜症の治療

・肌トラブルの改善

など

・避妊・生理痛

PMSの軽減

月経困難症の改善

・生理不順の改善

・子宮内膜症の治療

・肌トラブルの改善

など

月経移動 緊急避妊
エストロゲン含有量 超低用量 低用量 中用量 含まれていない
飲み方 【21錠タイプ】

休薬期間以外は

1日1錠を毎日服用

【28錠タイプ】

休薬期間は偽薬を服用

【21錠タイプ】

休薬期間以外は

1日1錠を毎日服用

【28錠タイプ】

休薬期間は偽薬を服用

生理を避けたい日から逆算して数日間継続して服用 性行為後から72時間以内に

1度だけ服用

ピルを飲んでいると妊娠しにくい?

妊娠を希望する場合は、その時期に合わせた服用の中止も大切なポイントになります。妊活を開始する3~4か月前に低用量ピルの服用をやめるといいでしょう。3〜4か月の間に自然な月経と排卵周期が戻ります。ただし、これには個人差があるため、低用量ピルを辞めて3か月以内に生理がもどって来なければ産婦人科を受診するようにしてください。」と基礎体温を知ると妊娠に備えやすくなります。基礎体温を測りながら排卵の様子を見るといいかもしれません。

ピルの服用をやめる際に気を付けること

ピルをやめることによって、今まで軽減されていた生理痛やPMSなどの生理トラブルの症状に再び悩まされてしまうことがあります。ピルの服用停止とともに、もともと生理不順だった方は徐々にピルを飲んでいない状態の体に戻り、生理周期が乱れる可能性があります。生理痛がひどかったり、生理予定日を過ぎて2週間以上経っても生理が来ない場合は、産婦人科医に相談しましょう

低用量ピルによる不妊治療は難しい

低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症の治療にも使われることから、不妊治療にも使えるのではないかと期待する方がいますが、低用量ピルを飲むことで排卵が抑えられてしまうため、不妊治療中に継続して飲むことはできません(月経周期を合わせるために短期間飲むことはあります)。しかし、妊活を始める前までに低用量ピルを飲むことによって子宮内膜症の発症を予防することができれば、不妊の原因が一つ減ることとなり将来の不妊予防につながるといえるでしょう。

妊娠中・授乳中にピルは服用できる?

妊娠中にピルを服用しても、胎児への影響を心配する必要は基本的にないといわれています。しかし、妊娠が判明した時点でピルの服用は中止しましょう。

授乳している場合のピル服用は、低用量ピルのガイドラインにおいて、産後6か月以上経っており医師が服用可能と判断すれば処方してもらうことができます。授乳中に低用量ピルを服用すると、母乳の量や質の低下が起こることがあり、母乳に低用量ピルの成分が微量に含まれることがありますが、赤ちゃんに影響が出ることは少ないと考えられています。授乳をしていない方は産後3~6週間以降に服用を再開することができます。服用を希望する場合は、必ず出産時期を医師に伝えて、服用できるかどうかを判断してもらいましょう。

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まとめ

今回は、ピルの基礎からピル服用時の妊娠に関する疑問などを徹底的に解説していきました。将来妊娠を希望している人にとって、ピルの服用による妊娠への影響は気になるでしょう。ピルの服用が不妊を引き起こすことは無いため、安心して服用してくださいね。

妊娠を希望する場合は、ピルの服用をやめるタイミングが大切です。ピルはいつでもやめることはできますが、ホルモンバランスがもとに戻るまでの期間は人それぞれです。服用をやめる際は、事前に医師と確認した上で時期を検討しましょう。

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監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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