ピルの種類と特徴!目的別のおすすめのピルや服用する時の注意点も解説

ピル
更新日:2025.04.03
ピルの種類と特徴!目的別のおすすめのピルや服用する時の注意点も解説

ピルには複数の種類があり、それぞれ効果や副作用が異なります。一般的に使用される低用量ピルはさらに4種類に分けられるので特徴を把握して使用することが大切です。また、避妊だけでなく生理日をずらしたりPMS(月経前症候群)や生理痛の緩和をしたりなどの目的別におすすめのピルを紹介しています。

ピルとは?

ピルとは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を配合した経口避妊薬として開発された薬です。これらのホルモンは排卵を抑制する働きがあるため、精子の侵入を阻止すると同時に、卵巣を休ませる効果を発揮します。卵巣を休ませることで、卵巣年齢を若い状態に保ち、卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げるといわれています。

また、ピルは、避妊以外にもPMS(月経前症候群)の改善や生理周期の安定などを目的として使用されることもあります。さまざまな女性トラブルの改善に役立ちますが、目的に応じて適切な種類のピルを選ぶことが重要です。それぞれのピルには異なる特性があり、医師と相談しながら自分に合ったものを選びましょう。

主なピルの種類

 

ピルの種類 超低用量ピル 低用量ピル 中用量ピル アフターピル
主な目的 月経困難症や子宮内膜症の治療 避妊、PMS緩和、肌荒れ軽減 避妊、ホルモン治療 緊急避妊
卵胞ホルモン(エストロゲン)含有量 超低用量 低用量 中用量 含まれない

超低用量ピル

超低用量ピルは、主にPMS(月経前症候群)や子宮内膜症の治療に使用されます。
また、PMS・生理痛の緩和や生理不順の改善、肌荒れの軽減などの効果も期待できます。
低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が低く(30㎍未満)、吐き気や頭痛などの副作用が軽減される点がメリットです。エストロゲン含有量が高いほど副作用が強く現れるため、副作用のリスクを抑えたい場合に適しています。
ただし、超低用量ピルに一定の避妊効果は認められるものの、日本では避妊に関する試験が行われていないため避妊目的での使用は推奨されていません。

低用量ピル

低用量ピルは、正しく服用することで99.7%の避妊効果※が見込まれ、月経困難症や経血量の軽減にも効果が期待できる医薬品です。日本国内では欧米に比べ、メリットが十分に認知されていないため使用率は低いですが、欧米では一般的に使用されています。
また、低用量ピルは、黄体ホルモンの種類によって第一世代から第四世代までの4種類に分類されます。それぞれの世代には異なる特性があり、目的に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

中用量ピル

中用量ピルは、主に生理周期の移動を目的として使用される医薬品です。低用量ピルと同様に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類のホルモンが配合されていますが、エストロゲンがより多く含まれており、強い作用が期待できます。そのため、吐き気や頭痛、むくみなどの副作用が起こりやすい傾向にあります。現在では、生理日の移動など短期間の服用にのみ使われることがほとんどです。

アフターピル

アフターピルは、避妊に失敗した場合に服用する緊急避妊薬です。避妊に失敗したり避妊することなく性行為を行ったりした場合に、着床を防ぎ排卵を遅らせたり、生理周期によっては排卵を抑制する効果があります。性交渉後72時間以内の服用が推奨されており、他のピルと比較して、服用するタイミングや用途が異なるため、緊急時に備えて適切に理解しておくことが重要です。

低用量ピルはさらに4種類に分けられる

低用量ピルは、使用されている黄体ホルモンの種類と開発順によりさらに上記の4種類に分けられます。黄体ホルモンの種類により特徴や効果が異なるため、詳しく見ていきましょう。

第一世代

第一世代の低用量ピルは、「ノルエチステロン」という黄体ホルモンを使用している、最初に製造承認された低用量ピルです。子宮内膜の増殖を抑制する働きが強く、高い治療効果が期待できます。生理の出血量を減らし生理痛を和らげる効果があることが特徴です。
ただし、他の世代のピルよりも吐き気や頭痛などの副作用が起こりやすい傾向にあります。生理痛、PMS(月経前症候群)の重い方におすすめするピルです。

▼第一世代の主な低用量ピル一覧 ※メデリピルでの取り扱いはありません

薬品 相性 効果効能
フリウェルLD 1相性 月経困難症
ルナベルLD 1相性 月経困難症

ピルの1シートに配合されているホルモン量の配合比により相性が分類されます。
1シート全部のホルモン量が同じものが1相性、ホルモン量が3段階に分かれるものが3相性です。

第二世代

第二世代の低用量ピルは、「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンを使用しています。多くの第二世代ピルは3相性で、ホルモン量が自然の生理に近い段階的な調整がされているため、副作用も軽減されていることが特徴です。
服用中の不正出血も少なく、女性ホルモンバランス(生理周期)を整える効果が期待できます。これにより、生理周期の安定やPMS(月経前症候群)の緩和など、女性の健康管理に役立ちます。

▼第二世代の主な低用量ピル一覧

薬品 相性 効果効能
トリキュラー 3相性 避妊
ラベルフィーユ 3相性 避妊
ジェミーナ※ 1相性 月経困難症

※ジェミーナは、第二世代ではじめて1相性で連続服用できるピルとして開発されました。

第三世代

第三世代の低用量ピルは、「デソゲストレル」という黄体ホルモンを使用しています。このホルモンは、男性ホルモンの活性化を抑制する効果があるとされ、そのため避妊だけでなく肌荒れの改善も期待できます。男性ホルモンの影響を抑えることで、皮脂の分泌を抑制し、にきびや吹き出物、多毛症の治療にも役立ちます。
また、第三世代のピルは、第二世代と比較してエストロゲンの含有量が低いため、胸の張りやむくみ、体重増加などの副作用も少ないことが特徴です。肌のトラブルに悩む女性にとって、有効な選択肢となり得ます。

▼第三世代の主な低用量ピル一覧

薬品 相性 効果効能
マーベロン 1相性 避妊
ファボワール 1相性 避妊

第四世代

新たに開発された第四世代の低用量ピルは、「ドロスピレノン」という黄体ホルモンを使用しています。避妊を目的としての使用は認められていなく、月経困難症や子宮内膜症の治療に処方されるピルです。エストロゲンの含有量が非常に少ないため超低用量ピルとして分類され、副作用が出にくく35歳以上や授乳中の人も使用できることが特徴です。また、他の世代ピルと異なり、男性ホルモンではなく利尿ホルモンが主に配合されているので、副作用としてのむくみも起こりにくくなっています。

▼第四世代の主な低用量ピル一覧

薬品 相性 効果効能
ヤーズ 1相性 月経困難症、子宮内膜症の改善
ヤーズフレックス 1相性 月経困難症、子宮内膜症の改善
ドロエチ※ 1相性 月経困難症、子宮内膜症の改善

※ドロエチはヤーズのジェネリック医薬品です

【目的別】適切なピルとは?

ピルは、避妊だけでなくPMS(月経前症候群)や生理痛の緩和、肌荒れの改善など多様な目的で使われます。ここでは、目的別におすすめのピルを紹介します。

避妊

避妊には、「低用量ピル」、緊急避妊時には「アフターピル」が適切です。低用量ピルは規則正しく服用することで、99.7%と高い避妊効果※が期待できます。
一方アフターピルの場合、服用する時間が早いほど避妊効果が高まるため、性交後72時間以内に服用することが推奨されます。
ただし、継続的な避妊を目的とする場合は、避妊効果の高い低用量ピルが適していますが、緊急時の場合のみアフターピルを活用しましょう。目的と状況に応じて、適切なピルを選ぶことが大切です。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

生理痛軽減

生理痛の軽減には「低用量ピル」が適切です。生理痛は主に子宮内膜から分泌するプロスタグランジンというホルモンにより引き起こされます。プロスタグランジンが子宮を収縮することで生理痛が生じるのです。低用量ピルを服用することで、プロスタグランジンの分泌が抑えられ、子宮収縮が緩和されるため生理痛が軽減されます。

生理日移動

生理日移動には「中用量ピル」が適しています。正しいタイミングで中用量ピルを服用することで、最長147日間生理を移動させることが可能です。
直近すぎる生理日移動は難しいため、次回生理日の1週間前を目安に受診しましょう。
また、錠数と生理日移動スケジュールは医師からの指示を仰ぐようにしてください。
生理のタイミングを調整することで、重要な予定やイベントに合わせた生活を送りやすくなります。

PMSの改善

PMS(月経前症候群)の改善には「低用量ピル」や「超低用量ピル」が適切です。これらのピルは、生理前に服用することでプロゲステロンの分泌を減少させ、ホルモンバランスを整える効果があります。ホルモンバランスが安定することで、イライラや腹痛、頭痛などのPMSの症状が改善される効果が期待されます。
PMSの改善の効果は、ピルを服用してから約1か月後に見られることが多く、継続的な服用でさらに効果を実感しやすくなります。

肌荒れの改善

肌荒れの改善防止には「低用量ピル」や「超低用量ピル」が使われます。これらのピルに含まれる女性ホルモンであるエストロゲンが男性ホルモンの分泌を抑えます。そのため、皮脂の過剰分泌を抑え、体内のホルモンバランスを整えることにより、肌荒れの改善効果が期待できるのです。
このため、皮膚科ではニキビ治療に用いられることもあります。特に、ホルモンバランスの乱れが原因で肌トラブルに悩む女性にとって、有効な治療法となり得ます。継続的な服用により、安定したホルモンバランスが保たれることで、肌の状態が改善されるとされています。

ピルを服用する時の注意点

ピルは、正しく服用することでさまざまなメリットがあります。ただし、服用にあたり注意点もあります。特に、上記のようなポイントは把握しておきましょう。1つずつ詳しく解説します。

副作用をもたらすことがある

ピルを使用する過程で副作用が発生することがあります。主な副作用としては、吐き気や頭痛、乳房の違和感、不正出血などのマイナートラブルと呼ばれる症状です。これらの副作用には個人差があり、ホルモンバランスが落ち着く2、3か月ほどで治まる場合がほとんどです。
また、まれに血栓症や高血圧などの重大な副作用が出ることもあります。副作用が続く場合は、すぐに医療機関に相談することが重要です。もし副作用が治まらない場合は、医師と相談しピルの種類を検討してもよいでしょう。

目的によっては保険適用外になる

ピルは目的によっては保険適用外になります。医師の診療でPMS(月経前症候群)や子宮内膜症と診断された場合は、治療目的とみなされ保険適用となります。生理痛がひどい場合も保険適用になることがありますが、避妊目的で処方されたピルは保険適用外です。避妊は治療行為ではないため、保険の適用範囲外とされるためです。
さらに、緊急避妊薬のアフターピルも避妊を目的として使用されるため、自費での購入が必要となる点に注意が必要です。

飲み忘れや服用方法によって効果が薄まることがある

ピルの飲み忘れや服用の方法により効果が薄まることがあります。毎日同じ時間に服用することでホルモンバランスが安定し、避妊効果が最大になります。服用を習慣化させるために、リマインダー機能を利用したり、目につきやすい場所にピルを置いたりなどの工夫が重要です。これにより、飲み忘れを防ぎ、安定した避妊効果を維持することができます。
また、飲み忘れた場合は気づいた時点ですぐ飲み忘れた1錠を飲むことで、避妊効果は大きく落ちません。2日以上飲み忘れた場合は、避妊具の使用やアフターピル服用の検討が必要です。

効果が100%とは限らない

低用量ピルの場合、避妊成功率は99.7%※ですが100%ではありません。服用を開始するタイミングが遅れると排卵が生じる可能性があります。体調不良や激しい下痢などでピルの成分が吸収されず妊娠してしまう場合もまれにあります。
また、アフターピルも服用するタイミングが早いほど妊娠阻止率が高まり、72時間以内の服用で84%の確率で妊娠を防ぐことができます。
しかし、いずれのピルも100%の効果を保証するわけではないため、これを理解し適切に使用することが重要です。

※一般的なデータであり、効果を保証するものではありません。

個人輸入のピルに注意する

海外の通販サイト等で販売されている個人輸入のピルには、模造品が含まれている可能性があり、本来の成分と異なっている場合もあるため非常に危険です。正しく服用しても本来の効果を得ることができず、むしろ身体に悪影響を及ぼす可能性があります。また、個人輸入のピルで起きた重い副作用や健康被害に関しては、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため注意が必要です。ピルは日本では医師の処方が必要なため、必ず医療機関やオンライン診療サービスを利用しましょう。前述にもあったように最近では、直接病院を受診しなくてもオンライン診療でピルを処方してもらえるサービスも増えており、場所や時間を気にせずに相談し処方してもらえるためおすすめです。安全で確実な方法を選びましょう。

自分に合ったピルを選び、正しく使用しましょう

ピルには複数の種類があり、それぞれ効果や副作用が異なります。この記事では、主なピルの種類や特徴、目的別のおすすめのピルを解説しました。また、ピルを服用するときの注意点についても詳しく説明しています。自分に合ったピルを選び、効果や副作用を理解して正しく使用しましょう。

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監修者

六本木レディースクリニック医師
波羅 友里恵
2013年杏林大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院で研修。 愛育病院、国立成育医療センターを経て、 2018年より六本木レディースクリニックで不妊治療を行う。 現在は六本木レディースクリニック非常勤。 2024年よりメデリピルにてオンライン診療によるピル処方や、mederi magazineの記事監修を担当。 不定期で企業講演を行う。主に卵子凍結や、体外受精、治療に対する会社のサポートについて発信。

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