生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
排卵期出血とは?不正出血との見分け方や原因、特徴をわかりやすく解説
「生理はまだなのにおりものに血が混ざっている」「毎月生理と生理の間で2~3日ほど出血がある」といった経験をしたことはありませんか?自然な生理は25日~38日周期で訪れるため、タイミングのずれに驚いてしまいますよね。実際の生理予定日よりも2週間前後早く来る出血は、「排卵期出血」である可能性が高いです。
今回は、排卵期出血について詳しく紹介していきます。出血の特徴や対策方法、また不正出血が起こる病気などを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
排卵期出血とは?
排卵期出血とは、次の生理開始日から2週間前の排卵期に起こる出血のことです。1か月の女性ホルモンの動きを分けると、下記の4つの期間に分類できます。
- ・生理中
- ・卵胞期
- ・排卵期
- ・黄体期
排卵期の期間に、エストロゲンの分泌量が大きく変化します。この影響で子宮内膜の一部が剥がれ落ちて、出血が起こることがあります。
また、排卵期出血は必ず全ての人に起こる症状ではありません。出血量が少なく、1~3日で終わる場合は心配しすぎる必要はありません。しかし、出血量が多い場合や、1週間以上続く、痛みが強いなどの症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

排卵期出血の原因とメカニズム
排卵期出血とは、生理周期のちょうど中間あたり(前回の生理から約2週間後)に起こる、一時的な不正出血のことです
。この時期、女性の体では排卵を促すために「エストロゲン」の分泌量が急激に変動します。
はっきりとしたメカニズムは解明されていませんが、主に以下の2つの理由が考えられています。
- ・ホルモンバランスの一時的な変化
排卵前後にエストロゲンが一時的に減少することで、子宮内膜が不安定になり、その一部が剥がれ落ちて出血するという説
- ・卵胞が破れる際の影響
卵巣の中で卵子が飛び出す際(排卵時)に生じるわずかな出血や、卵胞液が腹膜を刺激し、それが子宮を通って排出されるという説zもしれませんが、「排卵に伴う自然なサイン」であることがほとんどです。数日で止まり、痛みも軽いようであれば過度に心配する必要はありません。
出血の量や期間について
排卵期出血は、通常の生理とは異なり「ごく少量」かつ「短期間」で終わるのが特徴です。出血の量については、おりものにうっすらと血が混ざる程度や、下着に数滴つくくらいの微量であることが一般的です。色は鮮やかなピンク色から、時間が経って酸化した茶色いものまで個人差がありますが、基本的にはおりものシートで十分対応できる範囲に収まります。
期間も短く、数時間から長くても2〜3日程度でピタッと止まることがほとんどです。この際、軽い下腹部痛(排卵痛)や腰の重だるさを伴うこともありますが、日常生活に支障が出るほどではありません。
ただし、出血が4日以上長引く場合や、生理と同じくらい量が多い場合、あるいは痛みが激しい場合は注意が必要です。子宮筋腫や子宮内膜症、あるいはポリープなど、ホルモンバランス以外の疾患が隠れている可能性もあります。「いつもと違うな」「何日も出血が続くな…」と少しでも違和感を覚えたら、念のため婦人科を受診して原因を確かめましょう。
排卵期出血とは異なる不正出血の特徴と原因
排卵期出血は一時的な出血ですが、なかには病気が原因となって発生している不正出血の可能性もあります。では、具体的に不正出血にはどのような病気が隠れているのでしょうか。
更年期の不正出血
更年期に入ると、卵巣の機能が徐々に低下し、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が不安定になります。これにより、生理周期の乱れや予期せぬタイミングでの出血(不正出血)が起こることがよくあります。
また、更年期の不正出血の背景には、子宮内膜増殖症や子宮体がん、ポリープなどの疾患が隠れていることもあるため、出血が長引いたり繰り返したりする場合には、早めに産婦人科での検査を受けましょう。
妊娠と関係している不正出血
妊娠初期にも不正出血が見られることがあります。これは着床時出血と呼ばれ、生理予定日の前後に少量の出血が起こることがあります。ただし、子宮外妊娠や切迫流産、絨毛膜下血腫など、妊娠に伴う異常が原因で出血している場合もあります。
とくに、下腹部痛を伴う出血や、量が多い・鮮血が続くような場合には緊急性が高いため、すぐに産婦人科を受診することが大切です。
子宮膣部びらんからの不正出血
子宮膣部びらんとは、子宮の腟部が赤く見える状態をいい、性成熟期の女性に多く見られ、病的意義はほとんどありません。ただ、びらんがあると、性交渉や内診、検査の際の接触などの物理的な刺激が原因で、簡単に出血が起こります。
ほとんどの場合、自然にとまりますが、性交時の出血が頻繁に起こる場合や、出血が長引く場合は、がんなどの疾患が潜んでいる可能性もあるため、産婦人科での診療を受けましょう。
膣炎
膣炎は膣の粘膜に生じる感染性、非感染性の炎症のことをいいます。感染による膣炎は、大腸菌やトリコモナス、カンジダ、淋菌、クラミジアなどの病原体に感染することで起こります。「性感染症かもしれない」と不安を感じる場合もありますが、必ずしも病気が原因とは限りません。下着や衣類による摩擦や締め付けや、ナプキンやタンポンを長時間替えなかったりするなど、日常生活のちょっとした刺激が影響しているケースもあります。
また、閉経後には、女性ホルモンのエストロゲン分泌の低下が原因となり発症する萎縮性膣炎も考えられます。
膣炎では、膣内に炎症が起こることから不正出血が起きます。そのほかにも、おりものの色が黄色っぽく変わったり、ポロポロした状態になったり、デリケートゾーンに強いかゆみが出たり、トイレのときに痛みを感じたり、すっきり出きらない感じが残ることもあります。
きちんと治しきらないと繰り返しやすいため、パートナーと性行為がある場合は、状況によって一緒に治療が必要になることもあります。
無排卵出血
無排卵出血とは、生理のような出血はあるものの、ホルモンバランスの乱れや何らかの病気が原因となり、生理周期のなかで1回あるはずの排卵がない状態のことです。不妊の原因になることがあるため、早めの対処が必要です。
排卵がされていない状態でも、エストロゲンの分泌は行われているため、少しずつ子宮内膜は厚くなっていきます。一定の厚さ以上になると維持できなくなり、生理のような出血が起こるのです。無排卵出血を長期間そのままにしておくと、不妊だけでなく子宮体がんを引き起こす原因になったりすることもあります。
子宮頸がん
子宮頸がんは子宮の下の部分である管状の子宮頸管や子宮の入口に発症するがんです。HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染することで起こります。HPVは性交渉をしたことがある女性の半数以上が感染することがあるといわれています。90%の人は感染しても2年以内に自然に排出されていきますが、10%の人はHPV感染の状態が続きます。
そのまま自然排出されなかった人の一部は、異形成というがんの前段階の病態を経て、年数をかけて子宮頸がんに進行していきます。初期段階では、体調の変化をほとんど感じないケースが多いのが特徴です。
一方で、不正出血や性交後の出血、下腹部痛、さらさらしたおりものや粘液状の分泌物が増えてきた場合は、病状が進んでから気づくことも少なくありません。20代〜30代の方に発症が多いことがわかっており、ワクチンの接種や1~2年に1回の定期検診で予防、早期発見・治療が可能です。
子宮体がん
子宮体がんは、子宮の中でも子宮頸部の上の方にある子宮体部に起こるがんです。エストロゲンが子宮内膜に影響することで発生するため、子宮内膜がんとも呼ばれています。肥満である、欧米型の食生活が多い、出産をしたことがない、といった方は、エストロゲンの影響が大きく、危険因子となります。
子宮体癌は、子宮内膜増殖症という前段階を経て進行していくことが知られています。その他にも、がんの関連遺伝子の異常によって発症することもあり、比較的高齢者に多くみられます。また高血圧、糖尿病、近親者に乳がん・大腸がんを患った方がいる場合にも発症リスクが高まるため、定期的な検診が望ましいです。
ポリープ
ポリープは粘膜にできるふくらみのことです。子宮頸管ポリープと子宮内膜ポリープの2つがあります。
子宮頸管ポリープは、30〜40代の女性に比較的多く見られ、ほとんどの場合は心配のいらない良性のものです。ただし、大きく育っていたり、出血を繰り返したりする場合には、念のため取り除く処置が行われます。また、子宮の中にできた筋腫が外に向かって伸びてきて、ポリープのように見えることもあり、その場合は手術での対応が必要になることもあります。
一方、子宮内膜ポリープは、子宮の奥のほうにできるタイプのポリープです。不正出血や生理の量が多くなるなどの症状で気づくことが多く、大きさや数、出血の程度には個人差があります。状態によっては、貧血の原因になったり、妊娠に影響することがあるともいわれています。
また、診察や検査を進めていく中で、別の病変が見つかることもあります。たとえば、見た目はポリープのようでも、がんや筋腫が関係しているケースもゼロではありません。
子宮筋腫
子宮筋腫は、30歳以上の女性の約20〜30%が発症しているといわれる身近な疾患です。子宮の平滑筋という部分にできる「良性の腫瘍」であり、悪性腫瘍のように命に関わるものではありませんが、放置すると貧血や強い痛みなど、さまざまな不調の原因となります。筋腫は発生する部位によって、子宮の内側に突き出す「粘膜下筋腫」、子宮の筋肉内に埋まっている「筋層内筋腫」、子宮の外側に向かって膨らむ「漿膜下筋腫」の3つに分類されます。
このうち、特に不正出血を引き起こしやすいのが「粘膜下筋腫」です。このタイプは出血以外にも、水っぽいおりものが増えたり、生理の量が異常に多くなる過多月経、生理期間がダラダラと長引く過長月経などの症状が現れます。
また、筋腫が大きくなってくると周囲の臓器を圧迫し、ひどい腰痛や頻尿、便秘などを引き起こすことも少なくありません。「最近、生理の様子が以前と違うな」と感じる場合は、筋腫が原因となっている可能性があるため、早めに受診してチェックしておきましょう。
排卵期出血と不正出血の見分け方とは
不正出血とは、生理ではない時期に性器から出血することを指します。そのため、これまで説明してきた「排卵期出血」も、広い意味では不正出血のひとつに含まれます。
排卵期出血であれば、おりものに血が混じったり、軽い下腹部痛を伴ったりすることもありますが、基本的には体への心配はありません。
ただし、注意が必要なケースもあります。出血量が普段の生理と同じくらい多かったり、痛みが激しかったりする場合、あるいは出血が2週間以上も長引くといった場合には、子宮内膜ポリープや子宮頸がんなど、何らかの病気が隠れている可能性も否定できません。
「いつもの排卵期の症状とは違う」と感じたときや、少しでも不安な変化があるときには、決して自己判断はせず、早めに病院を受診して医師に相談することをおすすめします。
排卵期出血で受診した方がいいケース
排卵期出血は排卵にともなって起こるため、少量の出血が1~3日続く程度であれば心配しすぎる必要はありません。
しかし、なかには前述のとおり子宮がんなど思わぬ病気が原因となっている可能性があります。病院を受診する目安として、「出血量が多い」「下腹部などの痛みが強い」「不正出血を繰り返す」「不正出血が2週間以上続く」このような症状に心当たりがある場合は早めに病院を受診しましょう。早期に受診することで出血を止めることにもつながります。
排卵期出血は妊娠と関連性がある?
排卵期のタイミングで少量の出血があると、「生理でもないのにどうして?」「もしかして妊娠…?」と不安になってしまいますよね。
ここでは、体の中で今何が起きているのか、妊娠のサインとの違いを正しく理解しておきましょう。
結論、妊娠とは関係ない
結論からいうと排卵期出血と妊娠に直接的な関連はありません。
排卵時期に増えたエストロゲンは排卵後に一時的に減り、プロゲステロンが増加します。
エストロゲンは子宮内膜を厚くさせ、プロゲステロンは、厚い子宮内膜中の分泌腺を増やし妊娠をしやすくする状態を作る働きがあります。排卵期には子宮内膜に影響を与えるホルモンの大きな変化により子宮内膜が剥れて性器出血を起こします。これが「排卵期出血」です。
排卵期出血はホルモンのダイナミックな変化によって起こるものなので、妊娠とは直接的な関連性は無いといえます。
実際に排卵しているかは、基礎体温で確認可能
正常な排卵が起きている場合は、「低温期」と「高温期」に分けられます。
それぞれ約14日間ずつで、一定のサイクルで繰り返されるようになっています。
低温期は生理1日目~排卵前にあたる時期(約2週間)なので、排卵が起きれば、排卵日から次の生理までは高温期(約2週間)になります。

もし、体温が上がらずに低温期が続いてたら排卵が起きていない可能性があるので注意しましょう。
基礎体温を毎日測る習慣をつけることで排卵しているかどうかを確認することができます。
つけ始めは綺麗に低温期と高温期に分かれていないと不安になる方もいるかもしれませんが、実際には測るときの体調や測り方などで微妙な変化が生じるので神経質になりすぎないで大丈夫ですよ。

排卵期出血の特徴
出血の量は少量であることが多く、おりものくらいの量や下着に少し付く程度の量であることが多いです。おりものシートを使用すれば問題ないくらいの量といえるでしょう。出血の色については、排卵期出血はおりものに混じることが多いため、ピンクや赤、茶色など個人差があります。
また出血は1~3日で治まることがほとんどです。生理のように1週間も続かないといわれています。
排卵期の体調不良を緩和させる対策
生理期間に加え排卵時期にも起こる体調不良に、憂鬱になる女性も多いでしょう。しかし、生理周期に合わせた体調管理はとても大切です。排卵期は以下の3点を心がけて過ごしてみませんか?
体を温め、血行を良くする
靴下や手袋などで末端の冷えを防ぎ、とくに腹部はカイロや腹巻などで温かく保つように心がけましょう。身体を締め付ける下着は血行を悪くするので、リラックスできるものを選んでみましょう。入浴はややぬるめのお湯に足を伸ばしてゆったりと浸かることで、心身ともにポカポカになります。心も体もリラックスできるとより良いでしょう。
生活リズムを整える
ホルモンは体内時計に合わせて分泌されます。そのため、メリハリのある生活を目指し、早寝早起きで生活リズムを整えましょう。適度な運動はもちろん、栄養バランスの良い食事を1日3食しっかりととることも大切です。
ストレスをためこまない
精神的・身体的ストレスは自律神経のバランスを崩し、ホルモンの分泌を低下させます。ストレスを感じている状態が続くと交感神経が優位になるため様々な不調をきたします。手軽にストレス発散をする方法を身につけてみましょう。10分くらいでいいので腹式呼吸でリラックスする、好きな音楽を聴いてみるなど、自分なりの工夫をしてみてはいかがでしょうか。リラックスすると副交感神経が優位になるので、全身の血流もよくなりますよ。
排卵期出血はピルで改善
出血が病気によるものではない場合であれば、ピルによって生理をコントロールすることも有効的です。ピルを内服することによって、ホルモンバランスを一定に整え、生理周期を安定させることができます。ピルを服用することで排卵を抑えられるので、排卵期出血を改善することにも繋がります。ピルを上手に活用して、ストレスフリーな生活を目指したいですね。
ピルについては、下記の記事で詳しく説明しているので、あわせてチェックしてみてください。
まとめ
今回の記事では、排卵期出血とはどのようなものか、また不正出血を起こす病気について紹介しました。生理ではない時に起こる出血は、不安な気持ちになりますよね。日常的にピルを服用しておくことで、ホルモンバランスを一定に保つことができるので、選択肢の一つとして考えてみるのも良いでしょう。ピルを服用していたとしても、子宮や卵巣の病気は自覚症状を感じづらいこともあるので、定期的に検診を受けることが大切です。
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