生理前に体温が上がるのはなぜ?PMSや妊娠初期症状などの原因を解説

生理
更新日:2025.07.01
生理前に体温が上がるのはなぜ?PMSや妊娠初期症状などの原因を解説

生理前に体温が上がり、なんとなく体がだるい、イライラする。それはPMS(月経前症候群)が関係しているかもしれません。基礎体温とホルモン変化には密接な関係があり、体温の変動はPMSのサインとして現れることも。本記事では、生理前の体温変化とPMSの関係、対処法について詳しく解説します。

PMSとは?生理前に起きる心と体の不調

PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)とは、生理の3〜10日前※から始まる心身の不調のこと。主な症状には以下があります:

・イライラや情緒不安定
・頭痛、眠気、集中力の低下
・乳房の張り、腹痛、むくみ

PMSはホルモンバランスの変化によって起こり、10〜50代の多くの女性が経験しています。

※日本産婦人科学会 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)

PMSと体温の関係:ホルモンが影響する理由

排卵後、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えることで、基礎体温は高温期に入ります。このホルモンは体温を上げる作用があるだけでなく、自律神経や感情にも影響を与えます。

体温が上がることで以下のような変化を感じることがあります。

・だるさ、疲れやすさ
・眠気、集中力の低下
・軽い微熱のような感覚

これらはPMSの一因でもあり、「体温の変化=体の不調」と感じる人も少なくありません。

妊娠との違いは?PMSと高温期の見分け方

生理前の高温期と妊娠初期は、どちらも体温が高い状態が続くため、区別が難しいことがあります。以下が判断の目安です。

特徴 PMS 妊娠の可能性
高温期の期間 約12~14日 16日以上続く※1
その他の症状 イライラ、頭痛、眠気

乳房のはり、だるさ

吐き気、乳房の張り、だるさ
生理の有無 体温が下がると開始 生理がこない

※1 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ 

基礎体温を記録しておくと、月経周期のパターンを把握しやすくなります。
カレンダー機能やアプリなどを使用して、記録する習慣をつけるとよいでしょう。

生理前のほてりの対処法

生理前の高温期に感じるほてりは、以下の方法で対処しましょう。

・深呼吸やストレッチなどのリラックス法を取り入れる
・十分な睡眠と栄養をとる
・カフェインやアルコールの摂取を控える
・室温調整や通気性の良い服装を選ぶ

不快なほてりが続く場合は、婦人科で相談しPMS対策や漢方・低用量ピルなどの治療を検討するのも一つの方法です。

体温が上がらない・下がるときに考えられること

高温期になっても体温が上がらない、すぐに下がる場合は、以下のような要因が考えられます。

排卵が起きていない可能性

「無排卵月経」の場合、生理は来ていても排卵がないため、体温は2相性になりません。体温が低いままの場合、産婦人科を受診するようにしましょう。

ストレスや生活習慣の影響

睡眠不足やストレスは、ホルモン分泌をつかさどる脳の視床下部に影響し、排卵や体温変化を妨げることがあります。

PMSの症状を和らげるには?セルフケアと治療法

PMSの不調を感じたときは、以下のセルフケアや医療的な対策が有効です。

食事・睡眠・ストレスケア

すぐにできるセルフケアとしては以下があります。

・塩分・カフェイン・アルコールを控える
・ビタミンB6やマグネシウムを摂取する
・規則正しい生活を心がける

産婦人科での相談・薬物療法

PMSの薬物療法には、低用量ピルなどがあります。低用量ピルは排卵を抑えることでホルモンバランスを安定させ、PMS症状を軽減する効果が期待できます。ほかにも、漢方療法などが挙げられます。医師と相談しながら自分に合った対処法を見つけると安心です。

月経前不快気分障害(PMDD)とは?

PMSと似た症状を持ちながら、より精神的な影響が強く現れるのが「月経前不快気分障害(PMDD:Premenstrual Dysphoric Disorder)」です。PMDDは、PMSの精神的症状が強い疾患で、次のような症状が特徴です。

・強いイライラ・怒り
・抑うつ気分や絶望感
・人間関係に支障をきたすほどの感情の起伏
・強い不安感や緊張状態
・集中力の低下、倦怠感

PMDDは日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、PMSと区別して精神科や婦人科での治療が必要になることがあります。治療法としては、低用量ピルや抗うつ薬(SSRI)などの薬物療法、心理カウンセリングなどが用いられます。

「PMSだと思っていたけれど、気持ちの落ち込みが強くてつらい…」という方は、我慢せず精神科・心療内科・婦人科などの専門医に相談してみることが大切です。

体温変化は体からのサイン。気になるときは産婦人科へ

生理前の体温上昇は自然なホルモン変化によるものですが、不調が強いときはPMSのサインかもしれません。基礎体温を参考にしながら、自分のリズムや症状を把握し、不安があるときは我慢せず婦人科で相談しましょう。

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監修者

淀川キリスト教病院 医長
柴田 綾子
2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し、2013年より淀川キリスト教病院で産婦人科診療を行う。 2022年よりmederi株式会社において、mederi主催のセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの記事監修を担当などを担当。

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