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生理前の高温期とは?基礎体温の仕組みや予測する方法を解説|メデリピル

生理
2023.08.31

生理前になると、なんとなく熱っぽく、体温が上がるのを感じたことはありませんか?それは高温期と呼ばれます。この記事では、基礎体温とその仕組みについて解説します。身体の仕組みや、今後の妊娠に向けて必要な知識を学んでいきましょう。

そもそも基礎体温とは?

基礎体温とは、身体的、精神的に安静状態にあるときの体温のことです。一般的には、女性が朝起きる前に、横になった状態で舌下で計測する体温のことをいいます。また、この基礎体温はホルモンの分泌によって変化が起こります。排卵が正常に行われている健康な女性の基礎体温は、低温期と高温期の二相になり、それが一定のサイクルで繰り返されます。

高温期とは

高温期とは、排卵後から生理前までの体温が上昇しているときのことです。人によっては生理前にぼーっと熱っぽさを感じることもあります。

基礎体温の周期と生理前の体温上昇の仕組み

まず生理周期には、4つのフェーズがあります。

卵胞期…月経が終わり、卵胞ホルモンの働きで、ココロもカラダも好調な時期

排卵期…排卵日付近の時期

黄体期…排卵日から次の月経が開始するまでの時期

月経期…妊娠が成立せず、月経が起こる時期

生理周期において月経期と卵胞期が低温期、排卵日を境として排卵期と黄体期が高温期となります。体温は、生理が始まった日を1日目として12~14日目で急激に上昇し、高温期になります。体温が上がる理由となるものは、黄体ホルモンです。黄体ホルモンは、基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させるなどして、妊娠に備えようと働きます。

高温期の体温はどのくらい上がるのか

体温には個人差がありますが、0.3度から0.5度まで上がるのが一般的です。実際には、高温期の体温は36.7~36.9度となり、37度近くまでに高くなるケースも多いです。体温を上げる黄体ホルモンの影響や、排卵後の急激なホルモンバランスの変化によって、身体には冷えやむくみが起こります。また精神的にはイライラや怒りっぽくなる、不安感が増したり、眠気が強くなったりなどの症状もみられます。つまり黄体期は、体も心も万全な時期とはいえないでしょう。また、この黄体期の後半に起こる月経前症候群(PMS)の症状に悩む人も多いです。

高温期に対応するには、基礎体温の計測が重要

高温期は生理前であり、高体温のほかにも不調が多い時期です。毎日基礎体温を計測することで、自分の体の状態を把握しておくといいでしょう。加えて、妊娠を希望する場合は、基礎体温を計測することで、まず自分の排卵の時期をきちんと把握しておくことが重要です。しかし、1周期のみでは平均的な体調判断ができないため意味がありません。まずは続けてみることから始めてみましょう。

基礎体温の正しい測り方

基礎体温は、婦人体温計で測りましょう。婦人体温計は、体温の微妙な変化を確認することができます。測り方のポイントは以下の通りです。

①安静状態で測る

    起床したら、体を動かさずに、寝たままの状態で検温しましょう

②舌下で、口を閉じたままで測る

 計測中は口で息をしないようにしましょうできるだけ決まった時間に計測することも大切です

継続的に基礎体温を記録して体調管理に役立てましょう。

基礎体温は記録をしておこう

基礎体温は、グラフが描きやすいノートや、アプリに記録しましょう。データをみられる状態にしておくことで、今の体の状態を把握することが可能です。病院を受診する際にも役に立ちます。加えて、薬を飲んだ、二日酔いである、など体調に関わる必要な情報もメモしておきましょう。

病院の受診が必要な高温期の症状は?

実際の基礎体温は、その日の体調や室温、測り方などの微妙なことで、誤差が出てしまうものです。しかし、以下の場合には病院に受診する必要があります。

高温期が短い場合
正常な場合は、約10日以上続きます。それより短期間の場合に考えられる疾患は、黄体機能不全です。

高温期が長い
高温期が14日以上続く場合は、妊娠の可能性が考えられます。

グラフが2相に分かれていない(無排卵周期)
無排卵月経が疑われます。排卵がないため、体温の変化が起こらない状態です。

グラフの線がバラバラの場合
不規則な生活、体温計の故障、などさまざまな原因が考えれます。しかし、病気の可能性もあるため早めに受診しましょう。

ピルをお考えならメデリピル

妊娠を考えていない場合には、低用量ピルを服用することができます。ピルの服用中は、基礎体温が変動しません。正しく服用すれば妊娠の可能性もかなり低くなります。

ピルの処方には医師の診療が必須です。メデリでは2種類の方法で診療を受けることができます。診療予約はLINEから簡単に取ることができます。

診療はスマートフォン、PC、タブレット端末を通じ、テレビ電話(FaceTime、Google Meet)にて現役産婦人科医による診療が行われます。音声電話での診療もできるので、カメラがオンにできない環境でも大丈夫です。診療を受ける前に事前問診への回答を求められるので、1から全て話す必要はなく、スムーズに診療を進めることができます。

営業時間は10時〜23時までと幅広く、仕事終わりや土日の隙間時間にサクッと診療を受けることができるのも嬉しいポイントですよね。

まとめ

この記事では、基礎体温とその仕組みについて解説してきました。低温期と高温期の違いや、その理由について理解することはできたでしょうか。自分の体の状態を理解するとともに、ライフプランを考える上での参考にしてみてください。

監修者

産婦人科医
mederiドクター
mederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。
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