生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
着床出血はいつ起きる?色・量・生理との違いと妊娠検査薬のタイミング
生理予定日の前後に少量の出血があって、「もしかして着床出血かも?」と思ったことはありませんか?特に妊活中の方や、予期せぬタイミングの出血に不安を感じている方にとって、色や量が気になるのは自然なことです。着床出血には特徴的な傾向がありますが、生理や不正出血との見分けは容易ではありません。この記事では、着床出血の色・量・どんな感じかといった具体的な目安と、生理との違い、妊娠検査薬を使う適切なタイミングを詳しく解説します。まずは落ち着いて、一緒に確認してみてくださいね。
もくじ
そもそも着床出血とは
「もしかして着床出血かも」と思うと、不安になりますよね。着床出血は妊娠した方すべてに起こるものではなく、出血がなくても妊娠していることがあります。
一方で、出血があっても生理や不正出血が原因の場合もあるため、出血だけで妊娠の有無を判断することはできません。ここでは「着床」と「着床出血」がどのようなものなのかを確認していきましょう。
着床とは
着床とは、性交渉後に精子と卵子が受精してできた受精卵が細胞分裂を繰り返しながら1週間〜10日位の期間をかけて胚(はい)となり子宮に辿り着き、子宮内膜にもぐりこむことを指します。着床することで、妊娠が成立します。
着床出血とは
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に定着する際に内膜を傷つけることで起きる出血です。ただし、着床出血がみられるのは妊娠した方の一部で、すべての方に起こるわけではありません。

また、着床の時期には、おりものの変化や下腹部の違和感、眠気、熱っぽさなどの症状を感じることがありますが、これらも個人差が大きく、まったく症状がないこともあります。そのため、出血や症状だけで妊娠の有無を判断することはできません。
着床出血が起こるタイミング
着床出血は、大体妊娠3週過ぎから4週頃に起こるとされています。
妊娠週数は最後の生理の開始日を「妊娠0週0日」として数えるため、生理周期が28日の場合は、着床が起こる妊娠3週頃から少し遅れて出血が現れます。つまり、着床出血は生理予定日とほぼ同じタイミングで起こるため、生理と間違えてしまう方も少なくありません。
ただし、出血の時期や有無には個人差があります。あくまで目安として捉え、正確な状態を知るためにはその後の経過や妊娠検査薬で確認することが大切です。
着床出血の特徴と生理との違い
見た目だけで100%判断することは難しいですが、「出血の色」「腹痛」「期間」「出血量」の4つのポイントから、それぞれの違いを見ていきましょう。
出血の色の違い
着床出血と生理を見分けるときは出血の色を確認してみましょう。
着床出血は、薄いピンク色や茶色、鮮やかな赤色など個人差があります。血液はサラサラとしていることが多く、レバーのような血の塊が混じることはほとんどありません。
一方、生理の経血は赤色〜暗赤色で、子宮内膜が混ざるため血の塊が出ることがあります。ただし、色だけで着床出血か生理かを判断することは難しいため、出血量や期間などもあわせて確認しましょう。
腹痛の強さの違い
着床出血の時期に感じる痛みは、「チクチク」「ピリピリ」とした軽い痛みと表現されることが多く、生理痛ほど強くないのが一般的です。
一方、生理では子宮が収縮するため、下腹部が重く痛む、ズーンとした痛みが続くことがあります。動けないほどの強い腹痛や大量の出血がある場合は、着床出血ではなく別の病気が隠れている可能性もあるため、早めに産婦人科を受診しましょう。
出血の期間の違い
出血が始まってから治まるまでの期間も、生理との違いを見分ける目安になります。
着床出血は1〜3日程度で終わることが多く、長くても数日で治まります。
一方、生理は3〜7日程度(平均5日前後)続くのが一般的です。基礎体温を測っている場合は、体温の変化も参考になります。生理では出血とともに体温が下がりますが、妊娠している場合は出血があっても高温期が続くことがあります。
出血量の違い
着床出血は、おりものに少し血が混じる程度で、下着が少し汚れるくらいの少量です。おりものシートで対応できることが多く、時間が経っても出血量が増えることはほとんどありません。
一方、生理は1〜2日目にかけて経血量が増えるのが一般的です。ナプキンが必要になる量の出血が続く場合は、生理の可能性が高いでしょう。
出血だけでは判断が難しいこともあるため、妊娠の可能性がある場合は、適切な時期に妊娠検査薬で確認し、必要に応じて産婦人科を受診してください。
着床の時期にみられるそのほかの症状
着床の時期には、出血以外にもさまざまな体の変化が現れることがあります。ただし、これらの症状は個人差が大きく、生理前の症状と見分けにくいものもあります。あくまで目安として参考にしてみてくださいね。
おりものの変化
妊娠が成立すると、妊娠を維持するために「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンが分泌され続けるため、普段の生理前よりもおりものの量が増えやすくなります。
おりものの色は半透明から乳白色、あるいは薄い茶色へと変化し、いつもより水っぽくサラサラとした状態になる方が多い傾向にあります。
たちくらみやめまい
妊娠初期には、立ちくらみやめまいなどを起こすことがあります。
これらは、ホルモンバランスの変化や血液の増加による赤血球の割合の減少が影響しています。また、これらの症状は隠れていることが多いため、普段よりも息切れがしやすい、顔色が悪いなどの体調の変化がある場合は無理をしないようにしましょう。ふらつきがでたときは、無理に立っていると頭から倒れたり、頭を打つなど怪我の原因にもつながってしまいます。まずは落ち着いて、座るか横になるようにしましょう。
風邪に似た症状
着床の時期を迎えると、普段の低温期に比べて体温が0.3〜0.5℃ほど高くなる「高温期」に入ります。この体温の上昇に伴って、まるで風邪を引いたときのような不調を感じることがあります。
高温期が維持されるのは、妊娠をサポートするためにプロゲステロンとエストロゲンの分泌量が急激に増えるためです。これらの女性ホルモンが活発に働くことで、体に熱がこもりやすくなり、強い眠気や全身のだるさが引き起こされます。
精神的な症状
着床の時期には体調の変化だけでなく、以下のような精神的な症状に悩まされるケースも少なくありません。
- ・わけもなくイライラして身近な人に当たってしまう
- ・急に気分が落ち込んで、不安や憂うつ感に襲われる
- ・普段なら気に留めないような些細なことで涙もろくなる
こうした情緒不安定な状態を引き起こす主な原因は、着床に伴って急増する女性ホルモンの影響です。
ただし、妊娠していなくても生理前は精神的に不安定になりやすいので、妊娠初期症状なのかどうか見分けにくいのも事実です。ほかの妊娠初期症状が現れていないか、あわせてチェックしてみましょう。
着床出血がみられたら妊娠検査薬で確認しよう
着床出血かもしれないと感じたら妊娠検査薬を使用するのも1つの方法です。ただし、使うタイミングが早すぎると正確な結果が出ない場合があります。正しいタイミングと使い方を確認してみましょう。
妊娠検査薬を使うタイミング
妊娠の可能性がある場合は、生理予定日の1週間後から使用しましょう。生理予定日当日から使える早期妊娠検査薬もありますが、hCGホルモンの量が十分でないと陰性になることがあるため、より正確な結果を知りたい場合は生理予定日の1週間後まで待つのがおすすめです。
妊娠検査薬はドラッグストアや薬局で購入できます。使用方法は製品によって異なるため、説明書を確認して使用してください。
妊娠検査薬が陰性だった場合
着床出血があってすぐに妊娠検査薬を使っても、陰性が出ることがあります。これは、妊娠を示すhCGホルモンの分泌量がまだ少ないためで、タイミングが早すぎると正しい結果が出ない場合があります。
生理予定日の1週間前後より早く検査した場合は、数日あけて再検査してみましょう。再検査しても陰性で生理が来ない場合や、体調に気になる変化がある場合は産婦人科を受診するようにしてください。
i妊娠の可能性があるときに気をつけること
妊娠の可能性があるときは、妊娠していることを前提に生活することが大切です。たばこやアルコールは控え、コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物も飲みすぎないようにしましょう。
あわせて、十分な睡眠をとり、体を冷やさないよう心掛けることも大切です。
着床出血でも生理でもない「不正出血」に注意
着床出血や生理以外の出血は「不正出血」と呼ばれます。ホルモンバランスの変化による一時的な出血のこともありますが、病気や妊娠のトラブルが原因となっている場合もあります。考えられる原因には、次のようなものがあります。
- ・子宮外妊娠(異所性妊娠)
- ・切迫流産・流産
- ・絨毛膜下血腫
- ・子宮筋腫・子宮内膜症
- ・子宮頸がん・子宮体がん
出血の原因は見た目だけでは判断できません。出血が続く、量が多い、強い腹痛を伴う場合や妊娠の可能性がある場合は、早めに受診してください。
着床出血に関するよくある質問
ここでは着床出血に関する質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。
性交渉から何日後ぐらいに着床出血があるの?
着床出血は、性交渉から約1~2週間後に起こることが多いとされています。ただし、排卵日には個人差があるため、時期が前後することもあります。
妊娠検査薬が陰性だったけど妊娠してないってこと?
陰性でも、絶対に妊娠していないとは言い切れません。検査する時期が早いと、妊娠を示すhCGホルモンが十分に増えておらず、陰性になることがあります。生理予定日前後に検査した場合は数日後に再検査し、生理が来ない場合は産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬ってどこで買えるの?値段の相場は?
妊娠検査薬は薬局やインターネット通販などで購入できます。価格は製品によって異なりますが、一般的には1,000〜2,000円程度が目安です。生理予定日の1週間後から使えるものが多く、早期妊娠検査薬は生理予定日当日から使用できる製品もあります。用途にあわせて選びましょう。
着床出血で鮮血が出ることはある?
着床出血でも鮮血が見られることがあります。ただし、量はおりものに少し混じる程度で、1〜3日ほどで自然に止まるのが一般的です。「鮮血が続く」「量が多い」「強い腹痛」を伴う場合は、生理や不正出血の可能性があります。
まとめ
この記事では、着床出血の特徴と生理との見分け方、妊娠検査薬を使うタイミングについて解説しました。
着床出血は、妊娠した方の一部にみられる少量の出血です。生理予定日前後に起こることが多く、ピンク色や茶色の少量の出血が1〜3日ほど続くのが一般的ですが、すべての方に起こるわけではありません。
「着床出血かも」と思っても、見た目だけで生理との違いを判断するのは難しいため、妊娠の可能性がある場合は、生理予定日の1週間後を目安に妊娠検査薬で確認しましょう。
着床出血も生理も個人差が大きいため、出血だけで妊娠の有無を判断することはできません。もし普段と違う出血が長引いたり、強い痛みを伴ったりして少しでも不安がある場合は、一人で抱え込まずに早めに産婦人科を受診して専門医に相談してくださいね。
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監修者
幸の鳥レディスクリニック 医師
岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。
2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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