生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理前の症状は生理前の身体の変化?それとも妊娠超初期症状?|メデリピル
この記事では、妊娠超初期症状とはどのようなものか、生理前と比較した特有の症状について解説します。いつもと体調に違いを感じた方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
■生理前に感じる症状は生理前なのか、妊娠超初期症状なのか
妊娠を待ち望む方の中には、妊娠の兆候を見逃さないよう、ちょっとした体調の変化に敏感になる方もいるでしょう。しかし、妊娠の初期症状と生理前の症状はとても似ているため、見分けがつきにくいこともあります。また、生理予定日の1~2週間前ではまだ妊娠検査薬が反応せず、妊娠を確認することは難しい段階です。
妊娠超初期症状とは
妊娠中は初期、中期、後期に分けられます。妊娠16週までを「妊娠初期」と呼びますが、その中でも妊娠0週~3週までを「妊娠超初期」と分けて呼ぶことがあります。妊娠0週0日とは、妊娠前最後の生理の初日を指します。そのため、妊娠超初期は実際に妊娠していない時期も含まれているのです。この時期はまだ妊娠検査薬が反応しにくいため、正しい反応が確認できません。しかし、体の中では受精卵の着床が進んでいるため、人によってはちょっとした症状や体調の変化を感じることも。このような妊娠超初期に見られる症状を「妊娠超初期症状」と呼びます。
妊娠を希望する人、その可能性がある人は、いつもの生理前とは違う体調の変化が見られた場合、この「妊娠超初期」から生活習慣に気を配る必要があります。
■生理前に感じる症状で妊娠超初期症状で共通しているもの
受精から着床までの妊娠超初期に、女性の身体も大きく変化していきます。この時期は変化に伴い様々な症状が現れますが、妊娠超初期症状と風邪やPMSの症状はとても似ており見分けがつきにくいです。
生理前と共通している症状には以下のものがあります。
下腹部痛やお腹の張りがある
妊娠すると、子宮は収縮を繰り返しながら段々と大きくなります。その際に、生理痛と同じような下腹部にギューっとする痛みを感じることがあります。
また、妊娠初期はホルモンバランスが崩れ、腸の働きが弱まり便秘になりやすくなります。このとき、腸内にガスが溜まりお腹の張りを感じたり、下腹部が重くチクチクと痛む場合があります。
腰痛がある
妊娠超初期に腰痛を感じることがあります。これは着床すると受精卵が発育し、子宮内膜が変化することで起きるといわれています。痛みを感じる場所には個人差があり、腰全体が痛い、片側だけ痛い、尾てい骨付近が痛くなるなどさまざま。生理時のようにだるさや重みを感じる、ヘルニアのような強い痛みを感じるなど、痛みの感じ方も人それぞれです。
強い眠気やだるさがある
妊娠初期には体温を上げ、妊娠を維持する働きのあるプロゲステロンの分泌量が増加します。このプロゲステロンは眠気を引き起こす作用もあるため、頭がぼーっとしたり、日中にこれまで感じたことのない強い眠気を感じる方も少なくありません。
また、基礎体温が上がることにより身体が熱くなり、だるさを訴える方もいます。
胸が張る、乳首が痛む
妊娠すると、産後に母乳が出るように準備が進みます。その過程で、母乳を作る器官が発達し胸の張りを感じるようになります。
また、乳頭の感覚が過敏になり、洋服に触れたりするだけで違和感や痛みを感じることも。生理前にも見られる症状のため区別がつきにくいですが、生理開始予定日から数日経っても続く場合は妊娠しているかもしれません。
感情が不安定になる
妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化するため、気持ちが不安定になりやすい傾向にあります。ささいなことでイライラしたり、気持ちが落ち込みやすくなったりと、感情のコントロールが難しくなることも珍しくありません。
イライラや不安はホルモンの影響で誰にでも起こり得る症状です。まずは心身を休ませることを大切にしてくださいね。
めまいや立ちくらみが起こる
妊娠するとホルモンバランスの変化により自律神経が乱れ、めまいや立ちくらみが起きやすくなります。妊娠中は多くの血液を必要とするため、貧血や低血圧が原因による立ちくらみが発生することも。
無理に動いて転倒すると、赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性があります。日常から慎重に動き、めまいや立ちくらみを防ぐ習慣を取り入れてみてくださいね。
食欲旺盛または食欲不振
妊娠するとホルモンバランスが変化することや、赤ちゃんの成長のために必要な栄養素を多く摂らせようと脳が指示を出すことにより、食欲が旺盛になる場合があります。
反対に、ホルモンの影響により胃腸の動きが鈍くなり、消化不良を起こして食欲が減退することも。食欲がない場合は、無理せずゆっくり食べたり、水分を摂ることを意識しましょう。
嗅覚が敏感になる
妊娠初期は、今まで気にならなかったにおいを受け付けなくなり、嗅覚が敏感になる方が多いようです。香水や芳香剤、シャンプーなど今まで「良い香り」だと感じていたものが苦手になることも。つわりが起こることも重なり、ご飯の炊けるにおい、スーパーの惣菜、魚介類などを体が受け付けなくなり、食べれなくなる場合もあります。
■生理前に感じる症状で妊娠超初期に特有のもの
生理前と妊娠超初期では共通する症状が多くあり、見分けがつきにくいと感じた方も多いのではないでしょうか。
ここからは、生理前の妊娠超初期に見られる特有の症状をご紹介します。ぜひご自身に当てはまるかチェックしてみてください。
高温期が続く
女性が朝寝たままの状態で舌の下で測った温度を「基礎体温」といいます。
通常、生理周期は基礎体温が低温期と高温期にわかれています。
・生理開始から2週間程度が低温期
・排卵前後の2週間程度が高温期
妊娠している場合は、基礎体温を上げるプロゲステロンの働きが高まります。もし熱っぽい症状が3週間ほど続く場合は、妊娠確率が高いでしょう。
少量の出血(着床出血)がある
受精卵が子宮内膜に着床する際、内膜を少し傷つけてしまったときに起こる少量の出血を「着床出血」といいます。生理予定日の前後に起こるため生理と間違えやすいですが、着床出血の場合は期間が1~3日と短く、経血量も生理より少ないことが特徴です。経血の色は茶色っぽい、鮮血色など人によってさまざま。ただ、排卵時出血の可能性もあるため、着床出血があっただけで判断することは難しいです。
おりものが変化する
妊娠するとエストロゲンの分泌量が増加し、おりものの量が増えやすくなります。粘度は通常よりも水っぽく、サラサラしている場合が多いです。半透明だった色が乳白色や黄色っぽくなったり、酸っぱいにおいが強く感じやすくなることも。
おりものの変化は個人差が大きいため、妊娠していてもおりものに変化を感じない場合も珍しくありません。また妊娠していない場合でも、排卵後はおりものの変化がみられることがあります。
生理が始まらない
生理が安定している人にとって、最も分かりやすい妊娠の兆候が生理の遅れです。妊娠すると生理が止まるため、予定日から1週間ほど経っても生理が始まらない場合は妊娠しているかもしれません。
しかし、ストレスや生活習慣の乱れなど、少しの変化でいつも通りに生理が来ない場合があります。生理周期が遅れていても気付きにくいため注意が必要です。
■(生理前に)妊娠超初期に特有の症状を感じたら、妊娠検査薬で確かめる
妊娠超初期に特有の症状が現れると、「もしかして妊娠したかも?」と調べたくなりますよね。手軽なのは、妊娠検査薬を使う方法です。
妊娠検査薬は、妊娠すると分泌されるhCGというホルモンに反応して、陽性か陰性かが分かる仕組みです。尿中のhCGホルモン値が50IU/mL以上の場合、陽性反応が出ます。
ただ予定日になっても生理が来ない場合、すぐに妊娠検査薬を使っても反応が出ないことがあります。その理由は、生理予定日ではhCGがまだ十分に尿中に出ないためです。検査に適した時期は、生理開始予定日から1週間ほど経った時になります。
陽性の結果が出た場合は、なるべく早めに産婦人科を受診しましょう。陰性でその後も生理がこなかった場合、性交渉があり妊娠の可能性があれば、期間をあけて繰り返し妊娠検査薬を使用すると良いでしょう。
■生理前症状(PMS)緩和には、オンラインでも処方できるメデリの低用量ピル
生理前症状(PMS)は妊娠超初期と共通する症状が多いため、どちらが原因によるものか気になりますよね。PMSによる症状が辛く、妊娠を望まない期間は、低用量ピルの服用が効果的です。
低用量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンが少量ずつ配合されています。服用を続けることで排卵が抑制され、女性ホルモンの増減が少なくなります。その結果、女性ホルモンによって引き起こされる生理前の不調が緩和されるのです。
メデリピルでは、低用量ピルの処方をオンラインで実施しています。診療は何度でも無料で、さらに初月は低用量ピル代も無料。「定期的に病院を受診する時間が取れない」「婦人科はハードルが高くて抵抗がある」「ピルを飲み続けるのは金銭的に負担」という方でも続けやすいのが魅力です。
LINEから簡単に予約ができ、診療は5~7分で完了。平日は朝10時~夜11時まで予約時間が開放されているため、スキマ時間やお仕事終わりの遅い時間にも受診できます。
ピルは最短で翌日にポストへお届け。薬局へ受け取りに行く必要がないため、予約から処方まですべてスマホで完結します。LINEでは服用中のお悩みをいつでも無料で産婦人科医に質問可能。最短で当日中に返答が届くため、オンライン上でも丁寧でスピーディーなサポートを受けれるのは安心ですね。
■まとめ
妊娠超初期の症状は、生理前と共通する症状が多いため、正確に判断するのは難しいものです。生理前に起こりがちな他の症状(頭痛など)に関しては、こちらのページで詳しく説明しています。
また、妊娠超初期に訪れる心身の変化は人によってさまざまなため、はっきりとした見分けがつかないのが実情です。症状に気付くために、生理前や生理中のちょっとした心身の変化を把握したり、基礎体温を記録するなど、自分に起こる変化を管理することが大切です。
妊娠超初期による症状ではなくPMSだった場合、日常生活に支障が出るほど辛い症状があれば早めに婦人科を受診しましょう。