PMSがないのは普通?知っておきたい、人によって違う生理前のあれこれ

生理
更新日:2024.06.27

PMSは、生理前になると体に様々な不調が現れる状態のことです。人によって症状の程度は異なるため、まわりに比べて自分だけ不調を感じづらいという場合でも特に問題はありません。この記事では、PMSに影響を与える要因や、PMS対策などについて解説していきます。

PMSとは?

PMSとは、月経前症候群のことです。生理前にホルモンバランスが崩れることが原因で起き、イライラ・不安・抑うつ・腹痛・頭痛・便秘・むくみ・胸の張りなど様々な体の不調が見られます。生理前の3〜10日間に渡って続くことが多く、ほとんどの場合は生理が始まると症状が改善・消失します。

PMSがないのは大丈夫?

生理前に不調が起きるPMSですが、人によってはこのPMSがないこともあるので、特に症状が見られないからと言って不安に思う必要はありません。個人ごとにPMSの症状に違いがある理由については、次の段落で解説していきます。

PMSの症状には個人差がある

PMSは症状が重い人もいれば、ほとんど症状が見られないという人もいます。PMSの原因は実はまだハッキリとはわかっていないのですが、生理前に起きるホルモンバランスの乱れが関係しているのではないかと考えられています。生理前になると、「プロゲステロン」という黄体ホルモンと「エストロゲン」という卵胞ホルモンの量が急激に変化します。それによって脳内の神経伝達物質などに影響が出て、体の不調に繋がるとされています。
ホルモンバランスの乱れ以外にも、PMS症状に影響を与える要因が3つあります。

ストレス

ストレスは外部からの刺激が原因で体に反応が出ることをいいます。
外的刺激は天気などの環境的な要因や体調不良などの身体的な要因、悩みや心配などの精神的な要因、仕事や人間関係などの社会的な要因があります。
日常生活の些細なことがストレスの要因になり得るといえますね。
このように、ストレスを受けると自律神経が乱れ、結果的にPMS症状が悪化する要因のひとつとなるため、ストレスとなるものを少しでも感じたら誰かに相談したり、自分なりのストレス発散方法でリフレッシュをしていくことが大切です。

性格

真面目・完璧主義・我慢強い性格の人は、仕事などでストレスを抱えやすいため、PMS症状が出やすいとされています。

食生活・嗜好品

偏った栄養バランスの食生活・酒・タバコ・カフェインは、血流を悪くしたり神経を刺激したりすることによって、PMS症状を悪化させる原因となります。

PMSの症状は年齢により変化する

PMS症状は、年齢によって変化します。
多くの場合、PMS症状を自覚するようになるのは20代になってからです。生理が始まったばかりの10代のうちはまだホルモンバランスが安定しておらず、生理周期や生理痛の程度も一定でないため、生理前に症状が起きていても気づきにくいのです。
20代で経験するPMS症状の特徴としては、憂うつな気分になりやすいというものがあります。その後30代になると、憂うつというよりはイライラとした怒りの気分になりやすく、それに加えて頭痛やめまい、肩こりなどの身体的症状も見られるようになります。
年齢が上がり生理の回数を重ねるにつれて、PMS症状は強まる傾向にあります。今はまだPMS症状がない人でも、今後症状が見られるようになる可能性があるということを覚えておきましょう。

ライフステージも影響する

年齢だけでなく、ライフステージの違いもPMS症状に影響を与えます。
妊娠・出産経験のある女性の方が、そうでない女性に比べてイライラしたり攻撃的になったりしやすいとされています。子育て中の悩みやストレスなども、PMS症状を悪化させる要因となります。仕事についても、キャリアを積む中で責任が増えると、その分ストレスを感じることが増えるかもしれません。PMS症状が辛いと、仕事中ミスが増えたり、いつもしないようなミスが起きたりと、PMS症状による支障が出てくることもあります。現在PMSの症状がない、もしくは軽い場合でも、今後ライフステージが変化していく中で症状が変わっていく可能性があるため、その時の状況に合わせてPMSとうまく付き合っていくことが大切です。

PMSは対策できる

生理前に辛い思いをするPMSですが、適切な方法を知っていればきちんと対策することができます。具体的な対策方法には以下のようなものがあります。

カルシウムを摂る

チーズや牛乳などの乳製品に含まれるカルシウムは、PMS症状の一つであるイライラとした気分や倦怠感を改善してくれる効果があります。牛乳を飲む場合は温めてホットミルクにすると、カルシウム摂取と同時に体を温めることもできるのでおすすめです。

マグネシウムを摂る

魚介類や豆腐、ナッツなどに含まれているマグネシウムは、カルシウムと同じようにイライラした気分や倦怠感を改善してくれます。また、便をやわらかくして便秘を解消する効果もあるため、生理前の便秘に悩まされている方はぜひ積極的に摂るように心がけてみてください。

血行を良くする

湯船にゆっくり浸かったりストレッチをしたりすると、血行が良くなり、体のだるさやむくみが取れる上に便秘を改善することもできます。

カフェインを避ける

カフェインには神経を興奮させる効果があり、PMS時期の情緒不安定な時にはあまり適しません。PMSの症状が出ているときはコーヒーや紅茶の代わりに、ノンカフェインのハーブティーを飲むのはいかがでしょうか。様々な種類があるので、好みの香りを見つけて楽しんでみるのもおすすめです。

低用量ピルを服用する

低用量ピルは2種類の女性ホルモンが配合された錠剤で、ホルモンバランスを整える効果があります。低用量ピルを服用することで生理前のホルモンバランスが乱れずに済むため、PMS症状の緩和を期待できます。

低用量ピルはどこで買える?注意点は?

PMSの対策として低用量ピルが有効ということがわかりましたが、どこで購入できるのかわからない方も多いと思います。低用量ピルは産婦人科で処方してもらうことが一般的です。また近年ではオンライン診療サービスも普及しており、自宅で医師の処方を受け、ピルを自宅に郵送してもらうこともできるようになりました。病院が開いている時間に行くことが難しい方は、ぜひこのようなオンライン診療サービスの利用も検討してみてください。
低用量ピルには服用できない条件があるので処方を希望する前に、目を通して該当していないか確認しておきましょう。体質や年齢、健康上の理由から低用量ピルの処方を受けられないことがあるため注意が必要です。また、低用量ピルには副作用があることも知っておきましょう。腹痛・頭痛・吐き気などいくつかの副作用がありますが、その中で最も深刻なのは血栓症のリスクがあることです。低用量ピルに含まれるエストロゲンという卵胞ホルモンには血液凝固作用があるため、低用量ピルを服用していない人に比べて、わずかではありますが血栓症の発症リスクが上がるとされています。
処方を希望する場合は(低用量ピルを飲み始めようと思った際には)、これらの注意点をよく理解した上で、どこで処方を受けるか検討しましょう。

まとめ

今回の記事では、PMSの原因や個人差、対策方法などについて解説しました。今はPMS症状がない人でも、今後年齢やライフステージの変化に伴って症状が見られるようになる可能性があります。症状が辛い時には、不足している栄養素を摂ったり低用量ピルを服用したりすることで症状が改善する可能性があるため、まずは医師に相談してみましょう。

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監修者

産婦人科専門医・がん治療認定医
郡 詩織
産婦人科専門医・がん治療認定医を取得。大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。 現在はmederiドクターとして、日々のオンライン診療や監修、セミナーやイベントに登壇。

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