プロゲステロンとは?エストロゲンとの違いや作用、増やすための方法も解説

生理
更新日:2025.04.23
プロゲステロンとは?エストロゲンとの違いや作用、増やすための方法も解説

みなさんは女性ホルモンがどんなものかご存知でしょうか?女性にとって健康を保つためにも女性ホルモンはとても大切です。まずは、女性ホルモンにはどんな種類があるのか、作用や働きなどについて見ていきましょう。

プロゲステロンとは?

プロゲステロンは女性ホルモンの一種で、黄体ホルモンともいいます。妊娠に関与しているホルモンで、排卵直後に分泌が増えます。基礎体温を上昇させ受精卵を着床しやすくさせ、妊娠後も妊娠を継続させるなどの体づくりをサポートする働きがあります。

プロゲステロンとエストロゲンの違い

女性ホルモンには2種類あり、前述で紹介したプロゲステロンに加え、卵胞ホルモンであるエストロゲンが存在します。女性らしい体づくりをサポートするホルモンで、思春期頃から分泌が増え、初潮を促す作用があります。ほかにも、肌や髪のハリ・ツヤ、骨密度を保つなどの働きがあります。

プロゲステロンがもたらす作用・働き

プロゲステロンにはさまざまな作用や働きがあります。それぞれ見ていきましょう。

基礎体温を上げる

プロゲステロンには基礎体温を上げる役割があり、生理前に体温が上昇する高温期(黄体期)はプロゲステロンの影響で起こるとされています。

子宮の状態を妊娠にふさわしい状態にする

プロゲステロンは排卵後に、妊娠に備えて準備をします。受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかく・厚くする働きをし、ほかにも子宮内の筋肉の収縮運動を抑制して着床しやすい状態を維持する作用があります。

乳腺を発達させる

妊娠が成立した場合、プロゲステロンは授乳の準備をするために乳腺組織を増殖させます。
そのため、乳房の張りに伴って痛みを感じるケースも多いとされています。

プロゲステロンが多いとどうなる?

プロゲステロンは多すぎても少なすぎても良い状態とは言えません。
ここでは、プロゲステロンが多い場合に起こる不調について解説していきます。

頭痛や腰痛や腹痛が起こる

プロゲステロンが多いと、頭痛・腰痛・腹痛などの症状が現れます。生理前にこのような症状が出る場合で、症状が強いのであればPMS(月経前症候群)の可能性もあります。

気分の落ち込みやイライラなど情緒不安定になる

プロゲステロンの過剰分泌には、身体的な症状だけでなく精神的な症状も現れることがあります。生理前に、気分の落ち込みやイライラなど情緒が安定しない場合はプロゲステロンが多い可能性があります。

プロゲステロンが少ないとどうなる?

一方で、プロゲステロンが少ない場合もさまざまなリスクがあります。

黄体機能不全症や多嚢胞性卵巣症候群のリスクが高まる

プロゲステロンが不足していると、婦人科疾患が発症するリスクが高まります。
主に、黄体機能不全症や多嚢胞性卵巣症候群において注意が必要なため、生理周期が安定しなかったり基礎体温が上がらない場合には病院を受診するようにしましょう。

不妊の原因となる

プロゲステロンが少ない=黄体期が短いということになるため、排卵後の黄体期に妊娠に備えた準備が十分にされないということになります。黄体機能の低下は、不妊に繋がる可能性があるため注意しましょう。

ホルモンバランスを整える方法

女性ホルモンは生活習慣やストレス、疲労などでバランスを崩してしまうことがあります。
まずは、自身でホルモンバランスを整えることから始めるのも大切です。
以下の生活要因を見直してみましょう。

食生活を見直す

ホルモンバランスを整えるには、タンパク質が重要ともいわれており、肉、魚、大豆、野菜、炭水化物などをバランスよく摂るようにしましょう。
また、発酵食品やオリゴ糖、食物繊維を意識して腸内環境を整えるのも良いです。

身体を温める

冷えは、ホルモンバランスや自律神経の大敵と言えます。日頃から体を冷やさないように、入浴を心がけたり、温かい飲み物を飲む、お腹を冷やさないような衣服にするなどを意識してみましょう。

ストレスを減らす

女性ホルモンは、視床下部から脳下垂体を通って卵巣へ指令を出して分泌をします。しかし、自律神経も同様に視床下部が中枢のため、ストレスなどの影響で自律神経に悪影響を及ぼすとホルモンの分泌にも影響が出てしまうことになります。
なるべくストレスを溜めないように、適度に発散することを心がけてみてください。

適度な運動を心がける

血行を促進したり、代謝を良くするとホルモンバランスを整えることができます。
そのためにも適度な運動やストレッチは大切です。特にヨガなどの深呼吸できるものだと、体の緊張状態をほぐすことができおすすめです。

質の良い睡眠をとる

睡眠不足になると、自律神経のバランスまで崩れてしまうため、ホルモンバランスにも影響します。なるべく、7時間以上の睡眠をとる・就寝時間の数時間前までに食事を終わらせる・寝る前のカフェイン摂取は控えるなどを心がけましょう。

プロゲステロンを増やす方法

生活習慣を整えることではプロゲステロンを増やすことはできませんが、薬物療法でプロゲステロンを増やすことができます。
プロゲステロンが含まれているピルやホルモン製剤などの薬を使用するホルモン補充療法(HRT)などで、体外からホルモンを摂取します。
ホルモン補充療法(HRT)には、パッチやジェル、注射などの方法もあります。
どの方法が自分に合っているかは、まずは病院を受診して医師と相談して決めましょう。

プロゲステロンは女性にとって大切なホルモン

プロゲステロンは女性ホルモンの1つで、妊娠に関わる大切なホルモンということがわかりました。将来的に妊娠を希望する方は、基礎体温を測る習慣をつけて、きちんと排卵後に体温が上昇しているかでプロゲステロンが分泌しているかどうかを確認するとよいでしょう。
とはいえ、多すぎても少なすぎても健康とは言えませんので、PMSの症状がひどかったり生理周期が安定しない場合には病院を受診するようにしてくださいね。

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監修者

日本医科大学武蔵小杉病院 助教
海渡 由貴
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。 大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。 日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。 2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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