生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
排卵日の計算方法とは?管理方法や生理不順の場合の対処法も解説
「排卵日はいつなの?」「どうやって計算すれば良いの?」と疑問に思うことはありませんか?妊娠を希望している方はもちろん、ご自分の生理周期を正しく把握しておきたい女性にとっても、排卵日(妊娠しやすい時期)を知ることはとても大切です。
排卵日を計算する方法には、オギノ式・基礎体温・排卵日予測検査薬・妊活アプリなど複数の手段があり、組み合わせることでより正確な予測ができます。生理不順や生理周期がバラバラな場合の計算方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
一番妊娠しやすい時期はいつ?
排卵日の前が妊娠しやすい時期です。仕組みを理解することで、排卵日の計算がより実践的になるでしょう。また、妊活中のカップルや望まない妊娠を避けたい方にとって、妊娠しやすい時期を知っておくことは大切です。
妊娠の確率が高くなるのは、排卵日4日前から排卵日当日までの5日間とされています。なかでも排卵日の2日前と前日の2日間は、妊娠の可能性が高くなるタイミングです。排卵日の2日前から子宮内に精子があれば、排卵が起きたときに受精しやすくなります。排卵された卵子は24時間以内に受精しないと死滅しますが、男性の精子は子宮内で最大3日ほど生存可能です。つまり、排卵日2日前から当日までに複数回性交渉のタイミングを持つことで妊娠する確率が高まります。反対に、排卵6日以前と排卵日翌日以降には、妊娠率は低くなることが分かっています。
排卵日 計算の基本的な方法
排卵日を計算・予測するためには、体の状態をチェックしたり、ホルモンの変化を検出したりする方法があります。具体的には、以下のような方法で排卵日を計算・予測可能です。
- ・オギノ式による排卵日の計算
- ・基礎体温の変化
- ・排卵日予測検査薬
- ・おりものの形状
- ・排卵日計算アプリ・カレンダーサイトの活用
これらの方法を組み合わせて使用することで、より正確な排卵日をある程度予測できます。妊娠を希望する、もしくは避妊を確実にする方法の一環、生理周期を把握する方法として、排卵日を把握することは重要です。これらの方法で体の状態をチェックし、排出される尿やおりものの状態をチェックし、排卵日を把握しておきましょう。
それぞれの詳細や生理周期が不規則な場合の計算方法については、このあとのセクションで詳しく解説します。
オギノ式による排卵日の計算方法
オギノ式は、生理周期を使って排卵日を計算するシンプルな方法です。まずは計算式と具体的な使い方を確認しましょう。
オギノ式の計算式と使い方
「オギノ式」はおおよその排卵日を予測する、産婦人科医の荻野久作氏によって広められた方法です。この方法は、生理周期と生理開始日を元に、排卵が起こる時期を予測します。
オギノ式の計算式 生理周期 – 14日 = 生理開始から排卵が始まるまでの日数
オギノ式の精度を高めるためには、自身の生理周期を知ることも大切です。生理周期には個人差があり、仮に29日の生理周期の人は、29-14=15日目が排卵日の候補になります。また生理周期が32日の場合、32-14=18日目が排卵日の予測日となります。
なお、次の生理予定日から14日を引いて計算することも可能です。たとえば、前回の生理開始日が4月1日で生理周期が28日の場合、次の生理予定日は4月29日となり、その14日前の4月15日が排卵予定日の目安になります。
オギノ式はどれくらい当たる?精度と限界
オギノ式のメリットは、生理周期さえ分かれば手軽に計算できることです。ただし、あくまで「生理周期が一定である」ことを前提とした計算方法であるため、実際の排卵日との誤差が生じることがあります。あくまで目安と考え、精度の特徴と限界を知ったうえで活用しましょう。
ストレス・体調・睡眠不足など、さまざまな要因で排卵日がずれることがあるため、精度を高めたい場合は、基礎体温や排卵日予測検査薬と組み合わせて使うことをおすすめします。
基礎体温の変化
基礎体温変化からも、排卵日を予測可能です。毎朝同じ時間に口内温度計で体温を測定し、記録しておきます。基本的に、排卵日を基準にして生理周期の前半は体温が低く、後半は体温が高くなります。そのため、基礎体温が上昇し高温期に入ったときが排卵が起こった時期と考えられます。体温が上がったタイミングを記録しておくことで、排卵日の予測ができるようになります。正確な予測には、継続的に体温を計測する習慣が必要です。
排卵日予測検査薬
排卵日予測検査薬は、高い精度で排卵日を予測でき、妊娠しやすい時期が分かります。女性の体は排卵が近づくにつれて黄体化ホルモン(LH)の濃度が上昇します。排卵日予測検査薬では、尿に含まれるLHの濃度を検出することで排卵日を予測します。検査薬を使用するタイミングは、生理周期の半分から2/3あたりから始めます。検出されたLHの濃度の急上昇が始まってから24〜36時間以内が排卵が起こるタイミングです。複数回に分けて使用し、ピークを見つけることが大切です。
生理周期が不規則な場合は、直近の生理周期のうち最も短い周期をもとに使用開始日を決めると、タイミングを見逃しにくくなります。具体的な使い方は各製品の添付文書や医師の指示に従ってください。
おりものの形状
おりものの形状を観察して、妊娠しやすい時期を予測することも可能です。
排卵日が近づくにつれ、おりものはクリーム状から透明で卵白のようなゼリー状に変化します。指で取ると、約10センチ以上の糸を引き、トロリとした感触がありますがベタベタする感触はありません。
またおりものの量も増加し、ピークは排卵日の1〜2日前に訪れます。妊娠しやすい時期を見つけるためには、おりものの変化を観察し、糸を引くかどうか、トロリとした感触があるかどうかを確認することが大切です。
排卵日計算アプリ・カレンダーサイトの活用
スマートフォンのアプリや妊活カレンダーサイトを活用すれば、生理周期を記録するだけで排卵日を自動計算できます。アプリの特徴と使い方のポイントを確認しておきましょう。
アプリ・サイトで排卵日を計算するメリット
妊活アプリや排卵日カレンダーサイトは、生理開始日と生理周期を入力するだけで排卵予定日や妊娠しやすい時期を自動計算してくれます。メリットを3点紹介します。
- ・継続記録で精度が上がる:複数周期のデータを蓄積することで、あなたの排卵日の予測がもっと正確になる
- ・基礎体温の記録ができる:多くのアプリに基礎体温の記録機能があり、オギノ式と基礎体温法を組み合わせて管理できる
- ・タイミングのリマインド機能:排卵が近づくと通知してくれるものもあり、妊活のスケジュール管理に役立つ
アプリを使う際の注意点
妊活アプリや排卵日カレンダーサイトは便利なものの、医療機器ではないため、計算結果はあくまで目安です。特に生理周期が不規則な場合は誤差が生じやすいので、基礎体温や排卵日予測検査薬と組み合わせて使うと良いでしょう。
どのアプリやサービスを選ぶかよりも「継続して記録できるか」が重要です。使いやすさで選び、生理開始日や基礎体温を継続して入力する習慣をつけましょう。
生理不順・生理周期がバラバラな場合の排卵日の計算方法
「周期がバラバラで予定が立てづらい…」 という方は、どうすればいいのでしょうか。生理不順でも、いくつかのアプローチで排卵日を予測できます。
最短周期を使って計算する方法
生理周期が安定していない場合は、「直近2〜3周期の平均」ではなく「直近2〜3周期の中で最も短かった周期」を使って計算することで、排卵日の見逃しを防ぎやすくなります。
たとえば直近3か月の生理周期が「26日・30日・33日」だった場合、最短の26日を基準に計算します。
最短周期を使ったオギノ式の計算式:
最短周期 – 14日 = 生理開始から排卵までの日数
例:最短26日周期の場合 26 – 14 = 12日目が排卵の目安
生理周期が不規則な場合は、直近2〜3周期の中で最も短かった周期をもとに計算することで、排卵日を見逃しにくくなります。排卵日予測検査薬を使用する場合も、最短周期をもとに使用開始日を決めると効果的です。
基礎体温・排卵日予測検査薬を組み合わせる
生理周期が不規則な人ほど、複数の方法を組み合わせた排卵日予測が効果的です。オギノ式は計算の起点として使いつつ、基礎体温の変化や排卵日予測検査薬で実際の排卵のタイミングを確認しましょう。
基礎体温は毎日記録することで「低温期から高温期への切り替わり」が分かり、排卵が起こったタイミングを後から確認できます。排卵日予測検査薬はLH(黄体化ホルモン)の急上昇を検出するため、排卵が来る前にタイミングを把握しやすいです。
生理不順の場合は、オギノ式・基礎体温・排卵日予測検査薬を組み合わせることで、より正確に排卵日を予測しやすくなるでしょう。
排卵がうまくいっていないかも?と思ったら早めの受診を
生理不順が続いている場合、排卵がない状態や妊娠しにくい状態になっているケースがあります。気になるときは早めに専門医に相談しましょう。
生理不順の場合でも妊娠は可能ですが、生理周期の安定性は妊娠の確率に影響を与えます。妊娠するためには妊娠しやすい時期を見極めることが必要で、そのタイミングを把握するには生理周期が安定しているほど簡単です。
また生理不順の原因が、無排卵や多嚢胞性卵巣症候群にある場合は妊娠が難しくなります。妊娠のタイミングは、生理周期の中で限られた日数しかありません。無排卵や多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵胞の発育がうまくいかず、排卵が遅れたり、排卵がなかなか起こらなかったりすることがあります。これにより妊娠のチャンスが少なくなり、自然妊娠が難しくなることも考えられます。したがって生理不順の方は不妊治療が必要なケースも考え、専門医への相談が必要です。
排卵日を正確に予測できる?
排卵日の予測方法はさまざまありますが、どの方法を使っても100%確実に予測できるわけではありません。各方法の特性を理解したうえで、組み合わせて活用しましょう。
妊娠しやすいタイミングや排卵日は、これまで紹介してきたオギノ式や基礎体温の変化、排卵日予測検査薬の使用、おりものの形状変化などから予測できます。
ただし生理周期は毎月一定という人の方が少なく、さまざまな要因に影響を受けます。そのため、正確な予測が難しいこともあります。
排卵日予測はどの方法を使っても100%確実ではありませんが、複数の方法を組み合わせることで精度を高められます。自分の体のリズムを継続的に記録し、無理なく取り組んでいきましょう。
排卵日の計算に関するよくある質問
ここでは、排卵日の計算に関するよくある質問に回答します。
排卵日の計算にアプリやサイトを使っても当たるの?
妊活アプリや排卵日カレンダーサイトは、生理周期をもとに排卵日を自動計算してくれる便利なツールです。ただし、これらは医療機器ではなくあくまで参考値であるため、計算結果が必ずしも実際の排卵日と一致するとは限りません。より正確に把握したい場合は、アプリの記録に加えて基礎体温の変化や排卵日予測検査薬を組み合わせると精度を高めやすくなります。
生理周期がバラバラだけど、排卵日って計算できるの?
生理周期が不規則でも、排卵日を予測するためのアプローチはあります。直近2〜3周期の中で最も短い周期を使ってオギノ式で計算する方法や、排卵日予測検査薬・基礎体温の記録を組み合わせる方法が有効です。それでも排卵日が把握しにくい場合や、長期間生理不順が続く場合は、産婦人科への相談をおすすめします。
オギノ式って当たるの?
オギノ式は広く使われている排卵日の計算方法ですが、確実に当たるわけではありません。生理周期が毎月安定している方ほど精度は上がりますが、体調やストレス、睡眠の乱れなどで排卵日がずれることがあります。基礎体温の計測や排卵日予測検査薬と組み合わせることで、より正確な予測が期待できます。
低用量ピルを飲んでいても妊娠はできるの?
低用量ピルの服用中は、妊娠の確率はほとんどありません。妊娠を希望する場合、低用量ピルの服用を一時中止しましょう。服用を中断することで通常通り排卵が行われるため、妊娠の可能性が高まります。
まとめ
排卵日 計算を行うことは、妊娠を希望する方はもちろん、ご自身の体調管理を行ううえでも役に立ちます。生理周期が不順な場合やストレスなどさまざまな要因で排卵日がずれることがあり、計算どおりのタイミングにならないこともあります。そのため、精度を高めるには、基礎体温の記録や排卵日予測検査薬などの方法も組み合わせることをおすすめします。
生理周期が不規則で排卵日の把握が難しい場合は、産婦人科への相談も選択肢の1つです。
生理周期の乱れや排卵のタイミングについて悩みや不安があるときは、一人で抱え込まずに産婦人科などの医療機関へ相談してみましょう。メデリピルのオンライン診療でも産婦人科医に相談可能です。専門的なアドバイスを受けることで、安心して体に合ったケアを続けられます。まずは日々の生理日を記録し、無理のない範囲で体の状態を把握していきましょう。
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監修者
日本医科大学武蔵小杉病院 助教
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。
大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。
日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。
2026年1月に医学博士取得。
2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。
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