生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

女性には妊娠しやすい時期とそうではない時期があります。妊娠を望む人や望まない妊娠を避けたい人も、妊娠しやすいタイミングを知っておくことは大切です。この記事では、女性が妊娠しやすい時期である排卵日前後を計算する、4つの予測方法について解説しています。
もくじ
一番妊娠しやすい時期はいつ?
妊活中のカップルや望まない妊娠を避けたい人にとって、妊娠しやすい時期を知っておくことは大切です。
妊娠の確率が高くなるのは、排卵日4日前から排卵日当日までの5日間とされています。特に排卵日の2日前と前日の2日間は、妊娠の可能性が高くなります。排卵日の2日前から子宮内に精子があれば、排卵が起きたときに受精しやすくなります。排卵された卵子は24時間以内に受精しないと死滅しますが、男性の精子は子宮内で最大3日ほど生存できます。つまり、排卵日2日前から当日までに複数回性交渉のタイミングを持つことで妊娠する確率が高まります。反対に、排卵6日以前と排卵日翌日以降には、妊娠率は低くなることがわかっています。
妊娠しやすい時期を計算する方法
妊娠を希望する、もしくは避妊を確実にする方法の一環として、妊娠しやすいタイミングを把握することは重要です。妊娠の確率は生理周期や体内のホルモン変化に大きく影響を受けます。体の状態をチェックし、排出される尿やおりものの状態を把握することで、妊娠しやすい時期を予測できます。
ここでは排卵日を予測するための代表的な4つの方法について解説します。
また、これらの方法を組み合わせて使用することで、より正確な排卵日を予測できます。
オギノ式
「オギノ式」はおおよその排卵日を予測する、産婦人科医の荻野久作氏によって広められた方法です。この方法は、生理周期と生理開始日を元に、排卵が起こる時期を予測します。
・オギノ式の計算式
生理周期 – 14日 = 生理開始から排卵が始まるまでの日数
オギノ式の精度を高めるためには、自身の生理周期を知ることも大切です。生理周期には個人差があり、仮に29日の生理周期の人は、29-14=15日目が排卵日の候補になります。また生理周期が32日の場合、32-14=18日目が排卵日の予測日となります。
基礎体温の変化
基礎体温変化からも、妊娠しやすい時期を予測することができます。毎朝同じ時間に口内温度計で体温を測定し、これを記録しておきます。基本的に、排卵日を基準にして生理周期の前半は体温が低く、後半は体温が高くなります。そのため、基礎体温が上昇し高温期に入ったときが排卵が起こった時期と考えられます。体温が上がったタイミングを記録しておくことで、排卵日の予測ができるようになり、妊娠の確率が高まります。正確な予測には、継続的に体温を計測する習慣が必要です。
排卵日予測検査薬
排卵日予測検査薬は、高い精度で排卵日を予測でき、妊娠しやすい時期がわかります。女性の体は排卵が近づくにつれて黄体化ホルモン(LH)の濃度が上昇します。排卵日予測検査薬では、尿に含まれるLHの濃度を検出することで排卵日を予測します。検査薬を使用するタイミングは、生理周期の半分から2/3あたりから始めます。検出されたLHの濃度の急上昇が始まってから24〜36時間以内が排卵が起こるタイミングです。複数回に分けて使用し、ピークを見つけることが大切です。
おりものの形状
おりものの形状を観察して、妊娠しやすい時期を予測することも可能です。
排卵日が近づくにつれ、おりものの状態が変わります。
排卵が迫ると、おりものはクリーム状から透明で卵白のようなゼリー状に変わります。指で取ると、約10センチ以上の糸を引き、トロリとした感触がありますがベタベタする感触はありません。
またおりものの量も増加し、ピークは排卵日の1〜2日前に訪れます。
妊娠しやすい時期を見つけるためには、おりものの変化を観察し、糸を引くかどうか、トロリとした感触があるかどうかを確認することが大切です。
排卵日を正確に予測することはできる?
妊娠しやすいタイミングや排卵日は、これまで紹介してきたオギノ式や基礎体温の変化、排卵日予測検査薬の使用、おりものの形状変化などから予測できます。
ただし生理周期は毎月一定という人の方が少なく、さまざまな要因に影響を受けます。そのため、正確な予測が難しいこともあります。特に生理不順が起こっている場合は、排卵日を正確に予測するのは困難です。
生理不順の人は妊娠できる?
生理不順の場合でも妊娠は可能ですが、生理周期の安定性は妊娠の確率に影響を与えます。妊娠するためには妊娠しやすい時期を見極めることが必要で、そのタイミングを把握するには生理周期が安定しているほど簡単です。また生理不順の原因が、無排卵や多嚢胞性卵巣症候群にある場合は妊娠が難しくなります。妊娠のタイミングは、生理周期の中で限られた日数しかありません。無排卵や多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵胞の発育がうまくいかず、排卵が遅れたり、排卵がなかなか起こらなかったりすることがあります。これにより妊娠のチャンスが少なくなり、自然妊娠が難しくなることも考えられます。したがって生理不順の方は不妊治療が必要なケースも考え、専門医への相談が必要です。
妊娠しやすい時期に関するよくある質問
妊娠しやすい時期に関して、よく寄せられる質問を紹介します。
排卵日検査薬はいつの尿で検査しますか?
排卵日検査薬を使用する場合、朝起きた後、最初の尿を使って検査するのがベストです。毎日同じ時間帯に検査することが望ましく、朝の尿はLH濃度の変化を見るのに適しています。
低用量ピルの服用中でも妊娠はできますか?
低用量ピルの服用中は、妊娠の確率はほとんどありません。妊娠を希望する場合、低用量ピルの服用を一時中止しましょう。服用を中断することで通常通り排卵が行われるため、妊娠の可能性が高まります。
オギノ式は確実に排卵日がわかりますか?
オギノ式は広く認められている予測方法ですが、確実ではありません。排卵日は体調やストレスによっても変化します。ひとつの目安として参考にするのがよいでしょう。
安全日では妊娠しませんか?
安全日は排卵6日以前と排卵日翌日以降を指しますが、妊娠しにくい期間であり、妊娠しないわけではありません。避妊せずに性交渉を持てば、生理周期のいつでも妊娠する可能性があります。
まとめ
妊娠しやすい時期の予測方法について紹介してきました。
排卵日の2日前から当日までが妊娠しやすい時期に当たりますが、排卵日を予測するためには4つの方法がありました。
・オギノ式
・基礎体温の計測
・排卵日予測検査薬
・おりものの状態からの予測
これらの方法を組み合わせることで、正確な排卵日の予測につながります。ただし女性の体はデリケートですから、排卵日が前後することも覚えておきましょう。神経質になりすぎないことも、安定した生理周期や健康のためには大切です。
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