月経困難症とは?器質性月経困難症と機能性月経困難症の違いや緩和する方法も解説

生理
更新日:2025.04.07
月経困難症とは?器質性月経困難症と機能性月経困難症の違いや緩和する方法も解説

生理になると、いつも生理痛がつらい…と感じる女性も多いですよね。しかし、その痛みが日常生活に支障が出るようになってしまうと治療が必要になってきます。ここでは、よく聞く月経困難症と生理痛の関係や原因、対処方法について解説していきます。

月経困難症とは?

月経困難症は、生理が始まるとともに起こる病的な状態をいいます。下腹部痛をはじめとしたお腹や腰の痛みなど、いわゆる生理痛と呼ばれる症状に加えて、頭痛や吐き気、食欲不振、疲労感、下痢、イライラや憂うつも月経困難症の症状の1つです。
また、ピル服用時などの排卵がないときの生理においては生理痛は起こりづらいといわれています。

月経困難症の種類

月経困難症には、原因となる疾患がない「機能性月経困難症」と生理痛の原因になる疾患がある「器質性月経困難症」の2種類に分けられます。

機能性月経困難症

初潮から1年〜2年で発症することが多く、原因となる疾患もなく発症することから「原発性月経困難症」とも呼ばれています。経血を排出するときに発生するプロスタグランジンというホルモンによって下腹部痛や腰痛、吐き気などの症状が起こります。月経困難症の可能性がある人の中で、おおよそ4割が機能性月経困難症といわれています。

器質性月経困難症

初潮から5年以上経過して発症することが多く、なんらかの原因となる疾患があることで起こる月経困難症を指します。特に、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症が原因疾患となっており併発して発症するケースも少なくはありません。
また、原因疾患に続いて発症することもあるため「続発性月経困難症」とも呼ばれています。

月経困難症の原因

月経困難症になる原因は、機能性月経困難症か器質性月経困難症で異なります。

機能性月経困難症の原因

機能性月経困難症では、前述にもあったようにプロスタグランジンの過剰分泌や子宮口が狭いなどの理由で経血が逆流してしまい卵管を通って骨盤内に流れ込んでしまうことで痛みが起こるとされています。また、ストレスなどの心理的要因で痛みが強くなったり、運動不足で血行不良の場合でも痛みが増すことがあります。

器質性月経困難症の原因

子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が原因で痛みが起こります。

子宮内膜症 子宮の外(卵巣、骨盤内など)で子宮内膜に似た組織が増殖してしまう疾患

子宮外でも生理が来ると出血するため、行き場がなくなった血液が溜まってしまい強い痛みを起こす

子宮筋腫 子宮を形成している筋肉の一部が増殖し、良性の腫瘍ができる疾患

腫瘍が大きくなるにつれて、経血にレバー状の血の塊が混じることがある

子宮腺筋症 子宮内膜が子宮の筋肉に入り増殖し、子宮全体が大きく膨らむ疾患

強い痛みと共に、出血量も増えることが多い

月経困難症を緩和する方法

月経困難症の症状を緩和するには、以下のような方法があります。

根本的な疾患を治す

器質性月経困難症の場合は、原因となる疾患(器質性疾患)の治療が最も重要となります。
ピルや黄体ホルモン製剤などのホルモン療法に加え、IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)の装着がほとんどですが、子宮や卵巣の病巣を摘出する必要があることもあります。閉経が近い方で軽症の場合は経過観察のみのこともあります。

カウンセリングを受ける

薬物療法などが効果が現れない場合には、心理的社会的原因が関係していることも考えられます。そこで、カウンセリングを実施して緩和していくといった方法もあります。

薬を服用する

機能性月経困難症では、痛みを抑える対処療法として鎮痛剤(痛み止め)を服用するのも1つの手段です。また、月経困難症の治療薬とされているLEP製剤のピルを服用して排卵自体を抑制して痛みを軽減させる方法もあります。

月経困難症の気になるQ&A

ここでは、月経困難症においてよくある質問についてまとめました。

月経困難症は何科を受診したらいい?

月経困難症かもしれないと思ったら、婦人科を受診するようにしましょう。
また、受診する際はいつから痛みがあるのか、他に症状がないかなどもメモしておくと安心です。

月経困難症を放っておくとどうなる?

器質性月経困難症だった場合、放置しておいても原因疾患が自然治癒することは閉経するまでは少ないといえます。また、子宮内膜症は症状が悪化していくと不妊にも繋がる可能性があるといわれています。将来的に妊娠を希望するのであれば、早めの治療が大切です。

月経困難症はどのように検査される?

まずは口頭での問診を受け、月経歴や痛みやそれ以外の自覚症状、日常生活への支障の程度について確認があります。
その後は診療に移ります。膣に器具や指、超音波(経腟超音波)を挿入して原因となる疾患がないかを確認します。ただし、性交渉の経験がない場合にはお腹の上から超音波で確認する(経腹超音波検査)こともできるため、抵抗のある方は医師に相談してみてくださいね。

月経困難症を緩和するために自分でできることはある?

治療のほかにも、日常生活で工夫することも大切です。なるべく冷やさないようにするためにも、定期的に入浴をする、お腹を冷やさない下着を履く、貼るタイプのカイロを使用する、温かい飲み物を選ぶなどを心がけるとよいでしょう。また、体の緊張状態をほぐすためにも簡単なストレッチや適度な運動なども効果的です。

痛みを感じたら婦人科で相談してみよう

本記事では月経困難症について解説してきました。少しの痛みだから我慢しなきゃと思う必要はありません。たがが生理痛と甘く見てしまうと、原因の疾患があったときに見逃してしまうリスクもあります。まずは、婦人科を受診して医師に相談してみてくださいね。

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監修者

日本医科大学武蔵小杉病院 助教
海渡 由貴
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。 大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。 日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。 2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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