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生理痛がいつもより痛い原因は?対処法と受診の目安を紹介

生理
更新日:2026.09.30
生理痛がいつもより痛い原因は?対処法と受診の目安を紹介

今回の生理は、いつもより痛みが強い気がする…と不安になることはありませんか?毎月やってくる生理でも、痛みの感じ方はその月の体調やホルモンの状態によって変わることがあります。

この記事では、生理痛がいつもより痛い原因をはじめ、重さのセルフチェック目安や今すぐできる対処法を解説します。また、休むか迷ったときの判断基準や、産婦人科・オンライン診療を受診すべきサインも整理しました。自分の体を労わる参考にしてみてください。

生理痛がいつもより痛いときに考えられる原因

生理痛がいつもより強く感じられるときは、一時的なストレスやホルモンバランスの乱れをはじめ、子宮の病気が隠れている可能性まで、さまざまな原因が考えられます。
無理に我慢せず、まずはご自身の体調や状況と照らし合わせながら原因を整理していきましょう。

経血を押し出すプロスタグランジンの働きが強まっている

生理痛は、剥がれ落ちた子宮内膜(経血)を体外へ押し出す際、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質が分泌されることで起こります。この物質は毎月同じ量が出るとは限らず、多く分泌された月は子宮が強く収縮するため、激しい痛みを感じやすくなります。
また、プロスタグランジンには血管を収縮させる働きもあるため、骨盤周囲の血行が滞り、冷えによる痛みが重なることも原因の1つです。

冷えや血行不良で骨盤内の血流が滞っている

冷房の効いた部屋で長く過ごしたり、薄着で体を冷やしたりすると、骨盤まわりの血流が滞り痛みが悪化します。血行が悪くなると痛みのもととなる物質(プロスタグランジン)が骨盤内にとどまりやすくなるため、普段より冷える環境に直面していなかったか確認してみましょう。

ストレスや睡眠不足、疲労が重なっている

ストレスや睡眠不足、疲れが溜まると自律神経が乱れ、血流の低下や痛みの増幅につながります。また、心身が疲弊していると通常と同じ痛みをより強く感じてしまう側面もあります。忙しい時期や環境の変化が重なった月は、無理せず体を休めることが大切です。

子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている

毎月のように痛みが激しく、年々悪化している場合は「月経困難症」の可能性があり、背景に子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が隠れていることがあります。放置すると病気が進行したり不妊の原因になったりするため、我慢せずに産婦人科を受診しましょう。
なお、仕事を休むほどの激しい痛みでなくても、下腹部痛や腰痛などの不調があれば月経困難症と診断される可能性があります。

i生理痛の感じ方には個人差がある

生理痛の程度は人それぞれで、「絞られるような痛み」「刺されるような痛み」と表現されるように、動けなくなるほど重い症状が出ることも珍しくありません。周囲と比べて「自分くらいで受診するのは大げさかも」と我慢する必要はありません。つらいと感じたタイミングで産婦人科で相談してみましょう。

年代別に見る生理痛がいつもより痛くなる背景

痛みが強まる背景として考えやすいものは、年代によって変わります。あくまで傾向なので、年代だけで原因が決まるわけではありませんが、受診を検討する目安として活用してください。

【10代から20代前半】機能性月経困難症が多い傾向がある

10代から20代前半は、子宮や卵巣などに明らかな病気がない「機能性月経困難症」が多い年代です。子宮の出口が狭く、経血を押し出すために子宮が強く収縮することが、痛みの一因とされています。初経から数年は生理周期も安定しにくく、月によって痛みの強さが変わることもあります。痛みが強い場合は、我慢せずに産婦人科を受診しましょう。

【20代後半から30代】病気が背景にあるケースも増える

20代後半から30代では、子宮内膜症や子宮腺筋症など、子宮の病気が生理痛の原因となることもあります。以前は鎮痛薬で抑えられていた痛みが強くなった、薬が効きにくくなったといった変化があれば、受診を検討しましょう。妊娠を希望している場合も、早めに原因を確認しておくと安心です。

【40代以降】ホルモンの変化や子宮の病気が関わることがある

40代以降は、閉経に向けたホルモンの変化に加え、子宮腺筋症や子宮筋腫などが生理痛に関係することがあります。生理の量が増えた、血の塊が出るようになった、生理が長引くようになったなど、これまでと違う変化があれば、一度産婦人科で相談しましょう。「年齢のせい」と決めつけず、気になる症状は早めに確認することが大切です。

生理痛の重さをセルフチェックする方法

生理痛の重さは、日常生活にどこまで影響しているかを軸に考えると整理しやすくなります。痛みの強さは人と比べにくいものなので、今の状態を目安に当てはめてみてください。

※ここで紹介するレベルは、受診を考えるときの目安であり、医学的な診断を行うものではありません。

1.日常生活への支障レベルでチェックする

まずは、今回の生理でどのくらい生活に支障が出ているかを確認してみましょう。レベルが高くなるほど、早めの産婦人科受診が推奨されます。

生理痛の重さレベルチェック ~日常生活への支障度でみるセルフ判定表~ のイメージ

2.下痢や吐き気など腹痛以外の症状の有無をチェックする

生理中は下腹部痛だけでなく、腰痛・吐き気・下痢・めまいなどが起こることがあります。特に下痢が起きやすいのは、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」が腸の働きまで活発にしてしまうためです。
ただし、「水のような下痢が続く」「発熱を伴う」「生理が終わっても症状が治まらない」といった場合は、生理以外の原因も考えられます。症状が続く場合は内科や産婦人科を受診しましょう。

3.受診が必要なサインに当てはまるかチェックする

以下のような危険サインや体調の変化が見られる場合は、病気が隠れている可能性があるため一度産婦人科で確認しておくと安心です。

産婦人科を受診する目安のイメージ

当てはまるものがあっても、すぐに重い病気だと決まるわけではありません。ただし、原因が分かればとれる対策も変わるので、早めに産婦人科で診てもらうと安心です。

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生理痛がいつもより痛いときの対処法

痛みが強い日は、我慢して過ごすよりも、早めに痛みを和らげるケアを取り入れることが大切です。ここでは、今日からできる対処法を紹介します。

鎮痛薬は痛みが強くなる前に飲む

鎮痛薬は、痛みが強くなってから飲むよりも、痛み始めのタイミングで飲むほうが効果を得やすいとされています。痛みの原因となるプロスタグランジンが増えきる前に、その働きを抑えられるためです。「痛くなりそう」と感じたら、用法・用量を守って早めに服用しましょう。服用間隔や1日の上限回数は薬によって異なるため、添付文書を確認することも大切です。

なお、生理のたびに鎮痛薬の量や回数が増えている場合は、月経困難症などが隠れている可能性もあります。薬だけで対処せず、産婦人科に相談しましょう。

お腹や腰まわりを温める

体を温めると血流が促され、痛みが和らぎやすくなります。腹巻きを使ったり湯船につかったりするなど、無理なくできるケアを取り入れましょう。また、締めつけの少ない服装を選び、足首や首元を冷やさない意識も大切です。
冬は腹巻きやひざ掛け、羽織ものなどで冷えを防ぎます。一方、夏は冷房で体が冷えやすいため、薄手の羽織ものやひざ掛けを用意しておくと安心です。

締めつけの少ない姿勢で休む

痛みが強いときは、横向きになって軽くひざを曲げる姿勢をとると、腹筋や子宮まわりの緊張がほぐれて痛みが和らぎやすくなります。お腹を締めつけるデニムやベルトなどは外し、ゆったりとした服装で休むのが大切です。

外出先などで横になれない場合は、ベルトを緩めて椅子に深く腰かけ、前かがみの姿勢でゆっくり深呼吸をするだけでも体の負担が軽減されます。無理に動こうとせず、痛みが落ち着くまでできる限り楽な姿勢で体を休ませてください。

常温や温かい飲み物で水分補給をする

生理中は温かい飲み物や常温の飲み物を選び、こまめに水分補給を行いましょう。水分をしっかり摂ることで血液の循環が促され、骨盤内の血行不良や冷えからくる痛みを防ぎやすくなります。

ハーブティーや白湯などは体を内側から温め、リラックス効果を得やすくなります。一方で、冷えたジュースや氷入りの水は内臓を冷やして痛みを悪化させる原因になるため、できるだけ避け、温かい水分で体を労わりましょう。

生理痛で仕事や学校を休む判断基準と伝え方

「生理痛くらいで休むなんて…」と無理に我慢してしまう方は少なくありません。しかし、つらいと感じる症状を我慢し続ける必要はなく、体を休ませることも大切なケアの1つです。

ここでは、休むかどうか迷ったときの判断目安や、職場・学校への伝え方を紹介します。

生理痛で休むかどうかを判断する目安

生理痛のつらさは目に見えないからこそ、自身の感じた「つらい」というサインを一番に大切にしてあげてください。次のような状態なら、無理に出勤や登校をせず、体を休めることを検討しましょう。

  • ・鎮痛薬を飲んでも、横になっていないとつらい
  • ・立ち上がるとふらついたり、めまいがしたりする
  • ・吐き気や強い腹痛で食事がとれない
  • ・痛みで仕事や勉強に集中できない

なお、激しい痛みで意識が遠のく、冷や汗が止まらない、これまでにない強い激痛が続くといった場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。

職場や学校への伝え方

休むことを伝えるときは、生理であることや症状を詳しく説明する必要はありません。「体調不良のため」「強い腹痛があるため」など、必要な範囲で伝えれば十分です。
学校の場合は欠席だけでなく、登校後に保健室で休んだり、体育を見学したりするなど、体調に合わせて負担を減らす方法もあります。

また、職場では勤務先の制度に応じて「生理休暇」を利用することもできます。生理休暇は、労働基準法第68条で定められた制度で、生理日の就業が著しく困難な場合に取得できます。取得日数を会社が限定することはできず、半日や時間単位での取得に対応している場合もあります。申請方法や取得単位は勤務先によって異なるため、あらかじめ就業規則などを確認しておくと安心です。

iどうしても休めない日の過ごし方

本当は休みたいけれど、仕事や学校、外せない予定がある日もあるでしょう。そんなときは無理をせず、できるだけ体への負担を減らして過ごしてください。

まず、痛みが強くなる前に鎮痛薬を服用しましょう。冬であればカイロや腹巻きを使い、下腹部や腰を温めるのもおすすめです。移動や立ち仕事が続く場合はこまめに休憩をとり、周囲に頼れる人がいれば重い荷物は持ってもらうなど、負担を減らす工夫をしましょう。
また、毎月のように痛みで生活に支障が出るなら、我慢を続ける必要はありません。産婦人科では生理痛を軽くする治療もあるため、「仕方ない」とあきらめずに相談してみてください。

生理痛がいつもより痛い状態が続くときは産婦人科へ

毎月のように強い生理痛が続く、鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらないといった場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症などが隠れていないか、一度確認してみましょう。先ほどのセルフチェックで受診サインに当てはまった方も、産婦人科に相談することをおすすめします。

ここでは、産婦人科での診察や治療の流れ、通院が難しい場合の選択肢を紹介します。

産婦人科で行う診察や検査の流れ

まずは問診で、生理周期や痛みの強さ、いつから痛みが変化したのかなどを確認します。そのうえで、必要に応じて超音波(エコー)検査などを行い、子宮や卵巣の状態を調べます。内診は、症状などに応じて必要と判断された場合に行われます。不安や抵抗がある場合は、事前に医師へ相談してみましょう。

生理痛の相談は、生理中でも受診できることが多いため、痛みがつらいときは無理に生理が終わるまで待つ必要はありません。予約時に生理中であることを伝えておくと安心です。

月経困難症の治療の選択肢

月経困難症の治療には、低用量ピル(LEP)や鎮痛薬、漢方薬などがあります。症状や体質、妊娠の希望などを踏まえ、医師と相談しながら治療方法を選びます。

月経困難症の治療を目的として処方されるLEPは、公的医療保険の対象です。一方、避妊を目的とするOC(経口避妊薬)は保険適用外となります。

LEPには吐き気や頭痛、不正出血などの副作用があり、血栓症のリスクなどから服用できない場合もあります。服用できるかどうかは、医師の診察を受けたうえで判断しましょう。

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通院が難しい場合はオンライン診療も検討しよう

仕事や学校で受診する時間がとれない、近くに産婦人科がないといった場合は、オンライン診療を利用する方法もあります。mederiのオンライン診療では、自宅から産婦人科医の診察を受けられ、医師が必要と判断した場合はピルの処方を受けられます。ただし、症状や診察内容によっては処方できない場合があります。

オンライン診療は、厚生労働省の指針に基づき、カメラをオンにしたビデオ通話で行われます。落ち着いて診察を受けられる環境を用意しておきましょう。

まとめ

生理痛がいつもより強いときは、冷えやストレスなど、その月の体調が影響していることもあります。一方で、子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で痛みが強くなっている場合も。

市販の鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらない、年々痛みが強くなっている、痛みで仕事や学校に行けないなど、日常生活に支障が出ている場合は、産婦人科に相談してみましょう。

生理痛の治療には、鎮痛薬や漢方薬、月経困難症に対して保険適用となる低用量ピル(LEP)などがあります。通院が難しい場合は、オンライン診療を利用する方法もあります。

「生理痛だから仕方ない」と我慢し続ける必要はありません。いつもと違う痛みやつらさを感じたら、自分の体からのサインかもしれません。自分に合った方法で対処していきましょう。

生理痛がいつもより痛いことに関するよくある質問

ここでは、生理痛がいつもより痛い場合についての質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

生理痛がいつもより痛いとき、市販薬を多めに飲んでもいいの?

定められた用法・用量を超える服用は危険なため避けてください。量を増やすのではなく、痛みが強くなる前の服用に切り替えるのが効果的です。それでも効かない場合や毎回飲む回数が増えているなら、自己判断で増やさずに産婦人科で相談しましょう。

痛すぎて動けないときはどうしたらいい?

まずは無理に動かず楽な姿勢で横になり、お腹を温めて安静にしてください。冷や汗や意識障害を伴う急激な激痛であれば、躊躇せず救急要請も検討しましょう。痛みが落ち着いた場合でも、動けないほどの激痛があった旨を後日産婦人科へ相談しておくと安心です。

生理痛がいつもより痛いのは妊娠のサインなの?

痛みの強さだけで妊娠しているかを判断することはできません。妊娠初期にも下腹部痛が生じることはありますが、通常の生理痛と区別するのは困難です。妊娠の可能性がある場合は生理予定日の1週間後以降に検査薬を使い、産婦人科を受診してください。

生理中でも産婦人科って受診してもいいの?

生理痛の相談であれば、生理中でも受診して全く問題ありません。むしろ痛みのピーク時に受診するほうが、つらい症状を医師へ具体的に伝えやすいというメリットもあります。脱ぎ着しやすい服装と替えのナプキンを用意し、予約時に生理中である旨を伝えておきましょう。

低用量ピルを飲んでいるのに生理痛がいつもより痛いのはどうして?

飲み始めの時期や服薬のズレ、あるいは別の疾患が隠れている可能性が考えられます。ピルの開始直後はホルモンバランスが安定せず痛みを感じることもあります。自己判断で服用を中断せず、痛みが続く場合は処方を受けた医療機関へ速やかに相談してください。

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監修者

平野 友美加

岡山大学卒業後、同大学産科婦人科教室・関連病院を経て、現在は幸の鳥レディスクリニックで、不妊治療・生理トラブル・更年期など、幅広く女性ヘルスケアの診療を行う。

2023年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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