中学生で生理痛がひどい場合はどうすればいい?思春期の生理痛を和らげる方法を解説

生理
更新日:2024.06.27

多くの女子が中学生の頃には生理を迎えるものの、体と心の変化に対する戸惑いからつい生理痛を我慢してしまう人もいます。しかし思春期の生理痛は、生活習慣や薬によって和らげることもできます。この記事では中学生の頃に起こる生理の特徴や、生理痛を緩和する方法について解説しています。

中学生の生理痛の実態とは?

8歳〜9歳頃になると、多くの女子は第二次性徴を迎え生理を経験します。
しかし、突然おこる体の変化に気持ちがついて行かないという人も多いでしょう。生理痛に関しても、約7割の女子生徒が経験しているにもかかわらず、なかなか人には相談できないという実態があり、つい我慢してしまいがちです。
成績や部活動、友達との交流に影響を与えることもあるため、中学生のうちから生理痛に対して理解を深めることが大切です。

中学生の生理痛の一般的な症状

生理中には下腹部の痛み、食欲不振、腰痛、むくみ、下痢、吐き気などの症状が起こることが一般的です。
また初経から数年の間は生理不順が起きやすく、生理周期が安定しません。24日以内に生理が来る「頻発月経」や、39日以上来ない「稀発月経」になることも、中学生のうちは珍しいことではありません。
なかなか生理がこないと思っていたら突然出血した、ということも起こるため、生理について心配している子も多いのです。

生理痛がひどくなる可能性のある要因

体の成長途中である中学生のうちに過度なダイエットをしてしまうと、生理痛がひどくなることがあります。
過度なダイエットによって体重が急激に減ると、脳は体が危険な状態だと判断し、エストロゲンの分泌を止めてしまいます。
エストロゲンの分泌が止まると体の成長に影響を与え、将来的な妊娠や出産が困難になることもあります。
またダイエットによって貧血や低血圧、不眠など生理痛をひどくする症状が現れると、生理痛によって日常生活がスムーズに送れなくなる「月経困難症」となることもあります。
また、体が成長していない段階でのダイエットには生理が起きない「無月経」になる可能性もあるので、注意が必要です。

生理痛を和らげるために自宅でできる対策はある?

生理痛は、子宮内膜を排出する際に、子宮を収縮させるためのプロスタグランジンというホルモンが原因で痛みを感じます。
中学生のうちは体が未発達であるため、子宮口が狭く子宮内の圧力が高くなり、生理痛がひどくなることもあります。
そんな痛みを和らげるには、体を温めることが大切です。
具体的な方法を紹介しましょう。

日常生活で気をつけるべきポイント

生理痛を和らげるには、体を冷やさない生活を心がけましょう。
毎日の入浴をシャワーだけで済ませず、お風呂にゆっくりつかったり、冷たい飲み物やアイスクリームなどを取りすぎないようにしたりします。
また姿勢が悪くなると下腹部に圧力がかかってしまうため、椅子に座るときは背筋を伸ばし、骨盤を立てるイメージで座りましょう。
長時間同じ姿勢でい続けると血液の流れが悪くなるため、定期的に立ってストレッチをして体を動かしましょう。

痛みを軽減するために試したいこと

今ある痛みを改善したいときは、お腹周りを直接温める腹巻きやカイロなどを試してみましょう。
やぼったいイメージのある腹巻きですが、最近では目立たない薄手のものも販売されています。
また15歳以上であれば、子宮を収縮させるプロスタグランジンの分泌を抑えるアスピリンやイブプロフェンを含んだ鎮痛剤が使用できます。
15歳未満の場合は、解熱鎮痛剤の主成分として知られるアセトアミノフェンを使用します。しかし市販薬にはそのほかの成分が含まれているため、服用には注意が必要です。

中学生が生理痛と上手に付き合うための食生活

思春期の月経困難症(機能性月経困難症)の原因の1つとして、心理的・社会的背景があるといわれています。
また、思春期や若年者では生理をネガティブに捉えやすかったり、不安や緊張が強く、生理に嫌悪感を抱きやすい傾向があるため、これが月経困難症に影響を与えているといわれています。
機能性月経困難症(器質的な異常がない場合)は年齢とともに軽快することが多く、生理は決してネガティブなものではないため、ポジティブに捉えることができるようになるとよいでしょう。
また、無理なダイエットを行うことで、生理痛が悪化してしまう場合があります。
バランスの良い食事を心がけて、健康的な体を育むことを優先させましょう。
また血液の流れをよくする食材を取り入れることで、つらい生理痛の緩和にもつながります。

生理痛を和らげる効果がある食べ物

鶏肉や牛肉はタンパク質と鉄分を豊富に含んでおり、生理中に不足しがちな鉄分の補給に効果的です。
特にマグロやイワシ、サンマやサバにはオメガ3脂肪酸という成分が含まれており、血液をサラサラにする効果があります。
他にもビタミンB12を含むシジミやアサリ、ビタミンEを豊富に含む卵やカボチャ、カリウムを含むバナナやキウイなども生理痛に効果的な食べ物です。

生理痛を悪化させる食べ物

反対に、生理痛を悪化させる食べ物もあります。
コーヒーやチョコレートに含まれているカフェインは、血管を収縮させる働きがあるため、生理痛を悪化させる可能性があります。
また脂っこい揚げ物や、体を冷やすアイスやジュースも生理中には控えた方が良いでしょう。
ただし中学生のうちは体が未発達のため、過度な食事制限はかえって逆効果です。食事を楽しみながら、生理痛緩和に期待ができる食べ物を選択することが大切です。

産婦人科に行くべき?受診のタイミング

生理痛があまりにひどく、勉強や部活動に支障がある場合、産婦人科に相談しましょう。
しかし、中学生にとって一人で産婦人科に行くのは、ハードルが高いかもしれません。
心理的な不安を和らげるためにも、最初のうちは信頼できる大人が付き添うことが大切です。

医師の診断を受けるべきサイン

以下のサインがあった場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。

・3カ月以上生理がこない
・周期的に来ていた生理が来なくなった
・痛みで通学が困難になったり、学校生活に支障が出る場合
・急に体重が減った
・強い吐き気や頭痛

受診後の治療方法とサポート

産婦人科の受診後は、主に鎮痛剤や低用量ピルによって生理痛を緩和していきます。
場合によっては、生理痛を緩和させるストレッチや食生活の改善方法などの指導を受けることもあります。
また、中学生のうちは体だけではなく心も成長段階にあります。つらい生理痛が続くことや、病院にかかることで心理的なストレスを抱えてしまうこともあるため、家族や周りの大人によるケアも大切です。

中学生・思春期の生理痛管理に低用量ピルは有効?

中学生のうちはホルモンバランスが安定していないため、過長月経や過多月経など生理不順が起こります。
生理不順は鎮痛剤では改善できないため、学校生活に影響がある場合は低用量ピルの服用も検討します。

低用量ピルによる生理コントロールのメリット

低用量ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンが含まれており、体外からホルモンを摂取することで体内のホルモンバランスを整えます。
そのため、ピルを服用すると生理周期が安定し、思春期に起こりがちなニキビの改善などにも期待ができます。
また、ピルには避妊効果もあります。
ピルの服用中は、体が常に妊娠したような状態になり排卵が起こりません。
排卵が起こらないと子宮内膜の成長が抑制されるため、生理による出血量が少なくなります。
そのため、生理痛の緩和にも効果的です。

低用量ピル服用における注意点

ただし、低用量ピルには副作用もあります。
ピルを飲み始めたばかりのころは、吐き気や頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。また、血液の中に塊ができる「血栓症」のリスクが高まるといわれています。
しかし、そういった飲み始めに起こる副作用は、体が慣れると落ち着いていきます。また血栓症のリスク上昇も、非常に低いことがわかっています。
血栓症を発症する人は、ピルを服用していない人で1万人に1〜5人、ピルを服用している人は3〜9人ほどです。
また「ピルを飲むと太る」といううわさもありますが、ピルの服用で体重が増えるということはありません。

必ず医師の診療を受けましょう

ピルは薬局では購入できないため、医師から処方を受ける必要があります。
また中学生のうちから産婦人科のかかりつけ医を持っておくことは、将来的な健康において非常に大切です。
生理痛がつらい、生理がこないなど自らの体に関して違和感や変化を覚えたら、なるべく早めに産婦人科に相談することで、症状の改善や今後の健康を守ることにつながります。
中学生が安心して産婦人科を受診できるよう、周囲の大人のサポートも大切になります。

生理痛がひどいなら中学生のうちから産婦人科を受診しよう

中学生のうちは体が成長していく段階ですから、生理痛がつらくなったり生理不順が起こったりすることも多くあります。
また生理が始まったばかりの中学生にとって、生理痛はただ痛いだけではなく、不安をともなうものでもあります。
信頼できる大人のサポートを受けて、早いうちから産婦人科にかかることが大切です。
生理痛によっては鎮痛剤やピルによって改善することもあるため、勇気をもって産婦人科を受診してみましょう。

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中学生ではピルの服用が初めての場合がほとんどだと思いますが、ピルで生理痛を改善できる可能性もあるため、怖がりすぎずに改善方法のひとつとして、検討してみるのもよいでしょう。
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監修者

産婦人科専門医、がん治療認定医、mederiドクター
mederiドクター
産婦人科専門医、がん治療認定医 女性のヘルスケアアドバイザー(女性医学会認定)、F U S E certificated personnel(米国内視鏡外科学会認定)、JOHBOC研修終了(日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構) 大学病院に入局し高度周産期センター、婦人科腫瘍専門施設で研修・修練後、総合病院で良性疾患の腹腔鏡手術や、不妊治療、女性内分泌・更年期障害など幅広く女性診療を行う。米国への留学を経て、現在はmederiドクターとして、メデリピルのオンライン診療や体調相談を担当している現役産婦人科医。

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