生理中じゃないのに左下腹部が痛い、原因がわからない…そんな時の対処法はコレ

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更新日:2024.06.27

 

生理中じゃないのに左下腹部が痛い、原因がわからない…そんな時の対処法はコレ

女性が生理中ではないのに左下腹部の痛みを感じるとき、そこには何らかの病気が隠れていることがあります。この記事では生理とは無関係に現れる左下腹部の痛みの原因を紹介し、対処方法について詳しく解説します。
左下腹部の痛みを放置すると大きなリスクになることもあるため、早めに医師の診察を受けましょう。

生理中じゃないのに左下腹部の痛みを感じる女性は要注意

生理中でもないのに左下腹部に痛みを感じたときは、注意が必要です。
毎月の生理時に下腹部を中心にちくちくした痛みを感じるのは一般的ですが、生理が来ていないのに痛みを感じる場合は、病気など他の原因が考えられます。
放置すると大きなリスクにつながる可能性もあるため、体からのサインを見逃さずに早めに対処しましょう。

左下腹部痛を引き起こす女性特有の病気とは?

生理中以外に左下腹部の痛みがしばらく続く場合は、女性特有の病気である可能性があります。

子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)

子宮内に着床すべき受精卵が、通常の場所ではなく他の場所に着床する現象を「子宮外妊娠」といいます。正式には「異所性妊娠」といい、この場合は通常の月経時とは異なり、下腹部の激しい痛みや不正出血が起こります。
代表的なケースに卵管内での着床が見られ、異所性妊娠の全体の約95%を占めます。
異所性妊娠のサインとしては、妊娠が成立しているので月経が止まります。
またその他の初期症状として、吐き気などつわりのような症状が現れることもありますが、最も注意が必要な症状は腹痛です。
卵管のような繊細な臓器で異所性妊娠が進行すると、激しい腹痛とともに卵管が破裂することも考えられ、出血性ショックで命にかかわることもあります。
このため、異所性妊娠は早期発見と治療が非常に重要です。

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮筋腫は、子宮内の筋肉がコブのような形で発育してしまう良性の腫瘍で、主に30代以上の女性に見られます。
この腫瘍は女性ホルモンの分泌と密接な関連があり、卵巣から分泌されるホルモンの影響を受けて成長します。そのため、閉経後になると縮小することがあります。
一般的には良性であるため、検査で発見しても体に異常がなければすぐには摘出せず、経過観察が行われます。
子宮筋腫が発生した場合、下腹部に圧迫感のような鈍い痛みを感じることがあります。
また、痛みは時間の経過とともに徐々に強くなることもあります。
子宮筋腫の位置や個数によっては、左下腹部に痛みを感じることもあります。しかし痛みの性質には個人差もあり、鈍痛から鋭い痛みなどさまざまです。
また、生理痛が重くなることもあります。

子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)<

子宮内膜症は、通常は子宮内に存在するべき子宮内膜組織が子宮外の臓器や組織にできる病気です。
子宮内膜が他の組織にできると月経時にそこでも出血が起こり、生理痛も激しくなり、強い腹痛、腰痛を感じます。
また「卵巣チョコレート嚢胞」と呼ばれる血のかたまりが卵巣に発生し、卵巣がんのリスクを増加させることがあり、不妊の原因ともなります。
ホルモン療法などの薬物療法、手術によって治療が可能です。

卵巣茎捻転(らんそうけいねんてん)

卵巣茎捻転は、卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の合併症として起こる疾患です。
卵巣嚢腫が大きくなった時に、何らかの原因で卵巣が周囲の血管や組織を巻き込むようにしてねじれ、そのまま元の位置に戻らないことがあります。
ねじれた状態で元に戻らないと、卵巣周囲の血流が悪くなります。激しい痛みが生じるとともに、卵巣の組織が徐々に壊死します。
完全に壊死してしまうと、手術をしても卵巣を含めた組織の機能は回復しません。
卵巣茎捻転が起こると突然下腹部に激痛が起き、嘔吐や吐き気、発熱などの症状が起こることもあります。

左下腹部痛を引き起こすその他の病気

左下腹部の痛みは、女性特有の病気以外でも起こります。
便秘や食あたりでも起こりますが、重篤な病気の可能性もあります。

便秘

便秘は大腸の動きに異常がある機能性便秘と、腸の病気に起因する器質性便秘に分類されます。
どちらも左下腹部に位置するS状結腸の一部で発生することがあり、その際、左下腹部の痛みをよく伴います。
便秘は週に3回未満の排便や、排便が困難になることが典型的な特徴です。他にも硬い便がでたり、腹部が膨張したような感覚などが便秘の症状とされます。
女性の便秘の原因はさまざまですが、主に食物繊維不足や運動不足によって引き起こされると考えられています。
また過去の腸など腹部臓器の手術による癒着も、便秘の原因となります。
便秘はときに重要な病気の合図にもなり、便やガスが全く出ない場合は腸閉塞の可能性も考えられます。
また過敏性腸症候群や大腸がんなど、他の消化器疾患の初期症状として便秘が現れることもあります。
そのため便秘に伴う左下腹部の痛みがある場合は、早めに消化器内科へ相談するようにしましょう。

大腸がん

S状結腸やその周辺に大腸がんが発生すると、左下腹部痛が発生することがあります。
ただし大腸がんは初期症状がわかりにくく、痛みが発生した場合はある程度進行して、腸内を圧迫している状態にあります。
大腸がんの他の一般的な症状には、血便、便秘、下痢、腹部満腹感、貧血、細い便、体重減少などが挙げられますが、いずれも自覚症状が少なく早期発見が困難です。
そのため、定期的な大腸内視鏡検査が非常に重要です。
また大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などの病気は大腸がんに進展する可能性があるため、これらの病気を持つ人や、家族歴に大腸がんがある場合は、特に注意しておいた方がいいでしょう。

大腸憩室炎(だいちょうけいしつえん)

消化管の壁の一部が外側にせり出した袋状の憩室に便などがたまり、細菌感染が起こる病気を大腸憩室炎と言います。
憩室は大腸に多く見られ、左下腹部に位置するS状結腸の憩室に炎症が起こった場合は、左下腹部痛を引き起こす可能性があります。
大腸憩室炎は腹部の痛みだけでなく、発熱や憩室内の出血による血便なども引き起こします。
炎症が進行すると憩室内で穴が開いて手術が必要になる場合もあるため、速やかに医療機関を受診することが重要です。
盲腸(虫垂炎)と似ていますが、盲腸(虫垂炎)はおなかの右下に位置する虫垂で起こります。大腸憩室炎は大腸内であれば、左右にかかわらず起こる可能性があります。

腸炎

腸炎は腸に炎症が生じている状態を指し、S状結腸に炎症が起こると、左下腹部に痛みが生じることがあります。
腸炎の原因として、同じく腸炎患者の嘔吐物や排便物からの感染が考えられています。
主な症状には腹痛や下痢が含まれ、比較的起こりやすい病気です。
ただしS状結腸で腸炎が起こった場合は虚血性大腸炎に発展する可能性があり、左下腹部の痛みに加え、血便が現れることもあります。

腸閉塞(ちょうへいそく)

腸閉塞は、何らかの原因で腸の中で食べ物や消化液などの内容物の流れが止まり、排出されなくなる状態を言います。
腸がふさがると消化途中の食べ物だけでなく消化液も再吸収されずにたまり、腸内を圧迫します。
そのためおなかの痛みやおなかの張り、吐き気や嘔吐などの症状が出てきます。

尿路結石(にょうろけっせき)<

尿路結石は主に30〜40代の男性に発症しやすい病気ですが、女性にも発症するケースがあります。
腎臓や膀胱、尿道などに形成された結石が排出される過程で、結石が詰まることによって激しい痛みが引き起こされます。
この尿路結石がおなかの左下に位置する部分に詰まると、左下腹部に鋭い痛みをもたらし、吐き気や血尿などの症状が同時に現れることがあります。

左下腹部痛で病院へ行く目安

左下腹部に痛みを感じるとき、その強さや頻度によっては病院に行くことを悩む人も多いはずです。ここでは、病院に行く目安を紹介します。

落ち着いて受診するケース

  • 慢性的な微熱がある
  • 最近便が緩い
  • 定期的に吐き気を感じる
  • 軽度の痛みがしばらく続いている
  • 食事や水分の摂取、睡眠は可能

緊急を要するケース

  • 大量の不正出血がある
  • 吐き気があり実際に嘔吐した
  • 歩行が困難で、動くと痛みを感じる
  • 血便がでた
  • 眩暈が強い
  • 痛みが激しく眠れない
  • 痛みが徐々に激しくなっている

左下腹部痛で受診する病院の選び方

左下腹部の痛みにはさまざまな原因が考えられます。そのためどの診療科を受ければいいのか迷う人もいるでしょう。
症状によって目安を記しますので、受診する診療科選びの参考にしてください。

婦人科

左下腹部の痛みに加えて、不正出血や基礎体温の乱れ、生理周期の乱れが起こった際には、婦人科の受診が必要なケースが多くなります。
また他の診療科では発見しにくい、ホルモンバランスによって起こされる痛みや体の不調は、婦人科で解決することが可能です。

内科・消化器科

左下腹部の痛みに加えて、吐き気や嘔吐、下痢、血便、発熱などの症状が出た場合は、まず内科・消化器科の受診が適切です。

泌尿器科

左下腹部の痛みに加えて、血尿や排尿痛がある場合は泌尿器科を受診しましょう。

生理中以外に起こる左下腹部の痛みは早めに受診を

生理中以外に起こる左下腹部の痛みについて、原因として考えられる病気を紹介してきました。
すぐさま病院の受診が必要のない症状もありますが、可能であれば早めに対応する診療科の受診を行いましょう。
初期症状が出たときには重症化していることもあるため、定期的な検診をおすすめします。

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成城松村クリニック院長
松村 圭子
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産科婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。 『10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座』(永岡書店)、『女性ホルモン 美バランスの秘訣』(大泉書店)をはじめとする多くの著書を執筆。

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