生理前に悪寒を感じるのはなぜ?原因と対策、妊娠初期の悪寒の違いを説明

生理
更新日:2025.04.23
生理前に悪寒を感じるのはなぜ?原因と対策、妊娠初期の悪寒の違いを説明

生理前には寒くないのに、悪寒を感じることがあります。人によってはその他の体調不良もともなう、生理前のつらい症状のひとつです。この記事では悪寒の根本的な原因を解説し、悪寒を予防するための対策方法を紹介しています。

また、生理前と妊娠初期の悪寒の症状の違いについても触れています。

生理前の悪寒の原因

生理前には、悪寒を感じることがあります。
単なる風邪による悪寒ということもありますが、女性の体の仕組みが関係して悪寒が起こることもあります。
悪寒はホルモンバランスの変化や血液のめぐりなど、さまざまな要因によって起こります。自らの体について知るうえでも、悪寒が起こる仕組みについて学んでおくことは大切です。

悪寒とは

悪寒とは、周囲が暖かく寒いと感じる要因がないにもかかわらず、体が震えたり、ゾクゾクしたりする症状のことをいいます。
悪寒からくる体の震えは、風邪や他の感染症による免疫反応として現れることが一般的です。体が病原体と戦おうとする際に悪寒が生じ、体温を上げようとするために体が震えます。
しかし女性は生理周期に関連するホルモンバランスの変化によって、悪寒が生じることもあります。
特に生理前や生理中に、悪寒が起きやすいといわれています。
また、ホルモンバランスの乱れが引き起こす更年期障害の1つとして、悪寒の症状が現れることもあります。

まずは生理と切り離して考えてみる

生理前や生理中に発生しやすい悪寒ですが、必ずしも生理周期によって引き起こされるというわけではありません。
たまたま生理中に体調不良が重なることもあり、「生理中のいつもの寒気」と捉えてしまうと何らかの病気を見逃してしまうかもしれません。
そのため、悪寒を感じた際にはまずは生理と切り離して考えてみましょう。
咳や吐き気、体の痛みや倦怠感など悪寒以外の症状が同時にあるなら、生理以外の原因があるかもしれません。

ホルモンバランスの変化

生理前に感じる悪寒は、女性のホルモンバランスの変化によって起こる体温の低下が引き起こすこともあります。
生理前には女性ホルモンのひとつ「プロゲステロン」の減少に伴い体温が下がり、体が冷えやすくなります。
このホルモンの変化は、自律神経の乱れも引き起こすと考えられています。
自律神経とは私たちが意識的に動かせない体の働きのことで、血液の流れや内臓の働きなどの体の反応のことを指します。
自律神経は活動をつかさどる交感神経と、休息をつかさどる副交感神経という2つの要素から成り立っており、2つのバランスが取れていることで健康が保たれます。
しかし自律神経の乱れによって交感神経が優位の状態が続くと、心拍数が上がり、血管が収縮して、血圧が上昇するため、手足の末端が冷たく感じられることがあります。
自律神経の乱れは生活習慣の乱れや感情の乱れ、ストレスによって引き起こされます。
また女性ホルモンの変動は、自律神経の乱れと関係し合っていると考えられています。
特に「プロゲステロン」と「エストロゲン」の変化に、自律神経が関わってきます。
そのため、ホルモンバランスの変化によって悪寒が生じるのです。なおホルモンバランスの変化による体調の乱れは、低用量ピルで改善することができます。

低用量ピルに関しての詳しい説明は、下記の記事で説明しているので、あわせてチェックしてみてください。

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PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群)によって、悪寒が引き起こされることもあります。PMSとは、生理前に起こるあらゆる不快な症状のことです。意味もなくイライラしたり、強い眠気に襲われたり、肌が荒れたり、やる気が出なかったりとさまざまな症状が起こります。
PMSは生理前3〜10日前から現れ、生理が始まると症状が緩和、消失することが特徴です。
PMSの症状には個人差がありますが、一部の女性は悪寒を感じることがあります。
PMSからくるストレスやホルモンの変化が自律神経に影響を与え、体が寒さを感じやすくなることが考えられます。
その他にもPMSは女性の心身に大きな影響を与えるため、全体的な不調が悪寒のような症状として現れることもあります。

PMSについて、下記の記事で、もっと詳しく説明しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。

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生理前の悪寒と妊娠初期の悪寒の違い

生理前、妊娠初期も、体とホルモンバランスの変化により、悪寒が発生することがあります。
しかし悪寒がいつもの生理前の症状なのか、それとも妊娠の初期症状なのか判断が難しいものです。
ここでは生理前に感じる悪寒と、妊娠初期に感じる悪寒の違いについて解説します。

生理前の悪寒のおさらい

生理前に起こる悪寒は、ホルモンバランスの変化と自律神経の乱れによって起こります。
排卵を終えて生理が始まるまでの期間である黄体期には、女性の体内で黄体ホルモンの分泌量が増加します。
黄体ホルモンは体温を上昇させ、生理中~排卵前の「低体温」よりも0.3〜0.5度ほど基礎体温が高くなる「高温期」をもたらします。
高温期への移り変わりによる体温の変化から、悪寒を感じやすくなります。
また黄体ホルモンの増加は交感神経を優位にすると考えられるため、黄体期にはストレスを感じやすい人もいます。
自律神経のバランスが乱れることも、悪寒を感じる要因となります。

妊娠初期の悪寒

妊娠初期に感じる悪寒は、仕組みとしては生理前の悪寒と同様です。
しかし生理前の悪寒と違い、妊娠初期の悪寒は生理予定日を過ぎても1〜2週間ほど生理がない場合に起こります。
妊娠が成立してから2〜4週間経過すると、胸の張りや倦怠感などその他の妊娠の初期症状とともに悪寒も発生します。

生理前の悪寒対策は「体を冷やさない」

生理前の悪寒は人によっては倦怠感をともない、日常生活に影響を与えることもあります。
悪寒がつらい人は、体を冷やさないようにする生活習慣を身につけることで、不快感を緩和できることがあります。

体を冷やす食べ物を摂らないようにする

生理前に体温が低下することが、悪寒が起こる原因の1つです。
そのため体を冷やす食べ物を避けることで、悪寒が緩和されることがあります。
またお酒を飲むことで一時的に体温は上がりますが、汗をかくとかえって体を冷やしてしまいます。
その他、体を冷やす食材は以下のようなものです。

白砂糖
白米
小麦粉
肉の脂身
マヨネーズ
カフェイン

生理前の悪寒が気になる人はこれらの食材を避けて献立を考えることで、冷えの緩和が期待できます。ただし神経質になりすぎるとかえって自律神経に影響するため、無理なく取り入れましょう。

体を温める

冷えを防ぐと同時に、体を温めることも大切です。
体温を保持したり、血流を促進したりすることで、悪寒も生じにくくなるでしょう。

・適度な運動

散歩やヨガなどの軽い運動は、血流を促進させます。
また自律神経を整える効果もあるため、生理前の悪寒の予防に向いています。

・マッサージ

手足の血流がとどこおることも、冷えの原因です。デスクワーク中は血液の流れが悪くなりやすいため、定期的に手足のマッサージを行い血流を促しましょう。

・レッグウォーマー

寒い時期には、外気から体温を守ることも大切です。レッグウォーマーや厚手の靴下を履いて、体を温かい状態に保ちます。

・ゆっくりお風呂につかる

シャワーだけでなく、湯船につかることで体をしっかり温めましょう。ぬるめのお風呂にゆっくりつかることは、副交感神経を優位にし悪寒の防止につながります。

・温かい飲み物

喉が渇いたら、温かい飲み物を積極的に選びましょう。特に白湯は飲みやすく、体温の保持に効果的です。

ホルモンバランスの変化で悪寒が生じやすくなる

生理前に悪寒が生じる原因と対策方法について解説してきました。
生理前はホルモンバランスが変化することによって、悪寒が生じやすくなります。体を温めることで、症状を和らげることも可能です。
また悪寒がつらいという人は、低用量ピルの利用もおすすめです。
ピルの服用中はホルモンバランスが整い体温も一定に保たれるため、悪寒を感じることが少なくなるでしょう。

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監修者

成城松村クリニック院長
松村 圭子
1995年広島大学医学部卒。広島大学医学部産婦人科学教室へ入局し、2010年に成城松村クリニックを開院。 2021年より、メデリピルのサービスやmederi magazineの監修を担当。

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