生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
生理でイライラ…彼氏にあたってしまいそう!対処法&予防法はあります!

もくじ
生理でイライラ…彼氏にあたってしまいそう!対処法&予防法はあります!
生理中のイライラは誰にでもあることですが、その矛先が彼氏に向かってしまうことは避けたいものです。最悪の場合、生理中のイライラが彼氏との関係に悪影響を及ぼすということにもなりかねません。この記事では生理中にイライラしてしまう理由、実際に彼氏に当たってしまったときの事例、彼氏にとってもらいたい行動、女性自身ができる生理のイライラ軽減方法や予防策などを紹介します。
生理のイライラで彼氏にあたってしまう理由
そもそも、なぜ生理期間中はイライラしてしまうのか、まずはその原因について見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
生理中のイライラは、女性ホルモンの乱れによる影響が大きくあります。生理の周期に合わせてエストロゲンとプロゲステロンというホルモンのレベルが変動し、これが感情や挙動に影響を及ぼします。特に生理前にはホルモンの変動が急激であることから、イライラや不安、情緒不安定が生じやすくなります。
エストロゲンには心や体をリラックスさせる作用があり、これらのホルモンのバランスが乱れると感情が不安定になることがあります。その結果、些細なことにイライラしたり、彼氏に対して不機嫌になったりしてしまうのです。
PMS(月経前症候群)
PMSは月経前症候群とも呼ばれ、生理が始まる3日前くらいから10日間ほど続く、身体的・精神的に不調な症状を指します。
PMSを引き起こす原因には諸説ありますが、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンの急激な変動が関与していると考えられています。
具体的な症状は頭痛、腹痛、腰痛、胸の張り、便秘といった身体的な不快感や、イライラ、怒り、不安、集中力低下といった精神的不調などが一般的です。
PMSの症状やその重さは、個々の生活習慣や年齢、ストレスレベルに影響を受けるとされています。なおPMSの改善に、低用量ピルが多くの医療機関で使用されています。
PMDD(月経前不快気分障害)
PMSの中でも精神的な不調が強く出て、普段の生活に支障をきたすほどの状態の場合「PMDD(月経前不快気分障害)」と診断されることがあります。
責任感が強く几帳面な性格の人は、ストレスをため込んでしまうことが多く、PMDDになりやすい傾向があります。症状としては気分の低下、イライラ、不安といったものです。うつ秒との違いはPMDDの場合、発症時期が生理前から生理開始直後までに限られているということです。PMSと同様に、PMDDの改善にも低用量ピルが多くの医療機関で使用されています。
生理のイライラで彼氏にあたってしまった事例
生理前のイライラが、カップルにどんな影響を与えているのでしょうか。実際に彼氏にあたってしまった事例について、いくつか紹介します。
些細なことが気になって小言を言ってしまった
いつもなら気にならない些細なことがつい気になり、小言を言ってしまうことが多くあります。物を片付けなかったり、時間に遅れたりといった、少しのだらしなさが気になってイライラしてしまいます。
意味もなく急に不機嫌になりひどい態度をとってしまった
生理前の急激な感情の変化から、意味もなく急に不機嫌になり、彼氏に対してひどい態度をとってしまうことがあります。普段は優しい態度で接しているのに、生理前には突然冷たくなったり怒りっぽくなったりすることがあります。
イライラから涙が止まらなくなり、困らせてしまった
生理前に感情が不安定になることから、急にイライラして涙が止まらなくなり、彼氏を困惑させてしまうことがあります。些細なことから感情の崩壊につながり、ときには別れ話にまで発展するほど、気持ちのコントロールが効かなくなってしまいます。
冷静に相手の話が聞けない
生理前には感情が高ぶり、冷静さを欠いてしまうことがあり、彼氏の話を冷静に聞けなくなることがあります。相手の意見や感情に耳を傾ける余裕がなく、自分の感情が優先されてしまうことで、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。
口調がきつくケンカ腰になってしまった
感情が高ぶると口調がきつくなり、普通の会話でもついケンカ腰になってしまうことがあります。言葉の選び方やトーンが攻撃的になり、相手に不快な思いをさせ、関係悪化につながることがあります。
生理のイライラ期、彼氏にしてほしい行動
生理中のイライラ期を落ち着いて過ごすためには、彼氏側の支援と理解ある行動も必要になってきます。ここでは生理期間中に、彼氏にしてほしい行動をいくつか挙げます。
状況を理解して受け止めてくれる
生理中のイライラは、女性ホルモンの影響で仕方がないものです。彼氏がその状況を理解し、受け止めてくれることは大きな支えとなります。感情の波に寄り添い、安心感を提供してくれる姿勢は、彼女にとって心強いものです。生理期間中はお互いに理解と対応の柔軟性を持つことが、円満な関係を築く上でとても大切なのです。
体調を気遣ってくれる
生理中は心だけでなく、体の不調も多くあります。彼氏が体調を気にかけサポートしてくれることで、女性は安心感を得ることができます。例えば生理痛がひどい場合には、薬を手配してくれる配慮は心強いものです。また疲れている時には、ゆっくり休む時間を作ってくれることも助けになります。
落ち着くまで無理に会わないようにしてくれる
生理中には感情の起伏が激しいことがあります。落ち着くまで無理に会おうとしない彼氏は、理解と思いやりがあるといえます。女性は生理期間中にリラックスや休息を必要とすることがあり、無理にデートや友人の集まりといった社交的な活動を強要されることはストレスを増幅させます。
感情と体調を最優先に考えてくれる姿勢は、女性にとって大きな支えとなります。
急なドタキャンも受け入れてくれる
生理中には、予期せぬ体調の変化や不快感が生じることがよくあります。それにより、急な予定変更やキャンセルをすることがあるかもしれません。彼氏がこれを理解し受け入れてくれる姿勢は、とてもうれしく支えになります。彼氏側が相手の感情や体調に合わせて柔軟に行動することで、女性はストレスの軽減と心地よさを感じるでしょう。
無理のない範囲でデートプランを立ててくれる
生理中の女性は体調や気分が変動し、気分転換に外出したいこともあれば、不調のときに家から出たくないと思うこともあります。予定に縛られるデートプランだと、その日の体調によってはストレスを増やすことがあります。
彼氏が理解と配慮を示し、無理のないデートプランを立てることで、お互いにとって楽しく快適な時間を過ごすことができます。
生理のイライラ期、彼氏にあたらないために自分ができること
生理中のイライラ解消について、彼氏にばかり頼っているわけにもいきません。自分でもイライラして相手に当たらないようにする予防と対処をしていきましょう。ここではできるだけイライラしないようにする予防法や、イライラが止まらないときにできる対処法などをいくつか紹介します。
ゆっくり過ごす
心身に不調を感じたときは、何もせずお家でゆっくり過ごすことが一番です。いつでも横になれますし、トイレも好きな時に行けるため安心です。
無理に社交的な活動を続けるとストレスが溜まりやすく、イライラが増えることがあります。後回しにできる予定は後にずらし、体調の悪い時は自宅でリラックスしたり、趣味に没頭したりしましょう。彼氏とまったり、お家デートもいいものです。
バランスのとれた食事
バランスのとれた食事は、ホルモンバランスの安定に役立ちます。野菜、果物、全粒穀物、健康的な脂肪を含む食事を摂りつつ、カフェインや糖分の摂り過ぎを避けることが大切です。特にビタミンBやマグネシウムを意識的に摂取することで、イライラの軽減が期待できます。
質の良い睡眠
質の良い睡眠も、生理のイライラを軽減するためには重要です。十分な睡眠時間を確保して、睡眠環境を整えましょう。安定した睡眠パターンを保ち、体内時計を安定させることで、ホルモンバランスが安定しイライラを和らげます。また寝室を快適な温度に保ち、寝る前のスマホやタブレットなどの使用を避けることも、質の良い睡眠に貢献します。
適度な運動
適度な運動はストレスを軽減し、イライラを和らげるのに役立ちます。過度な強い運動だけではなく、軽い有酸素運動でもその効果は十分に得られます。
ウォーキング、ジョギング、ヨガ、水泳など、自分の好きな運動を選びましょう。
生理の期間中に適度な運動を継続することで、ストレスをコントロールし、感情の安定をサポートできます。
ピルの服用
低用量ピルは、PMS(月経前症候群)の症状を軽減する効果があるといわれています。低用量ピルには、エストロゲンとプロゲステロンが少量ずつ含まれています。服用することでホルモンバランスを調整し、生理痛やイライラを軽減する効果があるため、女性にとって有効な選択肢となります。医師と相談し、ピルが適切かどうかを判断してもらいましょう。
2人で助け合い乗り越えていきましょう
生理期のイライラでつい彼氏にあたってしまい、それ以来関係が気まずくなったという経験をしている女性は多いでしょう。なかなか男性には理解してもらえない生理の辛さ。生理中の事情を伝え、少しでも自分の感情や状態を理解してもらうことで、お互いの信頼が深まり、関係の悪化を防ぐことができます。
生理のイライラは一時的なものです。お互いに配慮し合い、相手との絆を深めながら、幸福な関係を築いていくことを目指しましょう。
症状がひどい場合には、低用量ピルの服用も検討しましょう。メデリピルでは、現役の産婦人科医にオンライン上で診療してもらえ、処方までオンラインで完結し、自宅に毎月ピルが届くため来院の手間がありません。なお初月ピル代は無料のため、初めての方でも低用量ピルを安心して試すことができます。
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