生理を自力で早めるには?生理日移動ピルの服用方法や注意点を解説

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更新日:2024.06.12

生理を自力で早めるには?生理日移動ピルの服用方法や注意点を解説

旅行やイベントのスケジュールを決めるときに生理が被ってしまいそう!と焦ったこともある方は多いのではないでしょうか。
せっかくの大切な予定は、絶対に生理を被らせたくないですよね…。ただ、どうしても周期的に被ってしまいそうな場合には、「ピル」を使って生理日を調整することができます。
この記事では、生理日移動ができるピルについて紹介していきます。

生理日移動ピルで生理を早めることができる?

「ピル」を使って生理日を移動させることはできます。
ただし、全ての種類のピルで生理日の移動ができるわけではありません。
確実性を高めて生理日の移動を行いたい場合には「中用量ピル」を使います。
一般的にピルという薬剤は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンを配合した処方薬です。
それぞれのホルモンの配合量やバランスが異なり、卵胞ホルモンの配合量の少ない順に、超低用量・低用量・中用量・アフターピルの4種類に分かれています。
その中でも、生理日の移動に最も適しているのが、卵胞ホルモンを多く含む「中用量ピル」になります。
生理日を移動することのできる最大日数は1週間〜10日前後程度です。

生理日移動ピルの仕組み

中用量ピルは、一般的に服用されることの多い低用量ピルに比べて、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンが多く含まれています。
卵胞ホルモンの働きにより、服用中は体内のホルモンが排卵後(=生理の少し前)の状態で維持され、服用を中止すると生理が来る仕組みです。
そのため、生理を遅らせることも早めることもできます。ただし、早めたい場合には「早めたい生理の1つ前の生理が来てから3~5日目から」に服用を開始しなければならないので、直近での移動を希望する場合には遅らせる選択をする方が無難といえるでしょう。
また、生理を早める、あるいは遅らせたりした際に来た生理から次の生理までにピルの服用をしなけば、体質にもよりますが通常の周期の生理に戻ります。

生理日移動ピルを使うシーン

日々の生活では、さまざまなシーンで生理日を移動したいと思いますよね。
予定が決まった日から計算をして、中用量ピルの服用を行うことで生理を早めたり遅らせたりと調整をすることができます。

外出時間が長い予定 アクティブな予定 ライフイベント
・旅行

・帰省

・記念日

・温泉

・推しのコンサートやライブイベント

・長距離のドライブ

・キャンプ

・マリンスポーツ

・海水浴

・プール

・スキー、スノボ

・ゴルフ

・結婚式

・ハネムーン

・入学式、卒業式

・成人式

・受験

生理日を移動したいと感じる予定はこれら以外にも沢山あるかと思いますが、主に外出時間の長いイベントや恋人との時間を楽しみたい際に、中用量ピルを使用して生理を被らせないように調整することで、万全の状態で当日を迎えることができますね。

mederi magazineでは漫画でわかりやすく解説しているので、時間のない方は下記で詳しくチェックしてみてくださいね。

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生理移動ピルと低用量ピルの違い

主に生理日の移動に使われる中用量ピルと、低用量ピルでは配合されている女性ホルモンの量が違います。
低用量ピルは経口避妊薬として開発された薬剤で、現在は避妊目的使用のOCと呼ばれる種類と月経困難症や子宮内膜症の治療目的で使用するLEPと呼ばれる保険適用のピルの2種類があります。
女性が主体的に避妊できることから長期的な服用をすることでコンドームなどよりも高い避妊効果を得ることができるのが特徴です。ですが、近年では生理不順や重い生理痛の改善目的でも使用されるようになり、より身近な存在になってきたと言えるでしょう。
中用量ピルは、低用量ピルに比べて卵胞ホルモンを多く含んでいることから、低用量ピルよりも生理をコントロールしやすいといわれています。
ただメリットだけでなく、低用量ピルよりも副作用が発症するリスクが高いというデメリットがあることも理解しておきましょう。
もし、副作用が心配な場合は処方時に医師に相談して、副作用緩和薬を一緒に処方してもらうことがよいでしょう。

生理移動ピルと緊急避妊薬の違い

緊急避妊薬であるアフターピルと、生理日の移動に使用される中用量ピルは用途と含まれる女性ホルモン、そして保険適用の有無に違いがあります。
アフターピルには、女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に含まれています。
プロゲステロンには、子宮内膜に受精卵を着床しやすくするためのはたらきがあります。
排卵前にアフターピルを服用することによって、多量のプロゲステロンが体内に入り、排卵を促す黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑えるので、卵子と精子が出会うことを阻止することができます。その結果、妊娠を防ぐことができるのです。
また、アフターピルに保険の適用はされないため、完全自己負担となります。
一方、中用量ピルはプロゲステロンだけでなく、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)も含まれており、生理日の移動や月経困難症の治療目的として使用されます。
生理日移動に使用する場合は自由診療となりますが、月経困難症の治療目的の場合は保険が適用になります。

生理移動ピルの正しい服用方法

まず大前提として、生理日を移動する際には「余裕を持った生理日の移動スケジュール」を立てましょう。
確実性も高めて生理日を移動するには、日数の計算や、副作用が出る可能性も考慮しなければなりません。

生理を早める方法

生理を早めたい場合は、前月の生理開始日から5日以内に服用開始し、希望する生理開始日の2日前まで、毎日同じ時間に1錠ずつ服用します。
服用停止から2〜5日後に生理が始まります。

(例)

前回の生理開始日 中用量ピルの服用開始日 希望する生理予定日
1/1 1/6 1/23(1/23の2日前である、1/20までずっと中用量ピルを服用します。)

生理を遅らせる方法

生理を遅らせたい場合は、生理予定日の5〜7日前から服用を開始、希望する生理開始日の2日前まで毎日同じ時間に1錠ずつ服用し続けます。
早める場合と同様に、服用停止から2〜5日後に生理が始まります。

(例)

次回の生理予定日 中用量ピルの服用開始日 希望する

生理開始日

中用量ピルの服用停止日
1/30 1/23(生理予定日7日前) 2/6 2/4(希望生理開始日の2日前)

生理日移動ピルで早める・遅らせる場合の副作用

中用量ピルには卵胞ホルモンが多く含まれているので、人によっては副作用が強くでる可能性があります。

吐き気・頭痛

主な中用量ピルの副作用として挙げられるのは、吐き気や頭痛です。
吐き気に関しては、中用量の処方の際に一緒に吐き気止めを処方してもらうこともできるので、心配な方は医師に相談してみることをおすすめします。
このように吐き気や頭痛の副作用が大事な予定の当日に起きないことを防ぐためにも余裕を持った生理日移動のスケジュールを立てましょう。

体重増加・むくみ

中用量ピルの副作用のひとつとして、体重が増えたり、身体がむくんだりということもあります。
ただし、これは永続的なものではなく服用期間中の一時的なものになります。
中用量ピルよりもホルモンの含まれる量が少なく、副作用の起きにくい低用量ピルを選択した方がよい場合もあります。
低用量ピルは生理日移動メインのピルではありませんが、長期的な服用とスケジュールを立てることで生理日のコントロールもできます。

血栓症

中用量ピルにも、低用量ピル同様に「血栓症」のリスクはあります。
生理日を移動しなければならない予定の当日に血栓症の症状が見受けられた際には、すぐに病院を受診し、生理日移動目的で中用量ピルを服用していることを医師に伝えましょう。

 

主な血栓症の症状

・突然の足の痛み、腫れ

・手足の脱力、麻痺

・酷い頭痛、舌のしびれ、喋りにくい

・突然の息苦しさ

・胸の違和感

・突然の視力、視覚障害

生理移動ピルを飲み忘れた場合は?

中用量ピルを飲み忘れてしまった際には、飲み忘れに気づいた段階で対処法が変わります。
当日中に飲み忘れに気づいた場合には、その場ですぐに1錠を服用します。翌日以降は通常通りの服用で問題ありません。
また、飲み忘れたことを翌日に気づいた場合には、前日分と当日分の合計2錠を1回で服用します。その翌日以降は通常通り服用します。
中用量ピルは2日連続で飲み忘れた時点で効能が低くなります。
もし、2日以上飲み忘れてしまった場合には、処方した医師に相談しましょう。

生理を早める・遅らせる方法に関するよくある質問

中用量ピルを服用するにあたって、よくある質問にお答えします。

中用量ピルを飲んでいる時、避妊の必要はある?

中用量ピルを服用するタイミングによって、排卵が起きている可能性もあるため、一概に避妊効果が得られるわけではありません。
また、中用量ピルの服用期間によっても変動があるため、処方時に医師に確認しましょう。
安定した避妊効果を得たい場合には、毎日服用し、排卵を抑制することで避妊効果が得られる低用量ピルを推奨します。

中用量ピルで生理日を頻繁に移動させても問題ない?

前提として、中用量ピルは一時的な生理日移動として服用しましょう。
頻繫に生理日を移動したい場合には、毎日継続して服用する低用量ピルを選択し、休薬期間を調節することで生理日を移動させることをおすすめします。

中用量ピル服用後、低用量ピルへの切り替えはいつからできる?

中用量ピルの服用終了後の生理が始まった日から、低用量ピルの新しいシートの1錠目から服用開始しましょう。

中用量ピルの処方ならメデリピル

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では中用量ピルの取り扱いもあります。取り扱いもしています
メデリピルは、ピルの服用が初めての方にも安心して利用していただける体制が整っています。利用できるような体制を整えています。

診療と処方を担当するのは、現役の産婦人科医のみです。、診療時間も診療時間は夜23時まで対応しているので、病院が開いていない時間にも中用量ピルを処方してもらえます。
診療は音声通話かビデオ通話を選べるので、カメラオフでも診療を受けることができます。

中用量ピルは送料無料なのも嬉しいポイントです。
また、副作用が不安な方には吐き気止めなどの副作用緩和薬も同時に処方してもらえるので安心です。

今後も生理日をコントロールしていきたい、継続的な避妊を希望しているという場合は低用量ピルも一緒に処方してもらうことができます。
低用量ピルでも生理日の調整は可能なので、是非検討してみてください。
病院に行けなくとも、メデリピルのようなオンラインでのピル診療・処方サービスを利用するのもひとつの手段です。
こういった選択肢があることも知っておくと、いざという時に安心ですね。

LINEから診療予約ができる

メデリピルでは、LINEを使って診療予約や医師への相談、服薬管理などが完結します。
診療予約は24時間いつでも自分のタイミングで予約することができます。
まずはメデリピル公式LINEのお友達登録からはじめましょう♡

送料無料・最短翌日配送

メデリピルでは、診療・処方が完了した時間にもよりますが、最短で翌日発送されます。
届く日数はお住まいの地域によって変わるためご了承ください。
また、中用量ピルの場合は送料無料になります。

低用量ピルとの同時処方可能

メデリピルでは、中用量ピルと同時に低用量ピルの処方も可能です。低用量ピルを一緒に処方してもらうと、中用量ピルの診療代が無料になるので、低用量ピルを検討している人はぜひこの機会に検討してみてください。
低用量ピルは飲み続けていくことで、生理が安定して起こるので予定が立てやすくなります。
飲み方を工夫することで生理日のコントロールもすることができ、中用量ピルよりも副作用が発生しにくいのが特徴です。
希望される方は診療時に医師へお伝えください。

副作用緩和薬も処方可能

中用量ピルは低用量ピルよりも含まれているホルモン量が多いため、吐き気や頭痛の症状が現れやすいとされています。
メデリピルでは、はじめての方にも安心してご利用いただけるように、副作用緩和薬の同時処方が可能です。
ご希望の方は診療時に医師にお伝えください。

メデリピルでは、中用量ピルだけでなくピルが初めての方にも安心していただけるサポート体制が整っています。
安心してピルをはじめるならメデリピルがおすすめです。

監修者

淀川キリスト教病院 産婦人科専門医
柴田 綾子
世界遺産15カ国ほど旅行した経験から母子保健に関心を持ち産婦人科医となる。 2011年群馬大学を卒業後に沖縄で初期研修し2013年より現職。著書:患者さんの悩みにズバリ回答!女性診療エッセンス100(日本医事新報社)、明日からできる! ウィメンズヘルスケア マスト&ミニマム(診断と治療社)など。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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