PMS(月経前症候群)とは?PMSがひどくなる原因や緩和する方法も解説

生理
更新日:2025.04.02
PMS(月経前症候群)とは?PMSがひどくなる原因や緩和する方法も解説

生理前になるとイライラや憂うつなど気分の浮き沈みが激しくなったり、頭痛や胸、お腹の張りなど身体の不調に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
これらの症状は、PMS(月経前症候群)が原因かもしれません。PMSは一体なにがきっかけで起こるのか、どういったものなのかについて詳しく解説していきます。

PMS(月経前症候群)とは?

PMSとは、Premenstrual Syndromeの略称で日本語に訳すと月経前症候群となります。
生理の始まる3日〜10日前から起こる身体の不調のことを言い、その症状は精神的・身体的と幅広いのが特徴です。その名の通り、生理が始まるとともに症状が軽くなるか、または完全に治まります。
PMSの症状が出始めて数日で生理が起こるといった経験をした方もいるのではないでしょうか。
PMSの診断基準は以下の通りです。

【月経前症候群診断基準】米国産婦人科学会

  症状 診断基準
身体的症状 ・乳房の張り

・お腹の張り

・頭痛

・関節痛、筋肉痛

・体重増加

・手足の腫れ、むくみ

①過去3回の連続した月経周期のそれぞれにおける生理前5日間に、左記の精神的及び身体的症状が1つでも当てはまる場合

②生理開始後4日以内に症状が治まり、13日目まで再発しない

③病状の発症が薬物療法やアルコールの使用によるものではない

④その後2周期にわたり繰り返し症状が出る

⑤社会活動や仕事、学業に支障が出る

精神的症状 ・抑うつ(憂うつ)

・怒りの爆発

・いらだち

・不安

・混乱

・社会的引きこもり

引用:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023; 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会: 190-193, 2023 改変

PMSが起こるメカニズム

PMSが起こる原因は明確には解明されていませんが、排卵後に分泌される黄体ホルモンの急激な変動が関わっていると考えられています。

PMSとPMDDの違い

PMSの多くは身体的・精神的どちらにも不調が出ることを指しますが、精神的な症状が強く出ている場合には、PMDD(月経前不快気分障害)が考えられます。
PMDDは、premenstrual dysphoric disorderの略称で、日本語に訳すと月経前不快気分障害です。自分でコントロールできないほどのイライラや怒りによる衝動的な行動、抑うつや不安、緊張などの症状で、対人関係や仕事、学校生活に影響を及ぼしてしまう状態です。
また、PMDDはうつ病やパーソナリティ障害、気分変調性障害が併発している可能性があることから、症状が重いようであれば精神科や心療内科で相談するようにしましょう。

PMSの症状

PMS(月経前症候群)は、生理の3〜10日前から精神的・身体的な不調がみられることを指します。
それぞれの具体的な症状を見ていきましょう。

身体的症状

・のぼせ
・めまい
・倦怠感(からだのだるさ)
・お腹・頭・腰が痛み
・むくみ
・便秘
・お腹や乳房が張る
・偏食、過食 など

精神的症状

・情緒が不安定
・イライラ
・気分の落ち込み
・集中力の低下
・不安
・不眠
・眠気(睡眠障害) など

いずれも、年齢やライフステージによって個人差があります。

引用:産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2023; 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会: 190-193, 2023 改変

PMSがひどくなる原因

PMSは黄体ホルモンを始めとした女性ホルモンの変動によるという一説がありますが、ホルモンバランスが乱れる原因は、日常生活のさまざまな箇所に潜んでいます。
それぞれ見ていきましょう。

ストレス

ストレスは、女性ホルモンの動きに大きく関わります。ストレスが原因で、生理が遅れたり、生理痛が増すこともあるように、ストレスの影響でPMSが酷くなってしまうことも大いにあります。女性ホルモンの分泌は自律神経と同じ視床下部から脳下垂体を通して卵巣へと指令を送っているため、ホルモンバランスや自律神経はストレスの影響を受けやすいといえます。

食生活の乱れ

毎日の食事で、必要な栄養素が不足しているとPMSの症状が酷くなる可能性があります。
特に、ビタミン、ミネラル、タンパク質、糖質がバランス良く摂れていることが重要です。

睡眠の乱れ

ホルモンバランスを整えたり、自律神経を安定させるには適度且つ質の高い睡眠が必要です。
生理前というのは、妊娠に備えて身体を守る動きをするため、眠くなりやすいことも多くあります。
しかし、仕事や学校などが忙しく睡眠不足になるとイライラや気分の落ち込みが起きやすくなったり、休みの日に過眠になり、抑うつやむくみやすくなることもあります。

カフェインや塩分・糖分の摂りすぎ

コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインには脳を興奮状態にさせる作用があります。生理前に摂取しすぎると、不安やイライラの原因になりやすいと言えます。
また、塩分が多量に含まれる食べ物はむくみを悪化させてしまい、白砂糖を使った甘いお菓子、スイーツ、飲み物などは血糖値を急激に上昇させる作用があり、下がったときの低血糖状態になるとイライラが起こりやすくなるといわれています。

いずれも少量であれば問題ないものの、生理前や生理中はなるべく控えるようにしましょう。

PMSを緩和する方法

PMSの治療方法として、自分でできるものから低用量ピルを使ったホルモン療法まで、さまざまな方法があります。

生活習慣を見直す

まずは、生活習慣を見直してみることも大切です。
仕事や学校が忙しくとも、きちんと睡眠をとるようにしましょう。
また、寝具を自分に合ったものにしたり、アロマやリフレッシュグッズなどを使用して、きちんと休む時間をとることが大切です。

ストレスを発散する

ストレスは生理だけでなく、自律神経にも悪影響を及ぼします。
解消できないままだと、不安や緊張状態が続いてしまい身体に良いとは言えません。
自分に合ったストレス解消方法を見つけ、なにが自分にとってストレスなのかを紙に書きだすのもおすすめです。

アルコールや喫煙を控える

飲酒や喫煙には依存性があるため、シラフのときや喫煙をしていないときにイライラや不安が起こりやすくなります。
また、喫煙に至っては体内の血流を妨げる原因にもなります。

ピルを利用する

婦人科では、ピルを用いてPMSの治療をすることが多いです。
ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの女性ホルモンを主成分としており、人工的に女性ホルモンを摂取することで、体内で生成されるホルモンの分泌や変動を抑制し、PMSの症状の緩和が期待できます。
ピルにはたくさんの種類があるため、まずは医師に相談して最適な種類や治療方法を決めるようにしましょう。

PMSは治療できる

本記事では、PMSの正体や起こる原因、治療方法について解説してきました。
PMSは気づかないうちに起きている可能性もあります。今一度、毎月の生理前に不調がないか意識してみるとよいでしょう。また、きちんと治療をしていくことで症状を緩和できるため、PMSの症状に気づいたら、まずは医師に相談してみてくださいね。

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監修者

日本医科大学武蔵小杉病院 助教
海渡 由貴
2015年日本医科大学医学部卒業後、2年間の初期研修を経て、2017年より日本医科大学産婦人科学教室に入局。 大学病院、市中病院、クリニックなど幅広く勤務を経験。 日本女性医学会、日本生殖医学会、日本周産期・新生児学会に所属し、日々最新の知識を習得し、現在は日本医科大学武蔵小杉病院にて助教を務める。 2024年にメデリピルにてオンライン診療によるピル処方を開始し、2025年からmederi magazineの記事監修を担当。

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