生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。
仕事もプライベートも長期目線で。より心穏やかな自分になるために
実業家 小柳津林太郎さん
= PROFILE =
1981年生まれ、ニューヨーク育ち。 2006年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社サイバーエージェントの広告代理部門を経て、モバイル系子会社の代表取締役を務める。 2014年、ゲーム事業統括本部の部長に就任。 2018年にはAmazon Primeの『バチェラー・ジャパンシーズン2』に参画後、AbemaTVに異動。2019年に退社後、株式会社GHOSTを創業。 2020年、トレンダーズ株式会社の社外取締役就任し、現在はGHOSTの子会社株式会社Fuegoにて、デリバリー特化型飲食ブランド『イテウォンボウルズ』を展開中。オンラインサロン『ハイブリッドサラリーマンズクラブ』のオーナーも務める。
Q.「低用量ピルで生理ケアの日」に賛同する理由を教えてください
「生理」は将来の妊娠・出産を見据えた大切なサイクルであると僕は捉えています。しかし、それに伴う女性の心身の負担がとても大きい。低用量ピルの普及によって、そうした悩みを軽減することができるという点に期待しており、生理を経験しない男性の立場かつ世の中の課題解決に事業で取り組むスタートアップの立場だからこそ、寄り添って取り組んでいきたいと考え、賛同しました。
僕が低用量ピルと出会ったのは、20代の頃に初めて長くお付き合いをした女性が生理不順の悩みを抱えていて、低用量ピルを服用していたことがきっかけです。それ以来、身近な存在に感じるようになりました。
Q. 小柳津さんは海外経験がありますが、学校での性教育や低用量ピルの認知度について、男性の視点から海外と日本でのちがいを感じることはありますか
中学3年生までアメリカで過ごしていました。現地での性教育を通して、当時すでにPMSについての基礎知識を得ており、生理は将来子どもの誕生に向けた必要なサイクルとして捉えていました。低用量ピルについては、学生の時点で海外と比べても認知度にギャップがあり、日本ではまだまだ一般化していない状況であるように感じています。
特に国内では、男性も含めて低用量ピルを避妊目的のアイテムとして捉える傾向にあるように感じます。しかし、少子化問題の深刻化がこれだけ進むなかで、低用量ピルの服用率が出生率と反比例して伸びているかというとそういうわけではない。低用量ピルは、出生率の向上にも寄与できる存在であるはずです。
世の中の低用量ピルへの理解を促すには、低用量ピルとその服用の本来の主目的を女性たちの目線で伝え続けていくことが欠かせないと考えています。生理ケアの一環として、日頃から必要に応じて低用量ピルを服用することで、女性の心身のコンディションが整うとともに、そばにいるパートナーである男性も理解を深めることができる。そして、いざ妊活に取り組もうとなった時にも、それまでのプロセスがあることで双方にとってのストレスを軽減しポジティブに作用するのではないかなと思うんです。
Q. 男性にも年齢に伴う不調があるかと思いますが、そのために取り組んでいることを教えてください
薄毛・肥満・体臭・ED(勃起不全)・男性更年期による気力低下。男性特有の不調症状にもさまざまなものがあります。その対策として僕が日々取り組んでいるのは、スクワットやランニングなどの運動に加えて、発酵食品の摂取や添加物を控えたりするなどの食事面でのケアです。睡眠もIoTデバイスで計測して数値で管理するようにしています。健康的な生活を送っていると、20代の頃のコンディションとあまり差を感じることなく快適に過ごすことができていますね。
30代半ばぐらいの頃を思い返すと、多忙で運動する時間がなかなか取れず、会食も多く栄養面でのバランスが乱れていました。体重も増えてしまい、常に何らかの不調を感じていた時期がありました。大切なのは、それぞれの悩みの分野において自分より詳しい情報やノウハウを持っていて信頼できる人にヒアリングして、まず一度はすぐに試してみるという姿勢だと思います。
Q. これまで管理職や経営者として、女性の同僚や部下から職場での生理の悩みについてやりとりをしたことはありますか?
「生理痛のため生理休暇を取得したい」という相談を受けたことがあります。生理を経験したことがない男性の立場だと、どうしても生理痛のつらさを身を持って体感することが難しい。加えて、女性自身にとっても生理痛はそれぞれの症状や感じ方に個人差があるものだと思います。なので、生理休暇の取得で体を休めたり婦人科を受診したりするなど、自分自身の感覚と判断を大切にして、周囲に相談してほしいですね。
Q. このインタビューを読んでいる方に向けて、メッセージをお願いします。
男性のみなさんには、パートナーである女性の生理周期を把握しておくことをオススメしたいです。症状や感じ方は人それぞれはありますが、例えば、ちょうど生理前にあたる期間に普段と異なるパートナーの感情の起伏が感じられる時は、できるだけ相手の気持ちと体調の変化に寄り添って接するなど、背景を知っているだけで接し方の選択肢が増えますよね。想像力次第で、女性が抱える課題を自分なりにサポートすることができるようになると思います。
女性のみなさんには、仕事もプライベートも「長期目線」で考えたり選択するという心がけをお伝えしたいです。できるだけストレスフリーな環境で心身のコンディションを整えられると、より心穏やかな自分で快適に物事に取り組むことができますよね。きっと低用量ピルもそうした中での選択肢のひとつ。生理ケアそのものが、女性として長期的な目線で日々を楽しく自分らしく過ごすためのきっかけになっていったらいいなと願っています。
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こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!