「自身が大切にしたいことに寄り添ったライフプランを」ルカレディースクリニック住吉 産婦人科医 三井悠先生

インタビュー
更新日:2025.03.28
「自身が大切にしたいことに寄り添ったライフプランを」ルカレディースクリニック住吉 産婦人科医 三井悠先生

mederi magazineでは、「ピルや生理ケアに関する知識を専門家である産婦人科医と一緒に啓蒙をしていきたい」という想いから、mederi株式会社代表取締役の坂梨 亜里咲(さかなし・ありさ)と産婦人科医による対談インタビュー連載をお届けします。

今回、インタビューするのは、2023年6月に東京・住吉に開院された「ルカレディースクリニック住吉」の三井悠(みつい・はるか)院長。

ルカレディースクリニック住吉は、『来院された方に光をもたらすクリニックになる』という想いを込めて名付けられたそう。主に不妊治療・妊婦健診・婦人科外来を診療項目としています。
不妊治療のクリニックでは珍しく子連れでの受診が可能であること、スタッフ全員が女性であること、助産師も在籍していることから、不妊治療から産後も安心して通い続けられることから患者さんから高い指示をえています。
ルカレディースクリニック住吉の三井院長に、患者さまからの信頼や安心を提供するために大切にされていることや、mederi Pill(以下、メデリピル)との共通の想いや期待することをお伺いしていきます。

インタビュアー:mederi 代表取締役 坂梨 亜里咲

三井悠(みつい はるか)院長

日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医

2012年に北里大学医学部を卒業後、東京医科歯科大学病院にて初期研修。愛育病院で5年間の勤務後、数多くの妊娠から出産までに携わる。帝京大学医学部付属溝口病院で腹腔鏡手術を含めた婦人科手術、国立成育医療研究センターで生殖医療に従事したのち、2019年より杉山産婦人科にて生殖医療に従事。

【保有資格・所属団体】
日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本産婦人科学会
日本生殖学会
日本周産期・新生児学会
日本女性医学学会

わずか1500gで生まれた経験が、いつしか産婦人科医を目指すきっかけに

-早速ですが、三井院長が産婦人科医を目指されたきっかけを教えていただけますか。

私は、出生時にわずか1500グラムの未熟児として生まれ、母親から産婦人科医や小児科医にとてもお世話になったことをよく聞かされていました。その経緯から、私も将来は、女性の力になりたいと思っていました。実は私自身、中学生の頃から生理不順だったこともあり、高校生になって初めて近くの産婦人科へ1人で行くようになったのですが、当時は年配の男性医師が多く、高校生としては通いづらさをとても感じていました。このことがきっかけとなり、医師の中でも産婦人科医を志しました。

-これまで数々の経歴を踏んでこられたかと思いますが、2023年に産婦人科を開業された、きっかけも教えていただけますか。

過去に周産期センターの産科で勤務していたときに、病院の規模の問題で産科では出産までしか診ることができず、せっかく築いた患者さんとの関係もそこで途切れてしまうことに物足りなさを感じていました。そこで、不妊治療を含め、妊娠後のケアまで一貫してサポートできるよう、自ら産婦人科を開業することを決意しました。

そうと決めたら、次は、どこで開業をするのかがとても重要になってきます。事前リサーチをした際に、20代〜40代女性の人口が比較的増えている場所として、江東区住吉に着目しました。また、このエリアには産婦人科があまりなかったという背景から現在の場所で開業を決めました。

-しっかりと産婦人科のニーズが高いエリアをリサーチされてからの開業ということですが、実際に開業してみて感じたことや、やりがいを教えていただけますか。

ルカレデイースクリニック住吉の1日の来院数は多いときで100名以上になり、ニーズの高さを実感しています。これまでの経験上、通常の不妊治療のクリニックですと「子連れでは通えない」という課題を感じていました。不妊治療は、初産の患者さまだけでなく2人目(または3人目以上)を希望され、治療される方も多くいらっしゃいます。
ルカレデイースクリニック住吉では、そのような患者さまにも安心して通っていただくために、子連れで通えるよう施設を整えました。実際に予想以上に需要が高く、患者さまのためになっていることを実感しています。不妊治療の末、妊娠された方は、妊婦健診で通ってくれる方が多く、不妊治療から妊婦健診まで一貫したケアを提供できることもやりがいの1つになっています。


△子連れでもゆったり過ごすことのできる待合室

-三井院長の「女性のために寄り添う」という想いを反映したクリニックは、来院数を見ても多くの患者さまに求められていることがわかります。今後はどのようにクリニックを運営されたいですか。

今後は、運動施設を併設した総合的な女性の健康をサポートできる施設を作りたいと考えています。
私自身、二児の母でもあるのですが、妊娠中も筋力を維持して体重コントロールをしたおかげで、出産後も体へのダメージが少なかったという経験があります。
予防医学という意味で、健やかな毎日のためにはもちろんのこと、出産を望む女性にも、運動がとても大事だと感じています。
日本では出産前後はあまり動かない方が良いと思われがちですが、海外では妊娠中から産後も積極的に運動する女性が多いです。米国の産婦人科学会では体力維持や心肺機能向上のためにも別な合併症がなければ1日に30分以上の有酸素運動を週に数回行うことが推奨されています。
今後は、子連れで行けるジムも併設するなど、妊娠中や産後の方も交流ができる、コミュニティのような場所を作りたいと思っています。

参考:米国産婦人科学会 妊娠中の運動

いつか、子供を授かるためにできること

-現在の日本における婦人科の予防医学の認知ついて、ご意見をお聞かせください。

直近だと、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの認知が高まったと強く感じています。
HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがん、尖圭(せんけい)コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えているのが特徴です。

HPVの感染を予防するHPVワクチンは、定期接種の対象となっているため、 日本で対象となる年齢(小学校6年生〜高校1年生相当)の女性なら公費で接種することができます 。

最近では、自治体の案内によって、HPVワクチンを接種される方が年々増えているように感じます。これによって、婦人科に行こうと思うきっかけができたというのはとても大きな進歩だと思います。

私が出会った患者さまの中には、40代で初めて産婦人科を受診したという方もいらっしゃいました。その年齢まで婦人科系の症状が何もなかった方に対しては、私たちからアプローチすることが難しいという現状もあります。
ですので、HPVワクチンを接種される際に、子宮頸がんの検診を勧めることもできたり、婦人科疾患に対する意識を上げられることが上がったことも産婦人科として有難いです。
HPVワクチン接種をきっかけに、女性ならではの不調で悩まされている時に困ったことがあれば、産婦人科を受診されるに通院される方も増えていると思います。


△診察室と内診室がドアで区切られているため、安心して悩みを相談することができます

-婦人科疾患は、適切なタイミングで検診を受けることで予防できるということですね。将来、妊娠を希望する方が、若いうちに受けておくべき検査を教えていただけますか。

将来妊娠を希望するのであれば、AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査を受けることが大切です。
AMH検査は、卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べるための血液検査です。
20代後半から30代初めにかけて調べることが一般的で、不規則な生理周期がある方は特に受けていただきたい検査です。
ルカディースクリニック住吉でも、20代後半になっても生理がこないという理由から来院される方もいるのですが、AMH検査の結果、早発閉経と診断されるケースが多いです。

早発閉経とは、40歳前に月経の永久的な停止が起こること。 卵巣が卵子を定期的に排卵しなくなり、ホルモンを分泌する能力が衰えるために起こります。

早発閉経のために不妊治療に至った場合に、もっと早くAMH検査を受けておくことで、なにか対処ができたのかもしれないと後悔されると思うので、ぜひ早いうちに受けておいていただきたいです。

10代で婦人科検診をすることで、未来の選択肢が広がる

-私もブライダルチェックの時に早期閉経を宣告されました。もっと早くわかっていたらと思ったほどです。早いうちから婦人科系疾患の検診を受けるべきだと改めて感じています。オンラインピル診療・処方サービス「メデリピル」は私自身の不妊治療がきっかけで始まったサービスです。是非、産婦人科医としての三井院長のご意見を聞かせてください。

実は私もピルを服用しています。ピルは卵巣癌や子宮体癌などの婦人科系疾患を予防する効果も期待でき、生理不順の改善やPMSの軽減、経血量の減少、生理痛の軽減などの女性にとってさまざまな嬉しい効果があると思います。
実際に私のクリニックにもピル処方を希望されて来院される女性も多いです。

服用する上で、定期検診を病院で受けることは大切ですが、待ち時間が発生することも多々あるので、医師として心苦しいと思うことがあります。患者さまがピルを受け取りやすい環境にするにはメデリピルのオンラインピル診療・処方サービスと対面診療をうまく組み合わせると、安心・安全に、そして便利に服用することができますね。
また、生理痛を我慢するよりも、効果的なものに頼って快適に過ごせる方がQOL(Quality of life:生きる上での満足度)も上がると思います。

昨今、10代、20代の娘さんの母親世代が、ようやくピルに対して肯定的になり始めていると感じています。親子で来院されて、「周りの子がピルを服用している子が多い」という声も聞くので、ピル服用に対する社会の意識の変化や、母親世代の理解が進んでいると思いました。

-三井院長のおっしゃる通り、私もピルへのポジティブなイメージが高まっていると思います。実際に、親子でメデリピルをご利用いただく方も増えてきました。
それでは、最後にmederi magazine読者に向けてメッセージをお願いします。

歩む人生は、一人ひとりの自由ですし、正解はないと思っています。
全ての方が子供がほしいわけではないと思いますが、子供を授かりたいと考えている方は、20歳になったら、まずはAMH検査を受けて自身の卵巣年齢を知ることでライフプランを考えると良いと思います。

女性の皆さんには、ぜひ、10代のうちから”自分はなにを大切にしていきたいか”を考える時間を持ってほしいです。

周りに流されず、自分自身がどうしていきたいかを考え、向き合うことを大切にしていってください。そこに対して、私も産婦人科医としてサポートできるような体制を整えていきます。どんな時も、自分の大切にしたいことを忘れずに歩んでください。

□ルカレディースクリニック住吉
〒135-0003
東京都江東区猿江2-16-5  住吉メディカルモール7階
住吉駅B1出口から徒歩2分
TEL:03-6659-5271
https://luca-ladies.com/

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

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