ピルを休薬しないで次のシートを飲んでもいいの?休薬しないほうがいい場合とは?

ピル
更新日:2023.08.31

低用量ピルには、服用をやめる「休薬期間」があります。休薬期間は、そもそもなぜあるのでしょうか。休薬せずに次のシートを飲んでもいいのか、休薬しない方がいい場合はどんなときなのか、休薬期間の避妊効果など、休薬期間についてご紹介します。

一般的なピルの飲み方

低用量ピルには「21錠タイプ」と「28錠タイプ」の2種類があります。それぞれの飲み方を見てみましょう。

7日間休薬期間を設ける「21錠タイプ」

21錠タイプは、1つのシートに3週間(21錠)分がセットになって入っています。1日1錠を毎日飲んでいき、21日目に1シートを全部飲み終わったら、22日目から28日目までの7日間は服用を休みます。この期間を「休薬期間」とします。休薬期間には、通常の生理と同じような出血が起こり、これを「消退出血」といいます。7日間の休薬期間が終わったら、次の新しいシートをまた同じように飲んでいきます。休薬期間をきちんと7日間とって、忘れずに次のシートを飲み始めなければなりません。次のシートを飲み始めるのを忘れて休薬期間が7日を超えると、避妊効果が下がり妊娠する可能性があるため注意が必要です。

7日間偽薬を飲む「28錠タイプ」

28錠タイプは、1つのシートに4週間(28錠)分がセットになって入っています。シートの上から順番に1日1錠を飲んでいきます。28錠のうち最後の7錠は、プラセボと呼ばれる薬が入っています。プラセボとは薬効成分を含まない偽薬のことで、実際はこの7錠を飲んでいる7日間は休薬期間となります。しかし、何も飲まないでいると次のシートの飲み忘れを起こしてしまうため、28錠タイプでは7錠のプラセボがセットになっているのです。プラセボを飲んでいる7日間も、毎日同じ時間に1日1錠を飲み、1シートをすべて飲み終えたら次の新しいシートのピルを飲んでいきます。

ピルを休薬しないで次のシートを飲んだらどうなる?

21錠タイプでも28錠タイプでも、必ず7日間の休薬期間が設けられています。しかし7日間の休薬期間を設けずに次のピルを飲み続けると、予期せぬ不正出血を起こす可能性があります。休薬期間の間には、生理(消退出血)の出血が起こりますが、これを避けたいからと休薬しないですぐに次のシートを飲むのはやめましょう。ピルの正しいサイクルに従って、1日1錠を必ず飲んで、休薬期間も正しく設けていくことが大切です。

ピルに休薬期間がある理由

ピルを飲むときに、休薬期間があるのはなぜでしょうか?ピルの服用を一時的に止めて休薬期間を設けると、生理が起きます。これは子宮内膜がはがれ落ちて血液とともに排出されるもので、生理と同じようなメカニズムです。休薬期間を設けることは、卵巣や子宮の働きをキープするためにとても大切なのです。

妊娠の有無の確認

子宮の内側にある子宮内膜は妊娠に備えて厚くなっていきますが、妊娠が成立しないとはがれ落ちて、血液とともに体外に排出されます。これが生理のメカニズムです。つまり消退出血が起きたということは、妊娠していないというサインなのです。

低用量ピルは正しく服用することで99.7%と高い避妊効果が出ますが、0.3%は妊娠する可能性があります。そのため休薬期間に消退出血が起きなければ、妊娠を疑う必要があるでしょう。

※一般的なデータであり効果を保証するものではありません

卵巣の機能維持

休薬期間は、卵巣の機能を保つために大切な役割があります。ピルを飲んでいる間、卵巣は活動を休止することになります。しかし休薬期間でピルの服用を一時的に止めると、卵巣も子宮も本来の働きを再び始めるようになります。

ピルの休薬期間中、避妊効果はあるの?

低用量ピルの服用を一時的に止める休薬期間には、ピルを飲まないことで「避妊効果はあるの?」と不安に感じる方がいるかもしれません。しかしその心配は必要ありません。

排卵は卵胞が育つと起きますが、ピルを正しく服用していれば、卵巣の活動が休止され、卵子を保護している卵胞は育っても排卵はしません。7日間の休薬期間に卵胞が急に育って排卵するようなこともありませんので、休薬期間にもきちんと避妊効果が持続します。7日間の休薬期間が終わったら、再び新しいシートのピルを飲み始めることで、避妊効果を維持することができます。

ピルを休薬しないほうがいい場合もある

低用量ピルの服用には休薬期間を設けるのが一般的ですが、休薬しないほうがいい場合もあります。

月経困難症やPMSが改善しない場合

休薬期間を設ける内服方法で月経困難症やPMS症状のコントロールが難しい場合、休薬期間を設けない内服方法を医師と相談し、服用方法を変更することで改善することもあります。

生理をずらしたい場合

旅行などの予定があり、生理がくるタイミングをずらしたい場合は、休薬期間を設けずにピルを飲み続けることがあります。21錠タイプのピルなら、7日間の休薬期間をおかずに、すぐに新しいシートのピルを飲み始めます。28錠タイプなら、最後の7日間にあるプラセボを飲まずに、新しいシートのピルを飲み始めます。この方法で服用を続けていき、服用をやめたタイミングで生理がくるように調整します。

第3週に飲み忘れた場合

低用量ピルは、1日1錠を決まった時間に飲み続ける必要があります。しかし、飲み忘れが起こることもあるでしょう。それが3日以上にわたり、しかも3週目に飲み忘れた場合は、休薬期間を設けません。現在のシートの実薬を飲み終えたら、すぐ新しいシートに移って飲み続けましょう。1週目や2週目に飲み忘れた場合とは、対処法が異なりますので注意しましょう。3週目に飲み忘れた場合にのみ、例外的に休薬期間を設けずに対応します。

休薬しないでいいピルはあるの?

ピルにはいくつかの種類がありますが、日本で連続投与できる薬剤は超低用量ピルのみです。2つの薬剤があり「ヤーズフレックス」と「ジェミーナ」が該当します。

ヤーズフレックスであれば最長で120日、ジェミーナであれば最長77日まで連続して服用ができます。超低用量ピルは、低用量ピルと同じように卵胞ホルモンと黄体ホルモンが配合されていますが、2つのホルモンの含有量が低用量ピルよりも少なく、長期間服用できるホルモン剤として処方されています。

その中でもヤーズフレックスは、子宮内膜の増殖を抑制して月経周期を整える作用があり、月経困難症にともなう下腹部痛や腰痛、PMSの症状を改善する効果が見込めます。ヤーズフレックスの飲み方は、最長120日間を継続して服用する方法と、28日周期で服用する方法の2つがあり、医師がその人に合わせてどちらの飲み方がいいか決めます。

まとめ

低用量ピルを飲むときは、7日間の休薬期間を設けることが推奨されています。この休薬期間には、妊娠していないことを確認するなどの目的があるためです。またピルの服用を正しく続けていれば、ピルを飲んでいない休薬期間でも避妊効果が持続されます。ピルを飲んでいる間に自分の体にどんなことが起きていて、休薬期間にはどんな意味があるのか、この機会に知っておきましょう。

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