低用量ピルと漢方は併用できる?注意するべき成分や薬の種類について解説

ピル
更新日:2025.04.23
低用量ピルと漢方は併用できる?注意するべき成分や薬の種類について解説

女性の健康維持に有効な低用量ピルと漢方薬ですが、併用することは問題ないのか気になるところです。ここでは、ピルと漢方薬の併用に加えて、ピルとほかの薬との飲み合わせについても解説していきます。

低用量ピルと漢方は併用してもいい?

結論として、低用量ピルと漢方薬の併用は問題ありません。しかし、一部の漢方薬に含まれる「セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)」には注意が必要です。セントジョーンズワートとピルを併用してしまうと、ピルの効果が弱まって十分に効果を得られない可能性があります。また、セントジョーンズワートは漢方薬のほかハーブティーなどの食品やサプリメントにも含まれていることがあるため、チェックするようにしましょう。

低用量ピルとの飲み合わせに注意が必要な薬

続いて、低用量ピルを服用している間に体調不良などで薬を服用する機会があるかもしれません。しかし、ピルとの併用が禁止されている薬があります。それは、C型肝炎の治療薬です。ピルは肝臓で代謝をするため、併用してしまうと肝機能に影響を及ぼします。ピルを服用したい場合は、C型肝炎の治療薬を服用を終了してから2週間ほど期間を空けてからであれば服用が可能です。

また、以下の薬との併用には注意が必要です。

併用することで低用量ピルの効果が強く出る薬

併用することによって、低用量ピルの副作用が強く出てしまう可能性がある薬は以下の通りです。

・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・抗真菌薬(フルコナゾール・ボリコナゾール・イトラコナゾール)

併用することで低用量ピルの効果が弱まってしまう薬

併用することによって、低用量ピルの効果が弱まり、十分に効果を得られなくなってしまう薬は以下の通りです。

・HIV治療薬(非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬、HIVプロテアーゼ阻害薬)
・睡眠障害治療薬(モダフィニル)
・抗てんかん薬
・抗結核薬(リファンピシン、リファブチン)
・肺高血圧薬(ボセンタン)
抗生物質(テトラサイクリン系、ペニシリン系)

併用した場合に効果が強く出てしまう薬

反対に、ピルと併用することで副作用が強く出る可能性がある薬は以下の通りです。

・抗うつ薬(三環系)
・気管支拡張剤(喘息薬、テオフィリン)
・免疫抑制剤(シクロスポリン)
・胃酸分泌抑制薬(オメプラゾール)
・パーキンソン病治療薬(セレギリン塩酸塩)

併用した場合に効果が弱まってしまう薬

ピルと併用することで効果が弱まってしまうとされる薬は以下の通りです。

・モルヒネ塩酸塩
・血糖降下薬
・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)
・子宮内膜症治療薬(Gn-RH誘導体)
・抗菌薬(スルホンアミド系)
・抗てんかん薬

低用量ピルと漢方併用OKな漢方

産婦人科領域では、低用量ピルと漢方薬を併用して治療を進める事例も少なくありません。
特に月経困難症やPMS(月経前症候群)の治療では漢方薬の効果が期待できます。まずは、医師に相談してみてくださいね。

以下の漢方薬はピルとの併用が可能になります。

加味逍遙散(カミショウヨウサン) イライラ・不安の緩和

冷え、肩こり、のぼせの改善

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) 貧血、めまい、冷え性、むくみの改善
抑肝散加陳皮半夏

(ヨクカンサンカチンピハンゲ)

イライラ・不安の緩和

胃腸の働きを整える

桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン) 月経困難症やPMSの治療

手足の冷え、顔ののぼせ、肩こり、肌荒れの改善

桃核承気湯(トウカクジョウキトウ) のぼせ、便秘、腹痛、頭痛、精神的不調

PMSの改善

苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ) 立ちくらみ、めまい、頭痛、PMSの改善
補中益気湯(ホチュウエッキトウ) PMSの改善(特にだるさ、眠気)

低用量ピルと漢方の併用はOK、セントジョーンズワートに注意しよう

低用量ピルと漢方薬の併用はできるということがわかりました。また、産婦人科領域では低用量ピルと漢方薬を併用して治療を進めていくことも多いため、気になる方は医師に相談してみるとよいでしょう。しかし、漢方薬やサプリメント、ハーブティーに含まれるセントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)はピルの効果を弱めてしまう可能性があるため、併用しないようにしてください。市販の漢方薬を服用する際は薬剤師に、婦人科で漢方薬を処方してもらう場合は医師にピルを服用している旨を伝えるようにすると安心です。

オンラインピル診療・処方サービスの「メデリピル」では、低用量ピルを初月0円※で始めることができます。普段は漢方薬を使用しているけど、ピルも試してみたいといった方におすすめです。

※別途送料550円(税込)がかかります
※3シート目受け取りまでは解約は不可となります

ピルをはじめるならメデリピル

産婦人科医に相談できるオンラインピル処方

産婦人科医が100%診療

専門的な知識を持った現役産婦人科医が診療を担当をするので、生理やカラダに関する不安や疑問を安心して相談することができます。

再診料がずっと無料だから何度でも医師に相談できる

ピル飲み始めの不安や疑問、副作用などについて気軽に相談できます。
副作用について心配な方は副作用緩和薬も同時に処方可能です。希望する場合は診療時に医師へお伝えください。

低用量ピルなら初月ピル代無料

低用量ピルの定期便プランなら5種類のピルが初月無料※対象!
まずは試してみたい方にもおすすめです。
※低用量ピルは、3シート目お受け取りまで解約は不可となります(種類変更はいつでも可能です)

月経移動ピル・アフターピルなら送料無料

生理日を移動する際の中用量ピルや、アフターピルは送料無料!
また、低用量ピルと同時処方で診療代も無料になります。
最短当日発送だから、お薬をすぐに服用したい方も利用しやすい◎
東京23区内にお住まいであれば「当日お届けプラン」※もお選びいただけます。
希望する方は診療時に医師へお伝えください。
※別途送料3,850円(税込)、診療時間によって、当日中にお届けが出来ない場合もあります
※お住まいの地域によってはお届けまでに数日かかる場合があります

予約から診療までオンラインで完結

公式LINEから24時間いつでも診療予約OK!スマホから診療・処方後は自宅までピルをお届けするため、忙しい方にもおすすめです。

※メデリピルは医療機関とユーザーを繋ぐプラットフォームです
※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する医師が行います
※医師の診療は必須となり、薬が処方された場合に発送いたします

監修者

目黒ウェルネスクリニック院長
郡 詩織
大学病院に入局したのちに、総合病院で勤務。産婦人科専門医・がん治療認定医・抗加齢学会専門医を取得。 2021年よりメデリピルにおいてオンライン診療によるピル処方や、mederiが主催するセミナーやイベントに登壇、mederi magazineの監修を担当など幅広く活動。

※1 初月無料は低用量ピルのみ対象となり、別途送料550円(税込)かかります

※2 低用量ピル/超低用量ピルのみ対象となります

気になるキーワードで
検索しよう!
検索

カテゴリ一覧

生理

生理は女性にとって健康状態のバロメーターでもあります。
生理の基礎知識や、生理中でも快適に過ごすためのセルフケアをご紹介。

記事一覧をみる

ピル

ピルは世界で1億人以上の女性が服用している女性ホルモンを含む医薬品です。
ピルの種類や効果、副作用について詳しくご紹介。

記事一覧をみる

インタビュー

mederiのサービスに携わっているメンバーや有識者の方々が、よりユーザー様と近い距離から「mederiならでは」の情報をお届け。

記事一覧をみる

漫画

こんな経験”あるある!”と思わず頷いてしまう?mederiユーザーからの体験談に基づいた、mederiオリジナル漫画シリーズです。生理やピル・女性の健康に関して、楽しく学んでみましょう!

記事一覧をみる

占い

「ご自愛」をコンセプトに、毎月の運勢を12星座別に占うコンテンツ。ご自身の心を高める「ご自愛アイテム」もお伝えしています。

記事一覧をみる

出張授業

mederi出張授業のレポート記事をお届け。
生理のしくみやからだについての理解を深め、男女ともに正しい性の知識を提供しています。

記事一覧をみる
  1. オンラインでピルの診療・処方・相談|メデリピル
  2. mederi WEBマガジン
  3. ピルに関する記事一覧
  4. 低用量ピルと漢方は併用できる?注意するべき成分や薬の種類について解説