トリキュラー?気になる効果や飲み方を徹底解説!|メデリピル

ピル(経口避妊薬)にはさまざまな種類があり、含まれる成分によって、避妊効果はもちろんPMSや肌荒れの改善など、期待できる効果や起こりうる副作用の性質、服用の方法などが異なります。そのため、自分に合ったピルを見つけることが重要です。
この記事では、「トリキュラー」という種類の低用量ピルについて、正しい服用方法やメリット・デメリットまで詳しくご紹介します。
目次
■トリキュラーってそもそも何?
トリキュラーは、避妊やPMS、生理痛緩和などを目的に処方される低用量ピルの一つです。卵胞ホルモンの「エチニルエストラジオール」と黄体ホルモンの「レボノルゲストレル」が主な成分として挙げられます。
トリキュラーには21錠タイプと28錠タイプの製品がありますが、7日分のプラセボと呼ばれる偽薬が含まれているかどうかという違いのため、配合されている成分自体に違いはありません。
他の低用量ピルとの違いは?
低用量ピルにはさまざまな種類がありますが、トリキュラーとその他とでは配合される黄体ホルモンが異なるため、効果や副作用も少しずつ異なります。
ピルは開発された年代によって第一世代~第四世代に分類することができ、トリキュラーに配合されている「レボノルゲストレル」は「第二世代」に該当します。第二世代のピルは、ホルモンの配合量を調整し自然に近い周期を作りやすいことから、身体に負担がかかりにくいというメリットがあります。
世代ごとの特徴を比較すると、以下の通りです。なお、第四世代は「超低用量ピル」に該当するため、低用量ピルの製品は第一世代~第三世代のみに該当します。
黄体ホルモンの種類 | 主なメリット | 主なデメリット | |
第一世代 | ノルエチステロン | 出血量の軽減、生理痛の緩和に効果的 | 不正出血の副作用がやや多くみられる |
第二世代 | レボノルゲストレル | 自然な生理周期に近づける | 男性ホルモンの作用がやや大きい |
第三世代 | デソゲストレル | にきびや多毛症にも効果的 | 特になし |
第四世代 | ドロスピレノン | 保険適用での処方 | 避妊効果を目的とした処方はされない |
また、トリキュラーを含む第二世代に該当するピルは、すべて「三相性」というタイプである点も特徴です。三相性については次で解説します。
三相性ピルって何?
三相性ピルとは、ホルモン量が異なる錠剤を1サイクル28日のなかで段階的に服用するタイプのピルを指します。1サイクルのなかが常に一定のホルモン量に設定されている一相性ピルと比較すると、より自然なバランスでホルモン量を調整できるため、不正出血などの副作用が起こりづらい傾向にあります。
ホルモン量は1サイクルのなかで、ホルモン量が3段階に変化するので効果を最大限に発揮するためにもシートの順番通りに服用することが重要です。
■トリキュラーの効果は?
ここではトリキュラーの具体的な効果として、「避妊が出来ること」「生理が安定すること」「PMSや生理痛が軽くなること」の3点を詳しくご紹介します。
効果①:避妊が出来る!
「経口避妊薬」と呼ばれる通り、ピル服用の最大の目的は「避妊」です。ただ避妊ができるというだけではなく、その効果の高さも実証されています。
ピルやコンドームなどの各種避妊法を1年間続けた際の妊娠率を比較したデータによると、ピルの「理想的な使用」、すなわち正しく続けて使用している場合の妊娠率は0.3%にとどまり、避妊手術(男性)の0.1%に次いで低い結果となっています。コンドームを正確に使用した場合の妊娠率が2%なので、効果の高さがうかがえるでしょう。
なお、ピルやコンドームを必ずしも正しく使用しているとは言い切れない「一般的な使用」の場合ではさらに効果に差があり、コンドームが15%であるのに対しピルは8%という結果でした。
ピルの「理想的な使用」というのは、処方時の指示通りに毎日欠かさず服用した場合、という意味です。トリキュラーの効果を最大化するためには、毎日同じタイミングで服用することが重要です。
効果②:生理が安定する!
三相性ピルのトリキュラーは自然なホルモン生成と近いバランスを保つため、安定した生理周期のサイクルが実現します。また、ホルモン量の異なる錠剤の服用タイミングを変えることで、生理のタイミングを遅らせたり早めたりといった調整が可能です。
トリキュラーの錠剤は、ホルモン量が少ないものから赤、白、黄色の3種類に色が分けられています。このうち、もっともホルモン配合量が多い黄色の錠剤を増減させることで、生理のタイミングを調整させる仕組みです。
効果③:PMSや生理痛が軽くなる!
PMSや生理痛は、体内のホルモンバランスに乱れが生じることで起こります。
生理が始まると、使用されなかった子宮内膜は経血として対外に排出されます。この動きを助けるために、子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」という成分が生成されることがわかっています。しかし、ホルモンバランスが乱れると、収縮運動が過剰に発生してしまい、これが生理痛の大きな要因の一つといわれているのです。
また、PMSは生理が始まる直前に体内のホルモン量が大きく低下することで、イライラ感や抑うつ感、自律神経症状などが現れることもあります。これらの症状はストレスなどほかの要因も考えられるため、ホルモンバランスだけが原因とは一概には言えません。しかし、月経前の同じタイミングで必ず不調が訪れる、という場合はトリキュラーを服用することで改善する可能性があります。
■トリキュラーのメリット・デメリットは?
ピルに限らず、薬には効果がある一方で副作用が出る場合があります。個人差もあるため、副作用がどの程度出るのかは飲み始めてみないとわかりません。服用前にメリットとデメリットを把握しておきましょう。
メリット:副作用が軽くて済む
前述の通り、女性の体内では月経周期に合わせて女性ホルモンの生成量が変化します。卵胞ホルモンは排卵前に最も分泌量が多い一方で、黄体ホルモンは排卵後に増えます。
こうした生理周期に合わせて服用を開始することで、身体に負担をかけることなくホルモン量を調整できるといわれています。
デメリット:血栓症を発症する可能性がある
トリキュラーは、腹痛や悪心、吐き気といった消化管の副作用が他のピルと比較して現れやすいという報告があります。しかし、このような副作用は「マイナートラブル」と呼ばれ、一定期間服用すると治まるケースがほとんどです。
一方で、非常に低確率ではありますが「血栓症」という重篤な副作用が現れた場合は、ただちに服用を中止しなければいけません。
血栓症とは、血の塊が血管をふさいでしまうことで、脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性のある病気です。数万人に1人という発生率ではあるものの、激しい頭痛や胸の痛み、また片足だけ痛い、しびれるなどの症状がある場合は早めに医師の診察を受けましょう。
太るという噂の真偽!
「ピルを飲むと太るのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。しかし実際は、むくみの副作用によって一時的に太って見えたり、体重が増加していたりするだけです。トリキュラーを始めとするピルを服用すると太る、という科学的根拠はありません。
なぜむくみが発生するのかというと、第四世代を除いたピルに含まれる黄体ホルモンには、体内の水分を保持する作用があるためです。むくみもマイナートラブルに含まれる一つの副作用で、身体がピルの服用に慣れてくると次第にむくみも気にならなくなります。
■トリキュラーはどうやって飲むの?
先ほども少し触れましたが、トリキュラーの効果を最大限に発揮するためには、処方された際の指示通りに服用することが重要です。以下を踏まえて、毎日同じ時間に継続して服用するようにしましょう。
トリキュラー錠21の飲み方
21錠が1シートになっている「トリキュラー錠21」は、1日1錠を21日目まで連続して服用します。そして、次の7日間は休薬期間とし、28日を1サイクルとして次のサイクルからまた1シート分を連続して服用していきます。
休薬期間があることでトリキュラーを服用する習慣化が難しくなるため、次のサイクルが何日から始まるのかを確認しておき、飲み忘れることのないようにしましょう。
トリキュラー錠28の飲み方
28錠を1シートとし、1サイクル分は毎日服用する方法が「トリキュラー錠28」です。休薬期間はありませんが、サイクルの最後の7日間はプラセボ(偽薬)を服用するため、21錠と比較して飲み忘れの心配がありません。28錠を服用し終えたら、また次のサイクルとして2シート目の服用を続けます。
生理周期をずらしたい場合は、偽薬を服用したり休薬したりするタイミングを変えることで実現可能です。医師と相談しながら決めましょう。
飲み忘れてしまった場合は?
万が一ピルの飲み忘れに気づいた場合は、気づいた段階で前日分を早めに服用し、その日服用する予定だった薬はいつもと同じ時間帯に服用しましょう。
2日以上連続で飲み忘れに気づいた場合、一度服用を中止してください。次の月経が来る1日目のタイミングから、新しいシートを用いて服用を再開しましょう。なお、服用を中断している期間は避妊効果が低下するため、他の避妊法を併用する必要があります。
■トリキュラーはメデリピルで賢く便利に利用しよう!
2019年の国連が発表したデータによると、日本国内におけるピルの普及率は2.9%となっています。ドイツやフランスなどの先進国では30%を超えている地域もあることから、世界的に見ても日本のピルの普及率は低いことがわかるでしょう。
そのため、ピルを服用したいと考えている人の中には、「どうやって処方したもらったらいいの?」「どうやって服用するの?」と不安に感じる方もまだ多いかもしれません。そこでおすすめなのが、オンラインのピル処方サービス「メデリピル」です。
メデリピルはオンライン上で医師の診療を受けられ、処方されたピルが自宅まで届くサービスです。予約からピルの配送手配まですべてスマホで完結するため、かかりつけ医のいない方や忙しい方でも安心してご利用いただけます。
ピルの処方決定後は最短翌日に自宅まで発送されます。さらにポスト投函なので手元に届くまで時間がかかることもありません。初月分到着後も定期便で発送されるため何度も注文する必要がなく、お届け日も契約プランページから簡単に変更いただけます。
オンラインって大丈夫なの?怪しくない?
メデリは医療機関ではありませんが、トリキュラーを含めたピルの処方にあたっては現役の産婦人科医と提携し、診療された方にのみに処方しています。
具体的な利用の流れは、まずLINEアカウントで診察を予約いただき、予約の日程までに事前問診を入力します。予約当日は産婦人科医とテレビ通話ツールを介して受診いただきます(音声のみも可)。問診表や診療内容をもとにピルが処方されます。
■まとめ
ピルは避妊だけではなく、女性ホルモンが原因で引き起こされるさまざまな不調を改善する効果が期待できます。「自分の体質だから」「みんな痛いだろうから」と我慢するのではなく、医師の診療を通してピルの服用を検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん避妊薬としても、今回ご紹介した通り毎日正しく服用することで、コンドームよりもはるかに高い効果を発揮します。トリキュラーを含めピルの服用を検討する際は、手軽なオンラインピル処方サービスを検討してみてはいかがでしょうか。